クラリティPHEVのタイヤ

クラリティPHEVのタイヤ選び 純正18インチ対応おすすめ6選と低燃費エコタイヤの見分け方

18インチを履くクラリティPHEVのタイヤ選びを、静粛性・経済性・雨天性能の3軸で整理しました。プレミアムコンタクト7やルマン、プライマシー、プレイズ、ブルーアースの特徴と後継モデル情報、交換時期の目安、前輪の摩耗を抑える使い方まで具体的にまとめています。

クラリティPHEVのタイヤ選び 純正18インチ対応おすすめ6選と低燃費エコタイヤの見分け方

クラリティPHEVに適合するタイヤは?燃費重視のエコタイヤがおすすめ

ホンダのプラグインハイブリッド車(PHEV)「CLARITY PHEV」(クラリティPHEV)は、外部充電した電気だけでWLTCモード101.0km、JC08モードでは114.6kmを走れる大容量バッテリーを積んだセダンです。総電力量17.0kWhのリチウムイオンバッテリーを床下に配置し、走行用モーターは最高出力135kW(184PS)、最大トルク315N・mを0〜2,000rpmで発生します。ガソリンが尽きる心配なく長距離へ出られる一方で、日常の移動はほぼモーターだけで賄えるのが、このクルマの立ち位置です。

ボディサイズは全長4,915mm、全幅1,875mm、全高1,480mm、ホイールベースは2,750mm。アコードに匹敵する堂々とした体躯で、車両重量は1,850kgに達します。プリウスPHVと比べると320kgほど重く、この重さこそがタイヤ選びに最も効いてくる要素です。新車価格は598万9,500円(2019年12月発表モデル)で、2018年7月の発売から2021年9月をもって生産を終えているため、現在は中古車が流通の中心になっています。

燃費(燃料消費率)は国土交通省審査値でハイブリッド走行時にJC08モード28.0km/L、WLTCモードでは24.2km/Lです。WLTCの内訳は市街地23.0km/L、郊外24.3km/L、高速道路25.1km/Lと、モードによる落差が小さいのが特徴になります。日常域をEV走行でカバーするため、実際の給油頻度は数字以上に少なくなります。

クラリティPHEVが標準装備するタイヤは235/45R18で、組み合わせるホイールは18インチ×8.0J(インセット+50)です。幅235mm・偏平率45という設定はセダンとしては太く低い部類に入りますが、このサイズには低燃費タイヤ(エコタイヤ)からプレミアムコンフォートタイヤまで選択肢が揃っています。ここからは、静粛性・経済性・雨天性能という3つの軸で、18インチの候補を具体的に見ていきます。

クラリティPHEVのタイヤ選びで効いてくる3つの条件とは

1つ目は車重です。1,850kgという重量は、同じサイズを履くカムリやアコードより一段重く、コーナリング時やレーンチェンジ時にタイヤのサイドウォールがたわみやすくなります。ショルダー部の剛性が確保されたタイヤを選ぶと、ふらつきが減って高速道路の巡航が落ち着きます。逆に柔らかさ優先の設計だと、車線変更のたびに一拍遅れて車体が付いてくる動きが出やすくなります。

2つ目は静粛性です。エンジンが始動しないEV走行では、エンジン音でマスキングされていたロードノイズがそのまま車内に届きます。純正装着タイヤにはブリヂストンのエコピアが採用されていましたが、オーナーのレビューでは「静かなクルマなのに純正タイヤがノイズを拾う」という指摘が多く見られます。実際に銘柄を替えたオーナーからは、走り出した瞬間に音の質が変わったという感想が繰り返し出てきます。タイヤ交換の満足度がわかりやすく出るクルマです。

