フレアワゴン(4代目)の内装の魅力を徹底解説
フレアワゴンは2023年12月25日にフルモデルチェンジで4代目となりました。スズキ・スペーシアのOEMモデルで、機能性・快適性・安全性を大幅に進化させた軽スーパーハイトワゴンです。
登場時は標準モデルの「XG」「XS」と、ドレスアップ仕様の「Custom Style XS」「Custom Style XT」という4グレード構成でした。その後2024年10月17日にアウトドアテイストの「タフスタイル」が全面改良で加わり、現在は標準・タフスタイル・カスタムスタイルの3タイプ6グレードへ広がっています。価格は154万1,100円から240万200円です。
グレードによって異なるインテリアカラーや豊富な快適装備、使い勝手に優れたスライドドアと収納設計など、毎日の使用を快適にする工夫が随所に盛り込まれています。
フレアワゴン4代目のグレード別コックピットの違い
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フレアワゴンXGのインストルメントパネル周辺 -
フレアワゴンXSのインストルメントパネル周辺 -
フレアワゴンCustom Style XSのインストルメントパネル周辺 -
フレアワゴンCustom Style XTのインストルメントパネル周辺
「XG」「XS」はブラック×ブラウンにアイボリーをさし色としたカジュアルなイメージ。「Custom Style XS」「Custom Style XT」はブラック×セミマットボルドーで落ち着いた上質感を演出しています。いずれも視認性の高いモニターとスイッチ類の配置を採用し、運転のしやすさを重視した設計です。
間近で見ると、標準モデルとカスタムスタイルの差は色だけではありません。カスタムスタイルはインパネ中央からドアトリムにかけてピアノブラックの加飾が入り、光の反射で面の立体感が強調されます。標準モデルは加飾を抑えたマットな質感で、汚れや指紋が目立ちにくい仕上げです。小さな子どもが触れる機会が多い使い方なら、標準モデルの処理のほうが扱いやすく感じる場面もあります。
「オートライトシステム」により、ヘッドランプが周囲の明るさに応じて自動点灯・消灯します。トンネルが続く道路や夕暮れ時の無灯火走行を防ぐ実用的な機能です。また「ライト自動消灯システム」では、エンジンをオフにして運転席のドアを開けるとオートライトのオン・オフに関わらずヘッドランプが自動消灯します。
フロントピラーを細く設計することで左右の死角を減らし、広い前方視界を確保しています。助手席側のドアミラーにはサイドアンダーミラーを装備し、運転席から見えにくい場所の安全確認も可能です。
軽スーパーハイトワゴンは着座位置が高く、前方の見晴らしが利く一方で、ピラーが太いと交差点の右左折時に歩行者が隠れやすくなります。ピラーを細くする設計は見た目では分かりにくい部分ですが、狭い住宅街を走る機会が多いほど効果を実感できます。サイドアンダーミラーは助手席側の前輪付近を映すため、縁石への幅寄せでも頼りになります。
運転席の視線上のダッシュボード上にはヘッドアップディスプレイを設置。車速・シフト位置・警告などをカラーで表示し、メーターパネルへの視線移動を最小限に抑えます。スピードメーターはデジタル化されており、直感的に速度を把握できます。4.2インチのカラーTFT液晶マルチインフォメーションディスプレイには、車両情報・交差点案内・警告メッセージなどを表示します。
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大型9インチ画面の全方位モニター用メモリーナビゲーション -
ディスプレイの地図画面 -
ディスプレイの車両情報画面 -
ディスプレイのオーディオ画面
全方位モニター用メモリーナビゲーションは9インチHDディスプレイを採用し、運転席・助手席どちらからも見やすく操作しやすい設計です。フルセグTV・AM・FMラジオ・ナビ機能に加え、走行距離や平均燃費などの車両情報の表示にも対応。スマートフォンと連携することで、Apple CarPlay・Android Autoを通じてスマートフォン内のアプリをナビゲーション上で使用することができます。
このナビゲーションはメーカーオプションまたはディーラーオプションの扱いで、車両本体に標準で付くものではありません。全方位モニターは車両の周囲を真上から見下ろしたように表示する機能で、全幅1,475mmの軽自動車でも狭い駐車区画では頼りになります。中古車を見るときは、この装備の有無で使い勝手が大きく変わるため、画面サイズとあわせて確認しておきたい項目です。
