フィアット500X(チンクエチェントエックス)の内装を徹底解説!ベースモデルと限定車の違いは?
フィアット・500X(チンクエチェントエックス)はコンパクトサイズの4WD車です。ヨーロッパで販売されていたフィアットとスズキの共同開発車である「フィアット・セディチ」の後継モデルとして登場しました。
日本市場には2015年に導入され、JEEPブランドの「ジープ・レネゲード」とはプラットフォームを共有する姉妹車の関係となります。FIATチンクエチェントシリーズらしい親しみやすいビジュアルはそのまま受け継ぐとともに、雪上など悪路を力強く駆け抜ける逞しさを備えた人気車種です。
フィアット500Xの内装をシートやコックピット、快適装備などに触れながら解説します。また、限定販売されている特別仕様車「フィアット500X XTREME」の内装も紹介していきますので、ベースモデルとの違いにも注目してみてください。
フィアット500Xに専用チューニングされた「スポーツ」グレードが登場!
2019年9月13日、フィアットがヨーロッパ市場でフィアット500Xの新グレード「スポーツ」を設定すると発表。2019年11月20日より開幕するロサンゼルスモーターショーでフィアット500Xスポーツを初公開しました。足回りには225/40のスポーツタイヤと19インチの専用アルミホイールを装着。心臓部には最大出力150hp、最大トルク27.5kgmを発揮する1.3L直列4気筒ガソリンターボを搭載します。
フィアット500X スポーツはフィアット500Xの中でも最上位のグレードで、内装もスポーティーなデザインに仕上がっています。チタングレーのダッシュボードやテクノレザー製スポーツステアリングホイール、アルミ製のシフトレバーなど質感の高さが魅力です。
先進運転支援システム(ADAS)の一機能である「交通標識認識システム」では、道路標識を読み取りドライバーの安全運転をアシストします。車線逸脱警報システム「レーンアシスト」は60~180km/hの車速範囲内で作動し、走行中の車線のはみ出しを防ぎます。シートはブラックベースにレッドとグレーのステッチがあしらわれています。
フィアット500Xがマイナーチェンジでデザイン変更
FCAジャパン株式会社は2019年4月10日にフィアット500Xを一部改良し、2019年5月18日から販売しました(エントリーモデルの500Xは受注生産)。今回のマイナーチェンジでは、フィアットでは初採用の新世代エンジン「FireFlyターボエンジン」を搭載するほか、内外装のデザインも一新されています。
フィアット500Xの内装は、全車にレザーステアリングホイールや前席シートヒーター、デュアルゾーン式フルオートエアコン、インチタッチパネルモニター付のインフォテインメントシステムUconnectなどの快適装備を設定。Uconnect はApple CarPlay/Android Autoに対応し、スマートフォンのアプリを車載のタッチパネルモニターで操作することができます。
さらにクルーズコントロール・衝突被害軽減ブレーキ付き前面衝突警報・車線逸脱警報・リアパーキングカメラなどの先進安全装備も標準搭載しています。
また、上級グレードとなるフィアット500X Crossには以下の装備も追加されます。
- LEDヘッドライト
- 前席8ウェイパワーシート付レザーシート
- パドルシフト
- アダプティブクルーズコントロール
- ブラインドスポットモニター
- フロントパーキングセンサー
FIAT 500Xの内装シートはグレードやボディカラーによって組み合わせが異なります。500Xにはファブリックシート(ブラック・アイボリー/ブラック)が、500X Crossにはレザーシート(ブラック・ブラウン)が標準装備となります。詳細は以下のマッチング表で確認できます。
ボディカラー | FIAT 500X | FIAT 500X Cross | ||
---|---|---|---|---|
シートカラー | ||||
ブラック | アイボリー/ブラック | ブラック | ブラウン | |
カプチーノベージュ | ▲ | – | ● | – |
ジェラートホワイト | ▲ | – | – | ● |
パッションレッド | – | ▲ | ● | – |
アバターブルー | △ | – | – | 〇 |
ファッショングレー | – | – | 〇 | – |
※●…標準装備 ◯…オプション ▲…受注生産 △…受注生産(オプション)
