オイルフィルターのメーカー別交換時期とカー用品店などに作業を依頼した場合にかかる費用の目安
エンジンオイルの清浄性を保つ「オイルフィルター(オイルエレメント)」は、エンジンの寿命を左右する重要な部品です。ここでは、自動車メーカーが推奨するオイルフィルターの交換時期と、カー用品店などに作業を依頼した場合にかかる費用の目安を紹介します。
トヨタやホンダなどの自動車メーカーは、一般的にオイルフィルターの交換時期を「エンジンオイル交換2回に1回」もしくは「走行10,000km〜15,000kmごと」と推奨しています。ただし、ターボ車や、短距離走行・渋滞が多いといったシビアコンディションでの走行条件の場合は、より早めの交換が推奨されます。
オイルフィルターを定期的に交換することで、エンジン内部の摩耗や汚れの蓄積を防ぎ、エンジンの性能維持と寿命の延長に大きく貢献します。自分で交換する場合は、フィルターレンチなどの専用工具が必要で、誤って取り付けを行うとオイル漏れなどの重大なトラブルを招く恐れがあります。そのため、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店、整備工場に依頼する人が多く、交換費用の目安は部品代込みで1,500円〜3,000円程度が一般的です。
エンジンのロングライフ化に貢献するオイルフィルターの役割と構造
燃費性能や出力を維持し、エンジンを長持ちさせるために欠かせないのがオイルフィルターです。ここでは、オイルフィルターの基本的な役割と構造について詳しく説明します。
オイルフィルターはエンジンオイルに混じった不純物をろ過して潤滑作用等を高水準化させる役割を担うパーツ
 オイルパンに溜まった汚れたオイルをフィルターでろ過して循環させます
オイルパンに溜まった汚れたオイルをフィルターでろ過して循環させます
エンジンルーム内に取り付けられるオイルフィルターは、エンジンオイルに混じった金属粉・煤(すす)・スラッジなどの不純物をろ過するために設置されています。これらの不純物は、エンジン内部の摩擦や燃焼によって発生し、そのまま循環すると部品の摩耗や焼き付きの原因になります。
オイルフィルターは、金属ケースの内部にろ紙(フィルターエレメント)が詰められた構造をしており、オイルを通過させる際に汚れを取り除きます。定期的に交換することで、オイルの「潤滑作用」「冷却作用」「密封作用」「清浄作用」を正常に保ち、エンジンの性能を維持できます。結果として、エンジンのロングライフ化と燃費の安定化にもつながります。
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 役割 | エンジンオイルに混じった金属粉やスラッジ、煤などの不純物をろ過し、オイルの潤滑性・清浄性を保つ重要なパーツです。 | 
| 設置場所 | エンジンルーム内に取り付けられており、オイルがエンジン内部を循環する際に通過します。 | 
| 構造 | 金属ケース内にろ紙(フィルターエレメント)が詰められた構造で、オイルを通すときに不純物を除去します。 | 
| 主な機能 | エンジンオイルの潤滑作用・冷却作用・密封作用・清浄作用を正常に保ち、エンジン内部の摩耗を防ぎます。 | 
| 交換の重要性 | 定期的な交換によりエンジン性能を維持し、ロングライフ化や燃費の安定にも貢献します。 | 
オイルフィルターは円筒ケースの中に織り込む「ろ過紙」などによってエンジンオイルの不純物を取り除く
 オイルフィルターの内部構造
オイルフィルターの内部構造
オイルフィルターは、円筒状ケース内に数メートルにも及ぶ「ろ過紙(フィルタエレメント)」を折り込んで配置し、ひだ状の構造で表面積を広げることで効率よく不純物を除去します。金属粉やスラッジ、煤(すす)などの微細な汚れを捕捉し、エンジンオイルを常に清浄な状態に保ちます。また、製品によっては磁石を内蔵し、エンジン内で発生する鉄粉などを磁力で吸着して除去するタイプもあります。
内部には、フィルタエレメントを固定して走行中の振動によるズレを防ぐ「サポートスプリング」、油圧を安定させる「圧力調整弁」、そしてエンジン始動直後などオイルの粘度が高い状態やフィルターが目詰まりした際に、オイルの流れを確保するための「リリーフバルブ(バイパスバルブ)」などの補助機構が備えられています。これらの部品が連携することで、エンジンの潤滑系が安定して作動します。
フィルターに汚れが蓄積して目詰まりを起こすと、オイルの通過が妨げられます。その際はリリーフバルブを通してオイルがバイパスされますが、この経路を通るオイルはろ過されていないため、不純物を除去する機能がありません。結果として、エンジン内部へのダメージが進行しやすくなります。
