クラウンの内装

15代目クラウン220系の内装を徹底解説 コックピット・収納・快適装備の特徴まとめ

RS仕様と標準仕様の内装の違い、G-Executiveなど最上級グレードの快適装備を詳しく紹介。シートカラーの選択肢や素材の違い、後席快適装備の有無など、グレード選びに役立つ内装情報を詳細にまとめています。

15代目クラウン(220系)の内装を徹底解説|コックピット・収納・快適装備

2018年6月26日にフルモデルチェンジで誕生した15代目クラウン(220系)は、2022年7月に生産終了しています。後継となる16代目クラウンはクロスオーバー・スポーツ・セダン・エステートの4モデル体制で展開されています。中古車市場では引き続き220系の人気は高く、ここでは内装の特徴を詳しく解説します。

本記事では15代目クラウンの内装を「コックピット周り」「収納スペース」「快適装備」に分けて紹介します。また、標準仕様とスポーツ性の高いRS仕様で異なるインパネやシート周りのカラーリング・素材についても詳しくお届けします。

特別仕様車「S エレガントスタイル」の内装はプレミアムなデザイン

持ち前の上質感を高めたクラウンの特別仕様車「S エレガントスタイル」

トヨタがクラウンの特別仕様車「S”Elegance Style”」を2019年7月8日より発売しました。ベース車両には「S」と「S Four」が使用されており、内外装ともにエレガントで質感の高いプレミアムなデザインに仕上がっています。

  • クラウンS エレガントスタイルの「ブラック」の内装カラー
  • クラウンS エレガントスタイルの「こがね」の内装カラー

S”Elegance Style”の内装カラーには「ブラック」と「こがね(キャメルカラー)」の2タイプが設定されています。標準設定の内装カラーはブラックで、こがねは注文時に指定できます。高級素材ブランノーブと合成皮革を組み合わせたシートはS”Elegance Style”ならではの特別装備で、ドライバーと乗客の身体をしっかりホールドします。

黒木目が美しいクラウンS エレガントスタイルのセンターコンソール

高級感のあるグランリュクス巻のドアトリム・インストルメントパネル・コンソールサイド

S”Elegance Style”のセンターコンソールには欅調の黒木目パネルを装備し、ドアトリムやインパネ、コンソールサイドにも上質なグランリュクスを採用しています。随所に高級素材を使用した、特別仕様車ならではの内装です。

S”Elegance Style”には先進安全装備も充実しており、以下の機能が標準装備されています。

クラウンS”Elegance Style”の安全装備

  • リヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]/リヤクロストラフィックアラート
  • LEDサイドターンランプ付オート電動格納式リモコンカラードドアミラー(ヒーター付/運転席側ワイドビュー)

これらに加え、「対後方歩行者パーキングサポートブレーキ/リヤカメラディテクション」および「パノラミックビューモニター/巻き込み警報機能付インテリジェントパーキングアシスト2」はメーカーオプションで搭載可能です。

15代目クラウンのインパネ周りはデジタル装備が充実、シートは体の負担を軽減する設計

標準仕様グレード「G-Executive Four(2.5Lハイブリッド車)」ブラック×本革のインパネ周り

15代目クラウンは、全車に「ダブルディスプレイ」や「オプティトロン2眼メーター」を標準装備し、クラウン史上最高のスポーティなインパネ周りを実現しました。

ステアリングホイールには、ベストポジションで運転を楽しめるよう「電動チルト&テレスコピックステアリング」機能を搭載。シフトレバーブーツ等にステッチ加工を施し、ドアトリムやインストルメントパネルには表皮巻きを採用するなど、シンプルモダンのコンセプトでラグジュアリーさを追求しています。

細部までこだわったラグジュアリーな内装

15代目クラウンは、最適なドライビングポジションへと手軽に設定できる「運転席8ウェイ&助手席4ウェイパワーシート」を全車に標準装備しています。スイッチ操作で無段階調整が行えるランバーサポートも装備しており、長距離ドライブでも疲れにくい設計です。

グレード別インパネ・シートのカラーリングと素材

15代目クラウンのインパネ周りとシート周りが採用するカラーおよび素材をグレード別に紹介します。一部グレードにおいては、ジャパンカラーセレクションパッケージも用意するRS(ランナバウト・スポーツ)仕様の方が、標準仕様よりも選択肢が広がります

