6代目の前期型Z34系フェアレディZの内装はどうなってる?特別仕様車「ヘリテージエディション(Heritage edition)」やニスモ
国産スポーツカー代表である日産のフェアレディZの内装をモデル別に紹介します。フェアレディZは日産が1969年から製造・販売を手掛ける長い歴史を持つスポーツクーペです。2008年から販売されている6代目は、先代モデルからさらに外装・走行性能が改良されました。
長きにわたり「すべては走りのために」という開発コンセプトを掲げてきたフェアレディZのインテリアについて、標準仕様、フェアレディZの生誕50周年記念で上級グレード・280Z スペシャルデコレーションパッケージをリメイクした特別仕様車「Heritage edition」、NISMOでどのような違いがあるのか、コックピットやシートデザイン、ラゲッジルームなどをメインに見ていきましょう。
フェアレディZの特別仕様車「50th Anniversary」の内装はレーシーでプレミアムな魅力にあふれている
日産・フェアレディZが50周年を記念して販売した特別仕様車50th Anniversaryが、2019年6月に発売を開始します。価格は6MTが税込4,588,920円、7M-ATxが税込4,666,680円に設定されています。なお、50th Anniversaryの販売は2019年6月から2020年3月までの期間限定です。
日産・フェアレディZ 特別仕様車50th Anniversaryの内装は、赤色のステッチがあしらわれた本革・アルカンターラ表皮のステアリングホイールや専用カラーのシフトノブ、専用ステッチ付センタークラスター、50周年記念ロゴ入りメーターなど数々の特別装備を搭載。レッドをアクセントにきかせた質感の高いインテリアデザインでフェアレディZオーナーの心を満たします。
50th Anniversaryのシートは背もたれの「Z」の型押しロゴが印象的で、素材には手触りと質感の高さを両立した本革とスエード調ファブリックを使用しています。
フェアレディZのコックピットはモデルごとに多彩なデザインが設定
日産・フェアレディZのコックピットについて、標準仕様・特別仕様車「Heritage edition」・ニスモの3モデルに分けて解説していきます。フェアレディZはどのグレードも実用的ながらデザイン性もしっかりと意識したコックピット設計となっています。
フェアレディZのVersion ST・Version S・Version T・標準仕様のコックピットは使い勝手の良さとデザインを両立
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フェアレディZ バージョンSTのコックピット -
フェアレディZ バージョンSのコックピット -
フェアレディZ バージョンTのコックピット -
フェアレディZ 標準仕様のコックピット
上からフェアレディZのVersion ST・Version S・Version T・標準仕様のコックピット写真です。計器類周辺やステアリングのデザインはどのグレードもほぼ同じで、ステアリングのセンターには「Z」のロゴが入っています。
大型の3連メーターは立体的な構造が特徴で視認性に優れています。車両情報ディスプレイにはメンテナンスのお知らせや燃費情報などが表示されます。
ステアリングの形状は後ろの計器盤の視認性を高めるために一部を膨らませています。また、最適なドライビングポジションに調整できるチルト機能つきです。
シルバーの輝きを放つアルミ製ペダルはフェアレディZ全車に標準装備されています。フェアレディZらしいエネルギッシュで力強い走りを後押ししてくれます。
フェアレディZの電源ソケットはインスト下とセンターコンソールボックスの中の2ヶ所に設置してあります。スマートフォンやタブレットなどの機器の充電に便利です。
フェアレディZの7M-ATxに装備されるマグネシウム製パドルシフトは、瞬時に緻密なシフト操作を行えます。マグネシウム素材を採用することで、操作性・品質ともにこだわりました。
フェアレディZの特別仕様車「Heritage edition」のコックピットはイエローカラーをきかせたレーシーな見た目が魅力
フェアレディZの特別仕様車「Heritage edition」のコックピットは生命力あふれるイエローとブラックを組み合わせたデザインです。ステアリングやシフトレバー、ドアトリムなど随所にイエローが利かせてあります。ヘリテージエディションのレトロモダンなエクステリアによくマッチするインテリアです。
フェアレディZ NISMOのコックピットはNISMO専用装備がドライバーの所有欲を満たしてくれるスポーティなデザイン
