eKワゴンの維持費

eKワゴンの維持費をモデルごとに比較(2WD/4WD)

eKワゴンの年間維持費(自動車税・燃料代等を内訳とする)を求めた。三菱の軽自動車づくりのノウハウと、日産の技術力が融合するモデルの維持費は、低燃費を魅力とする2WD車が約33.4万円で、寒冷地で人気の高い4WD車は約34.5万円。

eKワゴンの維持費~軽トールワゴンでNo.1クラスの低燃費を実現する2WD車と雪道での安定走行を可能とする4WD車は年間いくら?

eKワゴンの年間維持費の概算値を求めます。6年振りにフルモデルチェンジが行われて誕生した同車は、軽自動車では初となる高速道路同一車線運転支援技術「MI‐PILOT(Mitsubishi Intelligent‐PILOT:マイパイロット)」をメーカーオプションで設定可能とするなど話題性十分です。

2019年3月28日に販売を開始した4代目eKワゴンは、三菱自動車と日産自動車が共同で設立した合弁会社NMKVが企画・開発を行いました。

三菱自動車が約60年にわたって構築してきた軽自動車づくりのノウハウと、日産自動車の先進技術を融合させて完成したeKワゴンは、衝突安全強化ボディ「RISE(ライズ)」によって剛性を強化する、吸音材・遮音材を配置して静粛性能を引き上げるなど全方位において魅力的な車です。

そんなeKワゴンの年間維持費を、軽トールワゴンでNo.1クラスの低燃費を実現する2WD車と、雪道での安定した走りを可能とする4WD車のタイプ別に分けて求めました。

フルモデルチェンジで誕生した4代目「eKワゴン」の特徴とグレード別の車両価格

フルモデルチェンジによって、プラットフォームやエンジン等の主要パーツを刷新したeKワゴンは、フロントガラスの見開き角をワイドとする、アクセルペダルの踏込角度を最適化するなどして運転のしやすさを追求しています。

eKワゴンは日産自動車と共同開発することで実現できた、高速道路同一車線運転支援技術「MI‐PILOT(Mitsubishi Intelligent‐PILOT:マイパイロット)」や、フロントカメラによって前方車両・歩行者を検知して衝突の危険性があれば、警報ブザーを作動させてブレーキ制御を行う「FCM」等をパッケージジングする三菱e-Assistを備える安全性の高い車です。

同車は、約13km/h以下の減速時からエンジンを自動停止させるコーストストップ機能を付属した「AS & G(オートストップ&ゴー)」等を導入して、WLTCモード比で2WD車では21.2Km/L・4WD車では18.2Km/Lもの低燃費を実現しています。

eKワゴン主要諸元
駆動 2WD 4WD
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,640mm 1,660mm
ホイールベース 2,495mm
燃費(WLTCモード) 21.2Km/L 18.2Km/L
燃料 無鉛レギュラーガソリン
乗車定員 4名
車両重量 830Kg 890Kg
エンジン BR06 DOHC12 バルブ・3気筒
総排気量 0.659L
タイヤサイズ 155/65R14

e-Assist等の先進装備が評価されて、国が推奨する新たな自動車安全コンセプト「サポカーSワイド」の対象車であるeKワゴンは、ベーシックモデルのグレード「M」と上級モデルのグレード「G」を展開しています。

グレード「M」は、バック駐車する際に便利なタイヤアングルガイド等のメニューが表示されるマルチインフォメーションディスプレイ、電動格納式ヒーテッドドアミラーやラゲッジアンダーボックスを標準装備します。

グレード「G」は、タッチパネル式フルオートエアコンやIRカット/99%UVカットガラス(フロントドア)を追加装備させて、メーカーオプションによって軽自動車では初となる後部の安全確認をクリアな映像によって確認できるデジタルルームミラーを追加設定可能としています。

eKワゴンの年間維持費は2WD車が約33.4万円で4WD車は約34.5万円

法律によって支払い額が定められている自動車税や、年間走行距離は1万kmに設定して求めた燃料代等を内訳としてeKワゴンの年間維持費を概算した結果、軽ハイトワゴンでNo.1クラスの低燃費を実現している2WD車は約33.4万円、寒冷地でのニーズの高い4WD車は 約34.5万円となりました。駐車場を自宅などに用意されている方であれば、駐車場代は掛からないためeKワゴンの維持費はさらにリーズナブルとなります。

