イギリス車メーカー一覧

イギリス車のメーカーまとめ!フラッグシップの特徴やスペック

イギリス車の代表的メーカーをまとめて紹介。高級セダンからSUV、スポーツカーまで、各ブランドの特徴・代表車種・スペックのほか、ジャガーのEV化やロータスの路線転換など最新の動向も解説します。

イギリス車のメーカー・車種まとめ

ロールスロイス、ベントレー、アストンマーティン——名前を聞いただけで別世界が広がるイギリスの自動車メーカーを、歴史・エンブレム・代表車種のスペックとともに紹介します。日本と同じ左側通行・右ハンドルの国として知られるイギリスは、世界屈指の高級車・スポーツカーメーカーの故郷でもあります。

各メーカーが今どういう状況にあるか、どんなユーザーに向いているか——カタログには載らない視点も交えて解説します。

ロールスロイスは世界中のセレブから愛されるイギリスの超高級自動車メーカー

ロールスロイスのエンブレムとスピリット・オブ・エクスタシー

ロールスロイス ファントム

ロールスロイス ゴースト

ロールスロイスは1906年にイギリスで創業し、1998年にドイツのBMWグループに加わりました。英国グッドウッドの工場で現在も生産が続けられており、車両の設計・組み立てはイギリスで行われています。日本では正規輸入販売会社が東京などの大都市にショールームとサービスセンターを構えており、購入後のサポート体制も整っています。

ロールスロイスの象徴 スピリット・オブ・エクスタシー

ボンネットに立つオーナメント「スピリット・オブ・エクスタシー」(別名:フライング・レディ)は、ロールスロイスの象徴です。実際に間近で見ると、精緻な造形と存在感に圧倒されます。このオーナメントは走行中に車体内に格納できる仕組みも備わっており、盗難防止と安全性を兼ねた設計になっています。

フラッグシップモデルの「ファントム」は、2017年に約14年ぶりのフルモデルチェンジを経て現行の8代目(ファントムVIII)となりました。観音開きの4ドアセダンで、6.75L・V12ターボエンジンに8速ATを組み合わせており、最高出力は571PS、最大トルクは900Nmを発揮します。0-100km/h加速は5.3秒で、車重2.5トン超の巨体を一切感じさせない加速感が特徴です。

内装は「ギャラリー」と呼ばれるインストルメントパネルが特徴で、ガラスケースの中にオーナーが希望する品物——植物標本や時計など——を封じ込めたカスタム仕様も可能です。静粛性については、高性能遮音材や専用タイヤにより業界最高水準を実現しており、アイドリング時に聞こえるのは時計の音だけとも言われるほどです。右・左ハンドルどちらでも選択できます。

オーナーからよく聞かれるのは「乗るたびに新たな発見がある」という感想です。ビスポーク(受注生産)プログラムを通じて内外装をほぼ無制限にカスタマイズできるため、世界に一台しかない仕様の車に仕上げることも可能です。購入を検討する際に見落とされがちなのは、維持費の高さよりもむしろ「カスタマイズにかかる追加費用」で、ビスポーク仕様では車両本体価格を大幅に上回るケースもあります。

ロールスロイス・ファントム(現行8代目)諸元
全長 5,762mm
全幅 2,018mm
全高 1,646mm
ホイールベース 3,552mm
エンジン V型12気筒ツインターボ
排気量 6,749cc
最高出力 571PS/5,000rpm
最大トルク 900Nm/1,700rpm
駆動方式 FR
乗員定員 5人
ハンドル設定 右・左
メーカー ロールスロイス
設立 1906年、イギリス
現在の親会社 BMWグループ(1998年〜)
特徴 世界最高峰のショーファードリブンカー。ビスポーク(受注生産)プログラムによる無限のカスタマイズ対応
代表車種 ファントム、ゴースト、カリナン(SUV)、スペクター(EV)
ファントム(現行8代目) 6,749cc V型12気筒ツインターボ、571PS、観音開き4ドアセダン
電動化の動向 2023年にブランド初のEV「スペクター」を発売。2030年までに全モデルの電動化を目指すとされている

