CX-5と外車を徹底比較 ミドルサイズSUVとコンパクト輸入SUVの違いを解説
マツダのミドルサイズSUV「CX-5」は、クリーンディーゼルエンジンを搭載した5人乗りクロスオーバーSUVで、燃費性能と走行性能を高いレベルで両立しています。国内ではトヨタRAV4や日産エクストレイルと比較されることが多いですが、輸入車のコンパクトSUVも有力な選択肢として挙げられることがあります。
この記事では、マツダ「CX-5」と、ジープ・ルノー・DS・アウディ・プジョー・フォルクスワーゲンの輸入クロスオーバーSUV6車種を、価格・燃費・エクステリア・インテリア・エンジン性能などの観点から比較します。各輸入車の掲載スペックは比較当時(2017年前後)のものですが、CX-5の現行情報もあわせて解説します。
CX-5は2017年のフルモデルチェンジで大幅進化 その後も継続的に改良を重ねる
CX-5は2017年2月のフルモデルチェンジで大幅な進化を遂げました。ヘッドライトをスリムなLED仕様に刷新し、レーダークルーズコントロールは従来の30km/h作動から0km/h停車追従まで対応する仕様に進化。自動ブレーキは歩行者検出に対応し、道路標識の認識・ディスプレイ表示機能も追加されました。
その後も一部改良を重ね、「スカイアクティブG 2.5T」ガソリンターボや、ディーゼルモデルへのマニュアルミッション仕様の追加など、ラインナップが拡充されています。エンジンは「2.0Lガソリン」「2.5Lガソリン」「2.2Lディーゼル」「2.5Lガソリンターボ」の4種類で、WLTCモード燃費は12.2km/L〜19.4km/Lを実現。ミドルサイズSUVの中でも燃費性能の高さが際立ちます。
現行CX-5の価格帯はグレード・駆動方式によって異なりますので、購入前に最新の見積もりをディーラーで確認することをおすすめします。
| CX-5 XD Lパッケージ(4WD) | |
|---|---|
| 全長 | 4,545mm |
| 全幅 | 1,840mm |
| 全高 | 1,690mm |
| ホイールベース | 2,700mm |
| 最低地上高 | 210mm |
| 定員 | 5人 |
| 排気量 | 2,188cc |
| 燃費(WLTC) | 18.6km/L |
ジープ レネゲードはCX-5よりコンパクトながらアメ車らしい存在感が魅力
ジープの「レネゲード」は、ジープラインナップの中で最もコンパクトなSUVとして2015年に日本へ導入されました。フィアット500Xと姉妹車の関係にあり、エンジンを共用するなど多くの共通点を持っています。なお、日本市場での現行販売状況については各ディーラーへご確認ください。
テールレンズのXデザインはジープ伝統のアイコンである「ジェリー缶(ガソリン携行缶)」に由来しており、随所にあしらわれた遊び心あるディテールがジープファンを惹きつけます。
インテリアは黒を基調としたシックなデザインで、ホワイトシートも選択可能。随所に配されたオレンジ色のアクセントがポップで遊び心のある雰囲気を演出しています。CX-5が上質・落ち着いたインテリアを志向するのに対し、レネゲードは個性派志向のユーザーに向いています。
搭載エンジンは「2.4Lガソリン」(最高出力175PS、最大トルク230Nm)と「1.4Lガソリンターボ」(最高出力140PS、最大トルク230Nm)の2種類。
| レネゲード ロンジチュード(2WD) | CX-5 XD L(4WD) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,255mm | 4,545mm |
| 全幅 | 1,805mm | 1,840mm |
| 全高 | 1,695mm | 1,690mm |
| ホイールベース | 2,570mm | 2,700mm |
| 最低地上高 | 170mm | 210mm |
| 定員 | 5人 | 5人 |
| 排気量 | 1,400cc | 2,200cc |
| 燃費 | 15.5km/L | 17.2km/L |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 販売開始 | 2015年に日本導入。ジープのコンパクトSUV。フィアット500Xと姉妹車でエンジンを共用。 |
| デザイン特徴 | テールレンズに「X」デザインを採用。インテリアは黒基調にオレンジのアクセントで遊び心を演出。ホワイトシートも選択可能。 |
| エンジン | 2.4Lガソリン(175PS/230Nm)と1.4Lガソリンターボ(140PS/230Nm)の2種類。 |