駆動 2WD 4WD
自動車税 10,800円 10,800円
燃料代 68,912円 80,154円
駐車場代 120,000円 120,000円
車検代 24,736円 24,736円
任意保険料 79,500円 79,500円
諸経費 29,750円 29,750円
合計金額 333,698円 344,940円

eKワゴンを自家用乗用車として利用する場合の自動車税は10,800円

車を所有していれば支払い義務の生じる自動車税は、軽自動車であれば用途区分・新規登録を行った時点を分類事項として、普通車であれば搭載するエンジンの総排気量によって税額を変化させる体系を構築しています。

2015年4月1日以降に新規登録をする軽自動車の自動車税は、自家用として利用する場合には10,800円が適用されるため、eKワゴンの自動車税は10,800円として考えます。

自動車税は年度の途中に新規登録した場合には、新規登録をした翌月から翌年3月までの月割り分を支払う仕組みや、エコカー減税が適用される車であれば翌年度分については税を優遇するといった措置を設けていますが、そうした制度は恒常的に適用されないために、ここではeKワゴンの自動車税は10,800円として計算します。

用途区分 総排気量 税額
自家用乗用軽自動車 660cc以下(2015年4月1日以降) 10,800円
660cc以下(2015年3月31日以前) 7,200円
営業用乗用軽自動車 660cc以下(2015年4月1日以降) 6,900円
660cc以下(2015年3月31日以前) 5,500円

※新規検査から13年が経過した車両については、軽自動車税に20%の税率が上乗せされる「経年車重課」が適用

年間走行距離を1万kmに設定すればeKワゴンの燃料代は2WD車が約6.9万円・4WD車は約8.0万円と概算

4代目「eKワゴン」の2WD車・4WD車の1年間にかかる燃料代は、利用頻度や道路環境だけではなくて国際情勢などの外的要因によっても変動してしまいますが、「燃費」「年間走行距離」「燃料価格」といった3項目の数値が求まれば概算できます。

年間走行距離の目安

  • 通勤・通学(往復30km×120日×=3,600km)
  • 週1度のお買い物(往復30km×52週=1,560km)
  • 月1度のレジャー(往復400km×12回=4,800km)
  • 3,600km+1,560km+4,800km=9,960km

モデルケースとして上記のように「eKワゴン」を通勤や買い物シーンで利用しているドライバーを想定します。年間走行距離は、計算のしやすさを意識して9,960kmの端数を切り上げて10,000kmへと再設定します。

年間走行距離(10,000km)を、eKワゴンのカタログ燃費で割って求めた「年間燃料消費量」に、レギュラーガソリン価格を掛ければ、同車の2WDと4WDの年間燃料代の概算値は導けます。

eKワゴンの年間燃料代(概算値)の算出法

年間燃料消費量

  • 「2WD車」: 10,000km ÷ 21.2km/L = 472L
  • 「4WD車」: 10,000km ÷ 18.2km/L = 549L

1年間にかかる燃料代

  • 「2WD車」: 472L × 146(円/L)= 68,912円
  • 「4WD車」: 549L × 146(円/L)= 80,154円

※WLTCモードのカタログ燃費は実燃費に近いので「2WD車」は21.2km/L、「4WD車」が18.2km/Lの数値をそのまま適用する
※ガソリン価格は146円/Lと設定

上記のようにガソリン価格は146(円/L)・年間走行距離は10,000kmと任意に数値を設定してeKワゴンの1年間にかかる燃料代を概算した結果、2WD車は68,912円・4WD車は80,154円となりました。

月極駐車場を1万円で契約したとすれば1年間にかかる駐車場代は12万円

駐車場代を求めるにあたってCOBBYは月極駐車代を全国相場の1万円で借りているケースを想定して、年間で12万円かかると計算しました。

年間維持費を概算するにあたって駐車場代は、モデルケースと各個人との間で最も誤差が膨らみやすい項目です。その理由は、自宅などに駐車スペースを用意できる方であれば無料であり、月極駐車場を借りている同士を比較しても、地価の影響を受けやすい大都市と地方とでは月換算でも数万円の開きが生じてしまうからです。

そのため、eKワゴンの購入計画を進めるために、実費に近い金額を把握したいという方は駐車場賃貸借契約書などに記載されている月極料金を用いて再計算する事をお勧めします。

