ZR-Vには低燃費タイヤやクロスオーバーらしいSUV専用タイヤがおすすめ
ここで紹介するのは、ZR-Vの純正サイズ「225/55R18」に適合するタイヤです。
ZR-Vの新車装着タイヤは、ブリヂストンのプレミアムSUV用タイヤ「ALENZA H/L33」と、ヨコハマの静粛性重視タイヤ「ADVAN dB V552」の2銘柄が確認されています。ここでは、どちらを履いていたオーナーでも履き替え先を選びやすいよう、他メーカーを含めた標準サイズのタイヤを用途別に紹介します。
ZR-Vの純正タイヤ
ZR-Vのタイヤの選び方:コンフォート・低燃費・SUV用タイヤの向き不向き
ZR-Vは2023年4月に発売されたミドルサイズのクロスオーバーSUVで、ホンダのSUVラインアップではヴェゼルとCR-Vの中間に位置します。グレードや駆動方式を問わず純正タイヤサイズは18インチの225/55R18で統一されており、2026年追加の特別仕様車CROSS TOURINGもマットブラックの18インチアルミホイールに同サイズを組み合わせています。サイズで迷うことがない分、タイヤ選びは「どの性能を優先するか」の一点に絞られます。
カテゴリーごとの向き不向きを整理すると以下のようになります。
| 重視する性能 | タイヤのカテゴリー | この記事の代表銘柄 | 向く使い方 |
|---|---|---|---|
| 静粛性・乗り心地 | プレミアムコンフォート | REGNO GRVII、PRIMACY4、PremiumContact 7 | モーター走行の多い街乗り、家族での長距離移動 |
| 燃費・経済性 | 低燃費タイヤ | EfficientGrip RVF02、TRANPATH LuII | 通勤・買い物中心で年間走行距離が多い |
| 雨天時の安心感・高速巡航 | ウェット性能重視 | AZENIS FK520L | 高速道路の利用が多い、多雨地域 |
| SUVらしさ・軽い悪路 | SUV専用・ラギッドテレーン | BluEarth-XT AE61、UltraContact UC6 for SUV、OPEN COUNTRY R/T | キャンプ場や河川敷の未舗装路 |
| 1セットで通年運用 | オールシーズン・オールテレーン | SCORPION VERDE ALL SEASON、TRAIL-TERRAIN T/A | 降雪が年に数回程度の地域 |
ZR-Vはモーター走行の時間が長いe:HEVが主力で、エンジン音が途切れる場面ではロードノイズ(路面から伝わるゴーという音)やパターンノイズ(溝が空気を叩くシャーという音)が目立ちやすくなります。静かさを重視する場合は、コンフォート系か静粛性を売りにする低燃費タイヤを選ぶと、ZR-Vの持ち味である静かな室内をより活かせます。ブリヂストンからは2025年2月に、ミニバン・コンパクトSUV向けのREGNO GR-XIII TYPE RVも発売されており、静粛性を最優先する場合の新しい選択肢になっています。
購入前に見落とされがちなのが、ロードインデックス(LI、タイヤ1本が支えられる重さの指数)と速度記号です。LI98は1本あたり750kg、LI102は850kgまで支えられ、102はXL規格(エクストラロード、内部構造を強化した規格)で設定されることが多くなります。純正と同等以上のLIであれば装着できますが、XL規格は同じ空気圧でもスタンダードロードと負荷能力の考え方が異なるため、取り付け時に適正空気圧をあらためて確認してください。速度記号はQが160km/h、Hが210km/h、Vが240km/h、Wが270km/hまでの対応を示し、日本の高速道路を巡航するならH以上あれば実用上の不足はありません。
ZR-Vの新車装着タイヤはALENZA H/L33とADVAN dB V552の2銘柄
ZR-Vの純正タイヤは1銘柄に固定されておらず、ブリヂストン ALENZA H/L33とヨコハマ ADVAN dB V552のどちらかが装着されて納車されます。購入時に銘柄を指定できないため、オーナーの間では「タイヤガチャ」と呼ばれています。自分の車がどちらを履いているかは、タイヤ側面(サイドウォール)の銘柄表記で確認できます。