フェアレディZのニスモモデルを選択した場合は、エクステリアと同じくニスモ専用の内装デザインが設定されます。計器盤にはレッドリングのタコメーターがパッと目を引くNISMO専用コンビメーターを採用しています。
その他にもレッドステッチが印象的なインストアッパーボックスやニーパッドなど、車内に散りばめられた車との一体感を高めるニスモらしいスポーツデザインが、フェアレディZオーナーに特別感を与えてくれます。
日産フェアレディZのシートカラーや生地のパターンは全部で5つがラインナップ
本革・スエード調ファブリックを組み合わせたシートはパーシモンオレンジとブラックの2色からセレクトでき、フェアレディZのVersion STとVersion Tのシート内装に設定されています。ドライバーの身体を支えてくれるしっかりとした作りです。パーシモンオレンジはスポーツカーらしいタンカラーで多くのドライバーから支持されています。
グレーのファブリックシートはベースグレードのフェアレディZやVersion Sに設定されています。内装のカスタムを楽しむには最適で、見た目こそシンプルですが通気性・座り心地の良い機能的なシートです。
特別仕様車である「Heritage edition」には内装色にマッチした専用シートが用意されています。ブラックをベースに丁寧にあしらわれているイエローのステッチやシート表皮が個性的で目を引きます。クラシカルで個性的なデザインはオンリーワンのフェアレディZを求めるユーザーにおすすめです。
フェアレディZのニスモには専用チューニングRECARO製スポーツシートが設定されます。ドライバーの心を熱く滾らせる深いレッドカラーのシートからは、走りにこだわり抜くニスモらしさが感じられます。人気の独ブランドRECAROならではのドライバー優先としたシート構造にも注目です。
スポーツカーでも荷室容量は確保!日常使いでも問題なく使えるフェアレディZの収納力
スポーツカーの荷室容量はたかが知れていると思われがちですが、フェアレディZの荷室容量はしっかりと確保されています。また、バックドアオープナーには電磁式を採用することで、ユーティリティのさらなる向上に努めています。
ロック機能付きでセキュリティ面も安心なグローブボックスやインストアッパーボックス、カップホルダー付きのセンターコンソールボックスなど、その他の収納スペースも充実しており、普段使いでも活躍してくれます。
運転中から衝突時までドライバーを守り抜くフェアレディZの安全装備
フェアレディZは、路面での横滑りを回避するVDC、駐車操作をサポートするバックビューモニターなど、危険な状態を未然に防ぐ予防安全装備が充実しています。万が一の事故による衝撃を軽減するアクティブヘッドレストやSRSエアバッグシステムなども備えています。
子供と一緒にフェアレディZでドライブを楽しみたいという方には、ディーラーオプションでチャイルドシートやジュニアセーフティシートが用意されています。どちらも国土交通省新基準に対応し、シートカバーは洗濯可能なため常に清潔に使用できます。
フェアレディZのディーラーオプションでおすすめのインテリアパーツは?
ドアオープン時におよそ10秒光るウェルカムランプとドライバー席と助手席の足元を照らすムーディーイルミネーションは、どちらも温かみのあるレディッシュオレンジに光ります。セットで着けるとフェアレディZとの夜間のドライブがより楽しくなります。
アルミ製のキッキングプレートの「Z」のロゴも、ウェルカムランプやムーディーイルミネーションに合わせた情熱的なオレンジ色に輝きます。アルミの高い質感が乗り込む度にドライバーの走りへの気持ちを高めてくれます。
フェアレディZ全車に対応するフロアカーペットは、タバコやペットなどのニオイを消臭する効果を備えています。「Z」のエンブレムが誇らしげに輝くラグジュアリーなデザインがフェアレディZの上質感を高めてくれます。
「アルカンターラ」と呼ばれるスエード調の最高級人工皮革を採用したトノカバーも、おすすめのディーラーオプションパーツのひとつです。ラゲッジに積んだ荷物の目隠しとしての役割はもちろんですが、アルカンターラ特有の高級感があるためドレスアップ効果も期待できます。
フェアレディZの内装は「速さ」以外の要素も充実させたデザイン
世界的にも人気な日産のフェアレディZのコックピットやシートは、ドライバーにとっての運転しやすさを重視した設計となっていますが、乗る度にワクワクさせてくれるようなデザインも大きな魅力です。さらに十分なラゲッジスペースを確保し、車内に気の利いた収納ポイントを配置するなど、走りだけではなく様々な魅力を詰め込んでいます。
内装・外装・走りの全てを強化したフェアレディZが次はどのように進化していくのか、今後のモデルチェンジにも期待がかかります。
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