3つ目は規格(ロードインデックス)の扱いです。純正は235/45R18 94Wのスタンダード規格ですが、輸入タイヤを中心に98Y XLなどエクストラロード規格の設定も多くあります。XL規格は同じロードインデックスでも必要空気圧が変わるため、純正指定の空気圧をそのまま入れると荷重能力が足りない、あるいは高めに設定して乗り心地が硬く感じられるという場面が出てきます。指定空気圧は運転席ドア開口部のラベルに表示されていますので、XL規格を選ぶ際は装着店で荷重換算を確認してもらうのが確実です。実際に低偏平のXL規格へ履き替えた事例では、路面の目地を拾う感覚が強まったという声も出ています。

低燃費タイヤに替えると燃費と電費はどれくらい変わるのか

タイヤラベリング制度(JATMAが策定した業界自主基準)では、転がり抵抗性能をAAA・AA・A・B・Cの5段階で表示します。グレードが1つ上がると燃費は約1%改善するという推計が示されており、CからAAAへ替えれば約4%の改善に相当します。

これを数字に翻訳してみます。ハイブリッド走行のWLTCモード24.2km/Lで月1,000km走ったとすると、消費するガソリンは約41L。レギュラーガソリンの全国平均が1L当たり170円前後(2026年9月時点、資源エネルギー庁の石油製品価格調査)ですから、月のガソリン代はおよそ7,000円です。転がり抵抗が1グレード上がっても、浮くのは月70円ほどにしかなりません。

つまり、クラリティPHEVで低燃費タイヤを選ぶ意味は、燃料代の節約そのものよりも別のところにあります。EV走行の航続距離は転がり抵抗の影響を素直に受けるため、充電1回あたりで走れる距離が伸びる方向に効いてきます。加えて、静粛性やウェットグリップ性能の差は日々の運転で体感できる違いとして現れます。数字上の燃費差より、雨の日の安心感と車内の静けさで銘柄を決めたほうが、満足度は高くなります。

クラリティPHEVに合う夏タイヤは18インチでサイズは235/45R18!ピッタリ合う低燃費のエコタイヤはあるの?

クラリティPHEVは「EX」のモノグレード展開のため、標準装着タイヤサイズは235/45R18のみです。タイヤ幅が太く偏平率も低いスポーツセダン寄りの設定ですが、このサイズはカムリ、アコード、レクサスES、ボルボS60、パサートなど国産車と輸入車の双方で採用されている激戦区です。そのぶんエコタイヤ・コンフォートタイヤの選択肢が豊富で、価格帯も広く分布しています。

以下では、静粛性重視のプレミアムコンフォートタイヤから、経済性を優先した低燃費タイヤまで6本を取り上げます。それぞれ得意分野が異なりますので、月間走行距離や高速道路の利用頻度と照らし合わせて選んでみてください。

高い操縦安定性能と全てのパワートレインに最適化されて快適性が向上している コンチネンタル プレミアムコンタクト7

Continental PremiumContact 7 235/45R18 98Y

Continental PremiumContact 7 235/45R18 98Y意のままのハンドリング性能を体感できる Continental PremiumContact 7

車種 クラリティPHEV
メーカー コンチネンタル
ブランド PremiumContact 7
タイヤサイズ 235/45R18
タイヤ外径 669mm
タイヤの種類 コンフォートタイヤ
ロードインデックス 98
速度記号 Y
規格 エクストラロード(XL)
低燃費グレード ラベル対象外
値段 27,400円~(2026年調べ)

コンチネンタル(Continental)の「PremiumContact 7」(プレミアムコンタクト セブン)は、2023年4月に日本で発売されたコンフォートタイヤのフラグシップで、前作「PremiumContact 6」の後継にあたります。最大の特徴は「テーラーメード・コンストラクション」と呼ばれる設計思想で、車両のサイズ・重量・駆動方式に応じて内部構造を作り分ける点にあります。開発時点からバッテリーを積んで重くなった電動車を想定しているため、1,850kgのクラリティPHEVとは条件が噛み合います。

