レクサスCTが2022年に廃止 搭載装備やエクステリア
2011年から販売されているレクサスCTが2022年10月に、現行モデル限りで廃止。初代のモデルは2014年と2017年に2回マイナーチェンジしていて後期型ではレクサスの顔であるスピンドルグリルを新意匠に変更、安全装備のLexus Safety System+が全車標準装備になるなどの変更が加えられています。
モデルチェンジの噂があった新型レクサスCTのエクステリアや搭載装備、エンジンに価格帯を予想していきます。
CT後継モデルは5代目プリウスベースのクロスオーバーという噂
レクサスCTがモデルチェンジせず1代限りで生産終了しましたが、5代目プリウスベースの新型クロスオーバーを追加するという噂があります。
全長4,340mm、全幅1,765mm、全高1,460mm、ホイールベース2,610mmのサイズ感が予想され、パワートレインはハイブリッドのほか、PHEV(プラグインハイブリッド)、そしてBEV(電気自動車)になるとのこと。
エクステリアは2023年にモデルチェンジした5代目プリウスのような新世代デザインアイコンのハンマーヘッド、もしくは5代目レクサスRXから採用したスピンドルボディになると予想します。
プリウスベースのクロスオーバーにはレクサスUXが該当するため、差別化を図った新型モデルになるでしょう。
レクサスのコンパクトハッチバックCTが復活するという噂
CTはレクサスの入門モデル販売していましたが、2022年10月に廃止することが決定しています。CTの現状として、レクサスの車種ではCTと同クラスのコンパクトクロスオーバーUXがありますが、昨今のSUV人気に押され販売台数が落ち込んでいました。
後継車種について、レクサスでは2025年から2026年にかけて販売する車種があり、その車種がCTの後継モデルになるという噂です。
後継モデルについて、最大の特徴はパワートレインの豊富さです。従来のガソリンエンジンのほか、ハイブリッドシステムを搭載するモデルやプラグインハイブリッドも用意、BEV(電気自動車)も設定する可能性があるようです。
レクサスCTが現行モデルで生産終了 廃止前の最終モデルとして特別仕様車Cherished Touringを設定
CT最後の特別仕様車Cherished Touringは専用2トーンカラーを設定するエレガント仕様
CTの特別仕様車Cherished Touringが2022年3月3日に発売。 ボディカラーにはエレガントな専用2トーンカラーを設定、インテリアカラーにレッド系のクリムゾンを取り入れた、CTの最後を飾るに相応しい仕様になりました。
レクサスCT特別仕様車Cherished Touringの装備
- シルバー塗装専用スピンドルグリル
- シルバー塗装専用フロントフォグランプベゼル
- シルバー塗装専用リヤバンパーベゼル
- 専用ボディカラー ソニックチタニウムルーフ&グラファイトブラックガラスフレーク
- 専用ボディカラー ソニックチタニウムルーフ&ソニッククォーツ
- オート電動格納式ドアミラー
- 雨滴感知式オートフロントワイパー
- 専用シート クリムゾン&ブラック・クリムゾンステッチ
- 専用ドアトリム クリムゾン&ブラック・クリムゾンステッチ
- 専用レザー巻きメーターフード クリムゾンステッチ
- 専用本革ステアリング クリムゾンステッチ
- 専用フロントセンターコンソールボックス
- 専用ニーパッド
CTは今回の特別仕様車発売後の2022年10月に、フルモデルチェンジしないまま生産終了に。
CTはトヨタのプリウスをベースにしたコンパクトハッチバックですが、2018年にCTと同セグメントSUVのUX300を発売したことで、CTの存在意義が問われていました。
LBXがレクサスのエントリーモデルに
今後はUXの下のセグメントに位置する、ヤリスクロスベースのLBXの発売が2023年秋以降なので、新型LBXがCTの受け皿になります。
最終特別仕様車のレクサスCT200h Cherished Touringの販売価格は4,223,000円です。
レクサスCT廃止前に噂された次期型情報や、これまでの改良内容をまとめ
レクサスCTは2011年1月12日から発売され、生産終了する2022年10月までの約11年間、フルモデルチェンジせず販売していた長寿モデル。