| CX-5との差 | CX-5よりボディが300mm短くコンパクト。最低地上高もCX-5が210mmに対し170mmと低い。燃費はCX-5が優位。 |
ルノー キャプチャーは落ち着いた外観とハイセンスな内装が魅力のフランス製コンパクトSUV
フランスのルノーが展開するクロスオーバーSUV「キャプチャー」は、2014年2月に日本に導入されました。ヘッドライトとグリルが一体化したフロントデザインと、後方に向かってせり上がるサイドラインが特徴的です。なお、日本市場ではその後モデルチェンジが行われており、以下のスペックは導入当時(初代)のものです。
インテリアはブラックを基調とした落ち着いたデザインで、センターの大型ナビは視認性に優れています。初代キャプチャーの特徴として、シートに着脱可能な「ジップシートクロス」を採用。洗濯可能なシートカバーとして機能し、オプションで複数のデザインから着せ替えができる点が独自の魅力でした。
搭載エンジンは「1.2Lガソリンターボ」で、最高出力118PS、最大トルク205Nm。アイドリングストップ機構やECOモードを備え、低燃費を実現しています。
安全装備も充実しており、坂道発進時の後退を防ぐ「ヒルスタートアシスト」、ソナー式「パーキングアシスト」、ウィンカーと連動して点灯するコーナリングフォグランプなどが標準装備されています。
| キャプチャー インテンス(2WD) | CX-5 XD L(4WD) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,125mm | 4,545mm |
| 全幅 | 1,780mm | 1,840mm |
| 全高 | 1,585mm | 1,690mm |
| 定員 | 5人 | 5人 |
| 排気量 | 1,200cc | 2,200cc |
| 燃費 | 17.2km/L | 17.2km/L |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 導入 | 2014年2月に日本導入。フランス・ルノーの5ドアクロスオーバーSUV。 |
| インテリア | 着脱・洗濯可能なジップシートクロス採用。オプションで着せ替えが可能な独自仕様。 |
| エンジン | 1.2Lガソリンターボ(118PS/205Nm)。アイドリングストップ・ECOモードで低燃費に貢献。 |
| CX-5との差 | CX-5より全長が420mm短くコンパクト。燃費は同等ながら排気量の差により高速域のゆとりはCX-5が上回る。 |
DS クロスバックはディーゼルエンジン搭載でCX-5に近いトルク感が魅力のフランス製SUV
シトロエンから独立したDSブランドが展開する「DS4クロスバック」は、2016年4月に日本で販売を開始したクロスオーバーSUVです。クリーンディーゼルエンジン「BlueHDi」を搭載しており、高いトルクと低燃費を両立しています。なお、日本市場での販売は終了していると見られます。
ヘッドライトは吊り目状の力強いデザインで、LEDデイライトが目の周囲を縁取るように配置され日中の視認性を高めています。夜間はバイキセノンHIDを採用しており、良好な視界を確保しています。
インテリアは黒を基調とした上質なデザインで、フロントガラス面積を広げた「パノラミックフロントウィンドウ」を採用し開放感があります。レザーシートはハバナ(ブラウン)とクリオロ(ダークブラウン)の2色から選択可能で、プッシュスタートやUSBソケットも標準装備されています。
搭載エンジンは「2.0Lディーゼルターボ(BlueHDi)」(最高出力180PS、最大トルク400Nm)と「1.6Lガソリンターボ」(最高出力165PS、最大トルク240Nm)の2種類です。
| DS4クロスバック BlueHDi(2WD) | CX-5 XD L(4WD) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,285mm | 4,545mm |
| 全幅 | 1,810mm | 1,840mm |
| 全高 | 1,530mm | 1,690mm |
| ホイールベース | 2,610mm | 2,700mm |
| 最低地上高 | 170mm | 210mm |
| 定員 | 5人 | 5人 |
| 排気量 | 2,000cc | 2,200cc |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 販売 | 2016年4月から日本販売。DSブランドのクロスオーバーSUV。現在は日本での販売は終了と見られる。 |
| エクステリア | 吊り目ヘッドライトにLEDデイライト。バイキセノンHIDで夜間も良好な視界を確保。 |