アウトサイドショルダーには、ショルダーブロックを大きな一体のブロックとして構成するマクロ・ブロック・デザインを採用しています。横方向へ力を伝えやすい形状のため、重い車体でも舵を切った瞬間の反応が曖昧になりません。間近で見ると、外側のブロックが一続きの塊としてつながっているのがはっきりわかり、内側の細かい溝との対比が印象的です。ウェットグリップ性能は欧州ラベリングで最高のAを取得しており、雨の高速道路でも制動に余裕があります。

注意したいのは、このサイズがXL規格(98Y)である点です。純正の94Wから履き替える場合、同じ空気圧では乗り味が変わります。そのうえで、高速道路を月に何度も使う、同乗者を乗せる機会が多いという使い方には強く向きます。一方で街乗り中心で角の丸い乗り心地を最優先したい場合は、後述の国産コンフォートタイヤのほうが期待に近い仕上がりになります。輸入タイヤのためJATMAの低燃費タイヤラベリングは対象外で、国産車と同じ物差しで転がり抵抗を比較できない点も把握しておくと選びやすくなります。

グッドイヤーのエフィシェントグリップコンフォートはセダンからミニバン・軽自動車にもおすすめするオールマイティなタイヤで転がり抵抗係数はAAを取得

GOODYEAR EfficientGrip Comfort 235/45R18 94W

クラリティPHEVにおすすめのGOODYEAR EfficientGrip Comfort 235/45R18 94Wの夏タイヤモーター走行で静粛性の高いクラリティPHEVに相性抜群のグッドイヤー エフィシェントグリップコンフォート

車種 クラリティPHEV
メーカー グッドイヤー
ブランド エフィシェントグリップコンフォート
タイヤサイズ 235/45R18
タイヤ外径 669mm
タイヤの種類 コンフォートタイヤ
ロードインデックス 94
速度記号 W
規格 スタンダード(純正と同一)
値段 18,470円~(2026年調べ)

グッドイヤー(GOODYEAR)の「EfficientGrip Comfort」(エフィシェントグリップ コンフォート)は、燃料消費率の低減と快適性を両立させたサマータイヤです。薄く軽量化した専用のサイドウォール構造により、転がり抵抗性能テストで燃費性能グレード「AA」を獲得しています。ロードインデックスは94で純正と同じスタンダード規格のため、空気圧の考え方をそのまま引き継げるのが実務上の利点です。

構造面では、このタイヤのために新設計されたショック吸収構造が路面からの入力を和らげます。橋の継ぎ目やマンホールを越えたときの突き上げが角の取れた感触になり、EV走行中の静かな車内との相性が良い方向に働きます。トレッドには高い横方向の排水性を確保するストレートグルーブを配置しており、コーナリング中のウェット性能も確保されています。

直進時の摩耗エネルギーを抑え、旋回時には接地圧を均一化する構造によって、前モデルからロングライフ性能が向上しています。1,850kgの車重では前輪の摩耗が進みやすくなりますので、摩耗寿命の長さはランニングコストに直結します。今回取り上げた6本の中では価格が抑えめの部類に入り、通勤や買い物が中心で年間走行距離がそれほど伸びない使い方には過不足のない選択になります。逆に、ワインディングでの手応えやステアリングの応答速度を求める場合は物足りなさが出やすい銘柄です。

ダンロップのコンフォートタイヤであるルマンファイブはサイレントコアと呼ばれる吸音スポンジを使用して静粛性を高めたプレミアムコンフォートな夏タイヤ

DUNLOP LE MANS V 235/45R18 94W

クラリティPHEVにおすすめのDUNLOP LE MANS V 235/45R18 94Wの夏タイヤダンロップ ルマン5はサイレントコアでロードノイズを低減した人気の夏タイヤ

車種 クラリティPHEV
メーカー ダンロップ
ブランド ルマン5
タイヤサイズ 235/45R18
タイヤ外径 672mm
タイヤの種類 コンフォートタイヤ
ロードインデックス 94
速度記号 W
規格 スタンダード(純正と同一)
現行モデル LE MANS V+(2023年2月発売)
値段 24,880円~(2026年調べ)