履き替え先の選び方は、現在の銘柄によって変わります。ALENZA H/L33はSUV用として操縦安定性と耐摩耗性のバランスを取った性格で、履き替え時に静粛性を一段上げたい場合はREGNOやPRIMACYなどのプレミアムコンフォートが候補になります。ADVAN dB V552はもともと静粛性を突き詰めたプレミアムコンフォートタイヤです。価格を抑えた銘柄に替えると、ロードノイズの増加を体感しやすくなります。純正の静かさを基準に考えるなら、同クラスのコンフォートタイヤを選ぶと違和感が少なく済みます。
ZR-Vにおすすめのタイヤ11本の特徴早見表
この記事で紹介する11本の規格と性格を一覧にまとめました。ロードインデックスや速度記号、低燃費グレード(転がり抵抗性能/ウェットグリップ性能)を横並びで比べると、候補を絞り込みやすくなります。
| 銘柄 | タイヤの種類 | LI・速度記号 | 低燃費グレード | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| PremiumContact 7 | コンフォート | 98V | ラベル対象外 | ブレーキ性能と操縦安定性 |
| REGNO GRVII | 低燃費 | 98V | A/b | 静粛性とふらつき抑制 |
| EfficientGrip RVF02 | 低燃費 | 102V | AA/b | 転がり抵抗の小ささ |
| TRANPATH LuII | 低燃費 | 98V | A/b | 静粛性とコストのバランス |
| PRIMACY4 | コンフォート | 102V | 記載なし | 乗り心地の上質さ |
| AZENIS FK520L | 低燃費 | 102W | A/a | ウェットグリップと高速安定性 |
| BluEarth-XT AE61 | SUVタイヤ | 98V | 記載なし | 街乗り中心のSUV専用設計 |
| OPEN COUNTRY R/T | ラギッドテレーン | 98Q | 記載なし | 外観の迫力と悪路走破性 |
| SCORPION VERDE ALL SEASON | オールシーズン | 98H | 記載なし | 通年使用の手軽さ |
| UltraContact UC6 for SUV | コンフォート | 98H | 記載なし | SUV向けの総合バランス |
| TRAIL-TERRAIN T/A | オールテレーン | 102H | 記載なし | スノーフレークマーク付き、未舗装路 |
ZR-Vにおすすめの低燃費タイヤ/コンフォートタイヤ6選
静粛性・乗り心地・燃費性能を軸に、舗装路中心のZR-Vに合う低燃費タイヤとコンフォートタイヤをピックアップします。ブリヂストン、グッドイヤー、トーヨータイヤ、ミシュラン、ファルケン、コンチネンタルの6ブランドから選びました。
強力なグリップ力と安定したハンドリング性能がZR-Vの走行性能を引き出す コンチネンタル プレミアムコンタクト7
Continental PremiumContact 7 225/55R18 98V
操縦安定性能にすぐれ安定したハンドリングを実感できる Continental PremiumContact 7
| 車種 | ZR-V |
|---|---|
| メーカー | コンチネンタル |
| ブランド | PremiumContact 7 |
| タイヤサイズ | 225/55R18 |
| タイヤ外径 | 705mm |
| タイヤの種類 | コンフォートタイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | V |
| 低燃費グレード | ラベル対象外 |
| 値段 | 24,390円~(2026年調べ) |
コンチネンタル PremiumContact 7(プレミアムコンタクト セブン)は、ドイツのコンチネンタルが展開するプレミアムコンフォートタイヤです。ドライ・ウェット両方のブレーキング性能と、ハンドル操作に対する応答の正確さに重点を置いています。欧州車の純正装着で培われた設計のため、しっとりした乗り心地よりも、高速域でも車体がぶれにくい安定感を好む人に向いています。