フィアット500Xの内装カラーは全部で5種類が用意されている!カラフルなインパネがおしゃれでかっこいい
フィアット500Xのボディカラーは全部でカプチーノベージュ・ジェラートホワイト・パッションレッド・アバターブルー・ファッショングレーの5カラーが設定されていて、ボディカラーに合わせて、インテリアカラーも5つのパターンが用意されています。
落ち着きのあるカプチーノベージュやファッショングレー、スポーティなパッションレッドにアバターブルー、爽やかで清潔感のあるジェラートホワイトなど、どの内装色も非常に魅力的です。
機能性とデザイン性を備えたフィアット500Xのコックピットはドライバー主体の設計です。フィアット500Xのスポーティな走りをより快適に楽しめるようになっています。
フィアット500Xのコックピット中央部には、オーディオやカーナビとして使えるUconnect搭載の7型タッチパネルを配置しています。
UconnectはスマートフォンアプリのAndroid Auto・Apple Car Playにも対応しており、走行中でも安全にメッセージのやりとりや通話など様々な操作が可能です。
好みの走りを3つのモードから選べるドライブモードセレクターは、最上級グレードとなる500X Cross Plusにのみ標準装備されています。Autoモード・Sportモード・Tractionモードなど、道路状況などに合わせて切り替えが可能です。
また、車線逸脱警報や前面衝突警報、エレクトロニックパーキングブレーキ、アダプティブクルーズコントロールなどの先進安全装備が標準搭載されています。その他、イモビライザーのフィアットコード2を備えているため盗難対策もばっちりです。
フィアット500Xのシートカラーはグレードやボディカラーごとに設定色や素材が異なる
フィアット500Xのシートは全3タイプがラインナップしています。いずれもダークグレーをベースとしたデザインですが、Pop Starグレードにはブラックとアイボリー、Pop Star PlusグレードとCross Plusグレードにはブラックとブラウンが設定されます。
また、ポップスターには専用デザインのファブリックシート、ポップスタープラスとクロスプラスはレザーシートと、使用しているシート素材も異なります。
ボディカラー |
ポップスター | ポップスタープラス | クロスプラス | |||
ブラック | アイボリー | ブラック | ブラウン | ブラック | ブラウン | |
カプチーノベージュ | ▲ | ‐ | ● | – | ● | – |
ジェラートホワイト | – | ▲ | – | ● | – | ● |
パッションレッド | ▲ | – | ● | – | ● | – |
アバターブルー | △ | – | – | 〇 | – | 〇 |
ファッショングレー | – | – | 〇 | – | 〇 | – |
※●…標準装備 ◯…オプション ▲…受注生産 △…受注生産(オプション)
限定車フィアット500X XTREME(チンクエチェントエックス エクストリーム)の内装はレザーシートを有した高級感のある作り
2018年10月から発売されている全国限定80台のフィアット500X XTREMEは、「夜の遊びを走破する」というキャッチフレーズの通り都会的な雰囲気をまとっていて、オフロードはもちろん市街地でも映える1台です。
シネマブラックのボディカラーにマッチした黒の内装は高級感があり、老若男女問わず好まれるデザインです。通常モデルと同様、Car PlayやAndroid Auto対応の7型タッチパネルディスプレイやデュアルゾーン式フルオートエアコンを備えており、快適装備も充実しています。
安全性能についても500Xと同等のレベルを有しており、安心してドライブを楽しむことができます。
フィアット500Xの内装はSUVに相応しい機能性とスタイリッシュなデザインで老若男女問わず愛される
フィアット500Xは5人乗りのコンパクトSUVですが、ボディはそれ以上に大きく見えるので強い存在感があります。目を引くのは外装だけでなく、内装についても他の車種とは一線を画したかっこいいデザインです。
レザーを贅沢に使用した上質感のあるインテリアシートは、高級志向のドライバーも満足させる仕上がりとなっています。タッチパネル式ディスプレイを標準装備するなど先進装備も充実しており、若年層にも親しまれるモデルです。500シリーズらしい伝統的なデザインと、雪上でも逞しく突き進む走破性を融合したフィアット500Xは、今後もフィアットの人気モデルとして躍進していくでしょう。