ダンロップ(DUNLOP)の「LE MANS V」(ル・マン ファイブ)は、タイヤ内部に特殊吸音スポンジ「サイレントコア」を貼り付けることで、空洞共鳴音を抑え込んだコンフォートタイヤです。空洞共鳴音はタイヤ内部の空気が振動して生まれる低めの「ゴー」という音で、荒れた舗装の上で最も気になります。エンジンが止まっているEV走行中に浮き上がってくるのが、まさにこの帯域の音です。

ルマン5は、前モデルの「LE MANS 4」に対してパターンノイズとロードノイズをいずれも30%以上低減し、耐摩耗性も27%向上させています。静かさと寿命を同時に伸ばした設計のため、タイヤ交換の間隔が延びる分だけ長期のコストは下がります。なお現在は、2023年2月発売の後継モデル「LE MANS V+」(ル・マン ファイブ プラス)へ順次切り替わっており、67サイズが設定されています。V+ではサイレントコアを継続しつつ振動を吸収するサイドウォールとパターンを採用し、車外騒音の国際基準(UN R117-02)を満たす低車外音タイヤにも適合しました。

実際に履き替えた事例では、乗り心地が明確に柔らかくなったという評価が集まりやすい一方、高速域でステアリングを切り込んだときの反応が穏やかになる傾向も出ます。峠道を軽快に走りたいという狙いには噛み合いませんが、家族を乗せた長距離移動や深夜の住宅街での走行では、この静けさが最も分かりやすい価値になります。外径が672mmと他銘柄よりわずかに大きい点も、メーターの読みを気にする場合は頭に入れておくと安心です。

ミシュランのプレマシー4は雨の多い日本でも安心感のあるウェットグリップ性能「a」でタッチデザインを採用したプレミアムなタイヤである

MICHELIN PRIMACY4 235/45R18 98Y XL

クラリティPHEVにおすすめのMICHELIN PRIMACY4 235/45R18 98Y XLの夏タイヤ転がり抵抗AAで燃費の良さと静粛性を両立したクラリティPHEVにおすすめのミシュラン プライマシー4

車種 クラリティPHEV
メーカー ミシュラン
ブランド プライマシー4
タイヤサイズ 235/45R18
タイヤ外径 669mm
タイヤの種類 コンフォートタイヤ
ロードインデックス 98
速度記号 Y
規格 エクストラロード(XL)
現行モデル PRIMACY 4+(同サイズ 98Y XL あり)

ミシュラン(MICHELIN)の「PRIMACY 4」(プライマシー フォー)が掲げるのは、性能の持続性です。従来のPRIMACY 3と比べて溝の容積を22%以上確保し、新品時から法定の摩耗インジケーター(残り溝1.6mm)に達するまで、濡れた路面で高い性能を維持する設計になっています。タイヤは減るほどウェット制動距離が伸びていきますが、その落ち込み方を緩やかにした点が他銘柄との違いです。

ミシュランのテストでは、新品時のウェット制動距離がPRIMACY 3に対して短縮されているだけでなく、残り溝2mmまで摩耗させた状態での差がさらに大きく開きました。つまり、交換直前の1年こそ恩恵が大きいタイヤということになります。年間走行距離が長く、4〜5年履き続けるような使い方をするほど費用対効果が上がります。ショルダーに刻まれた摩耗インジケーターのミシュランマンマークは、手を当てるとすぐ位置がわかるので、残り溝の確認が習慣になりやすい作りです。

