「軽ミニバン」スズキ・エブリイワゴンの内装をグレードごとに徹底解説
スズキ・エブリイワゴン(EVERY WAGON)は、商用車エブリイの乗用車モデルとして1999年より設定された軽キャブワゴンです。「軽のミニバン」をコンセプトに掲げる2代目以降のエブリイワゴンは、広々とした室内空間と充実した快適装備が最大の魅力です。
現行モデル(DA17W型)は2015年登場の3代目。2024年2月の一部改良でCVTを新設定し、燃費性能(WLTCモード:15.1km/L)と静粛性が向上しました。グレード構成はこの改良時に見直されており、現在は最上級グレードのPZターボスペシャルとPZターボの2グレード展開となっています(それ以前に設定されていたJPターボは廃止)。LEDヘッドランプや助手席シートバックテーブル、本革巻ステアリングホイールが全車標準装備となり、快適性も高まっています。
本記事では、エブリイワゴンの内装をコックピット設計・シート・荷室・安全装備などの観点からグレード別に詳しく解説します。
スズキ・エブリイワゴンは働く人にも嬉しい乗降性を重視した設計
エブリイワゴンのPZターボスペシャル 標準ルーフ車。乗り降りしやすい低床フロアを採用している
スズキ・エブリイワゴンは各席での乗り降りのしやすさに重点を置いた設計です。前席には乗降グリップとステップが設置されており、後席ステップの地上高は390mmと軽キャブワゴンクラスでトップレベルの低さを誇ります。小柄な方やお年寄りでもスムーズに乗り降りできます。
地上高220mmの電動オートステップはエブリイワゴン PZターボスペシャルのみの特別装備
最上級グレードのPZターボスペシャルには、左側スライドドアに地上高220mmの電動オートステップが標準装備されています。ドアの開閉に連動して自動で展開・格納されるため、小さな子供からお年寄りまで楽に乗り降りできます。
エブリイワゴンのコックピットは前方視界が良好でシンプルな操作性
視界がクリアで運転しやすいスズキ・エブリイワゴンのコックピット。スイッチ類もシンプルなデザインで操作しやすい
ピラーやドアミラーのレイアウト・形状を工夫することで開放的な視界を確保したエブリイワゴンのコックピット。インパネ周りはシンプルにまとめられており、直感的に操作しやすいレイアウトです。ハイコントラストの3眼メーターは視認性に優れ、走行中でも確認しやすいデザインです。メーター下部のマルチインフォメーションディスプレイには、燃費情報・航続可能距離・オドメーター・トリップメーター・エンジンオイル交換のお知らせなどの情報が表示されます。
ベストなドライビングポジションを設定できるエブリイワゴンはドライブ中の疲労感軽減を実現
運転席には最大230mmのシートスライドとチルトステアリング機構を装備し、ドライバーの体格に合わせたドライビングポジションを実現します。ペダル・シフトレバー・ハンドルの配置も操作性を意識して設計されており、長距離ドライブでも疲れにくい工夫が随所に施されています。
PZターボスペシャル・PZターボの全グレードに搭載されるフルオートエアコン
フルオートエアコンは全グレードに標準装備です。抗菌処理を施したエバポレーターとエアフィルターの組み合わせにより、車内のニオイを効果的に抑えます。
エブリイワゴンのシートはグレードで異なるファブリック素材を採用
エブリイワゴンのPZターボスペシャル(2WD)のシート内装。シートカラーはグレードごとにベージュまたはブラウンが設定される
エブリイワゴンの内装カラーは全車共通ですが、シートの色はグレードによって異なります。PZターボスペシャル・PZターボはナチュラルなベージュカラーのファブリックシート、JPターボ(現在は廃止)はブラウンのファブリックシートが設定されていました。シートと同系色のドアトリムで統一感のある室内空間を演出しています。フロントシートはインパネシフト+ベンチシートを採用しており、助手席側から運転席へのアクセスも良好です。
ヒーターを完備しフロントシート・リアシートともに快適なエブリイワゴン
エブリイワゴンの4WD車には運転席シートヒーターを搭載し、冬場の運転も快適です。後部座席の足元にはリヤヒーターを全車標準装備しており、後席乗員も暖かく過ごせます。
足元にゆとりのあるエブリイワゴンのリアシート