ベントレーはフライングスパーが新フラッグシップを担うイギリスの高級車メーカー

ベントレーのエンブレム

ベントレー ミュルザンヌ スピード(生産終了)

ベントレー ベンテイガ

1919年創業のベントレーは、1998年にドイツのフォルクスワーゲングループの傘下に入りました。日本ではベントレーモーターズジャパンが北海道から福岡まで全国7店舗を展開しています。

長年フラッグシップの座にあった「ミュルザンヌ」は2020年に生産終了となりました。11年間で7,300台以上が生産された名作で、最上位モデルのスピードは6.75LのV型8気筒ツインターボエンジンで最高速度305km/hを達成していました。現在はその役割を「フライングスパー」が引き継いでいます。

コクピットのデザインはエンブレムと同じく「翼」をモチーフにしており、革や木材はすべて熟練職人の手仕事で仕上げられます。ベントレーならではのポイントは、同じ価格帯の競合と比べて圧倒的に「クラフトマンシップ」を前面に出している点です。購入前に見落とされがちなのが、塗装の仕上げにかける手間で、1台あたり12時間の研磨工程を経て「ベントレーミラーフィニッシュ」と呼ばれる鏡面状態に仕上げられます。

現行のラインナップは、フラッグシップセダンの「フライングスパー」、高級SUVの「ベンテイガ」、グランドツアラーの「コンチネンタルGT」など。特に「ベンテイガ」は高級SUVとして市場に大きなインパクトを与えたモデルです。電動化に向けた取り組みも進んでおり、各モデルへのプラグインハイブリッド仕様の追加が進んでいます。

ミュルザンヌ スピード諸元(参考/生産終了モデル)
全長 5,575mm
全幅 1,925mm
全高 1,530mm
ホイールベース 3,270mm
車両重量 2,770kg
エンジン V型8気筒ツインターボ
排気量 6,752cc
最高出力 537PS/4,000rpm
最大トルク 1,100Nm/1,750rpm
駆動方式 FR
乗員定員 5人
ハンドル設定 右・左
メーカー ベントレー
設立 1919年、イギリス
現在の親会社 フォルクスワーゲングループ(1998年〜)
特徴 手作りインテリアと高品質素材が特徴の高級車メーカー。熟練職人による約400時間の製造工程
現行フラッグシップ フライングスパー(2020年にミュルザンヌの後継として格上げ)
ミュルザンヌ 2020年に生産終了。11年間の生産で7,300台以上を送り出した名作セダン
現行ラインナップ フライングスパー、ベンテイガ(SUV)、コンチネンタルGT
販売 日本全国7店舗(ベントレーモーターズジャパン)

ジャガーはEV専業ブランドへ転換中のイギリスの名門自動車メーカー

ジャガーのエンブレムとオーナメント

ジャガー XJ AUTOBIOGRAPHY LWB(生産終了)

ジャガー F-TYPE 400 SPORT COUPE(生産終了)

ジャガーの前身は1922年創業の「スワロー・サイドカー・カンパニー」で、1945年に「ジャガー」へ社名を変更しました。現在はインドのタタ・モーターズグループに属しています。

歴史的フラッグシップである「XJ」は、1968年の初代から50年以上の歴史を持ちましたが、内燃機関モデルは2019年に生産を終了しています。XE、XF、F-Typeなどの主要ガソリン車も2024年をもって生産を終えており、現在ジャガーは純粋な電気自動車専業ブランドへの転換を進めています。2025年から新世代EVのラインナップを刷新し、高出力の4ドアGTを皮切りに展開を始めています。

ジャガー XJ LWB エクステリア(生産終了モデル)

ジャガー XJ LWB インテリア(生産終了モデル)

生産終了となったフラッグシップの「XJ AUTOBIOGRAPHY LWB」は、英国王室御用達の最高級セダンとして多くのファンに愛されました。座り心地の良いシートと豪華なインテリアはドイツ車とは一線を画す「英国式の高級感」として知られており、現在も中古市場では根強い人気があります。