全国主要都市の月極駐車場の相場

  • 東京(23区)の相場:30,000円
  • 大阪市の相場:25,000円
  • 横浜市の相場:17,000円
  • 名古屋市の相場:11,000円
  • 福岡市の相場:11,000円
  • 札幌市の相場:10,000円
  • 全国の相場:10,000円

軽自動車であるeKワゴンの車検代は1年換算で考えると約2.5万円

車検代は、自賠責保険料などのように支払額が法律によって定められている法定費用と、整備工場やガソリンスタンド等の依頼場所によって金額が変化する代行手数料・整備費用を合算すれば求まります。

eKワゴン」の法定費用
自賠責保険料 35,610円
重量税 7,500円
印紙代 1,100円
合計 44,210円

法定費用の合計額(44,210円)に、代行手数料・整備費用を加えれば車検代の概算値は算出されます。代行手数料・整備費用を3万円と設定すれば、eKワゴンの車検代は74,210円であると計算できます。

車検のタイミングは新車を購入した場合には3年後、継続審査の場合には2年周期でやってきます。今回は、4代目eKワゴンを新車で購入するケースを想定しているため、先に求めた74,210円という車検代の概算値は1年換算で考えれば24,736円となります。

軽自動車である4代目「eKワゴン」を新車で購入した場合の重量税は7,500円

法定費用の一種である重量税は、軽自動車であれば車両の重量に関わらずに車検の有効期間分に応じた一律額を負担させる、普通車であれば重量が500kg増えるにつれて一定額を加算していく仕組みを採用しています。

ここでは4代目eKワゴンを新車で購入するケースを想定しているため、税区分は3年自家用の7,500円として考えます。

自動車重量税 車検の有効期間(3年)
エコカー外 エコカー
税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税 75%減税
3年自家用(新車購入時) 9,900円 7,500円 5,600円 3,700円 1,800円
2年自家用(継続審査) 6,600円 5,000円 3,700円 2,500円 1,200円

※車を登録してから、13年、18年が経過すると、重量税が加算されます。
※エコカー減免制度が適用される車であれば、税額が免除、及び一定割合減免されます。

4代目eKワゴンを購入した場合の自賠責保険料は35,610円

強制保険とも言われる自賠責保険は、人身事故が発生した際の被害者を救済するという主旨のもと、公道を走行する車両には加入義務が定められています。4代目eKワゴンを新車で購入した場合の自賠責保険料は、37ヵ月加入となるため35,610円となります。

2017年4月1日以降、2020年3月31日以前の軽自動車自賠責保険料
軽自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
35,610円 34,820円 25,580円 25,070円 15,960円 15,130円 5,840円
2023年4月1日以降の軽自動車自賠責保険料
軽自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
24,010円 23,520円 18,040円 17,540円 11,950円 11,440円 5,740円

※新車を購入した場合は、自賠責保険は37ヶ月加入となります。
※車検を通すには自賠責保険に加入する必要があります
※沖縄・離島は除く

4代目「eKワゴン」の車検を指定工場に依頼した場合にかかる印紙代は1,100円

「自動車検査登録印紙(印紙代)」には、当該車両の車検の適合性を公的機関に認定してもらう際にかかる手数料などが含まれます。

指定工場 1,100円(一律)
認定工場 軽自動車:1,400円
5ナンバー:1,700円
3ナンバー:1,800円

印紙代は、車検を自社で完結できて保安基準適合証を交付できる権利を有する指定工場に依頼した場合には、軽自動車あるいは普通車に関わらず一律で1,100円です。ここでは4代目「eKワゴン」の車検を指定工場に依頼するというケースを想定しているため印紙代は1,100円とします。

対人賠償は無制限・車両保険はつける等の諸条件で見積もった4代目「eKワゴン」の任意保険料は約8万円

「任意保険」には加入義務は伴いませんが、強制加入となっている自賠責保険では対応できない物損事故等が発生した場合に備えて、ほとんどのドライバーが加入しています。任意保険はドライバーの年齢や運転履歴・保険特約などの諸条件を考慮して支払い金額を算出します。

eKワゴンは若年層でも新車を購入しやすい価格帯であるため、加入者の年齢は26歳以上と設定するなどして任意保険料を見積りました。その他、諸条件は下記のように設定しました。