劣化したオイルが長期間エンジン内部を循環すると、潤滑性能や冷却性能が低下し、摩耗や焼き付きなどのトラブルを引き起こす恐れがあります。エンジンの出力を維持し、耐久性を高めるためには、エンジンオイルの交換とあわせてオイルフィルターを定期的に交換することが重要です。一般的には、オイル交換2回に1回、または走行1万~1万5,000kmごとの交換が推奨されています。
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| ろ過方式 | 円筒状ケース内に折り込まれたろ過紙(フィルターエレメント)でオイル中の不純物を効率的に除去します。表面積を広げるひだ状構造が特徴です。 | 
| リリーフバルブ | 目詰まりや低温でオイル粘度が高い際に、オイルの緊急的な流路(バイパス)を確保する安全装置です。 | 
| 目詰まりの影響 | スラッジが蓄積すると目詰まりが発生し、リリーフバルブ経路では不純物除去がされないため、エンジン内部へのダメージが進行しやすくなります。 | 
| 交換の目安 | エンジンオイル交換2回に1回、または走行1万~1万5,000kmごとにオイルフィルターも定期交換することが推奨されます。 | 
オイルフィルターに目詰まりが起きていれば油圧警告灯は点灯
 油圧警告灯の点灯はフィルター詰まりやオイル量不足の可能性を示しています
油圧警告灯の点灯はフィルター詰まりやオイル量不足の可能性を示しています
オイルフィルターのエレメント(ろ紙)に汚れが堆積し、ろ過機能が低下するとエンジンオイルの流れが悪くなり、油圧が下がります。このような状態になると、メーターパネル上の「油圧警告灯」が点灯することがあります。
油圧警告灯が点灯する原因としては、エンジンオイルの量が不足している、またはオイルポンプや油路の異常がある場合も考えられます。しかし、オイル量が適正であるにもかかわらず警告灯の点灯や点滅が続く場合は、オイルフィルターの目詰まりが原因で油圧が低下している可能性が高いです。そのまま走行を続けるとエンジン内部の潤滑が不十分となり、重大な故障(焼き付きなど)につながるおそれがあります。早急にエンジンを停止し、整備工場などで点検を受けることが大切です。
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 油圧警告灯の意味 | エンジンオイルの油圧が低下した際に点灯する危険を示すサインです。 | 
| 原因 | オイルフィルターの汚れ堆積による目詰まり、オイル量不足、オイルポンプや油路の異常などが考えられます。 | 
| 目詰まり時のリスク | オイルフィルターが詰まった状態で走行を続けると、エンジン内部の潤滑不足により摩耗や重大な故障の原因となります。 | 
| 対応 | 油圧警告灯が点灯した場合は直ちに安全な場所に停車し、エンジンを停止して整備工場で点検・交換を行うことが重要です。 | 
オイルフィルターを交換するタイミングが遅れればエンジン焼き付きのリスクが高まる
オイルフィルターの交換を怠ると、エンジンオイルのろ過性能が低下し、燃費悪化や出力低下に加えて「エンジン焼き付き」のリスクが高まります。エンジンオイルに含まれる不純物を排出する機構はエンジン内部には存在しないため、オイルフィルターが目詰まりを起こすと不純物が循環し続け、潤滑や冷却が不十分な状態となります。
エンジンのパワーは、シリンダーとピストンの密着性によって生み出されます。オイルの密封作用が低下すれば、両者の隙間が広がり、圧縮効率が下がることで出力が低下します。さらに、潤滑不良により摩擦が増大し、金属部品の表面温度が上昇して焼き付きが発生する危険があります。
「エンジン焼き付き」とは、シリンダーやピストンが高温状態で擦れ合い、表面に傷や溶着が生じる現象です。この状態になるとエンジンは正常に作動せず、修理費用も数十万円規模に及ぶことがあります。オイルフィルターの交換時期を過ぎたまま走行を続けると、エンジンオイルの冷却や潤滑性能が急速に劣化し、内部温度が異常に高くなるため、トラブル発生のリスクが飛躍的に高まります。
エンジンの性能維持と故障防止のためには、エンジンオイルの交換と同時にオイルフィルターも定期的に交換することが重要です。目安として、オイル交換2回に1回、または走行1万km〜1万5,000kmごとの交換が推奨されています。
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 交換遅延の影響 | ろ過性能低下により不純物が循環し、潤滑・冷却が不十分になり、燃費悪化・出力低下・エンジン焼き付きのリスクが高まります。 | 
