カプチーノのモデルチェンジ

カプチーノがモデルチェンジで復活はあるか?誕生するとすれば2027年以降

カプチーノのモデルチェンジに関する情報。復活するスズキの軽スポーツオープンカーの新型モデルは、2027年以降に復活する可能性がある。同車はアルトワークスのエンジンを流用して、新プラットフォーム「HEARTECT」を採用する見込み。アクティブトップを設置させるなどの特徴を予想も交えて紹介します。

カプチーノがモデルチェンジを実施して復活する?新型モデルに関する最新情報

スズキが過去に販売していた車種の中でもコアな人気を誇る軽スポーツオープンカーである「カプチーノ」が、モデルチェンジを実施して復活するという情報があります。

スズキは、2015年12月に15年振りにアルトワークスの新型モデルを誕生させるなど、過去の名車を積極的に復活させています。エンジン等を共有していたアルトワークスの新型モデルが誕生した事で、カプチーノ復活に向けての流れが現実味を帯び始めてきました。

ここでは、2027年以降に誕生する可能性があるカプチーノの新型モデルが搭載するエンジンや、採用するプラットフォームなどを予想も交えて紹介していきます。

「カプチーノ」は1998年10月まで生産されていたスズキを代表する軽スポーツオープンカー

先代カプチーノは前後ともダブルウィッシュボーンサスを奢っていた

1991年11月から1998年10月まで開発されていたスズキ「カプチーノ」は、後輪駆動を採用する軽自動車のオープンスポーツカーです。カプチーノは、軽自動車では初となる4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを搭載させて、車体各部にアルミニウム素材を用いて軽量化を行うなどして走行性能を引き上げました。

カプチーノは、3代目アルトワークスの後期モデルが採用していた「F6A型DOHC3気筒12バルブターボエンジン」を搭載していました。その他にも、プラットフォームを共有する両車の関わり合いが深いです。

走行性能だけではなくて、ロングノーズ・ショートデッキのフォルムの美しさも評価されて、25,000台を超える販売実績を誇っていた「カプチーノ」は、バブル崩壊や軽自動車規格が変更された影響を受けて1998年10月に生産を終了しました。

カプチーノがモデルチェンジを行って復活するのは2027年以降??

カプチーノがモデルチェンジを行って復活する時期として、最も可能性が高いのは2027年以降であると予想します。

2015年12月24日に約15年ぶりに復活したアルトワークスは、予想を上回るセールスでした。その他にも、2014年6月にダイハツ・コペンがフルモデルチェンジを行ったり、ホンダ・ビートの後継モデルであるS660 が2015年3月に誕生するなど、ライトウェイトスポーツカー市場は数年前から活発化し始めています。

「カプチーノ」のような趣向性の強い車は景気の影響には左右されやすいものの、スタイリッシュで美しいエクステリアに魅力を感じ、車本来の魅力である走る楽しみを満喫できる商品に対する需要は、いつの時代でもある程度は見込まれます。

ユーザー評価が高く中古市場での人気が高い「カプチーノ」が、モデルチェンジを行って復活するタイミングとしてベストなのは2027年以降であると考えます。

復活するスズキ「カプチーノ」はアルトワークスが搭載するパワフルなターボエンジンを流用する可能性

低速域での高トルクと高いレスポンスを誇る3気筒ターボエンジン

新型カプチーノは、アルトワークスの現行モデルが搭載する、パワフルな走行性能が魅力的な「RA06A型直列3気筒DOHCインタークーラターボエンジン」を流用する可能性が高いです。

初代カプチーノは、同時期に発売されていたアルトワークスが搭載していたエンジンなど流用していました。1995年に実施したマイナーチェンジで誕生したモデルも、同様にアルトワークスのパワートレインを共有していました。そのため、開発の効率化などをはかるため、新型カプチーノも過去の例と同様にアルトワークスが搭載するエンジンなどを流用させる可能性が高いでしょう。

カプチーノの初代モデルはFR駆動を採用していましたが、新型モデルはアルトワークスの現行モデルに合わせてFF・4WD駆動へと切り替えることが予想できます。

新型カプチーノの予想スペック
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,190mm
車両重量 660kg
エンジン RA06A型直列3気筒DOHCインタークーラターボ
最大出力 47kW/6,000rpm
最大トルク 100Nm/3,000rpm
トランスミッション 5MT、5AGS
駆動方式 FF、4WD

新型カプチーノは「アクティブトップ」を採用してレトロな雰囲気が魅力的なエクステリアを追求

新型カプチーノはコペンのようなアクティブトップを採用すると予想される

新型カプチーノは、運転席にいながら簡単にルーフを開閉できる「アクティブトップ」を採用する見込みです。カプチーノの先代モデルは、取り外してトランクに格納する3ピース構成のルーフを採用していました。

先代モデルが採用していたルーフは、その日の気分に合わせて「フルオープン」「タルガトップ」「Tバーフール」の3タイプの中から好きなスタイルを選択できるというメリットがありましたが、取り外し取り付けが面倒である・雨風に弱いなどのデメリットがありました。

アクティブトップを採用する新型モデルは電動ルーフを格納するスペースをリアに設計する必要が生じるため、先代モデルが実現していたロングノーズ・ショートデッキのフォルムには多少の影響が及ぶと考えられます。

