クラリティPHEVの内装は?シートデザイン・インパネなど解説
ホンダのクラリティPHEVは、ハイレベルなEV走行性能と環境性能に、上級セダンらしい上質感のある室内空間を組み合わせたプラグインハイブリッドモデルです。
なお、クラリティPHEVは2021年9月に日本国内での生産・販売を終了しています。狭山工場の閉鎖にともなう終了で、現在は中古車市場での流通のみとなりますが、内装の質の高さや装備の充実度から今なお根強い人気があります。本記事では、シートデザイン・収納・インパネなど内装の各部を詳しく解説します。中古車での購入を検討している方や、内装の詳細を知りたい方の参考にご活用ください。
クラリティPHEVの内装カラーは「ホワイトアイボリー」と「ブラック」の全2種類
クラリティPHEVの内装カラーは、ベージュに近いホワイトアイボリーとクールなブラックの2種類が用意されており、選択したボディカラーによって内装カラーが決まる仕様です。中古車を探す際は、希望のボディカラーで内装色も自動的に決まるため、外装と室内の組み合わせを一度に確認しておくと選びやすくなります。
ホワイトアイボリーの内装はぬくもりのある心地よい空間
ホワイトアイボリーが適用されるボディカラーは、プラチナホワイト・パール、プレミアムディープロッソ・パール、コバルトブルー・パールの3色です。シートはメイン部に上質な本革、腕などが触れるサイド部に肌触りの良いプライムスムースを組み合わせたコンビシートで、汚れやシワがつきにくく仕上げられています。インパネ部にはブラウンウッド調パネルを配置して統一感を演出。明るいカラーが織りなす開放的な空間は、長距離ドライブでも疲れにくい印象です。間近で見ると、表皮の張り分けやステッチの仕立ての丁寧さが伝わり、国産セダンとは一線を画す上質さを感じさせます。
ブラックの内装はモダンテイストでシックな作り
スーパープラチナ・メタリック、モダンスティール・メタリック、クリスタルブラック・パールのボディカラーには、落ち着いたブラックの内装が適用されます。シートはホワイトアイボリーと同じく本革とプライムスムースのコンビシートを使用。ブラックウッド調パネルでシックにまとめながら、木の導管を凹凸感で表現するなど、ぬくもりのある質感も大切にした仕上がりです。
| 内装カラー | 対応するボディカラー |
|---|---|
| ホワイトアイボリー | プラチナホワイト・パール/プレミアムディープロッソ・パール/コバルトブルー・パール |
| ブラック | スーパープラチナ・メタリック/モダンスティール・メタリック/クリスタルブラック・パール |
MM思想のもとゆとりあるくつろぎ空間を演出したクラリティPHEV
MM思想(マンマキシマム/メカミニマム)とは、「人のためのスペースは最大に、メカの空間は最小に」というホンダのクルマづくりの基本哲学です。クラリティPHEVもこの思想のもと、薄型のインテリジェントパワーユニット(IPU)を床下に、燃料タンクを荷室下に配置するなどして、最大5名の大人がゆったりとくつろげる居住空間とハイブリッドシステムのコンパクト化を両立しています。
後部座席は床下のバッテリー配置を工夫することで、前席の下にゆったりと足を伸ばせるスペースを確保しています。センター部にはリッドとドリンクホルダー付きのアームレスト、アクセサリーソケット、後席まで風を届けるリアベンチレーションが備わり、長時間のドライブでも快適に過ごせます。PHEVモデルでありながら後席の足元の広さが犠牲になっていない点は、大人を後席に乗せる機会が多い使い方で大きな強みになります。
シートの角度・位置を細かく調整できるパワーシート
クラリティPHEVには、調整位置の登録・呼び出し機能付きのパワーシートが装備されています。運転席は8way、助手席は4wayの調整が可能で、メモリー機能により複数のドライバーが乗り換える場面でも素早く自分好みのポジションに戻せます。家族で1台を共有する使い方では、この登録機能が日々の乗り込みをスムーズにします。
シートヒーターで運転中もぽかぽか
運転席と助手席には、座面と背面を温める専用シートヒーターが装備されています。EV走行中でもシートヒーターを使用できるため、エンジンをかけずに体を温めたい冬場に重宝します。エアコンよりも電力消費を抑えながら暖を取れるため、EV走行距離を意識する場面とも相性がよく、PHEVならではの静粛性と合わせて冬のドライブで快適さを実感できます。
クラリティPHEVのインパネ周りはEV走行を意識した先進的なデザイン
クラリティPHEVのパワー/チャージメーターは、バッテリー残量と走行モードをもとに、ブルーのラインでその時点で走行可能な出力領域を視覚的に表示します。フルデジタル式で表示はシンプルにまとめられており、現在の走行状態を直感的に把握できる先進的なビジュアルが、EV走行を意識した運転スタイルを自然とサポートします。
3つの走行モードを切り替えるスイッチ
クラリティPHEVは、ECON・SPORT・HVの3つの走行モードを切り替えられます。ECONはEV走行を優先してバッテリーを効率的に使うモード、SPORTはアクセルレスポンスを高めて力強い走りを楽しむモード、HVはエンジンとモーターを組み合わせてバッテリーを温存するモードです。日常の街乗りはECON、高速道路での合流や追い越しにはSPORT、長距離で電池を残したいときはHVと、シーンに応じて使い分けるのが定番の活用法です。走行モードのスイッチは押しやすいボタン式で、走行中でも視線移動を抑えて操作できます。