| エンジン焼き付きの仕組み | 潤滑不良で摩擦が増加し、金属部品の表面温度が上昇することで、シリンダーとピストンなどの間に傷や溶着が生じます。 | 
| 修理費用の目安 | 焼き付きが発生した場合、エンジン修理費用は数十万円規模に及ぶことがあります。 | 
| 予防策 | エンジンオイル交換2回に1回、または走行1万~1万5,000kmごとのオイルフィルター定期交換が予防に繋がります。 | 
トヨタやホンダなどの国産メーカーが推奨するオイルフィルターの交換時期の目安
 真っ黒になったフィルターエレメント
真っ黒になったフィルターエレメント
 適切なタイミングでの交換が大切です
適切なタイミングでの交換が大切です
このセクションでは、トヨタやホンダなどの国産自動車メーカーが純正オイルフィルターを使用している場合に推奨する交換のタイミングを紹介します。一般的には「オイル交換2回に1回」または「走行1万〜1万5,000kmごと」が目安とされていますが、各社で詳細な推奨値が異なります。
ターボエンジンや過酷な走行環境下では、5,000〜7,000km程度での早めの交換が望ましいです。ここで示す交換時期は、あくまで純正品の性能を前提としています。社外品フィルターは、内部のろ過紙の材質や折り数が異なるため、耐久性が純正品より低い場合もあります。そのため、社外品を使用している場合は、メーカー指定よりも短いサイクルで交換することをおすすめします。定期的な交換を心がけることで、エンジンを良好な状態に保ち、燃費の向上や長寿命化につながります。
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| メーカー推奨の目安 | 国産メーカーでは、オイル交換2回に1回、または走行1万~1万5,000kmごとのオイルフィルター交換を推奨しています。 | 
| ターボエンジン・過酷条件 | ターボ車やシビアコンディション下では、5,000~7,000km程度で早めの交換が望ましいです。 | 
| 社外品フィルター使用時 | 社外品は耐久性が純正品より低い場合があり、メーカー指定より短いサイクルでの交換が推奨されます。 | 
| 効果 | 定期的な交換により、エンジン状態の維持、燃費向上、長寿命化が期待できます。 | 
トヨタが推奨するオイルフィルターの交換時期はガソリン車が15,000km・ディーゼル車は10,000km~20,000km
トヨタは、エンジンオイル内に混じる金属粉などの汚れをきれいに取り除く役割を果たすオイルフィルターの交換は、エンジントラブルを未然に防ぐためにも、ガソリン車(ターボ車除く)であれば15,000km走行毎、シビアコンディションでの利用であれば7,500km走行毎に行うのが適切であると推奨しています。
| 車種 | 標準交換時期 | シビアコンディション時 | 
|---|---|---|
| ガソリン車(ターボ車除く) | 15,000km | 7,500km | 
| ガソリンターボ車 | 10,000km | 5,000km | 
| ディーゼル車 | 10,000km~20,000km | 5,000km~10,000km | 
※シビアコンディション:悪路走行が多い・山道を頻繁に走行するなど
純正オイルを使用しているホンダ車のオイルフィルターの交換周期は2年
ホンダは、走行距離が増えるにつれて汚れが蓄積していくオイルフィルターの適切な交換時期を、長寿命設計の純正エンジンオイル「ウルトラGreen」または「ウルトラLEO」を利用している車両であれば、30,000kmまたは24ヶ月に一度、シビアコンディション時であれば15,000kmまたは12ヶ月ごとと設定しています。
| 車種 | 標準交換時期 | シビアコンディション時 | 
|---|---|---|
| ウルトラGreenまたは ウルトラLEO推奨車 | 30,000kmまたは 24ヶ月ごと | 15,000kmまたは 12ヶ月ごと | 
| ターボ車 | 10,000kmまたは12ヶ月ごと | |
| 上記以外の車 | 20,000kmまたは24ヶ月ごと | 10,000kmまたは12ヶ月ごと | 
日産はオイルフィルターの交換はターボ車・ディーゼル車であればオイル交換と同時に実施すべきと推奨
日産はろ過機能を維持して、エンジンの加速性能等をキープするために、オイルフィルターの交換は、ガソリン車であればオイル交換2回に1回のタイミングで、ターボ車・ディーゼル車であればオイル交換と同時に行うべきであると推奨しています。
| 車種 | 交換時期 | 
|---|---|
| ガソリン車 | オイル交換2回に1回 | 
| ターボ車・ディーゼル車 | オイル交換と同時 | 