国内の低燃費タイヤラベリング制度の表示がない輸入タイヤですが、表示の有無は性能の優劣を示すものではありません。燃費グレードを数字で比較したい場合は、国産の低燃費タイヤと並べて検討すると判断しやすくなります。間近で見るとトレッドには非対称パターンが緻密に刻まれており、外側でコーナリング、内側で排水を受け持つ役割分担が伝わってきます。
ブリヂストンのREGNO GRVⅡは静粛性にすぐれていてZR-Vの車内環境を上質で快適な空間に
BRIDGESTONE REGNO GRVⅡ 225/55R18 98V
車内で音楽や会話を快適に楽しめる静粛性がある低燃費タイヤ ブリヂストンのREGNO GRVII
| 車種 | ZR-V |
|---|---|
| メーカー | ブリヂストン |
| ブランド | REGNO GRVII |
| タイヤサイズ | 225/55R18 |
| タイヤ外径 | 709mm |
| タイヤの種類 | 低燃費タイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | V |
| 低燃費グレード | A/b |
| 値段 | 24,320円~(2026年調べ) |
ブリヂストンのREGNO GRVII(レグノ ジーアールブイツー)は、静粛性の高さで知られるREGNOシリーズのうち、背の高いミニバンやSUVに向けて設計された低燃費タイヤです。従来品のGRVと比べて転がり抵抗を18%低減し、ウェットブレーキ時の制動距離を14%短縮しています。重心の高い車で起きやすい車線変更時のふらつきを抑える設計のため、全高1,600mmを超えるZR-Vとも相性が合います。
後継にあたるREGNO GR-XIII TYPE RVが2025年2月に発売されており、店頭ではGRVIIの在庫品と後継品が並ぶ時期が続いています。ADVAN dB V552からの履き替えで静かさを落としたくない場合や、e:HEVのモーター走行時の無音感を大事にしたい場合に、候補の筆頭になるシリーズです。
グッドイヤーのEfficientGrip RVF02は燃費にすぐれた低燃費タイヤ
GOODYEAR EfficientGrip RVF02 225/55R18 102V
高い静粛性と振動を抑えるグッドイヤーの低燃費タイヤ EfficientGrip RVF02
| 車種 | ZR-V |
|---|---|
| メーカー | グッドイヤー |
| ブランド | EfficientGrip RVF02 |
| タイヤサイズ | 225/55R18 |
| タイヤ外径 | 709mm |
| タイヤの種類 | 低燃費タイヤ |
| ロードインデックス | 102 |
| 速度記号 | V |
| 低燃費グレード | AA/b |
| 値段 | 20,000円~(2026年調べ) |
グッドイヤーのEfficientGrip RVF02(エフィシェントグリップ アールブイエフゼロツー)は、転がり抵抗性能がAAA・AA・A・B・Cの5段階のうち上から2番目のAAを取得した低燃費タイヤです。従来品と比べてパターンノイズを14%、ロードノイズを9%低減しており、路面から伝わる衝撃のピークを分散させることで走行時の細かな振動も抑えています。
転がり抵抗の差が効いてくるのは、一定速度で淡々と走る時間が長い使い方です。バイパスや郊外路での通勤、高速道路の定速巡航が多いZR-Vでは、e:HEVのモーター走行の割合を伸ばしやすくなります。反対に、ストップ&ゴーの多い短距離移動が中心なら、燃費の差は体感しにくくなります。LI102のXL規格のため、取り付け時に空気圧の設定を確認しておくと安心です。
高度な静粛性でZR-Vの居住空間を快適にするトーヨータイヤのトランパス LuⅡ
TOYO TIRES TRANPATH LuⅡ 225/55R18 98V
パターンノイズや高音域でのロードノイズを軽減したトーヨータイヤのTRANPATH LuII
| 車種 | ZR-V |
|---|---|
| メーカー | トーヨータイヤ |
| ブランド | TRANPATH LuII |
| タイヤサイズ | 225/55R18 |