XJ AUTOBIOGRAPHY LWBに搭載されていたのは5L・V型8気筒スーパーチャージャーエンジンで、最高出力510PS、最大トルク625Nm、0-100km/h加速4.9秒、最高速度250km/hというスペックでした。重量感を感じさせない軽快な走りと「猫足」と呼ばれる独特の乗り心地は、競合するドイツ車のローリングとは大きく異なる個性を持っていました。

XJの中古車を検討する際にメカニック的な視点で注意したいのは、電装系やエアサスペンションの経年劣化です。年式が古い個体では部品供給が細くなりつつあり、整備コストの事前確認が必須です。一方、2010年以降のX351系は信頼性が大幅に向上しており、メンテナンスを適切に行えば長期使用に耐える設計になっています。

XJ AUTOBIOGRAPHY LWB諸元(参考/生産終了モデル)
全長 5,260mm
全幅 1,900mm
全高 1,455mm
ホイールベース 3,155mm
車両重量 1,970kg
エンジン V型8気筒スーパーチャージャー
排気量 4,999cc
最高出力 510PS/6,000-6,500rpm
最大トルク 625Nm/2,500-5,500rpm
駆動方式 FR
乗員定員 5人
ハンドル設定 右・左
メーカー ジャガー
設立 1922年(スワロー・サイドカー・カンパニー創業)、1945年にジャガーへ社名変更
現在の親会社 タタ・モーターズグループ(インド)
ブランド転換 2024年末までに既存ガソリン車の生産を終了し、2025年からEV専業ブランドとして再スタート
生産終了の主なモデル XJ(2019年)、XE・XF・F-Type(2024年)
XJ AUTOBIOGRAPHY LWBエンジン 5L V型8気筒スーパーチャージャー、510PS、最高速250km/h(生産終了)

ランドローバーはイギリス王室にも納車している由緒あるSUVメーカー

ランドローバーのエンブレム

レンジローバー

ランドローバー ディスカバリー

ランドローバーは1948年に初代「ランドローバー シリーズI」を発表した本格オフロード車のメーカーです(独立した法人としての設立は1978年)。現在はジャガーと同じくインドのタタ・モーターズグループに属しており、JLR(ジャガー・ランドローバー)として運営されています。イギリス王室への納車実績を持ち、歴代の王族にも愛用されてきた由緒あるブランドです。

フラッグシップモデルの「レンジローバー」を筆頭に、「ディスカバリー」「ディフェンダー」「レンジローバー スポーツ」「レンジローバー イヴォーク」「レンジローバー ヴェラール」など幅広いSUVをラインナップしています。

フラッグシップの中でも最上級グレード「SV オートバイオグラフィー ロングホイールベース」は、5.0L・V型8気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載し、最高出力550PS、最大トルク680Nmを発揮します。重量2.6トン超でありながら0-100km/h加速は5秒台前半を実現しており、「SUVの形をしたリムジン」と形容されることも少なくありません。

インテリアはラウンジそのもので、テーブル、専用モニター、マッサージ機能、クーラーボックスを標準装備します。オーディオはイギリスの「MERIDIAN」を採用し、サブウーファーを含む29個のスピーカーが室内を包みます。オーナーから聞かれるのは「高速道路で長距離を走ってもまったく疲れない」という声で、ショーファードリブン用途だけでなくオーナー自身が運転するファミリーカーとしても機能する懐の広さが強みです。

注意点として、この最上級グレードはハンドル設定が右ハンドルのみとなっています。電動化に向けた取り組みも積極的で、プラグインハイブリッド仕様の「P440e」なども設定されています。メカニック的な視点で見ると、エアサスペンションや電子デバイスが多いため、年式が進んだ個体は定期的な点検と適切なメンテナンスが特に重要になります。

レンジローバー SV Autobiography 諸元
全長 5,205mm
全幅 1,985mm
全高 1,865mm
ホイールベース 3,120mm
車両重量 2,620kg
エンジン V型8気筒スーパーチャージャー
排気量 4,999cc
最高出力 550PS/6,500rpm
最大トルク 680Nm/3,500rpm
駆動方式 4WD
乗員定員 4人
ハンドル設定 右のみ
メーカー ランドローバー
初代発売 1948年(ランドローバー シリーズI)、イギリス
現在の親会社 タタ・モーターズグループ(インド)、JLRとして運営
特徴 世界最高峰の本格オフロード性能と豪華な内装を両立。イギリス王室への納車実績あり
フラッグシップ レンジローバー SV オートバイオグラフィー ロングホイールベース
エンジン 5,000cc V型8気筒スーパーチャージャー、550PS、最大トルク680Nm
インテリア 専用モニター、マッサージ機能、クーラーボックス、MERIDIANオーディオ29スピーカー
主なラインナップ レンジローバー、ディスカバリー、ディフェンダー、レンジローバー スポーツほか