RS仕様エントリーグレード「2.0 RS‐B」はインパネ・シートカラーが2色展開

  • ブラック×ファブリックのシート
  • ブラック&テラロッサ×ファブリックのシート

RS仕様のエントリーグレード「2.0 RS-B」は、インパネおよびシートカラーが「ブラック」と「ブラック&テラロッサ」の2色展開で、ともにファブリック素材を採用しています。

「2.0 RS」「2.5 RS」などRS仕様の上位グレードは標準4パターン+ジャパンカラー3パターン

  • ブラック×本革(メーカーオプション)
  • ブラック×合成皮革
  • ホワイト×本革(メーカーオプション)
  • ブラック&テラロッサ×合成皮革

「2.0 RS-B」以外のRS仕様グレードは、標準色としてブラック・ブラック&テラロッサ・ホワイトの3色を用意し、ブラックのみ本革または合成皮革の素材で組み合わせる2パターン設定です。

  • 赤×合成皮革
  • 青×合成皮革
  • こがね×合成皮革

RS仕様のジャパンカラーセレクションパッケージでは、色鮮やかな「赤」・深みのある「青」・和を感じる「こがね」の3色に、滑らかな触り心地が特徴のブランノーブと合成皮革を組み合わせた3パターンを用意しています。

標準仕様「2.0 S」「2.0 G」「2.5 G」などはインパネ・シートの組み合わせが5パターン

  • ニュートラルベージュ×本革(メーカーオプション)
  • ニュートラルベージュ×ファブリック

標準仕様の「2.0 S」「2.0 G」「2.5 G」「3.5S」「2.5 G Four」「2.0 S C package」「2.5 S Four」「2.5 S Four C package」は、「ブラック」「ブラック&テラロッサ」「ニュートラルベージュ」の3色にファブリックまたは本革を組み合わせた5パターンを用意しています。
※「ブラック&テラロッサ」のみファブリック素材

最上級グレード「3.5 G‐Executive」「2.5 G-Executive」は本革シートが標準装備

最上級グレード「3.5 G‐Executive」と「2.5 G-Executive」のインテリアカラーは、他のグレードではオプションだった「ブラック」と「ニュートラルベージュ」の2色の本革シートが標準装備されています。最上級グレードらしい上質な仕立てが標準で提供される点が大きな特徴です。

「コックピット」はデジタル技術を結集したスポーティな設計

15代目クラウンは、クラウン史上最もスポーティな走りを実現するため、ハイブリッド車にはトヨタブランド初となるV6エンジンと2基のモーターで構成される「3.5L V6エンジン 8GR-FXS×マルチステージハイブリッドシステム」を搭載したモデルをラインナップしました。ガソリン車には高効率のツインスクロールターボチャージャーにトヨタ独自の直噴過給技術を組み合わせた「2.0L TURBO ENGINE 8AR-FTS」搭載モデルを用意しています。

「ダブルディスプレイ」は全車標準装備でスマホ感覚の先進インターフェイスを実現

全車に標準装備のダブルディスプレイ

全車標準装備の「ダブルディスプレイ」は、遠視点ディスプレイとトヨタマルチオペレーションタッチの2画面構成です。なお、2020年11月の後期型への一部改良では12.3インチの大型ワイドディスプレイに刷新されており、前期型と後期型でインターフェイスが異なります。

前期型の「遠視点ディスプレイ」は通常モードでナビ画面を表示し、TV視聴・オーディオ操作・緊急情報の確認も可能です。運転中に視野を道路から室内へ移し変えてもすぐに焦点が合いやすい遠視点タイプを採用しています。トヨタマルチオペレーションタッチは通常モードでエアコン画面を表示し、スマートフォン感覚でナビ・TV・エアコン・シートヒーターなどをまとめて操作できます。

「オプティトロン2眼メーター」はハイブリッド車・ガソリン車・RS仕様でデザインが異なる

全車標準装備の「オプティトロン2眼メーター」は、目盛りや数字を刻んだアクリルパネルを指針よりも手前側に配置し、両サイドのLED光源を使った演出によって速度情報などをクリアに表示します。

ハイブリッド車・ガソリン車・RS仕様でそれぞれ異なるデザインを採用しており、ガソリン車はタコメーター付き、RS仕様ではドライブモードに応じてメーター照明が多彩に変化するデザインを採用しています。