前後乗員間距離は1,080mm(軽キャブワゴンクラス最長)、リアシートは180mmのスライドが可能です。後部座席でも足をゆったり伸ばせる広さは、大人4名乗車での長距離移動でも快適さを保ちます。
エブリイワゴンのラゲッジルームは多彩なシートアレンジで高い積載性能を発揮
乗車人数や荷物の大きさに合わせて様々なシートアレンジが可能なエブリイワゴンのラゲッジスペース
ハイルーフ車の室内寸法は長さ2,240mm×幅1,355mm×高さ1,420mm、荷室容量は最大1,123L。アウトドア用品や大型スポーツ用品、旅行の大荷物まで余裕で積載できます。人数や荷物のサイズに応じてシートをアレンジすることで、さらに多彩な使い方が可能です。
助手席前倒し機構を採用したエブリイワゴン
助手席のシートバックを前方に倒せる「助手席前倒し機構」を採用。カーペットやサーフボード、スキー板のような長尺物の積載も可能です。リアシートを格納すればフルフラットなラゲッジスペースが生まれ、車中泊にも対応できます。
エブリイワゴンが便利になる純正アクセサリーをピックアップ
2段ベッドセットは緊急時にも用意しておきたいエブリイワゴン向けの便利アイテム
ユーティリティーナット(10ヶ所)とラゲッジボードステーを標準装備するエブリイワゴンには、車中泊にぴったりな純正アクセサリーが充実しています。販売会社装着アクセサリーの「2段ベッドセット」を使えば、乗車定員4人全員が足を伸ばして横になれます。レジャーだけでなく、自然災害などの緊急時にも役立つアイテムです。
身体への負担を軽減する車中泊用ベッドクッション
「ベッドクッション」はフラットになった荷室にぴったり合うサイズで設計された純正品です。サイズの不一致を気にせず、快適な車中泊スペースを手軽に作れます。社外品ではフィット感に不安が残ることもあるため、純正アクセサリーのメリットが特に活きるアイテムです。
マルチルーフバーやロッドホルダー・ルーフパッキングネットを使えば頭上空間がもっと便利になる
釣りや登山などアウトドアが趣味のユーザーには、マルチルーフバー(サイド・センター)・ロッドホルダー・ルーフパッキングネットの組み合わせがおすすめです。デッドスペースになりがちな頭上の空間を収納スペースとして有効活用できます。
エブリイワゴンの安全装備「スズキセーフティサポート」は全車標準装備
スズキ セーフティ サポートの機能のひとつである「後退時ブレーキサポート」は、スズキ・エブリイワゴンが軽キャブバン・軽キャブワゴン初採用となる
エブリイワゴンには先進安全技術をパッケージ化した「スズキセーフティサポート」が全グレードに標準装備されています。主な機能は以下のとおりです。
- デュアルカメラブレーキサポート:夜間でも歩行者を検知できる衝突被害軽減ブレーキ
- 後退時ブレーキサポート:駐車時の後退中に障害物を検知して自動ブレーキ(軽キャブワゴン初採用)
- 誤発進抑制機能(前方・後方)
- 車線逸脱警報機能・ふらつき警報機能
- 先行車発進お知らせ機能・ハイビームアシスト
エブリイワゴンは「サポカーSワイド」および「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)認定車」に該当しており、国が認める安全性能を有しています。発進から走行・駐車まであらゆるシーンでドライバーと同乗者を危険から守ります。
スズキ・エブリイワゴンの内装はミニバン級の広さと実用性を備える

車中泊やアウトドアの需要が高まる中、維持費の安さと広い室内空間を兼ね備えたエブリイワゴンは根強い人気を誇るモデルです。2024年2月の一部改良でCVTを新設定し燃費が向上したほか、LEDヘッドランプや助手席シートバックテーブルなどの装備も全車標準化されました。フルフラットになる荷室には純正のベッドクッションや2段ベッドセットが用意されており、社外パーツも含めた車中泊DIYカスタムを楽しむユーザーも多くいます。
運転のしやすさ、充実した先進安全装備、軽ミニバンならではの圧倒的な室内空間と積載性能——あらゆる面でバランスが取れたエブリイワゴンは、ファミリーからアウトドア愛好家、仕事での活用を検討する方まで、幅広い層に選ばれ続けているモデルです。






