ステアリングには多彩な操作スイッチが配置されています。「シフトスイッチ」では7速MTモードへの切り替えで指先によるシフトアップ・ダウン操作が可能となり、スポーツ走行を楽しめます。「パワーモードスイッチ」はエンジン・CVTの制御とモーターアシストを変更し、坂道や高速合流などでパワフルな加速力を発揮します。
これらのステアリングスイッチはグレードによって設定が異なり、ターボエンジンを積むXTが最も多機能です。日常の買い物と送迎が中心の使い方なら使う場面は限られますが、山間部に住んでいて勾配のきつい道を日常的に走る、4人乗車で高速道路を使う機会が多いといった条件では、パワーモードの有無が運転の余裕につながります。
電動パーキングブレーキはスイッチひとつで操作でき、シフト操作やアクセルと連動して自動作動・解除するため発進がスムーズです。ブレーキホールドはブレーキペダルから足を離してもブレーキ状態を保持し、渋滞・信号待ち・駐車券取得時などに便利です。
電動パーキングブレーキは4代目から全車標準になった装備で、3代目までの足踏み式やレバー式から置き換わりました。左足で踏み込む動作がなくなるぶん、運転席足元の空間に余裕が生まれています。ブレーキホールドとの組み合わせは、渋滞した幹線道路を毎日通るような使い方で効いてきます。
ステアリングヒーターも搭載されており、冷えた手を素早く温めます。自動でON/OFFを切り替える温度調整機能付きで、温まりすぎる心配がありません。装備されるグレードは限られるため、寒冷地での使用を前提にするなら装備表で確認しておくと安心です。
フレアワゴンはグレードで内装装備がどう変わるか
4代目フレアワゴンは3タイプ6グレード構成で、内装の装備差はカラーや加飾だけにとどまりません。購入前に押さえておきたい違いは大きく3つあります。
1つ目がスライドドアの駆動方式です。ベースグレードのXGは後席スライドドアが手動で、電動化のオプション設定もありません。両側ワンアクション電動スライドドアが欲しい場合はXS以上が条件になります。抱っこした子どもを乗せる、買い物袋を両手に持って開ける、といった場面が日常にあるなら、ここがグレード選びの最大の分岐点です。
2つ目が後席まわりの快適装備です。マルチユースフラップ、スリムサーキュレーター、ロールサンシェード、折りたたみ式シートバックテーブルといった後席の居住性を高める装備は、上位グレードに設定されています。後席を主に荷物置き場として使うならXGでも不足はありませんが、子どもや同乗者を頻繁に乗せる使い方では装備内容が体感に直結します。
3つ目が表示系と加飾です。ヘッドアップディスプレイやステアリングヒーターも上位グレードの設定で、インパネの加飾も標準モデルとカスタムスタイルで異なります。XGとカスタムスタイルXTでは車両本体価格に80万円以上の差があり、その多くは内装と快適装備の違いが占めています。
タイプによる違いも整理しておくと選びやすくなります。2024年10月に全面改良されたタフスタイルは、専用の丸目LEDヘッドランプやスキッドプレートを備えたアウトドア志向のモデルで、ルーフレールを装備するぶん全高が1,800mmと標準モデルの1,785mmより高くなっています。立体駐車場の高さ制限に収まるかは、このわずかな差が効く場面があります。価格はXSの215万9,300円からXTの4WDで236万3,900円までです。
フレアワゴン4代目のグレード別インテリアカラーと充実した室内装備
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フレアワゴンXGのインテリアカラー -
フレアワゴンXSのインテリアカラー -
フレアワゴンCustom Style XSのインテリアカラー -
フレアワゴンCustom Style XTのインテリアカラー
「XG」「XS」はグレー基調のカラーメランジシート生地に、カフェラテカラーをドアアッパー部分やサイドルーバーガーニッシュに配色した明るくカジュアルなデザインです。「Custom Style XS」「Custom Style XT」はスエード調ファブリックとレザー調をシートに組み合わせ、ピアノブラックとセミマットボルドーの加飾で上質感を演出しています。
実際に触れてみると、カラーメランジ生地は複数の色の糸を撚り合わせた素材で、単色のファブリックより汚れが目立ちにくい特性があります。カスタムスタイルのスエード調は摩擦が高く体が横に滑りにくい反面、毛足があるぶん砂やペットの毛が絡みやすくなります。どちらを選ぶかは見た目の好みに加えて、車内で何をするかで判断すると後悔が減ります。