現在は後継の「PRIMACY 4+」(プライマシー フォー プラス)が235/45R18 98Y XLで設定されており、摩耗後のウェット制動をさらに詰めています。加えて、電動車を意識するなら同じミシュランの「e・PRIMACY」(イー プライマシー)という選択肢もあります。235/45R18 98W XLで転がり抵抗性能AAA、ウェットグリップ性能cを取得しており、ミシュランの中でも転がり抵抗の低さに振った構成です。EV走行の距離を少しでも伸ばしたいという狙いにはこちらが噛み合いますが、ウェットグリップの等級は下がりますので、雨天の高速走行が多い使い方ではPRIMACY 4系のほうが安心感は上回ります。

ブリヂストンのプレイズPXはセダン・クーペ用のタイヤでウェットグリップ性能もあるためクラリティPHEVにも安心の夏タイヤ

BRIDGESTONE Playz PX 235/45R18 94W

クラリティPHEVにおすすめのBRIDGESTONE Playz PX 235/45R18 94Wの夏タイヤ安定性の高いサマータイヤを探している方に人気なのがブリヂストンのプレイズPX

車種 クラリティPHEV
メーカー ブリヂストン
ブランド プレイズPX
タイヤサイズ 235/45R18
タイヤ外径 669mm
タイヤの種類 低燃費タイヤ
ロードインデックス 94
速度記号 W
規格 スタンダード(純正と同一)
転がり抵抗性能 A
ウェットグリップ性能 a
現行モデル Playz PX-Ⅱ

ブリヂストンの「Playz PX」(プレイズ ピーエックス)は、「疲れにくい」という切り口で開発されたセダン・クーペ専用設計のタイヤです。現行は2020年2月に発売された「Playz PX-Ⅱ」で、235/45R18 94Wは転がり抵抗性能A、ウェットグリップ性能aを取得し、低車外音タイヤにも適合しています。ミニバン向けの「Playz PX-RVⅡ」とは設計が別ですので、車種に合わせて選び分けてください。

「疲れにくさ」の中身は、旋回時の接地圧分布を均一化する非対称形状にあります。走行中のふらつきが減ると、ドライバーが無意識に行っているステアリングの微修正回数が減り、長距離での疲労が軽くなります。1,850kgの車重で高速道路を淡々と流す使い方では、この効果が最も現れやすくなります。横風の強い橋の上や、わだちの深い区間で違いを感じる場面が多くなります。

PX-Ⅱでは、接地形状の適正化とシリカ配合のウェット重視ゴムを組み合わせ、濡れた路面での制動とコーナリングを強化しました。あわせてセダン専用の高剛性パタンと耐摩耗に寄与するシリカ配合ゴムによりライフ性能も伸ばしています。ロードインデックス94のスタンダード規格で純正と条件が揃うため、空気圧の管理を変えずに履き替えられる点も実務的な利点です。静粛性そのものを最優先するならルマン系やレグノ系に軍配が上がりますが、雨の日の安心と直進安定性を同じ予算で得たい場合に有力な一本になります。

ヨコハマタイヤのブルーアースエースはウェットグリップ性能が高くノイズコントロールピッチにより偏摩耗や雑音が少ない設計である

YOKOHAMA BluEarth-A 235/45R18 94W

クラリティPHEVにおすすめのYOKOHAMA BluEarth-A 235/45R18 94Wの夏タイヤヨコハマ ブルーアースエースは低燃費タイヤの人気商品で夏タイヤ探しに迷っている方におすすめのサマータイヤ

車種 クラリティPHEV
メーカー ヨコハマ
ブランド ブルーアースエース
タイヤサイズ 235/45R18
タイヤ外径 669mm
タイヤの種類 低燃費タイヤ
ロードインデックス 94
速度記号 W
規格 スタンダード(純正と同一)
後継モデル BluEarth-GT AE51(2019年2月発売)

ヨコハマタイヤ(YOKOHAMA TIRE)の「BluEarth-A」(ブルーアース・エース)は、シリカとオレンジオイルを増量したナノブレンドゴムを採用し、燃料消費率の低減とウェットグリップ性能を両立させた低燃費タイヤです。ピッチの長さを変えて配置するノイズコントロールピッチにより、パターンノイズの周波数を分散させ、摩耗が進んだ状態でも音が急に大きくならないよう設計されています。