| タイヤ外径 | 703mm |
| タイヤの種類 | 低燃費タイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | V |
| 低燃費グレード | A/b |
| 値段 | 15,570円~(2026年調べ) |
トーヨータイヤのTRANPATH LuII(トランパス エルユーツー)は、ミニバンやSUV向けのプレミアムクラスに位置づけられた低燃費タイヤです。3Dマルチサイプでブロック剛性を高め、サイレントウォールとピッチ(ブロックの並び間隔)の分散配置でパターンノイズを低減しています。転がり抵抗の低減に加えて、ウェット制動と摩耗ライフも向上させています。
この記事の低燃費・コンフォート6本の中では手に取りやすい価格帯に収まっているため、REGNOクラスの静かさまでは求めないものの、純正より静粛性を落としたくないという場合の現実的な選択肢になります。重心の高い車向けにショルダー部の剛性を確保しているので、ZR-Vで山道のカーブが続く場面でも、腰砕け感が出にくい設計です。
プレミアムコンフォートタイヤのミシュラン プライマシー4でZR-Vの乗り心地を最上級に
MICHELIN PRIMACY4 225/55R18 102V
静粛性や乗り心地重視のプレミアムコンフォートタイヤのミシュラン PRIMACY4
| 車種 | ZR-V |
|---|---|
| メーカー | ミシュラン |
| ブランド | PRIMACY4 |
| タイヤサイズ | 225/55R18 |
| タイヤ外径 | 705mm |
| タイヤの種類 | コンフォートタイヤ |
| ロードインデックス | 102 |
| 速度記号 | V |
| 値段 | 19,500円~(2026年調べ) |
ミシュランのPRIMACY4(プライマシーフォー)は、衝撃の吸収と静粛性にこだわったプレミアムコンフォートタイヤです。サイレント・リブテクノロジーでノイズの周波数をコントロールし、路面の継ぎ目を越えたときの角の取れた当たりが持ち味です。摩耗が進んでもウェット性能が落ちにくい設計で、1セットを長く使う人ほど恩恵を受けやすいタイヤです。
ミシュランは2025年3月から後継のPRIMACY 5を順次発売しており、ZR-Vの純正サイズでも225/55R18 102V XLが用意されています。PRIMACY4は在庫品が中心になるため、製造年週の新しさを確認したうえで選ぶか、PRIMACY 5と比べて検討すると失敗が少なくなります。
強力なグリップ力とウェット性能を追求したファルケンのフラッグシップモデル AZENIS FK520L
FALKEN AZENIS FK520L 225/55R18 102W
しっかりとしたウェット機能でハイドロプレーニング現象を抑えるファルケンのAZENIS FK520L
| 車種 | ZR-V |
|---|---|
| メーカー | ファルケン |
| ブランド | AZENIS FK520L |
| タイヤサイズ | 225/55R18 |
| タイヤ外径 | 708mm |
| タイヤの種類 | 低燃費タイヤ |
| ロードインデックス | 102 |
| 速度記号 | W |
| 低燃費グレード | A/a |
| 値段 | 19,480円~(2026年調べ) |
ファルケンのAZENIS FK520L(アゼニス エフケーゴーニーマルエル)は、ファルケンのフラッグシップにあたるプレミアムスポーツタイヤです。ウェットグリップ性能はa・b・c・dの4段階で最上位のaを取得しており、雨の高速道路でハイドロプレーニング現象(水膜でタイヤが浮く状態)が起きにくい排水設計を持ちます。
速度記号Wは270km/hまでの対応で、ZR-Vの使い方では速度の上限よりも「高速域での剛性感の余裕」として効いてきます。一方で、スポーツ寄りの剛性の高さから、コンフォートタイヤと比べると段差での突き上げはやや硬めに感じやすくなります。梅雨や台風シーズンに長距離を走る機会が多い人や、乗り心地の柔らかさよりハンドルの手応えを重視する人に向くタイヤです。
ZR-VにおすすめのSUVタイヤ/オールシーズンタイヤ/ラギッドテレーンタイヤ5選