後席リヤシートは背もたれが高くソファのような座り心地で、ゆったりとくつろげる空間です。車内高にも余裕があり圧迫感がなく、独立型のシートスライドで乗る人の体格に合わせて足元スペースを広く確保できます。
後席に装備される「マルチユースフラップ」はフラップの角度をボタン操作で設定でき、以下の3つのモードで活用できます。
- オットマンモード:後席で足を伸ばしてリラックス
- レッグサポートモード:姿勢をしっかりと安定させる
- 荷物ストッパーモード:シートに乗せた荷物の落下を予防
3つのモードのうち、日常で使用頻度が高いのは荷物ストッパーモードです。後席に買い物袋やケーキの箱を置いたとき、ブレーキのたびに前へ滑り落ちるのを防げます。レッグサポートモードは、足が床に届かない年齢の子どもを乗せる場面で効果があります。脚がぶら下がった状態は太ももの裏が圧迫されて疲れやすいため、支えがあるだけで長距離の負担が変わります。
後席中央には左右独立したアームレストを搭載しており、長時間ドライブでも肘を置いてくつろげます。使用しない場合は格納しておくことができます。後席シートには前後スライドとリクライニング機構も備わり、足元を広くしたりリラックスした角度に調整したりと、好みのポジションに設定できます。
後席中央のスライドレバーは大きく操作しやすい設計で、ドア側から後席左右のスライドが片手で行えます。運転席・助手席にはシートヒーターを搭載し、後席には温風を足元に送るリアヒーターダクトを装備。寒い日でも全席快適に過ごせます。
軽自動車の暖房はエンジンの排熱を利用するため、始動直後は温風が出るまでに時間がかかります。シートヒーターは電気で直接座面を温める仕組みで、エンジンが冷えている朝でもすぐに効き始めます。後席のリアヒーターダクトは、スーパーハイトワゴンのように室内容積が大きい車種ほど効果が出やすい装備です。
室内上部にはインテリアにマッチするデザインのスリムサーキュレーターを搭載。静音タイプでエアコンの冷気や暖気を車内全体に均一に循環させます。後席への直射日光対策や視線を遮るロールサンシェードも装備しており、外の様子を確認しながら使用できます。
全高1,785mmという背の高さは、頭上空間に余裕が生まれる一方で、暖気が天井付近にたまって足元まで届きにくくなります。サーキュレーターで空気を縦方向に撹拌すると、この温度差が小さくなります。ロールサンシェードはカーテンと違って巻き取り式で、使わないときに視界を遮りません。後席でチャイルドシートに座る子どもの日除けとして常用する使い方に向いています。
Type-AとType-CのUSBチャージャーをインパネ・運転席側・後席それぞれに装備しており、どの席でもスマートフォンやタブレットの充電が可能です。後席にも給電口があると、長距離移動で子どもがタブレットを使う場面でも電源の取り合いになりません。
使い勝手に優れたフレアワゴンのスライドドアと乗降性
スライドドアは開口部が広く、乗り降りがスムーズです。リアステップの地上高は345mm、スライドドアの開口高1,250mm・開口幅600mmと広い開口部を確保。後席両側に145mmの乗降グリップが握りやすい位置に設置されており、小さな子供や高齢者でも楽に乗り降りできます。
この数値を実際の場面に置き換えると、開口高1,250mmは身長120cm前後までの子どもが頭を下げずにまっすぐ乗り込める高さです。リアステップの地上高345mmは階段の一段分より低く、足を大きく持ち上げずに踏み込めます。開口幅600mmあれば、チャイルドシートを抱えたまま体を斜めにせず通せる余裕があります。乗降グリップは大人がバランスを取るためだけでなく、子どもが自分でよじ登るときの手がかりにもなります。
電動スライドドアは任意の場所で一時停止が可能で、悪天候時の雨の侵入防止や荷物の一部取り出しなどにも便利です。「スライドドアイージークロージャー」により、半ドアの状態でも自動で全閉されるため閉め忘れの心配がありません。
「ワンアクション電動スライドドア」はドアハンドルを握らずスイッチを押すだけでスライドドアの自動開錠とオープンが行えます。予約ロック機能も搭載しており、ドアロックを予約しておけば電動スライドドアが閉まりきると同時に自動ロックされるため、降車後の行動がよりスムーズです。