アストンマーティンはカーボンやアルミを使った高性能スポーツカーを製造するイギリスの自動車メーカー

アストンマーティンのエンブレム

アストンマーティン ヴァンキッシュS(旧型/生産終了)

アストンマーティン ヴァルキリー

1913年に設立されたアストンマーティンは、ジェームズ・ボンドの愛車として世界的に有名な高性能スポーツカーメーカーです。2015年にはアストンマーティン・ジャパン・リミテッドが設立され、東京をはじめ国内に正規ディーラーが展開されています。

記事中に掲載している写真は旧型の「ヴァンキッシュS」で、2017年から販売され2018年に生産が終了したモデルです。その後、DBSを経て、2024年9月に約6年ぶりに「ヴァンキッシュ」の名が復活しました。新型ヴァンキッシュは現行のフラッグシップモデルとして、アストンマーティン史上最大のパワーを誇る5.2L・V型12気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力835PS、最大トルク1,000Nm、最高速度345km/hを達成しています。

旧型ヴァンキッシュSは6.0L・自然吸気V12エンジンを搭載し、最高出力603PS、0-100km/h加速3.5秒、最高速度323km/hを実現していました。アルミニウムとカーボンファイバーのプラットフォーム、カーボンファイバーのボディパネル、マグネシウムのドアなどを組み合わせ、徹底した軽量化を図った設計が特徴です。

新型ヴァンキッシュ(2024年〜)も基本的な設計思想を継承しており、接着アルミシャシーとZF製8速ATを採用。年間生産台数が約1,000台という限定生産体制を維持しています。実際にシートに座ると、ドライビングポジションがスポーツカーとしてきわめて自然で、ステアリングまでの距離感や操作系の配置が「乗るためのクルマ」として徹底的に作り込まれていることがわかります。

アストンマーティンを購入検討する際に知っておきたいのは、維持費の問題です。消耗品の交換コストが高く、特にブレーキやタイヤは国産スポーツカーの数倍の費用がかかるケースもあります。一方でブランドの希少性と独自のキャラクターは、ポルシェやフェラーリとも異なる「英国紳士のスポーツカー」としての地位を確立しています。

ヴァンキッシュS諸元(参考/旧型・生産終了モデル)
全長 4,730mm
全幅 2,067mm
全高 1,295mm
ホイールベース 2,740mm
車両重量 1,739kg
エンジン V型12気筒(自然吸気)
排気量 5,935cc
最高出力 603PS/7,000rpm
最大トルク 630Nm/5,500rpm
駆動方式 FR
乗員定員 2人
ハンドル設定 右のみ
メーカー アストンマーティン
設立 1913年、イギリス
特徴 ジェームズ・ボンドの愛車として有名。軽量素材を多用した高性能スポーツカーを少量生産
現行フラッグシップ ヴァンキッシュ(3代目、2024年9月〜)
新型ヴァンキッシュ エンジン 5.2L V型12気筒ツインターボ、835PS、最大トルク1,000Nm、最高速度345km/h
旧型ヴァンキッシュS 2017〜2018年生産。6.0L V12自然吸気、603PS、最高速度323km/h(生産終了)
日本での販売 アストンマーティン・ジャパン・リミテッドが運営。東京・青山に旗艦店あり

ロータス・カーズは電動化を進める新世代へ転換中のイギリスのスポーツカーメーカー

ロータスのエンブレム

ロータス エヴォーラ410(生産終了)

ロータス エリーゼS(生産終了)

ロータス・カーズは1952年に設立され、創業者コーリン・チャップマンの哲学「軽量化こそが最高の性能向上策」を体現してきたメーカーです。2017年に中国の吉利(ジーリー)グループの傘下に入り、その後ブランドの方向性が大きく変わりました。