ZR-VのSUVらしさを足元で強調できるSUV専用タイヤ、オールシーズンタイヤ、ラギッドテレーン・オールテレーンタイヤを紹介します。ヨコハマ、トーヨータイヤ、ピレリ、コンチネンタル、BFグッドリッチの5メーカーからピックアップしました。
オールシーズンタイヤの側面にある表示は2種類あり、意味が異なります。M+S(マッド&スノー)は溝の形状に基づく表示で、雪上性能を試験で認証したものではありません。雪道性能の目安になるのはスリーピークマウンテンスノーフレークマークで、冬用タイヤ規制の判断でもこのマークの有無が基準になります。いずれのマークがあっても凍結路面の性能はスタッドレスタイヤに及ばないため、根雪や圧雪路を日常的に走る地域では、スタッドレスタイヤとの2セット運用が安全です。
操作機能と静粛性に優れたクロスオーバーSUV専用タイヤのヨコハマ ブルーアース-XT AE61
YOKOHAMA BluEarth-XT AE61 225/55R18 98V
ハンドリングと振動の少なさ、静粛性が優れたSUV専用タイヤ ヨコハマのBluEarth-XT AE61
| 車種 | ZR-V |
|---|---|
| メーカー | ヨコハマ |
| ブランド | BluEarth-XT AE61 |
| タイヤサイズ | 225/55R18 |
| タイヤ外径 | 705mm |
| タイヤの種類 | SUVタイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | V |
| 値段 | 16,830円~(2026年調べ) |
ヨコハマのBluEarth-XT AE61(ブルーアース エックスティ エーイーロクイチ)は、舗装路を走る時間が長いクロスオーバーSUVに向けた専用タイヤです。専用の非対称パターンで、SUVの室内にこもりやすいパターンノイズと、接地時のノイズを抑えています。重心の高いSUVで起きやすい偏摩耗(タイヤの片側だけが減る状態)を抑える接地形状も特徴です。
「SUV用」といってもオフロード寄りではなく、中身は乗用車用に近いオンロードタイヤです。ZR-Vのように車重があり背が高い車で、乗用車用タイヤだとショルダーが先に減りやすいと感じていた人に適しています。見た目をワイルドに変える効果は控えめなので、外観の変化を求める場合は次のOPEN COUNTRY R/Tが候補になります。
オンロードとオフロードの性能を併せ持つトーヨータイヤのラギッドテレーンタイヤ オープンカントリー R/T
TOYO TIRES OPEN COUNTRY R/T 225/55R18 98Q
オンにもオフにも路面を選ばないラギットテレーンタイヤ トーヨータイヤのOPEN COUNTRY R/T
| 車種 | ZR-V |
|---|---|
| メーカー | トーヨータイヤ |
| ブランド | OPEN COUNTRY R/T |
| タイヤサイズ | 225/55R18 |
| タイヤ外径 | 705mm |
| タイヤの種類 | ラギッドテレーン |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | Q |
| 値段 | 18,900円~(2026年調べ) |
トーヨータイヤのOPEN COUNTRY R/T(オープンカントリー アールティー)は、マッドテレーン(泥道向け)とオールテレーン(全地形向け)の中間を狙ったラギッドテレーンタイヤです。ショルダー部のスリット溝で泥や砂利をかき出す容積を確保し、センター部には剛性を高めたブロックを並べて、舗装路での直進安定性も確保しています。間近で見ると大きく刻まれたショルダーブロックが存在感を放ち、都会的なZR-Vの足元が一気にアウトドア寄りの印象に変わります。
注意したいのは速度記号がQ(160km/h)である点です。法定速度内の高速道路走行は問題ありませんが、長距離の高速巡航が多い使い方ではV規格(240km/h)のBluEarth-XT AE61などの方が、剛性面で余裕があります。ブロックが大きい分、オンロードタイヤよりパターンノイズが増えやすく、e:HEVの静けさとの相性はよくありません。見た目の変化とキャンプ場の未舗装路での安心感を優先する人向けの1本です。