「カラーヘッドアップディスプレイ」で少ない視線移動を実現

「RS Advance」や「G‐Executive」などに標準装備されるカラーヘッドアップディスプレイは、車速やナビのルート案内などをウインドシールドガラスに投影して運転をサポートします。日中でも高い視認性を確保し、視線移動を最小限に抑えられる点が特徴です。

「マルチインフォメーションディスプレイ」はナビ・ヘッドアップディスプレイと連携

全車標準装備の「マルチインフォメーションディスプレイ」は燃費情報などをワイドにクリア表示します。ステアリングスイッチで操作でき、ナビやカラーヘッドアップディスプレイと連携した情報も表示可能です。

「ステアリングスイッチ」でハンドルを離さずに各種機能を操作

ステアリングスイッチ

全車標準装備の「ステアリングスイッチ」を使えば、ステアリングを握ったままでレーダークルーズコントロール・レーントレーシングアシストといった運転アシスト機能やオーディオ機器を操作できます。安全運転をサポートする実用的な装備です。

15代目クラウンの「収納スペース」は機能性とラグジュアリー感を両立

15代目クラウンの「フロントカップホルダー」や「センターコンソールボックス」は、昇降式タイプや左右両開きタイプを採用するなど、ラグジュアリーさと機能性を高いレベルで両立しています。

「昇降式フロントカップホルダー」は特別感と清潔さを兼ね備えた装備

昇降式フロントカップホルダー

全車標準装備の「昇降式フロントカップホルダー」は、蓋が滑らかに美しく開閉する仕組みを採用しています。利用者に特別感を与えるだけでなく、閉じているときはホコリが内部に溜まりにくいという実用的なメリットも備えます。

「センターコンソールボックス」は左右両開きで運転席・助手席どちらからも使いやすい

センターコンソールボックス

全車標準装備の「センターコンソールボックス」は、運転席からも助手席からも使いやすい左右両開きタイプです。大型サイズのティッシュボックスを格納できる収納力も魅力で、実用性と高級感を兼ね備えています。

トランクルームはゴルフバッグ最大4個を収納可能

ゴルフバッグを最大4個収納可能なトランクルーム

15代目クラウンのトランクルームは、9.5インチサイズのゴルフバッグなら最大4個を収納できる広さを誇ります。サブトランク機能はグレードによって異なり、下表のとおりです。

エンジン種別 標準装備のサブトランク
3.5Lハイブリッド車 ラゲージボックス(折りたたみ式ラゲージボード付)
2.5Lハイブリッド車 ラゲージトレイ(トランクマット付)
2.0Lターボガソリン車 ラゲージボックス(トランクマット・ラゲージトレイ付)

最上級グレード「Executive」は後席快適装備が充実

15代目クラウンの最上級グレード「Executive」は、ドライバーを付けて後部座席に乗車するオーナーを想定した快適装備を標準で備えています。

ゆとりの後席空間とこだわりのシートで乗員をおもてなし

後席の快適性を追求

日本を代表する高級車であるクラウンは、ドライバーを付けて後席に乗車するオーナーも多い車です。最上級グレード「Executive」は特に、後部座席のシート素材や座面形状に徹底的にこだわり、最高レベルの乗り心地を提供します。また、リヤシートとフロントシートの間に十分な前後席間距離を確保し、フロントシート裏側の足入れスペースを拡大することで、後部座席乗員のリラックス空間を向上させています。

「電動式リヤサンシェード」で後部からの直射日光を遮断

バックするときは自動格納する

「G‐Executive」と「G‐Executive Four」に標準装備される電動式リヤサンシェードを使えば、後部方向からの直射日光を遮り、車内をより過ごしやすい空間にできます。トヨタマルチオペレーションタッチで操作でき、シフトレバーを「R」に入れると自動格納されるため、後退時の視界を妨げません。

「手動式リヤドアサンシェード」でプライバシーと遮光を確保

直射日光を遮るリヤドアサンシェード

「G‐Executive」と「G‐Executive Four」に標準装備される手動式リヤドアサンシェードは、リヤドアガラスからの直射日光を遮るとともに、後部座席乗員のプライバシーも保護します。

「リヤセンターアームレスト」には各種コントロールスイッチを集約

リクライニング角度や温度を調整できるリヤセンターアームレスト

「G‐Executive」と「G‐Executive Four」のリヤセンターアームレストには、カップホルダーに加えて各種コントロールスイッチを装備しています。後部座席に座ったまま「リクライニング機能」「シートヒーター機能」「オーディオコントロール機能」などを調整できます。