これまで3回のマイナーチェンジを行い、特別仕様車なども度々追加しています。
レクサスの入門モデルという立ち位置もあるため注目度も高く、モデルチェンジを待ち望む声もありました。
レクサスCTが生産終了する前に噂されたモデルチェンジ情報、これまでのマイナーチェンジや改良情報などをまとめました。
CTにパーキングサポートブレーキとボディカラーを追加する一部改良を2020年8月20日実施
新型CTに新たに設定されたテレーンカーキマイカメタリック
レクサスのコンパクトハッチCTが一部改良を実施して、予防安全装備のパーキングサポートブレーキを全てのグレードで標準装備。
また、ブレージングカーネリアンコントラストレイヤリング、テレーンカーキマイカメタリック、セレスティアルブルーガラスフレークの3色のボディカラーを追加しました。
エクステリア、インテリアの変更点はないですが、安全面が向上した一部改良でした。2022年以降にCTがフルモデルチェンジするのではないかと言われているため、現行モデルでは最後の一部改良になるかもしれません。
グレード | 販売価格 |
---|---|
CT200h | 3,869,000円~ |
CT200h バージョンC | 4,093,000円~ |
CT200h Fスポーツ | 4,510,000円~ |
CT200h バージョンL | 4,881,000円~ |
レクサスCT200hの後継モデルが発表?コンパクトサイズの電動ハッチバックモデル
2015年のジュネーブモーターショーで発表された「LF-SAコンセプト」
2019年10月24日より開催された東京モーターショー2019で、レクサスが過去に発表した「LF-SAコンセプト」を踏襲した新型の電動ハッチバックモデルを発表すると言われていました。
「LF-SAコンセプト」のリアエクステリア
エクステリアについてはレクサスデザインの象徴であるスピンドルグリルを継承し、車内にはデジタルディスプレイをハンドルの両サイドにレイアウトし、それぞれに多彩な情報を表示する先進性に満ちたデザインとなる可能性が高いでしょう。
この新型電動ハッチバックの発表を皮切りに、レクサスは今後ライバル社と同様にエントリーモデル市場に注力していくと考えられます。
新型レクサス「CT」にはTNGAのレクサス版の新プラットフォーム「GA-Cプラットフォーム」を採用
次期型レクサスCTにはTNGAプラットフォームをさらに洗練した最新技術を投入すると予想していましたが、TNGAのレクサス版となる最新プラットフォーム「GA-Cプラットフォーム」を採用します。
新型プリウスから採用されたTNGAは、各セグメント内共通で採用できる仕組みとなっており、かなりの生産性アップとコスト削減ができ、ボディの軽量化や走行性能のアップが可能です。GA-CプラットフォームはこれらTNGAのレクサス版となります。
レクサス版「GA-Cプラットフォーム」により、ボディサイズはわずかに大きくなり、低重心で車両の高さも低くなることから、スポーティなエクステリアになるでしょう。
次期レクサスCTはハッチバックとは限らずレクサス初のEVになる可能性も
次期レクサスCTが早くて201年以降に発表すること、現在のハッチバックのボディをSUVタイプに変更すること、レクサスで初めてのEV(電気自動車)になることなど、様々な可能性についてレクサスの欧州部門トップが発言しました。
現在のレクサスCTはプリウスをベースに開発されていますが、次期CTは現在のTNGAプラットフォームをさらに洗練した最新技術を投入して、よりラグジュアリーな仕様になるとしています。
SUVになる場合は、現在エントリークラスに位置するUX(プリウスをベースにしたC-HRのレクサス版)よりもさらに小さなボディになることも明言していることから、トヨタのアクアクロスオーバーのようなスタイルになと予想します。
また、レクサスにはすでにUXがラインナップしていることから、スペイドやポルテのようなプチバンのカテゴリに属するスライドドア付のコンパクトカーになる可能性も考えられます。
そして気になるのがCTがレクサスで初めてのEV(電気自動車)になる可能性があることについてです。レクサスはEVモデルとみられるUX300eを商標登録していることから、初めてのEVはUXが担うと考えられていました。
しかしその役目をCTが担当する可能性があるとのことで、2020年にホンダが発売するホンダeのようなコンパクトEVが誕生するかもしれません。