ハイパフォーマンス&SUVタイヤのピレリ スコーピオン ヴェルデ オールシーズン
PIRELLI SCORPION VERDE ALL SEASON 225/55R18 98H
静粛性と安全性を確保したオールシーズンタイヤのピレリ SCORPION VERDE ALL SEASON
| 車種 | ZR-V |
|---|---|
| メーカー | ピレリ |
| ブランド | SCORPION VERDE ALL SEASON |
| タイヤサイズ | 225/55R18 |
| タイヤ外径 | 704mm |
| タイヤの種類 | オールシーズンタイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | H |
| 値段 | 19,000円~(2026年調べ) |
ピレリのSCORPION VERDE ALL SEASON(スコーピオン ヴェルデ オールシーズン)は、クロスオーバーSUV向けのオールシーズンタイヤです。ドライ・ウェット路面に加え、うっすら雪が積もった程度の路面にも対応できるコンパウンドとサイプ(細かい切れ込み)を持ちます。
夏タイヤとスタッドレスタイヤを2セット持つ場合に比べて、交換作業の手間やタイヤの保管場所を減らせるのが最大の利点です。18インチのタイヤ4本は、ホイール付きで保管するとマンションのベランダや物置ではかなりの場所を取るため、都市部のオーナーほどこの利点は大きくなります。サイドウォールのM+S表示は雪上性能の認証ではないため、冬用タイヤ規制の区間を走る予定がある場合は、購入前にスノーフレークマークの有無を確認してください。
コンチネンタルのウルトラコンタクト UC6 for SUVはZR-Vの走りを上質にするSUV用のコンフォートタイヤ
Continental UltraContact UC6 for SUV 225/55R18 98H
SUVでもふらつかずに安定した走りができるコンチネンタルのUltraContact UC6 for SUV
| 車種 | ZR-V |
|---|---|
| メーカー | コンチネンタル |
| ブランド | UltraContact UC6 for SUV |
| タイヤサイズ | 225/55R18 |
| タイヤ外径 | 705mm |
| タイヤの種類 | コンフォートタイヤ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | H |
| 値段 | 17,325円~(2026年調べ) |
コンチネンタルのUltraContact UC6 for SUV(ウルトラコンタクト ユーシーシックス フォー エスユーブイ)は、SUVでも自然なハンドリングが得られるよう設計された、SUV用のコンフォートタイヤです。静粛性・安定性・快適性を1本で広くカバーする性格で、ZR-VのようなミドルサイズのクロスオーバーSUVとの相性がよいタイヤです。
同じコンチネンタルのPremiumContact 7と比べると、UC6 for SUVは日本の道路環境を意識した乗り心地寄りのセッティングです。速度記号もV(240km/h)ではなくH(210km/h)で、欧州車ライクな高速域の剛性感より、市街地での当たりの柔らかさを優先しています。初めてのタイヤ交換で性格の尖った銘柄を避けたい場合に、比較の基準にしやすい1本です。
スノーフレークマークを備えたBFグッドリッチのオールテレーンタイヤ トレイルテレーン T/A
BFGOODRICH TRAIL-TERRAIN T/A 225/55R18 102H
いかなる路面でも安心性能を発揮するSUV・4WD用タイヤ BFグッドリッチのTRAIL-TERRAIN T/A
| 車種 | ZR-V |
|---|---|
| メーカー | BFグッドリッチ |
| ブランド | TRAIL-TERRAIN T/A |
| タイヤサイズ | 225/55R18 |
| タイヤ外径 | 705mm |
| タイヤの種類 | オールテレーンタイヤ |