非対称トレッドパターンの役割分担も明確です。OUT側は剛性を高めてコーナリング時の踏ん張りを確保し、IN側は接地圧の均一化で偏摩耗を抑えます。車重があり前輪駆動のクラリティPHEVでは、前輪のショルダー内側から減っていく傾向が出やすいため、この設計は理にかなっています。

現在、ブルーアースエース(AE50)は後継の「BluEarth-GT AE51」(ブルーアース ジーティー)へ移行しています。AE51は2019年2月の発売で、全サイズでウェットグリップ性能の最高グレードaを取得し、レーンチェンジ時のふらつき低減を狙った高剛性の非対称パターンと専用構造を採用しました。転がり抵抗性能はAA〜Aで、長距離の高速ツーリングを想定した味付けになっています。エコタイヤらしい経済性を保ちながら走行安定性を一段引き上げたい場合は、AE51まで視野に入れて比較すると選びやすくなります。

クラリティPHEVの夏タイヤ交換に使う純正タイヤサイズ・純正ホイールサイズ一覧

クラリティPHEVのタイヤ

クラリティPHEVのグレード タイヤサイズ 型式 ホイールサイズ
EX 235/45R18 ZC5 18インチ X 8.0J(+50)

ホイールサイズの「8.0J」はリム幅、「+50」はインセット(オフセット)を指します。インセットの数値が小さくなるほどホイールは外側へ出ますので、社外ホイールを選ぶ際は+45〜+50付近を基準にすると収まりが読みやすくなります。ホンダ車のPCDは114.3、穴数は5穴です。あわせてハブ径だけは実測値を確認し、必要ならハブリングで芯出しをしておくと走行中の振動を防げます。

純正の18インチアルミホイールは、軽量化と空力性能の向上を図ったデザインが与えられています。間近で見るとスポーク断面が薄く整えられており、ホイール自体が空気の流れを意識して作られているのが伝わってきます。社外品へ替える場合、デザイン優先で重量が増えると、モーターの立ち上がりの軽快さが削がれる場面が出てきます。

17インチへのインチダウンは可能か、リアタイヤカバーという固有の制約

純正235/45R18の外径は約669mmです。17インチへ落とす場合、215/55R17であれば外径は約668mmとなり、純正とほぼ同一に収まります。スピードメーターの誤差も実用上ほぼ生じません。実際に17インチのスタッドレスタイヤを組んで装着した事例もあり、冬タイヤの購入費を抑える手段として現実的な選択肢になります。

ただし、クラリティPHEVには他車にない制約があります。空力性能を優先した設計により、リアタイヤの上部がボディ側のカバーで覆われているのです。このため、リアはフェンダーとのクリアランスが極端に少なく、タイヤ幅やインセットの選択を誤るとカバーへ干渉します。フロントは問題なく収まってもリアで入らないという事態が起きやすい車種ですので、サイズ変更の際は必ず現車合わせで確認してください。

また、インチダウンではブレーキキャリパーとホイール内側のクリアランスも確認が必要です。17インチホイールはディスク面が内側へ寄る設計のものがあり、スポーク裏側がキャリパーに当たるケースが出てきます。取付店で仮合わせをしてもらうのが最も確実な進め方です。なお、純正と同じ18インチのままタイヤ銘柄だけを替える場合は、こうした確認は不要になります。

スペアタイヤがないクラリティPHEVのパンク対策はどうするか

クラリティPHEVにはスペアタイヤが装備されておらず、車両価格には応急パンク修理キットと標準工具が含まれる構成です。バッテリーを床下に積む都合上、スペアタイヤの置き場所が確保できないためで、これは電動車全般に共通する事情でもあります。