長年ロータスを支えてきたライトウェイトスポーツカー「エリーゼ」「エキシージ」「エヴォーラ」は2021年に生産を終了しました。3モデル合計で5万台以上が生産された名作群です。記事中に掲載している写真はその旧モデルにあたります。

現在のロータスのラインナップは大きく変わり、最後の内燃機関搭載モデルとなる「エミーラ」(V6スーパーチャージャーまたはAMG製4気筒ターボ)、フルEVのSUV「エレトレ」(2023年6月発売)、フルEVの4ドアグランドツアラー「エメヤ」(2024年8月発売)の3車種が主軸となっています。

エヴォーラ410は3,456ccのV型6気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載し、最高出力416PS、最大トルク420Nm、最高速度305km/h、0-100km/h加速4.2秒というスペックを誇っていました。後継の「エヴォーラGT410」(2020年追加)ではスパルコ製スポーツシートや大口径Vスポークアルミホイールを標準装備とするなど、装備が充実していました。これらはいずれも現在は入手不可能な生産終了モデルです。

現行の「エミーラ」は日本でも購入可能で、新車価格はおよそ1,573万円〜(2024年時点)。旧来のエリーゼやエヴォーラと比べて快適性や装備が大幅に向上した一方で、ライトウェイトスポーツとしての「削ぎ落とした感覚」は薄れています。「昔のロータスらしさを求めるなら旧モデルの中古車、現代的な品質を求めるならエミーラ」というのが多くのロータスファンに共通した見解です。

電動化モデルの「エレトレR」「エメヤR」は最上位グレードがそれぞれ2,324万円、2,268万円(2024年時点)と、かつてのロータスのイメージを大きく超える価格帯となっています。走行性能は高く評価されており、箱根のワインディングでも巨体を感じさせない機敏さを持つとされていますが、「乗り込んだ感覚」はかつての内燃機関モデルとは異なります。

エヴォーラ410諸元(参考/生産終了モデル)
全長 4,390mm
全幅 1,850mm
全高 1,240mm
ホイールベース 2,575mm
車両重量 1,325kg
エンジン V型6気筒スーパーチャージャー
排気量 3,456cc
最高出力 416PS/7,000rpm
最大トルク 420Nm/3,500rpm
駆動方式 MR
乗員定員 2・4人
ハンドル設定 右のみ
メーカー ロータス・カーズ
設立 1952年、イギリス
現在の親会社 吉利(ジーリー)グループ(2017年〜)
生産終了モデル エリーゼ、エキシージ、エヴォーラ(2021年に全て生産終了)
エヴォーラ410 3,456cc V型6気筒スーパーチャージャー、416PS、最高速305km/h(生産終了)
現行ラインナップ エミーラ(最後の内燃機関モデル)、エレトレ(EV・SUV)、エメヤ(EV・GT)
ブランドの方向性 かつてのライトウェイトスポーツから、プレミアムEVブランドへ転換中

イギリス車は憧れの高級車・スポーツカー・SUVメーカーが勢ぞろい

ロールスロイス、ベントレー、ジャガー、ランドローバー、アストンマーティン、ロータス——世界中に知られたイギリス車の多くは、いま大きな転換点を迎えています。ジャガーはEV専業ブランドへの移行を完了し、ロータスも電動SUVとEVグランドツアラーを主軸に据えました。ロールスロイスはEVの「スペクター」を投入し、2030年までの全モデル電動化を目指しています。

一方で、ランドローバーは引き続きオフロード性能とラグジュアリーを両立したSUVで存在感を発揮し、ベントレーのフライングスパーとアストンマーティンの新型ヴァンキッシュは内燃機関の頂点を更新し続けています。「イギリス車=高級車・スポーツカー」という図式は変わらないまま、その姿は着実に変化しています。

購入を検討する際は、各ブランドのブランド転換の状況と中古市場での部品供給体制を確認することが特に重要です。生産終了モデルの中古車は希少価値が高まっている反面、整備コストの見通しを事前に立てることが長期的な維持のカギになります。