マツダはDISIターボを搭載する車両の「オイルフィルター」の交換はノーマルコンディションでの利用であれば半年に1回のタイミング
マツダは、エンジンオイルに含まれる金属粉・カーボン・スラッジをろ過するオイルフィルターの交換時期の目安を定めています。例えば、乗用車の標準交換時期は15,000kmあるいは12ヶ月ごととし、DISIターボ搭載車では、標準コンディションで10,000kmあるいは6ヶ月ごととしています。
| 車両タイプ | ノーマルコンディション | シビアコンディション時 | 
|---|---|---|
| 軽自動車 | 10,000km | 5,000km | 
| 乗用車 | 15,000kmあるいは12ヶ月 | 7,500kmあるはい6ヶ月 | 
| 乗用車DISIターボ | 10,000kmあるいは6ヶ月 | 5,000kmあるいは3ヶ月 | 
| 乗用車ロータリーエンジン | 20,000kmあるいは12ヶ月 | 10,000kmあるいは6ヶ月 | 
| 乗用車ディーゼルエンジン | 10,000kmあるいは12ヶ月 | 5,000kmあるいは6ヶ月 | 
※シビアコンディション:短距離走行を繰り返す、低速走行やアイドリング状態が多い
スバルはBOXERエンジンの状態を維持するためにはオイルフィルターの交換は10,000kmに一度のタイミングで実施すべきと推奨
スバルは、自社独自の水平対向型エンジン(BOXERエンジン)の性能を長期間にわたって維持するため、オイルフィルターの交換を約10,000kmごとに実施するよう推奨しています。水平対向エンジンは低重心でスムーズな回転が特徴ですが、その構造上、オイル管理が重要とされています。
特に、雪道走行・登坂や下り坂の多い地域・悪路走行などエンジン負荷が高いシビアコンディション下では、汚れの蓄積が早いため、5,000kmごとに点検または交換を行うことが望ましいとされています。定期的な交換によって潤滑性能が安定し、ピストンやシリンダーの摩耗を防ぐことができます。
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 推奨交換距離(標準) | スバルはBOXERエンジンのオイルフィルターを約10,000kmごとに交換することを推奨しています。 | 
| 負荷の高い走行条件(シビア) | 雪道走行、登坂・下り坂の多い地域、悪路走行などでは、5,000kmごとに点検や交換が望ましいです。 | 
| 効果 | 定期的な交換により潤滑性能が安定し、ピストンやシリンダーの摩耗を防ぐことができます。 | 
三菱自動車はエンジンのロングライフ化にも貢献するオイルフィルターの交換は1年周期で行うべきと呼び掛けている
三菱自動車は、オイルフィルター内のろ紙が目詰まりを起こすと、オイルの流れが悪化してエンジン内部にダメージを与えるおそれがあるとして、1年ごと、または走行10,000kmを目安にオイルフィルターを交換することを推奨しています。特に短距離走行の繰り返しや渋滞の多い都市部などでは、エンジンオイルが早く劣化しやすくなるため、早めの交換がエンジンのロングライフ化に有効です。定期的なメンテナンスを行うことで、エンジン内部の清浄性を保ち、燃費や出力性能の維持にもつながります。
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 推奨交換周期 | 三菱自動車は、オイルフィルターを1年ごと、または走行10,000kmごとに交換することを推奨しています。 | 
| 短距離・渋滞環境での注意 | 短距離走行や都市部の渋滞ではオイル劣化が早いため、早めの交換が推奨されます。 | 
| 効果 | 定期交換によりエンジン内部の清浄性を維持し、燃費や出力性能の安定、エンジンのロングライフ化に貢献します。 | 
ダイハツはシビアコンディションでの利用機会の多い車両の交換時期の目安は5,000km走行ごとに1回のタイミング
ダイハツでは、通常使用(ノーマルコンディション)におけるオイルフィルター交換の目安を10,000kmごととしていますが、短距離走行が多い車や悪路・山道の走行、頻繁なエンジン始動などのシビアコンディション下では、5,000kmごとの交換が推奨されています。これは、厳しい使用環境ではオイルの酸化やスラッジの発生が早く進むためです。定期的なオイルフィルター交換を実施することで、エンジンオイルのろ過性能を維持し、エンジン内部の摩耗を防止して、車両全体の耐久性を高めることができます。
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 通常使用の交換目安 | ダイハツでは、ノーマルコンディションでのオイルフィルター交換は10,000kmごとが目安とされています。 | 
