3代目ソリオの内装は旧型からどのように進化している?インテリアの気になるポイント
ソリオ(SOLIO)はスズキが製造・販売を手掛けているコンパクトトールワゴンです。前身となったのはワゴンRワイドで、2代目にワゴンR+、ワゴンRソリオ、ソリオと車名が変わりました。ソリオという名称で売り出したのは2005年。2018年7月2日にはマイナーチェンジが発表され、既存で採用されている安全装備の充実やインテリアデザインの変更、ボディカラーの追加等が行われました。
ソリオのグレードはハイブリッドSZ・ハイブリッドSX・ハイブリッドMZ・ハイブリッドMX・Gの5つがラインナップしています。ワゴンRワイドから数えると長い歴史を持つスズキ・ソリオの内装を、室内空間・コックピット・シートデザインなどに注目して解説していきます。
スズキ・ソリオに特別仕様車「GX2」「GX4」が登場!限定車専用の内装デザインと充実装備が魅力
2019年7月11日、スズキがソリオに特別仕様車「GX2」「GX4」を新設定しました。GX2が2WDモデル、GX4が4WDモデルでそれぞれベース車両にソリオ Gを採用しています。価格は1,693,440円からで、サポカーS ワイドにも該当する安全装備・快適装備を充実させたファミリーカーにもうってつけの一台です。
スズキ・ソリオの内装はブラックカラーでスタイリッシュにまとめられています。
フロントのファブリックシート表皮にはシルバーステッチの入った専用デザインを採用して上質感をアップ。インパネガーニッシュは高級感のあるピアノブラックです。エアフィルター付きフルオートエアコンは操作性に優れています。
ソリオのドアを開くと広々とした車内空間が出現!
ソリオはコンパクト系ではトップクラスの室内の広さが特徴
ソリオはコンパクトサイズですが、室内長は2,515mmとコンパクトハイトワゴンの中でもトップサイズを誇ります。さらに室内幅は1,420mm、室内高は1,360mm、前後乗員間距離は1,080mmに設定され、足元や頭上の空間にもゆとりがあります。
前席から後席へ移動しやすいセンターウォークスルー構造
また、車内構造を工夫し、センターウォークスルーとすることでフロントとリア間での行き来がしやすいようになっています。ステップ高360mmの超低床設計やグリップの設置により乗降性アップにも努めているので、高齢者や子供のいる家庭でも安心です。
良好な視界を確保したスズキ・ソリオのコックピット
運転中に目に入るAピラーの構造を工夫して視認性を高くしている
ソリオのインパネ周りを見てみると、メーター機器はセンターメーターとなっています。ピラーの構造を工夫することで、視界性能アップに貢献しています。ガーニッシュはシルバーとなっていますが、純正アクセサリーとしてホワイトカーボン調と黒木目調がラインナップしているので、自分好みのイメージに合わせてカスタムを楽しめます。
センターメーターの色で通常運転・燃費の良いエコ運転・回生エネルギーの回収が一目でわかる
ハイブリッドカーには燃費効率の状態が一目で把握できるステータスインフォメーションランプを搭載しています。ドライバーが燃費の良い運転をすると、通常運転のブルーからグリーンのランプへと変わります。減速エネルギー回生の際にはホワイトのランプが光ります。
操作性の良いインターフェース
視認性が高いインターフェースは操作がしやすく、ドライブに集中できる環境が整っています。写真はスズキSOLIOハイブリッドSZです。
ステアリングを握ったままパドルシフトを操作できるので安全運転に貢献
ソリオはパドルシフトを装備していてスポーティな運転も体験できる
ハイブリッドSZとハイブリッドSX、ハイブリッドMZには、ステアリングにパドルシフトを標準装備しています。ハンドルから手を離さず指で操作できるので運転にも支障がありません。
シートリフターでより正確なドライビングポジションを設定可能
高いアイポイントで運転が苦手な方も安心
アイポイントを高く設定したソリオの運転席には、シートリフターがついています。自分の体型に合わせて、より細かくドライビングポジションを決めることができます。
スマートフォンの充電ができるインパネアッパーボックス
アッパーボックスにはUSB電源がありスマートフォンやゲームなどを充電できる
スズキ純正のETCを設置できるインパネアッパーボックスは運転席側に設置してあります。インパネアッパーボックスのUSB電源からはスマホの充電も可能なので非常に便利です(メーカーオプションで装備可能)。
ソリオのシートインテリアはブラックカラーでまとまった印象
シックなブラックの内装は年齢性別問わず使える