応急パンク修理キットで対処できるのは、トレッド面に釘などが刺さった小さな穴に限られます。サイドウォールが裂けた場合や、大きく損傷した場合には使えません。偏平率45の低偏平タイヤはサイドウォールが薄く、縁石へ斜めに乗り上げたときにサイドカットやホイールのリム変形が起きやすくなります。オーナーの整備記録でも、リムのひび割れを機に交換へ踏み切った事例が見られます。

実用面での備えは3つです。1つ目は修理剤の使用期限の確認で、数年で交換が必要な消耗品です。2つ目は加入している任意保険やロードサービスのレッカー条件を事前に把握しておくこと。3つ目は空気圧の定期点検で、低偏平タイヤは空気が減っても見た目の変化が小さく、目視では判断できません。月に一度はゲージで測る習慣をつけると、パンクの前兆にも気づきやすくなります。

タイヤの交換時期の目安と、前輪の摩耗を抑える使い方

交換の判断基準は、残り溝、ひび割れ、経過年数の3つです。残り溝は保安基準で1.6mmが下限と定められ、スリップサインが露出した状態では車検に通りません。ただし、1.6mmまで使い切るのは現実的ではなく、同じ銘柄でも溝が浅くなるほど濡れた路面での制動距離は大きく伸びます。ミシュランが公表しているテストでも、新品時と残り溝2mm時では制動距離に10m前後の開きが生じています。雨の日に走る機会があるなら、残り3mmを目安に交換を検討すると安全側に立てます。

ゴムの劣化は走行距離だけでは測れません。サイドウォールに細かいひび割れが出てきたら、溝が残っていても性能は落ちています。製造年週はタイヤ側面の4桁の数字で確認でき、たとえば「2524」なら2025年の第24週製造を意味します。実際に触れてみると、劣化したタイヤは表面が硬く乾いた手触りになり、新品のしっとりした感触との差がはっきりわかります。

摩耗の進み方にも、このクルマ特有の傾向があります。モーターの最大トルク315N・mは0rpmから立ち上がるため、信号待ちからの発進で前輪に大きな駆動力がかかります。前輪駆動で車重が1,850kgあることも重なり、前後の摩耗差は想像以上に開きます。5,000〜10,000kmごとに前後をローテーションしておくと、4本を均等に使い切れてタイヤ1セットあたりの走行距離が伸びます。加えて、急加速を控えてアクセルを丁寧に扱うと、摩耗と電力消費の両方を同時に抑えられます。

クラリティPHEVに適合する夏タイヤは国内・海外メーカーでたくさんのラインナップがある!エコタイヤでもウェットグリップ性能がいいものなど安心感はグンと上がっている

タイヤ

低燃費タイヤ、いわゆるエコタイヤに対しては、高速道路での安定性が足りない、雨の日にふらつくといった印象を持たれていた時期がありました。現在は転がり抵抗性能とウェットグリップ性能を同時に高める技術が進み、今回取り上げた銘柄の多くがウェットグリップ性能の最高グレードaを取得しています。経済性を選ぶことが安全性の妥協を意味しない状況になっています。

235/45R18は、ブリヂストン、ヨコハマタイヤ、グッドイヤー、ダンロップ、ミシュラン、コンチネンタルが揃って設定している競争の激しいサイズです。予算を抑えたいならエフィシェントグリップコンフォート、静粛性を突き詰めるならルマン系、雨天の安心と直進安定性ならプレイズ系、性能の持続性ならプライマシー系、EV走行距離を優先するならe・PRIMACY、重量車の操縦安定性ならプレミアムコンタクト7と、性格の違いがはっきり分かれています。

選ぶ際に立ち返りたいのは、車重1,850kg、純正はロードインデックス94のスタンダード規格、そしてエンジンが止まっている時間が長いという3点です。この条件を満たしたうえで、月間走行距離と雨天・高速道路の利用頻度から絞り込めば、迷いは大きく減ります。純正タイヤからの履き替えで最も変化を実感しやすいのが静粛性ですので、まずはそこを軸に比較してみてください。