こうした電動まわりの機能は、XS以上のグレードに設定される装備です。XGは後席スライドドアが手動で、電動化のオプションも用意されていません。手動のスライドドアは軽量で動きも軽い反面、傾斜のある駐車場では勢いよく閉まることがあるため、子どもが自分で開け閉めする前提ならグレード選びの段階で考慮しておく必要があります。
フレアワゴンの室内各所に充実した収納スペース
フレアワゴンの室内には、日常使いの小物から普段使わないものまで整理して収納できる多彩な収納スペースが備わっています。主な収納ポイントは以下のとおりです。
- 折りたたみ式シートバックテーブル
- シートバックアッパーポケット(運転席/助手席)
- シートバックポケット(助手席)
- ボトルホルダー(リアドア2個)
- オープントレイ(運転席)
- フロントドアアッパーポケット(運転席/助手席)
- インパネアンダートレイ(運転席)
- インパネドリンクホルダー(運転席側・助手席側)
- USBチャージャー
- ビッグオープントレイ
- インパネボックス(助手席)
- アームレストボックス(フロント)
- グローブボックス
- ボトルホルダー付ドアポケット
- シートアンダーボックス(助手席)
- クォーターポケット(後席・運転席側)
ドリンクホルダーはペットボトルやカップだけでなく、幼児用のマグや四角い紙パック飲料もしっかりホールドできます。助手席下のシートアンダーボックスは、替えのシューズや普段使わない荷物の収納に最適です。
この中で使用頻度が高くなるのは、助手席前のビッグオープントレイとフロントドアアッパーポケットです。ビッグオープントレイは助手席前のダッシュボード上に設けられた広いトレイで、ティッシュ箱や小さなバッグをそのまま置けます。フロントドアアッパーポケットはドア上側に設けられており、スマートフォンや小銭入れを座ったまま出し入れできる位置にあります。収納の数を競うのではなく、手が届く範囲に置き場所を分散させている点が4代目の特徴です。
一方でシートアンダーボックスは助手席の足元に位置するため、助手席に人が乗っているときは取り出せません。普段使わない物を入れる前提の収納で、頻繁に出し入れする物の置き場には向かないという使い分けが必要です。
多彩なシートアレンジで荷室空間を自在に使える
「フルフラット」にすれば長距離ドライブの休憩時に足を伸ばして休むことができ、後席と助手席を倒せば長尺物の積み込みにも対応できます。後席の片側だけ倒すと3名乗車しながら大きな荷物を載せることも可能です。
分割可倒式リアシートはワンタッチでフラットにでき、スライドドア側からでも荷室側からでも後席シート肩口のレバー操作だけで倒すことができます。リアシートは荷室側からスライドも可能なため、バックドアを開けてから荷物が入らないという事態を防げます。後席を倒した状態でも床面はフラットで荷室高もしっかり確保。自転車の積み下ろし用ガイドを開口部に設置しているので、自転車の積み降ろしも楽に行えます。
荷室側から後席を操作できる構造は、立体駐車場や狭い区画で効いてきます。横のスライドドアを開けられない場所でも、バックドアだけでシートアレンジが完結するためです。実際に手を当ててレバーを引くと、シートが前方へ倒れながら座面も沈み込む動きをします。この二段階の動作がダブルフォールディングと呼ばれるもので、背もたれを倒すだけの機構より床面の段差が小さくなります。
フレアワゴンの内装はグレードによって異なる顔を見せる、性別を問わずおすすめのデザイン
「XG」「XS」はカフェラテカラーがアクセントのカジュアルなイメージ、「Custom Style XS」「Custom Style XT」はマットなボルドーカラーが上質で落ち着いたイメージと、グレードによって異なる表情を楽しめます。2024年10月に加わったタフスタイルは、道具感を前に出した専用の内外装でアウトドア志向を打ち出しています。
視界の良さとコックピットの操作性・視認性の高さで運転しやすく、後席まで乗り心地に配慮した快適な室内空間が魅力のフレアワゴン。日常の通勤・買い物から家族でのロングドライブまで幅広いシーンに対応できる一台です。
選ぶときの順番としては、まず後席スライドドアを電動にするかどうかを決め、次に後席の快適装備が必要かを判断し、最後にデザインの方向性で標準・タフスタイル・カスタムスタイルを選ぶと迷いが減ります。スライドドアの駆動方式がXGと上位グレードを分ける最も大きな違いのため、ここを先に決めてしまうと候補が一気に絞り込めます。
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