充電スタンド検索や防災情報にも対応したナビゲーション
クラリティPHEVには、到着予想機能・充電スタンド検索・防災情報の通知・ルート検索などに対応したホンダ純正ナビゲーションシステム(Hondaインターナビ)を標準装備しています。充電器の設置場所だけでなく、空き情報やそこまでのルート案内も確認できるため、外出先での充電計画が立てやすく、日常使いでも長距離移動でも実用的です。
エアコンはナビのディスプレイでも操作可能
インテリジェント・デュアル・フルオートエアコンディショナーは、ナビ画面上でのタッチ操作でも空調を調整できます。物理スイッチとディスプレイ操作の両方に対応しており、視認性が高く操作も直感的です。さらに、外気中の排気ガスなどを検知して自動的に内気循環へ切り替えるエアクオリティーセンサー、アレルフリー高性能脱臭フィルター、空気浄化や脱臭に効果を発揮するプラズマクラスター技術搭載エアコンを備え、車内の空気を清浄に保つトータルエアクオリティーマネジメントを実現しています。花粉やにおいが気になる方にも配慮された装備です。
本革巻のステアリングとハンドルから操作できる減速セレクター
ステアリングホイールには手によく馴染む本革を使用しており、握り心地の良さと高級感を両立しています。スイッチ類は左右のスポークに集約され、オーディオやメーター内ディスプレイの切り替えを手元で操作できます。
ステアリングホイールのサイドに設置された減速セレクター(パドル)を使えば、アクセルオフ時の減速度を4段階に変更できます。回生ブレーキの効きを最大にすれば、ブレーキペダルの使用頻度を大幅に減らした「ワンペダル感覚」に近い運転も可能で、減速時のエネルギーを電力として回収し、EV走行距離を伸ばす効果も期待できます。下り坂や渋滞など減速の多い場面ほど、その扱いやすさを実感できます。
眩しさを抑えて安全性を高める防眩ルームミラー
ルームミラーには、夜間走行時に後続車のヘッドライトの光を自動で抑制し、眩しさを軽減する防眩機能が搭載されています。夜間の高速道路など後続車のライトが気になる場面でも視界を確保しやすく、目の疲れを抑えられます。
スマホアプリで車両情報を遠隔確認できるHonda Remote App対応
バッテリー残量・車内温度・航続可能距離といった車両情報は、Honda Remote Appというスマートフォンアプリで確認できます。タイマー充電の設定や、出発時刻に合わせたエアコンの遠隔操作のほか、ドアの閉め忘れ通知や広い駐車場で車を見つけるカーファインダーにも対応します。充電が完了したかどうかを外出先からすぐ確認できる点は、PHEV車のオーナーにとって特に便利な機能です。
クラリティPHEVの荷室は512Lと大容量でゴルフバッグ4個が積める
トランクルームの荷室容量は512Lを確保しており、9.5型のゴルフバッグを4個積み込めるほどの大容量です。ガソリンタンクやバッテリーを効率的に配置することで実現したもので、PHEVモデルはバッテリーの搭載によって荷室が狭くなるケースも多い中、512Lというサイズはセダンとしても十分な水準です。トランクスルー機構により長尺物の積載にも対応し、シートは左右それぞれ分割して倒せるため、乗車人数と荷物の量に合わせて使い分けられます。
室内収納も充実しており、ドアポケットに加えて運転席上部のサングラスボックス、運転席・助手席の両方に設置されたスマートフォンポケットなど、日常使いで重宝する収納スペースが随所に設けられています。小物の置き場が前席まわりに分散しているため、車内が散らかりにくいのも使い勝手のよいポイントです。
クラリティPHEVの内装には環境に優しい素材を多数採用
クラリティPHEVは走行時の環境性能だけでなく、内装素材にも環境配慮が徹底されています。シートサイドのプライムスムースの裏地・サンバイザー・ルーフライニングには植物由来のバイオ糸などの素材を使用。ピラーガーニッシュやリアトレーには金型のアルミ化など低炭素製造プロセスで作られた部品を採用しており、環境負荷を低減した素材の使用率は内装表面積の約70%に達しています。走行時だけでなく、つくり方の面でも環境に配慮した一台です。
クラリティPHEVの内装はMM思想を意識したゆとりある居住空間が広がる
クラリティPHEVの内装は、EV走行を意識した先進的なデザインと、ホンダのMM思想に基づく広々とした居住空間が高い水準で両立しています。512Lの大容量トランクは旅行やアウトドアにも対応でき、本革×プライムスムースのコンビシートや環境素材の積極活用も含めて、PHEVモデルとしての完成度の高さが光ります。
2021年9月に国内販売は終了していますが、中古車市場では状態の良い個体も流通しています。クラリティPHEVは総電力量17.0kWhのバッテリーを搭載し、JC08モードで114.6kmのEV走行距離を実現したモデルです。中古車を検討する際は、この大容量バッテリーの劣化状態や、自宅・周辺の充電設備の有無を合わせて確認しておくと、購入後の使い勝手をイメージしやすくなります。上質な内装と充実した装備を備えた一台として、いまも検討する価値があります。