レクサスCTに特別仕様車ブラックシーケンス(Black Sequence)登場
国内累計販売50万台を達成した記念してブラックをテーマにした特別仕様車「ブラックシーケンス(Black Sequence)」が2018年8月23日に発売しました。対象車種はGS・IS・CT・LX・RX・NXの6車種で、CTは専用ボディカラーを3種類と専用内装色3つを用意しています。
CTの特別仕様車ブラックシーケンス(Black Sequence)は専用ボディカラーと専用内装色を組み合わせて好みの1台に仕上げることができる
レクサスCT特別仕様車ブラックシーケンスのボディカラー
- ソニックチタニウムルーフ&グラファイトブラックガラスフレーク
- マーキュリーグレーマイカルーフ&レッドマイカクリスタルシャイン
- ソニックチタニウムルーフ&ソニッククォーツ
レクサスCT特別仕様車ブラックシーケンスのインテリアカラー
- ブラック/ブルー・ブルーステッチ
- ブラック/ダークローズ・レッドステッチ
- ブラック/ホワイト・ホワイトステッチ
レクサスCT特別仕様車ブラックシーケンスの特別装備
- 215/45R17タイヤ&専用ブラック塗装アルミホイール
- オート電動格納式ドアミラー
- 専用スポーツチューニングのサスペンション
- クリアランスソナー&バックソナーなど
レクサスCTモデルチェンジ後のエクステリア
2022年に発売されると噂されているレクサスCTのスパイショットです。2014年からの後期モデルと比べるとホイールデザインは同じで、少しだけリアバンパーが出っ張っているように見えます。
モデルチェンジ後のレクサスCTのボディサイズは、全長4,390mm・全幅1,765mm・全高1,400mmで、初代モデルと比べると少しだけ全長が伸びて全高が低くなり、よりワイド・ローなスタイリングとなります。
全長 | 4,390mm |
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全幅 | 1,765mm |
全高 | 1,400mm |
ホイールベース | 2,700mm |
プラットフォームには、TNGAを採用しプリウスやC-HRと同様の「GA-Cプラットフォーム」になると考えられます。また、ヘッドライトは上部にアロー型のLEDデイライトを装備した初代後期型のデザインを引き継ぎ、光源を3眼LEDにするなど高級感あふれるデザインに変わります。
レクサスCTモデルチェンジ後の搭載装備
モデルチェンジ後のレクサスCTに搭載される装備は、次世代の安全装備であるLexus Safety System+になると考えられます。初代モデルでもLexus Safety System+は全車標準装備されていますが、機能が第1世代のもので、モデルチェンジ後は夜間の歩行者や昼間の自転車にも対応できる自動ブレーキ機能などが追加されます。
レクサスCTに搭載される2世代目Lexus Safety System+
- プリクラッシュセーフティシステム(夜間歩行者・昼間自転車検知)
- レーンディパーチャーアラート(LDA)
- オートマチックハイビーム(AHB)
- アダプティブハイビームシステム(AHS)※上位グレード
- レーダークルーズコントロール(先行車追従)
- ロードサインアシスト
- 先行車発進告知
1世代目のLexus Safety System+では搭載されていなかったロードサインアシストや、先行車発進告知が追加されてより安全に走行できる車になります。
レクサスCTモデルチェンジ後の搭載エンジン
モデルチェンジ後のレクサスCTに搭載されるエンジンは、初代後期型のレクサスCTにも搭載されているTHS2のハイブリッドシステムを引き続き採用し、1.8Lの直列4気筒エンジンを搭載します。トランスミッションはCVT、駆動方式はFFの2WDです。
型式 | 2ZR-FXE |
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種類 | 直列4気筒 |
種類 | 1,797cc |
最高出力 | 73kW/5,200rpm |
最大トルク | 142Nm/4,000rpm |
モーター型式 | 3JM |
モーター最高出力 | 60kW |
モーター最大トルク | 207Nm |
