プリウスPHV GRスポーツが2017年9月19日に発売
2017年2月にフルモデルチェンジが行われたばかりのプリウスPHVに、スポーティーな魅力を加えた「プリウスPHV GRスポーツ」が2017年9月19日に発売しました。
プリウスPHV GRスポーツは、トヨタが展開しているスポーツ・コンバージョンシリーズの車の名称を「GR」に統一してから初めてラインナップする車なので、早い時期から注目が集まっていました。
車市場に新たに登場した「プリウスPHV GRスポーツ」のエクステリアやインテリアの特徴を詳しく紹介していきます。
プリウスPHV GRスーポツは5代目のモデルチェンジにより販売終了で今後のラインナップ追加に期待
プリウスPHVは2023年1月に実施した5代目プリウスのモデルチェンジにより、プリウスのグレードの1つとしてラインナップに一体化。
これによりプリウスPHVは消滅し、プリウスのZグレード(プラグインハイブリッド)として販売しています。
プリウスPHVとしては2代目まで生産されていましたが、3代目モデルのプリウスPHVは販売されずプリウスPHV GRスポーツもカタログ落ちしています。
5代目プリウスにはGRスポーツが設定されていませんが、今後ラインナップに加わる可能性が高いと考えます。その場合はプリウスだけでなく、Zグレード(プラグインハイブリッド)モデルにもGRスポーツを設定するかもしれません。
2017年からトヨタのスポーツコンバージョンモデルの名称が「GR」に統一
トヨタオリジナルの車をスポーツ仕様にコンバージョン(転換)させた車の名称には、「GRMN」「G’s」「RS」がありました。従来の名称には統一感がないため今後はGRシリーズで統一していきます。
従来の名称 | 今後の名称 |
---|---|
GRMN | GRMN |
G’s | GR |
RS | GRスポーツ |
GR PARTS |
プリウス以外の車種でも、アクアやノアやヴォクシーなども続々とラインナップしていきます。2017年の10月に開催される東京モーターショーでは、GRシリーズを一挙に紹介しています。
「GRMN」「GR」「GRスポーツ」の違いやそれぞれの専用装備や仕様について解説します。
GRMN
パワートレインなどの内部パーツを含めて車を高いレベル域にまで改良する
GR
内部パーツであるパワートレインなども改良する
GRスポーツ
足回りを中心にスポーティーなエクスリアへと改良を加える
GR PARTS
車の各パーツをスポーティーなモノへとチェンジする
今回のプリウスPHVのコンバーションは「GRスポーツ」の変化にとどまります。それは、エコを全面に出してブランドイメージを定着させたプリウスという名前が付いているので、仕方がないのかもしれません。
それでも、抜群の低燃費を実現しているスポーツ仕様の車に乗る事ができるのは、ユーザーにとっては魅力的です。
プリウスPHV・GRスポーツは外部電源としても利用できる優れた車
2017年2月にモデルチェンジが行われたプリウスPHVは、プリウス50系をベースに開発され、プリウスとの差別化を行うため、4眼ヘッドライトやフロントバンパーをオリジナルに変更しています。
PHV(プラグインハイブリッドカー)とは、コンセントにプラグを差込んで充電を行えるタイプのハイブリッドカーです。専用の変圧器を設ると、家庭用のコンセントからも充電することが可能です。
プリウスPHVに設置してあるコンセントに電化製品のプラグを差し込めば、バッテリーに蓄えられている電気を利用する事ができます。プリウスPHVはアウトドア時でもホットプレートなどの電化製品が利用できるため、レジャーや災害の時に役立つ車です。そんな車に走りの魅力も追加したプリウスPHV GRスポーツが2017年9月19日に発売されました。
消費した電力は、ソーラー充電システムによって再び蓄える事ができます。プリウスPHVはいざという時に外部電源として利用できる優れた車です。
プリウスPHV GRスポーツのエクステリアの特徴はフロントグリルとロゴマーク
GR シリーズのエクステリアは、ホワイト塗装にGRのロゴマークがデザインされたブレーキキャリパーの組み合わせが魅力的です。また、車体のフロント・リヤ・サイド部分に専用のエンブレムが取りつけられています。
プリウスPHV GRスポーツのフロントグリルは、走りの機能性を追求した結果たどり着いた完成形「Functional MATRIX」グリルを採用しています。フロントグリルのサイズ感は圧巻です!