| ロードインデックス | 102 |
| 速度記号 | H |
| 値段 | 31,490円~(2026年調べ) |
BFグッドリッチのTRAIL-TERRAIN T/A(トレールテレーン ティーエー)は、SUVやクロスオーバー向けに開発されたオールテレーンタイヤです。溝の底まで続くフルデプス・3Dロッキングサイプでブロックの倒れ込みを抑え、偏摩耗の抑制と快適な乗り心地を両立しています。サイドウォールにはM+Sに加えてスリーピークマウンテンスノーフレークマークが刻印されており、シビアスノー(厳しい雪上条件)での性能を満たしたタイヤです。
この記事の11本の中では価格帯が最も高いタイヤですが、キャンプ場の未舗装路から冬のスキー場への道まで1セットでこなせるため、夏・冬2セット分のタイヤ代と保管の手間をまとめて考えると、年間を通して遊びに使うオーナーには筋の通った選択になります。ただし凍結路面の性能はスタッドレスタイヤに及ばず、チェーン規制の区間ではタイヤチェーンが別途必要です。LI102のXL規格で、取り付け時の空気圧確認も欠かせません。
ZR-Vのタイヤ選びに役立つ純正タイヤサイズと純正ホイールサイズ一覧
ZR-Vは2026年3月の一部改良でガソリンモデル(X、Z)の販売を終了し、e:HEVのみのラインアップになりました。中古車で流通するガソリンモデルを含め、純正タイヤサイズはすべて225/55R18です。
| ZR-Vのグレード | タイヤサイズ | 型式 | ホイールサイズ |
|---|---|---|---|
| 2WD X CVT | 225/55R18 | 5BA-RZ3 | 18インチ |
| 2WD Z CVT | 225/55R18 | 5BA-RZ3 | 18インチ |
| 2WD e:HEV X CVT | 225/55R18 | 6AA-RZ4 | 18インチ |
| 2WD e:HEV Z CVT | 225/55R18 | 6AA-RZ4 | 18インチ |
| 2WD e:HEV Z BLACK STYLE | 225/55R18 | 6AA-RZ4 | 18インチ |
| 2WD e:HEV Z CROSS TOURING | 225/55R18 | 6AA-RZ4 | 18インチ |
| 4WD X CVT | 225/55R18 | 5BA-RZ5 | 18インチ |
| 4WD Z CVT | 225/55R18 | 5BA-RZ5 | 18インチ |
| 4WD e:HEV X CVT | 225/55R18 | 6AA-RZ6 | 18インチ |
| 4WD e:HEV Z CVT | 225/55R18 | 6AA-RZ6 | 18インチ |
| 4WD e:HEV Z BLACK STYLE | 225/55R18 | 6AA-RZ6 | 18インチ |
| 4WD e:HEV Z CROSS TOURING | 225/55R18 | 6AA-RZ6 | 18インチ |
純正アルミホイールのサイズは18×7.0J、5穴、PCD114.3、インセット50です。社外ホイールへ交換する場合はこの数値が基準になり、インセットを小さくするとホイールは外側へ、大きくすると内側へ移動します。BLACK STYLEはベルリナブラック、CROSS TOURINGはマットブラックと、特別仕様車はホイールの色が異なりますが、サイズは共通です。
ZR-Vのインチアップ・インチダウンとタイヤカスタムの注意点
ZR-Vは全グレードで純正18インチのため、インチアップは19インチが主な選択肢になります。外径(タイヤの直径)を純正の約705mmに近づけるなら、225/50R19が約708mmでほぼ同等になります。19インチ化するとサイドウォールが薄くなり、ホイールの存在感が増してスポーティな印象になります。一方で、路面の細かな凹凸を拾いやすくなり、ロードノイズも増えやすくなります。
快適性を維持したいSUVでは、インチアップよりタイヤ銘柄の変更で性格を変える方が失敗が少なくなります。19インチ化で後悔しやすいのは、見た目を優先した結果、e:HEVのモーター走行中にゴツゴツ感や騒音が気になるようになったケースです。