| シビアコンディションの目安 | 短距離走行や悪路・山道の走行、頻繁なエンジン始動などの環境では、5,000kmごとの交換が推奨されます。 | 
| 効果 | 定期交換によりオイルのろ過性能を維持し、エンジン内部の摩耗防止と車両全体の耐久性向上につながります。 | 
オイルフィルターの交換作業をオートバックスなどに依頼した場合にかかる費用の目安
 フィルター交換はエンジンオイル交換時に実施されることが一般的です
フィルター交換はエンジンオイル交換時に実施されることが一般的です
オイルフィルターの交換作業は、ディーラーの他にも、ガソリンスタンドやカー用品店などにも依頼可能です。オイルフィルターの交換は、エンジンオイルの交換と同時に実施されるケースがほとんどです。
オイルフィルターの交換費用は、依頼場所だけでなく、交換するエンジンオイルの種類や総量、エレメント代などによっても金額は変動してしまいますが、エンジンオイル交換費用と合わせて平均すると7,000円程度の費用がかかります。以下は、費用の内訳の目安です。
| 項目 | 費用の目安 | 
|---|---|
| エンジンオイル代(工賃含む) | 3,000円~5,000円 | 
| オイルフィルター(エレメント)代 | 1,000円~3,000円 | 
| オイルフィルター交換工賃(別途かかる場合) | 0円~1,500円程度 | 
このセクションでは、オイルフィルターの交換作業をオートバックスやイエローハットなどに依頼した場合にかかる目安となる工賃を紹介します。
オートバックスの工賃
大手カー用品店のオートバックスは、オイルフィルターの交換を、エンジン内部を保護し性能を維持するために1年もしくは10,000km走行ごとのタイミングで実施することを推奨しています。オートバックスで交換作業を依頼した場合、オイルフィルター本体価格に加え、工賃として1,100円~が上乗せされます。作業時間の目安は約15分~で、待ち時間も短く気軽に依頼できます。
※1,100円の工賃は最低価格であり、車種により異なります。
※オートバックスのメンテナンスオプション加入なら工賃無料です。
カーコンビニ倶楽部の工賃
全国展開するカーメンテナンス専門店「カーコンビニ倶楽部」では、オイルフィルター交換作業の工賃は602円~となっています。料金は車種やエンジンの配置によって変動しますが、手頃な価格設定が特徴です。カーコン独自のサービスとして、オイル交換と同時に依頼すれば、作業時間を短縮できるほか、パック料金でお得に利用できる店舗もあります。
※602円~の工賃は最低価格であり、店舗や車種により異なります。
イエローハットの工賃
全国で事業を展開するイエローハットでオイルフィルター交換を行う場合、部品代に作業工賃として770円~が加算されます。作業時間の目安は約15分で、オイル交換と同時に実施することで効率よくメンテナンスが可能です。さらに、イエローハット会員は工賃が無料になる特典があり、定期的なメンテナンスを経済的に行えるのが魅力です。
※770円~の工賃は最低価格であり、車種により異なります。
※イエローハットの会員であれば工賃は無料です。
| 店舗 | 交換タイミング(推奨) | 工賃(目安) | 作業時間(目安) | 特記事項 | 
|---|---|---|---|---|
| オートバックス | 1年もしくは10,000kmごと | 1,100円~ | 約15分~ | メンテナンスオプション加入で工賃無料 | 
| カーコンビニ倶楽部 | 店舗指定なし | 602円~ | – | 車種・エンジン配置により変動、パック料金あり | 
| イエローハット | 店舗指定なし | 770円~ | 約15分 | 会員は工賃無料、オイル交換と同時作業で効率的 | 
「エンジン焼き付き」を防ぐためにもオイルフィルターは定期的に交換
オイルフィルターは、潤滑・冷却・清浄作用を持つエンジンオイルに混入した鉄粉やスラッジなどの不純物を除去し、エンジン内部の摩耗を防ぐ重要なパーツです。定期的に交換を行うことで、燃費の悪化や出力低下を防ぎ、エンジンの寿命を延ばす効果も期待できます。
逆に交換を怠ると、オイルの流れが悪くなり油圧低下や「エンジン焼き付き」の原因となることがあります。特に油圧警告灯が点灯した場合や、ターボ車・シビアコンディションでの運転が多い場合には、通常よりも早めの交換を意識することが大切です。愛車を長く快適に保つためにも、エンジンオイル交換と同時にオイルフィルターの点検・交換を定期的に行いましょう。

 
        






