| インテリア | 黒基調の上質なデザイン。パノラミックフロントウィンドウ採用。レザーシートは2色から選択可能。 |
| エンジン | 2.0Lディーゼルターボ(180PS/400Nm)と1.6Lガソリンターボ(165PS/240Nm)の2種類。 |
| CX-5との差 | ディーゼルモデルはCX-5のトルク450Nmに迫る400Nm。ただし全高がCX-5より160mm低く、最低地上高も40mm低い。 |
アウディ Q2はドイツブランドの信頼性とコンパクトな取り回しを両立したプレミアムSUV
ドイツのアウディが2017年6月に日本で発売した「Q2」は、QシリーズSUVの中で最もコンパクトなモデルです。都市部での取り回しやすさとアウディブランドの高級感を両立しており、CX-5よりも一回り小さいボディが特徴です。なお、日本市場での現行販売状況については各ディーラーへご確認ください。
外観はがっしりとした力強いフォルムで、後部座席のウィンドウからバックウィンドウにかけて走るシルバーのアクセントラインが印象的です。
インテリアは黒を基調としたシックなデザインで、シルバーの装飾が高級感を演出しています。コンパクトなボディでありながら天井高と足元空間がしっかり確保されており、4人乗車でも窮屈さを感じにくい設計です。
搭載エンジンは「1.0Lガソリンターボ」(最高出力116PS、最大トルク200Nm)と「1.4Lガソリンターボ」(最高出力150PS、最大トルク250Nm)の2種類です。
| Q2 1.0 TFSI(2WD) | CX-5 XD L(4WD) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,200mm | 4,545mm |
| 全幅 | 1,795mm | 1,840mm |
| 全高 | 1,530mm | 1,690mm |
| 定員 | 5人 | 5人 |
| 排気量 | 1,000cc | 2,200cc |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本導入 | 2017年6月。アウディQシリーズで最もコンパクトなクロスオーバーSUV。 |
| エクステリア | 力強いフォルムとシルバーのアクセントライン。プレミアムブランドらしい質感の高い仕上がり。 |
| インテリア | 黒×シルバーのシックなデザイン。コンパクトながら天井高と足元空間を確保。 |
| エンジン | 1.0Lガソリンターボ(116PS/200Nm)と1.4Lガソリンターボ(150PS/250Nm)の2種類。 |
| CX-5との差 | CX-5より345mm短くコンパクト。プレミアムブランドの付加価値が魅力だが、燃費・トルク・最低地上高はCX-5が優位。 |
プジョー 2008はしなやかな「猫足」の乗り味と個性的なデザインが魅力のフランス製SUV
フランスのプジョーが展開するクロスオーバーSUV「2008」は、初代が2013年に登場し都会派のコンパクトSUVとして人気を集めました。2020年には2代目に切り替わっており、現在日本で販売されているのは2代目モデルです。以下は初代モデルとの比較情報です。
初代2008のヘッドライトはLEDを採用し、白いラインLEDがデイライトとして視認性を高めます。
リアランプはライオンのかぎ爪を模した3本ライン「ライオンズクロー」デザインが特徴で、プジョーのアイデンティティを強く表現しています。
インテリアは黒を基調とし、シルバー装飾で高級感を演出。オプションでパノラミックガラスルーフを選択でき、開放的な室内空間を楽しめます。プジョー伝統のしなやかな足回り「猫足」は乗り心地のよさに直結しており、長距離ドライブでも疲れにくいのが特徴です。
初代搭載エンジンは「1.2Lガソリンターボ」で、最高出力110PS、最大トルク205Nm。アイドリングストップ搭載で燃費17.3km/Lを実現しています。
安全装備として、5〜30km/hで作動する「アクティブシティブレーキ」と、横滑り時の挙動を制御する「エレクトロニックスタビリティコントロール」を搭載しています。
| 2008 Allure・初代(2WD) | CX-5 XD L(4WD) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,160mm | 4,545mm |
| 全幅 | 1,740mm | 1,840mm |
| 全高 | 1,570mm | 1,690mm |
| ホイールベース | 2,540mm | 2,700mm |
| 最低地上高 | 165mm | 210mm |
| 定員 | 5人 | 5人 |