4眼が美しく光り輝くのが特徴であるプリウスPHVのLEDヘッドランプは、GRスポーツではさらにシャープさが増しています。
プリウスPHV GRスポーツでは「アルミ製ペダル」・「タコメーター」を設置
プリウスPHV GRスポーツは専用アルミ製ペダルを装備、タコメーターも専用設計で設置するなど、スポーツ仕様車としての存在感を高めています。
モニターには「GR」のロゴマークも表示され、ビジュアル面においてもプリウスPHVよりもグレードアップしているため、運転の爽快感が高まります。
プリウスPHV GRスポーツでは走りの安定感がさらに高まる
プリウスPHVはかねてより、リア部分に搭載されているリチウムイオンのバッテリーを搭載することで、重心が低くなり運転中の安定感が高いと評判でした。
GRスポーツはその魅力をさらに高めるために、サスペンションをスポーツ仕様にするなどして走りの安定感をさらに高めました。
プリウスPHV GRスポーツの主要装備・ボディカラーなどのスペック
トヨタが自社のHPにて2017年9月19日に発表したプレスリリースの情報を基にして、プリウスPHV GRスポーツの車両スペックを紹介します。
プリウスPHV GRスポーツ | ||
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ベースグレード | S ナビパッケージ | S |
ボディカラー | ・ホワイトパールクリスタルシャイン(メーカーオプション) ・シルバーメタリック ・グレーメタリック ・アティチュードブラックマイカ ・エモーショナルレッド(メーカーオプション) ・サーモテクトライムグリーン(メーカーオプション) ・スピリテッドアクアメタリック 全7色 |
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主要装備 | ・専用チューニングサスペンション ・ブレース追加 ・専用メーター(GRロゴ設置) ・シフトノブ(スモークブラック加飾) ・アルミペダル ・小径ステアリングホイール |
プリウスPHV GRスポーツの販売価格は3,711,960円から
プリウスPHV GRスポーツは新型プリウスや新型C-HRで使われるTHS2(TOYOTA Hybrid System2)を採用しています。グレードS GRスポーツの販売価格は370万円台で、S ナビパッケージGRスポーツの販売価格は410万円台です。
グレード | メーカー希望小売販売価格 |
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S ナビパッケージGRスポーツ | 4,181,834円~ |
S GRスポーツ | 3,695,634円~ |
プリウスPHV GRスポーツのモデル車であるグレードSのスペック
プリウスPHV GRスポーツのモデル車であるPHVのグレードSのスペックを紹介します。
全長 | 4,680mm |
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全幅 | 1,760mm |
全高 | 1,470mm |
ホイールベース | 2,700mm |
最小回転半径 | 5.1m |
燃費 | 37.2km/L |
EV走行換算距離 | 68.2km |
電力消費率 | 10.54km/kwh |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 1,510kg |
エンジン | 水冷直列4気筒DOHC |
総排気量 | 1.797L |
モーター | 交流同期電動機 |
動力用主電池 | リチウムイオン電池 |
総電力量 | 8.8kwh |
プリウスPHVにGRスポーツをラインナップすることの効果は抜群
プリウスよりも先に、プリウスPHVにGRスポーツをラインナップさせる事は、「PHV」と「GRシリーズ」双方の宣伝効果を狙っているものとも考えられます。
プリウスPHVでまずはラインナップをさせた方が、「プリウス=エコ」という強力なイメージに縛られることなく、PHVの外部電源としても利用できる車の可能性・GRシリーズの走りの魅力を十分に伝える事が可能です。
沢山の魅力が詰まっている車・プリウスPHV GRスポーツが2017年9月19日に発売しました。