インチダウンは、スタッドレスタイヤ用に17インチを用意するオーナーに選ばれています。外径を合わせるサイズは225/60R17で、外径は約702mmと純正とほぼ同じです。タイヤのハイト(厚み)が増すぶん乗り心地がマイルドになり、17インチのスタッドレスは18インチより選べる銘柄も増えます。ただし、17インチホイールはブレーキキャリパーとのすき間が小さくなるため、ZR-Vへの適合がホイールメーカーの適合表で確認できる製品を選ぶ必要があります。
インチアップ・インチダウンのどちらでも、変更後の外径が純正から大きく外れると、スピードメーターの表示と実際の速度にずれが生じます。ロードインデックスも純正のLI98を下回らないサイズを選ぶことが条件です。
ZR-Vのタイヤ交換時期と寿命の目安
道路運送車両の保安基準では、タイヤの溝深さが1.6mm未満になると使用できません。溝の中にあるスリップサインが表面と同じ高さになった時点が法的な限界ですが、溝が新品時の半分程度まで減った段階で、雨の日のブレーキ性能の低下は目立ちやすくなります。雨天の高速道路を走る機会が多い場合は、スリップサインが出る前の交換が安全です。
溝が残っていても、ゴムは年数とともに硬化します。日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、使用開始から5年以上経過したタイヤは継続使用に適しているか点検を受けること、製造から10年経過したタイヤは溝の有無にかかわらず交換することを推奨しています。製造年週はサイドウォールの4桁の数字で確認でき、「2425」なら2025年の第24週の製造です。
JAFのロードサービス出動理由では、高速道路で最も多いのが「タイヤのパンク・バースト・空気圧不足」です。18インチの低めの扁平率は、空気圧が下がっても見た目では気付きにくい傾向があります。月1回を目安に、運転席ドア開口部のラベルに記載された指定空気圧どおりに調整しておくと、偏摩耗と燃費悪化の両方を防げます。2WD車は前輪が駆動と操舵を担うため前輪から減りやすく、5,000km前後でのローテーション(前後の入れ替え)が摩耗を均一に保つコツです。
4WD(リアルタイムAWD)のZR-Vはタイヤを4本同時に交換するのが基本
ZR-Vの4WD車は、路面状況に応じて後輪へ駆動力を配分するリアルタイムAWDを採用しています。この方式では前後輪の回転差を検知して制御を行うため、前後で外径が異なるタイヤを組み合わせると、直進中でも常に回転差が生じる状態になります。2本だけを新品にすると、新品と摩耗したタイヤで外径に数mmの差が出て、駆動系に余計な負担をかける原因になります。
そのため4WD車では、銘柄・サイズ・摩耗状態をそろえた4本同時交換が基本です。パンクで1本だけ交換が必要になった場合も、残り3本の摩耗が進んでいれば4本まとめての交換を検討した方が、長期的な安心感につながります。2WD車でやむを得ず2本だけ交換する場合は、新しいタイヤを後輪側に装着すると、雨天時に後輪が滑り出すスピンのリスクを抑えられます。
ZR-Vにはクロスオーバーに似合うタイヤを選んでみよう
ZR-VはヴェゼルとCR-Vの間に位置するミドルサイズのクロスオーバーSUVで、全グレード共通の225/55R18を履きます。タイヤ選びの方向性は、静粛性の高いプレミアムコンフォート、燃費を優先する低燃費タイヤ、SUVらしさを強調するSUV専用・オールテレーンの3つに分けると整理しやすくなります。
e:HEVのモーター走行を活かしたい人や、純正のADVAN dB V552から履き替える人には、REGNOやPRIMACYなどのコンフォート系が違和感なく収まります。年間走行距離が多い人はEfficientGrip RVF02やTRANPATH LuIIで経済性を取り、キャンプや雪の少ない地域での通年運用を考える人はTRAIL-TERRAIN T/AやSCORPION VERDE ALL SEASONが選択肢になります。
購入前には、高速道路を使う頻度、未舗装路や雪道を走る予定、4WDかどうかの3点を確認しておくと、速度記号・マーク・交換本数の条件が自然に決まり、候補が絞りやすくなります。