| 排気量 | 1,200cc | 2,200cc |
| 燃費 | 17.3km/L | 17.2km/L |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル | 初代2008は2013年登場。2020年に2代目へ移行。現在日本では2代目が販売中。 |
| エクステリア | LEDヘッドライト+「ライオンズクロー」リアランプデザイン。プジョーらしい個性的な外観。 |
| 乗り味 | プジョー伝統の「猫足」と呼ばれるしなやかな足回りで、長距離でも疲れにくい。 |
| エンジン(初代) | 1.2Lガソリンターボ(110PS/205Nm)。燃費17.3km/LはCX-5ディーゼルと同等水準。 |
| CX-5との差 | ボディがCX-5より385mm短くコンパクト。乗り心地重視ならプジョー、実用性・燃費重視ならCX-5が有利。 |
フォルクスワーゲン ゴルフ オールトラックは圧倒的な積載力とドイツ車の走行安定性が魅力
ドイツのフォルクスワーゲンが展開する「ゴルフ オールトラック」は、2015年7月から日本で販売されたクロスオーバーステーションワゴンです。SUVのような車高と4WDの走破性を持ちながら、ステーションワゴンの使い勝手を兼ね備えています。なお、日本市場での現行販売状況については各ディーラーへご確認ください。
トランク容量は605リットルと大容量で、後部座席は6:4分割で倒せます。片側だけ倒して長尺物を積みながら3人乗車も可能で、全席を倒せば最大1,620リットルまで拡大。SUVに比べてフラットな荷室を確保しやすく、アウトドアや大荷物の移動に向いています。CX-5の荷室容量(VDA法で約442L)を大きく上回ります。
シートは通気性の高いファブリック素材で適度なホールド感があり、長時間の乗車でも疲れにくい設計です。
オプションには後部座席まで覆う電動パノラマスライディングルーフ、高級感のあるレザーシート、ドアトリムやフットスペースを照らす「インテリアアンビエントライト」など多彩な装備が用意されています。
搭載エンジンは「1.8Lガソリンターボ」で、最高出力180PS、最大トルク280Nmを発揮します。
| ゴルフ オールトラック(4WD) | CX-5 XD L(4WD) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,585mm | 4,545mm |
| 全幅 | 1,800mm | 1,840mm |
| 全高 | 1,510mm | 1,690mm |
| ホイールベース | 2,635mm | 2,700mm |
| 最低地上高 | 165mm | 210mm |
| 定員 | 5人 | 5人 |
| 排気量 | 1,800cc | 2,200cc |
| 燃費 | 13.5km/L | 17.2km/L |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本導入 | 2015年7月から日本販売のクロスオーバーステーションワゴン。現行販売状況は各ディーラーへ確認。 |
| 荷室 | トランク容量605L。後席6:4分割可倒で最大1,620L。CX-5を大きく上回る積載力。 |
| エンジン | 1.8Lガソリンターボ(180PS/280Nm)。4WD設定あり。 |
| CX-5との差 | 積載力はオールトラックが圧倒的に有利。燃費はCX-5が優位(17.2km/L対13.5km/L)。最低地上高はCX-5が45mm高い。 |
CX-5が輸入コンパクトSUVより優れている点 選ぶ際のポイントまとめ
マツダCX-5は、比較したコンパクト輸入SUV6車種と比べて以下の点で優位性があります。
- 燃費性能:ディーゼルエンジン搭載グレードはWLTCモードで18〜19km/L台を実現。ガソリンエンジンの輸入車に対して圧倒的な燃費優位性を持ちます。
- ランニングコスト:ディーゼルエンジンは軽油を使用するため、ガソリン(特にハイオク)を使う輸入車に比べて燃料費を抑えられます。
- 最低地上高:210mmはこの中で最高水準。悪路走破性や縁石乗り上げ時の安心感が高く、アウトドア用途にも向いています。
- ボディサイズ:ミドルサイズSUVとして室内空間や後席の快適性を確保しつつ、取り回しのバランスが取れています。
一方で、輸入車にはCX-5にない魅力も多くあります。ジープ レネゲードやプジョー2008はよりコンパクトで街乗りに向いており、アウディQ2はドイツプレミアムブランドの高級感、ゴルフ オールトラックは積載力の高さが際立ちます。用途・優先ポイント・デザインの好みを整理したうえで、自分にぴったりの1台を見つけてください。