スズキ車のエクステリアのトレンドは「レトロ」感です。新型カプチーノは、ヘッドライトはスイフトのようにシャープな形状とする前後のフェンダーによって立体感を加えながらも、レトロ感を追求して魅力的なエクステリアを完成させるものと期待します。

カプチーノの新型モデルはスズキの新プラットフォーム「HEARTECT」を採用して更なる軽量化

復活が期待されるカプチーノは、スズキの新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用して、更なる軽量化を実現するでしょう。

8代目アルトシリーズやワゴンRなどのスズキ車に導入された「ハーテクト」は、理想的な骨格構造を実現させる、部品の見直しや最適配置を行う事で、剛性強化とボディの軽量化を両立させるプラットフォームです。

先代モデルの車両重量は700kgと、ライトウェイトスポーツカーとしては魅力的な数値をクリアしていましたが、先に導入されたスズキ車と同様に、ハーテクトを採用すれば更なる軽量化の実現が期待されます。

新型カプチーノはライバル車であるコペン以上の低燃費の実現を目指す

新型カプチーノは、スズキの新プラットフォーム「HEARTECT」を採用するなどしてボディの軽量化を図って、ライバル車であるコペン以上の低燃費の実現を目指すでしょう。

大幅な軽量化と高剛性を両立させたハーテクト(HEARTECT)プラットフォーム

パワートレインを共有すると考えられているアルトワークスの現行モデル(2WD・5AGS)は、JC08モードで23.6kmの燃費を実現しています。

新プラットフォーム「HEARTECT」を導入したアルトワークス(2WD・5AGS)の車両重量は690kgです。2シーターオープンカーのカプチーノが、同プラットフォームを採用すれば、それ以下の車両重量を達成するはずです。

新型カプチーノは、燃費面も優れたスポーツカーである事でアピールするために、ライバル車であるダイハツ・コペンの25.2km/Lを上回る低燃費の実現に期待します。

国産ライトウェイトスポーツカーの燃費比較表
新型カプチーノ アルトワークス S660
燃費(JC08) 25.6km/L(予測値) 23.6km/L 24.2km/L

新型カプチーノはライバル車の動向を意識してスズキの予防安全技術を搭載する可能性が高い

衝突安全&予防安全を備えたスズキセーフティサポートを搭載するものと思われる

新型カプチーノは、ライバル車の動向を意識して、搭載する単眼カメラとレーザーレーダーによって対象物を検知して衝突の恐れがある場合には運転支援を行う「デュアルセンサーブレーキサポート」などのスズキの予防安全技術を導入する可能性が高いです。

カプチーノのライバル車であるS660やコペンは、次期マイナーチェンジの同様の予防安全技術がパッケージングされる「ホンダセンシング」や「スマートアシスト3」を搭載する見込みです。先行するライバル車を意識する新型カプチーノは、先進の予防安全技術を搭載して商品力を強化するはずです。

新型カプチーノのベースグレードの販売価格は「コペン」や「S660」と同様に200万円以下の設定か

新型カプチーノのベースグレードの販売価格は、ダイハツ「コペン」やホンダ「S660」と同様に200万円以下に設定すると考えます。

200万円以下でオープンカーでのスポーツ走行を楽しめるという、価格のインパクトは大きいため、新型カプチーノのベースグレードの販売価格は、ライバル車と同様に200万円以下に設定する可能性が高いでしょう。

標準装備や内外装にこだわる上級グレードの販売価格の上限値は250万円ほどではないかと予想します。

「新型カプチーノ」「S660」「コペン」の販売価格比較表
車名 販売価格
新型カプチーノ 190~250万円(予想値)
S660 198~285万円(生産終了)
コペン 188~238.2万円

小さなオープンカー カプチーノのモデルチェンジ遍歴

カプチーノはスズキが販売していた軽自動車のオープンカータイプのスポーツカーです。その名の通り、エスプレッソコーヒーのカプチーノから命名されていて、「小さなカップに入ったちょっとクセのあるおしゃれな飲み物」のイメージを重ね合わせて命名されています。

カプチーノ 11R/21R型(1991年~1998年)

1991年11月、前期型の11Rのカプチーノがデビューしました。スポーツカースタイルのロングノーズでショートデッキのスタイルを採用し、3ピースのルーフは取り外し可能でトランクに収納することができます。
1995年5月のマイナーチェンジで後期型となり、21Rとなります。イギリスやドイツなどでも販売され、左ハンドル仕様が用意されました。
1998年10月、軽自動車の規格変更などの影響もあり、販売を終了しました。

カプチーノのモデルチェンジ遍歴
カプチーノのモデル 販売年表
11R/21R型 1991年~1998年

スズキ「カプチーノ」が復活すれば軽スポーツオープンカー市場は再び盛り上がる

初代カプチーノが販売されていた時代には、軽スポーツオープンカー市場はいま以上に勢いがありました。カプチーノは、同時期に販売されていたマツダ「AZ‐1」やホンダ「Beat」とともに、軽自動車のスポーツオープンカー市場を盛り上げていました。

バブルが崩壊し、軽自動車規格が見直された事で、軽スポーツカー市場は衰退していきましたが、ビートの後継モデルにあたるS660 が2015年3月に誕生するなど、ライトウェイトスポーツカー市場はかつての勢いを取り戻しつつあります。

走行性に加えて安全性や環境性能も魅力的な新型カプチーノが誕生すれば、軽スポーツオープンカー市場は更に活性化していきます。