駆動方式 | FF(2WD) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
燃費は初代の後期型の時点でベースグレードが30.4km/L、version C・F SPORT・version Lの3グレードで26.6km/Lを記録していて、2代目では33.0km/L前後に伸びると予想します。
レクサスCTモデルチェンジ後の発売日・価格帯
レクサスCTのモデルチェンジ後の発売日は2022年以降になると見られていて、販売価格は390万円から490万円になると考えられます。レクサスCTは、メルセデスベンツAクラスやBMW1シリーズなどブランドの入口となるモデルになるので、大幅な価格上昇はないと予想します。
新型レクサスCTの発売日と価格帯
- 発売日:2021年
- レクサスCT ベースグレード:390万円
- レクサスCT version C:410万円
- レクサスCT F SPORT:460万円
- レクサスCT version L:490万円
グレード | 駆動方式 | 販売価格 | CT200h | version L | 2WD (FF) | 4,858,334円~ |
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F SPORT | 2WD (FF) | 4,481,481円~ | |
version C | 2WD (FF) | 4,063,888円~ | |
ベースグレード | 2WD (FF) | 3,839,815円~ |
レクサスのプレミアムコンパクト初のハイブリッド専用車 レクサスCTのモデルチェンジ遍歴
CTはトヨタが展開する高級ブランドのレクサスが販売していた、コンパクトサイズのハッチバック型乗用車です。レクサスでは最も小型でエントリーモデルの役割も担っています。「Creative Touring vehicle」の頭文字をとって「CT」とネーミングされました。
レクサスCT ZWA10型/2011年~2022年
2011年1月、レクサスCTの販売が開始されました。1.8Lのハイブリッドシステム搭載の「CT200h」のみのラインナップで、「標準仕様」と安全装備が充実した「version C」、スポーティ仕様の「F SPORT」、ラグジュアリー仕様の「version L」が用意されました。
2012年8月、一部改良で乗り心地を向上。9月には特別仕様車「Creative Textile Interior」を設定し、10月に発売。
2014年1月、マイナーチェンジで「スピンドルグリル」を新採用。全長も延長されました。静粛性も向上し、乗り心地がさらに快適になりました。
2015年1月、一部改良と、レクサス日本開業10周年を記念した特別仕様車「F SPORT X Line」を発売。5月には一部改良で「F SPORT」のロアモールをメッキ加飾に、ボディカラーの追加やリモート操作の追加などが行われました。
2016年8月、特別仕様車「Cool Touring Style」を発売。
2017年8月、マイナーチェンジを実施。全長が延長され、外観の一部のデザインを変更。全車に「LEXUS Safety system+」を標準装備しました。
2018年8月、レクサスブランドの国内販売累計台数50万台達成記念の特別仕様車「Black Sequence」を発売。
2020年8月、一部改良で全車に「パーキング差ポーチブレーキ」を標準装備。ボディカラーの追加が行われ、燃費性能の向上も実施されました。
2022年3月、特別仕様車「Cherished Touring」を発売と同時に、2022年10月で生産終了を発表。同年11月、販売を終了。
レクサスCTのモデル | 販売年表 |
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ZWA10型 | 2011年~2022年 |
レクサスCTはモデルチェンジでさらなる高級感を手に入れる噂があったが廃止に
レクサスの顔であるスピンドルグリルを採用して高級感が増した初代中期型からマイナーチェンジを施した後期型に、エクステリア各部の見直しやヘッドライトデザインの変更などを追加してレクサスCTは更なる高級感を手に入れるという噂がありましたが、2022年10月で廃止が決定しています。