  • 年齢26歳以上
  • 年間走行距離11,000km以下
  • 対人賠償は無制限
  • 対物賠償は無制限
  • 10等級
  • ゴールド免許保有

eKワゴンの任意保険料の見積り額

  • 「2WD・4WD車」 : 79,500 円(34,500円)

※()内の数値は、車両保険なしの金額

任意保険料は、車両保険はつけるかどうか・対人賠償は無制限とするか・加入者の等級の違いによっても料金が変化しますので、実費に近い見積り額を確認したいという方は、ご自身の条件設定に合わせて再計算する、あるいは加入を希望する保険会社の窓口に相談してみる事をお勧めします。

eKワゴンの状態を維持するのにかかる諸経費は年間換算で29,750円と見積もられる

諸経費の内訳は、オイル・エレメント交換代と新品タイヤの購入費用とします。必要時に応じてバッテリー交換を行う際、あるいはエアコンフィルターを交換する際にはそれらの費用を加算すれば、皆さんの実費に近い諸経費が求まります。

eKワゴンの諸経費
タイヤ交換 16,250円
オイル・エレメント交換 13,500円
諸経費合計 29,750円
新品タイヤを平均的な4年サイクルで購入したとすれば1年間の積立金は約1.6万円

フルモデルチェンジが実施されて誕生したeKワゴンの走行性能や静粛性をキープするには、装着するタイヤの状態が良好である方が望ましいです。経年劣化によってゴム成分がひび割れして、路面に動力を伝える際に表面がすり減っていく消耗品であるタイヤは、定期的に新品へと交換する必要があります。

新品タイヤへと交換する時期は平均的な4年後と設定します。eKワゴンのタイヤサイズは「155/65R14」です。新品タイヤは、同車に装着可能なハイト系の車の安定走行をサポートするヨコハマの「BluEarth AE‐01」と、雪国装着率No.1のブリヂストンの「BLIZZAK VRX2」を購入した場合を想定します。

eKワゴンの新品タイヤの購入費用は年間換算で16,250円の内訳

  • 夏タイヤ:「BluEarth AE‐01」4本セットの安値相場は26,000円
  • 冬タイヤ:「BLIZZAK VRX2」4本セットの安値相場は39,000円
  • 合計:65,000円
  • 年換算:16,250円(65000÷4)
eKワゴンのエンジンの状態を維持するのに必要なオイル・エレメント交換の費用は年間で13,500円

eKワゴンが搭載するBR06エンジンが実現する静粛性とフットワークの軽い走りを維持するためには、経年劣化すれば性能が悪化してしまうエンジンオイルを定期的に交換する必要があります。

同車の製造・販売を行う三菱自動車は、オイル交換の適切なタイミングは半年に1度あるいは5,000km走行ごとに1度のタイミングと呼び掛けているため、ここでは年に2回実施するものとします。

また、エンジン脇に設置されオイルに混じった金属粉などの不純物を綺麗にろ過するパーツであるエレメントの交換は年に1回実施するとして考えます。

「eKワゴン」のオイル・エレメント交換費用13,500円の内訳

  • オイル交換(年2 回)年:5,000円×2=10,000円
  • エレメント交換(年1回):2,000円×1=2,000円
  • 作業工賃:500円×3=1,500円
  • 合計金額:13,500円

※オイル・エレメント交換費用はディーラーやスタンドなどの依頼場所によっても異なりますが、平均的な金額である5,000円と2,000円と設定
※工賃は1作業あたり500円で計算

eKワゴンの登場で軽ハイトワゴン市場のシェア争いは面白い

2019年3月28日に三菱自動車は、eKワゴンとSUVテイストのクロスオーバーモデルの「eKクロス」を同日に発売した事をアナウンスしました。両車の上級モデルは衝突被害軽減ブレーキシステム等をパッケージジングする三菱e‐Assistを標準装備するだけではなくて、三菱の車としては初めて高速道路同一車線運転支援技術「MI‐PILOT(マイパイロット)」を、メーカーオプションで設定可能とするなどユーザーの購買意欲を刺激する車です。

2020年半ばには電気自動車タイプの追加設定も噂されているeKワゴンの登場によって、N‐BOXなどの魅力的な車が多い軽ハイトワゴン市場のシェア争いは面白くなります。