「左右独立温度コントロールフルオートエアコン」で前席乗員それぞれが快適な温度設定を実現

左右独立温度コントロールフルオートエアコンにより、運転席と助手席それぞれが望む温度設定が可能です。ハイブリッド車は後部座席に乗員がいない場合に前席のみの空調を行える「前席集中モード」を搭載し、燃費向上にも寄与します。ガソリン車は冷気を効率的に蓄えて再利用する「蓄冷エバポレート」機能により、アイドリングストップ中でも室内温度の上昇を抑えられます。また、花粉除去機能も備えており、室内の空気環境にも配慮しています。

後席専用「リヤオートエアコン」で後部座席乗員の快適性をさらに向上

15代目クラウンは後席専用の空調システムを備える

ハイブリッド車の「G‐Executive」「G‐Executive Four」に標準装備され、ガソリン車グレード「G」ではオプション設定のリヤオートエアコンは後席専用の空調システムです。フロント側だけでなく、リヤセンターアームレストのスイッチでも操作でき、後部座席乗員が自分好みの温度に調整できます。

「アクセサリーコンセント」はビジネスシーンや非常時にも活躍

センターコンソールボックス内に内蔵されるAC100V対応の「アクセサリーコンセント」を使えば、ノートパソコン等を車内で使用しながらビジネスを行えます。3.5Lハイブリッド車は停電などの非常時に電力を有効活用できる非常時給電システムも装備しており、災害時のライフラインとしても機能します。

「おくだけ充電」でスマートフォンをワイヤレス充電

「RS‐B」「B」を除く全グレードにメーカーオプションで設定可能な「おくだけ充電」を使えば、ケーブル不要のワイヤレス方式でスマートフォンなどを充電できます。Qi規格に対応した機器であれば置くだけで充電が始まる手軽さが魅力です。

「マイコンプリセットドライビングポジションシステム」は2名分のポジションを記憶

ドライブポジションを記憶

「RS Advance」などに標準装備される「マイコンプリセットドライビングポジションシステム」は、2名分の最適なドライビングポジションを記憶できます。操作スイッチを押すだけで、シートやステアリングの位置が記憶した状態に自動で再現されます。家族で1台を共有している場合にも重宝する機能です。

最上級グレードの「前席・後席シートヒーター」はHi-Mid-Loの3段階調整

最上級グレード「G-Executive」「G-Executive Four」は、前席と後席ともにHi・Mid・Loの3段階で温度設定できるシートヒーターを装備しています。シートヒーターは冬の寒い日はもちろん、夏の冷房使用時に足もとの冷えが気になるときにも有効です。

「ステアリングヒーター」で寒い日のドライブを快適に

トヨタマルチオペレーションタッチから起動できるステアリングヒーターは、冬のドライブで重宝する機能です。寒い日でもステアリングホイールを握る手元から快適さを感じながら安全運転ができます

「盗難防止システム」を全車に標準装備

15代目クラウンは、正規キー以外ではエンジン始動を不能にし、不正侵入時にはオートアラームを作動させる「盗難防止システム」を全車に標準装備しています。

イモビライザーは車両と各キー間で電子IDコードを照合し、IDコードが一致しない場合はエンジンを始動させない仕組みを採用しています。また、「侵入センサー付オートアラーム」は不正な乗り込みを検知すると自動でアラームを作動し、周囲に侵入を知らせます。侵入センサーは一時的にOFFにする機能も備えており、状況に応じた柔軟な使い方が可能です。

先進デジタル装備と充実した快適機能で所有欲を高める15代目クラウンの内装

15代目クラウンは、トヨタブランドとして初となるV6エンジンと2基のモーターで構成されるハイブリッドシステムを搭載するなど、クラウン史上最高にスポーティな一台として登場しました。なお、本モデル(220系)は2022年7月に生産終了しており、現在は中古車市場でのみ入手可能です。

スポーツ走行をアシストするスマートフォン感覚で操作できる「ダブルディスプレイ」を全車に標準装備し、インパネやシートにはスポーティなカラーやデザインを採用したRS仕様もラインナップしていました。

「昇降式フロントカップホルダー」や「リヤセンターアームレスト」などの上質な装備が内装面での高級感を高め、DCM(専用通信機)による「コネクティッドサービス」が利便性をさらに向上させています。旧型モデルを大きく超えた内装の質は、中古車として選ぶ今もなお高い魅力を放っています。