ソリオのシートインテリアは全てのグレード共通で黒がベースとなっています。座り心地のよいファブリックシートが乗員の身体をしっかりホールドします。純正アクセサリーのキルティングの革調シートカバーでドレスアップするのもおすすめです。
ソリオはシートの可動域が広く自分にあった快適空間を作ることができる
リヤシートのスライドは最大165mm、リクライニングは最大56°と可動域が広いので、最も楽な姿勢でくつろぐことができます。こちらは全車に標準装備されています。
サイドシートポケットには小物や書籍を収納できる部分がある
運転席シートのサイドにはポケットを設置しています(Gを除くソリオ全車に標準装備)。小銭入れやカードケースなどちょっとした小物を入れておくのに便利です。
リヤシートの快適性アップにも手を抜かないソリオ
後席センターにもアームレストを用意して長距離ドライブも快適
後部座席のセンターにはアームレストを設置しています。長距離のお出かけも疲れにくく快適に過ごせます。使用しない場合は背もたれに収納可能です。
フロントシートのシートバックに本などを収納できる
フロントシートのシートバックには、後部座席の左右それぞれにパーソナルテーブルが用意されています。買い物袋を下げるのに便利な耐荷重4kgのフックが3つ付いており、テーブル耐荷重は2kgとなっています。
ナノイー搭載フルオートエアコンとヒーターを各種装備しいつでも快適
ナノイー搭載フルオートエアコンc
ハイブリッドSZとハイブリッドMZに標準装備されるのが、ナノイーを搭載したフルオートエアコンです。
運転席と助手席に設置されるシートヒーターは、ソリオのハイブリッドSZ・ハイブリッドSX・その他4WDに適用されます。電気で空気を温めるPTCヒーターも寒さが堪える時期に重宝します。こちらはハイブリッドSZ・ハイブリッドSXに標準装備されています。後部座席の足元から温風を送り出すリヤヒーターダクトは、グレードを問わずソリオ全車に標準装備となります。
サンシェードや特殊ガラスで紫外線や赤外線から乗員を守る
強い日差しが車内に侵入するのを防ぐサンシェードや特殊ガラスが標準装備
スズキ ソリオのHYBRID SZとHYBRID MZのフロントガラスにはUV(紫外線)とIR(赤外線)をカットするガラスを採用しています。さらにHYBRID SZ・HYBRID SX・HYBRID MZ・HYBRID MXのリアシートには日除けとなるロールサンシェードを設置しています。
ソリオのバラエティ豊かなシートアレンジいろいろ
ソリオはシートアレンジも豊富でフルフラットにすると車内でゆっくり寛げる
シートアレンジのバリエーション豊富なソリオはフルフラットにもなります。車内でゆっくり休みたいときや車中泊などのシーンで重宝します。
フロントシートを利用することで長い荷物も収納できる
後部座席の片側を倒した3人乗りや、助手席と後部座席を倒す2人乗りのアレンジでは、カーペットなどの長い荷物を載せることも可能です。ソリオはアレンジ次第で人も荷物も効率よく運べます。
ソリオはハイトールコンパクトなのでタイヤを外した自転車も載せられる
フロントに2人が乗った状態でリアシートを倒せば、自転車やベビーカーのような大きな荷物も運べます。Gグレードを除く全てのグレードにシートバックスライドレバーとリクライニングレバーを装備し、リアシートの操作は荷室側からも可能となっています。
ラゲッジルームは荷物の積み下ろしがラクラク行える
ソリオの開口高は960mm、開口幅1,065mm、荷室開口地上高は665mmとなっています。開口部が大きいので、サイズが大きめの荷物もすんなり積み込めます。
ラゲッジの下にはサブトランクが設置してあり荷物の目隠しに使える
ラゲッジルームの床下にもサブトランクを設置しています(写真はHYBRID MZ 2WD車)。人の目に触れさせないよう収納したい荷物を入れるのに使えます。荷物の目隠しとしては、ソリオの全グレードに対応する純正アクセサリーのトノカバーも便利です。
ソリオの内装はファミリーカーに適した実用的な作り
コンパクトカーサイズでありながらもシートとラゲッジルームの両方にゆとりを持たせたSUZUKIのソリオは、車中泊から普段使いまで幅広い用途で活躍してくれます。特に、大人数での使用頻度が多い家庭にとっては非常に使い勝手の良いクルマと言えます。
機能性を重視したコックピットやブラックカラーのシートも、剛健なイメージのエクステリアによくマッチしています。エアコンやヒーター類の空調装備も充実しているため、年中快適な車内でドライビングを楽しめるクルマです。スズキから出ている純正アクセサリーの種類も豊富なので、インテリアをカスタムして自分だけのソリオを作り上げていくのも楽しいでしょう。
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