オデッセイの維持費

オデッセイの維持費 自動車税・保険料・車検代・ガソリン代など

オデッセイの年間維持費は56~60万円になり、新型と旧型でさほど変わりはない。旧型のオデッセイは2008年から製造しているので中古車の数も多く車両価格も安い傾向にあるが、13年経過する2021年から自動車税が上がることに注意が必要。

ホンダ・オデッセイの年間維持費と内訳

ホンダ・オデッセイの年間維持費を詳しく計算してまとめました!20歳で新型オデッセイを購入したケース、4代目オデッセイを購入したケースで徹底比較します!

4代目オデッセイ

2013年製、ガソリン2WDモデル、MXグレード

5代目オデッセイ

2017年製、ガソリン2WDモデル、ABSOLUTE X Honda SENSING搭載

上記の条件で、新型・旧型オデッセイの年間・月間維持費を20歳で購入した場合で計算していきます。自動車税やガソリン代、任意保険料はいくらかかるのか?メンテナンスにかかる費用はいくらなのか?オデッセイが欲しいと思っているのなら購入してから維持費が払えず手放すことのないよう、確認しておいてください。

新型の年間維持費は56万円、旧型の年間維持費は60万円

18歳の時に免許を取得し、20歳の時に新型オデッセイを購入したケースの年間維持費は563,625円になりました。自動車税などを含めた月間維持費は50,000円、燃料代・駐車場代・任意保険料だけを払うなら35,000円になります。

対して、4代目の旧型オデッセイの年間維持費は601,685円、年払いを含む月間積立額は50,140円、燃料代や任意保険料の月間維持費は、39,000円になります。

自宅に駐車スペースがあるなど、状況によって金額は大きく変わるのであくまで目安の金額ですが、変動が大きい駐車場代と任意保険料を除外すると、新型で26万円、旧型で30万円になります。

5代目オデッセイ
年間維持費
自動車税 45,000円
燃料代 107,160円
駐車場代 120,000円
車検代 37,365円
任意保険料 183,100円
諸経費 71,000円
合計金額 563,625円
4代目オデッセイ
年間維持費
自動車税 45,000円
燃料代 122,400円
駐車場代 120,000円
車検代 37,365円
任意保険料 214,920円
諸経費 62,000円
合計金額 601,685円

自動車税45,000円の内訳

自動車税は、毎年5月頃に支払いの書類が送られてきて、5月末までに支払いを済ませる必要がある車を所有している人に課せられる税金です。

自動車税の税額はエンジン排気量によって決められていて、どちらのオデッセイも排気量は2.4Lなので税額は45,000円になります。自動車税の金額では、新型・旧型で差はありません。

2019年10月以前に初回新規登録を受けた場合の自動車税
車の分類 総排気量 税額 税額(13年超)
自家用車 1.0L以下 29,500円 33,900円
1.0L超~1.5L以下 34,500円 39,600円
1.5L超~2.0L以下 39,500円 45,400円
2.0L超~2.5L以下 45,000円 51,700円
2.5L超~3.0L以下 51,000円 58,600円
3.0L超~3.5L以下 58,000円 66,700円
3.5L超~4.0L以下 66,500円 76,400円
4.0L超~4.5L以下 76,500円 87,900円
4.5L超~6.0L以下 88,000円 101,200円
6.0L超~ 111,000円 127,600円
2019年10月以降に初回新規登録を受けた場合の自動車税
車の分類 総排気量 税額
自家用車 1.0L以下 25,000円
1.0L超~1.5L以下 30,500円
1.5L超~2.0L以下 36,000円
2.0L超~2.5L以下 43,500円
2.5L超~3.0L以下 50,000円
3.0L超~3.5L以下 57,000円
3.5L超~4.0L以下 65,500円
4.0L超~4.5L以下 75,500円
4.5L超~6.0L以下 87,000円
6.0L超~ 110,000円

燃料代100,000~120,000円の内訳

燃料代は、車を走らせるたびに消費するガソリンを給油する時にかかる費用で、「車の実燃費」「年間走行距離」「ガソリン価格」の3つが分かれば、年間の燃料代を計算することができます。

年間走行距離は、人によってまちまちなので下記の表を参考にドライバーの平均値である10,000kmを目安に計算していきます。

年間走行距離の目安

通勤・通学(往復30km×120日×=3,600km)
週1度のお買い物(往復30km×52週=1,560km)
月1度のレジャー(往復400km×12回=4,800km)
・3,600km+1,560km+4,800km=9,960km

年間の走行距離と車の燃費を割れば年間に消費するガソリン量を計算できますので、一般的にいわれているカタログ燃費の2割引が実燃費を元に算出していきます。

5代目オデッセイの年間燃料代

10,000km÷11.2km/L=893L
893リットル×120円=107,160円

4代目オデッセイの年間燃料代

10,000km÷9.8km/L=1,020L
1,020リットル×120円=122,400円

レギュラーガソリンの値段を120円として計算すると、新型オデッセイのほうが15,240円安くなる結果になりました。旧型のほうが満タン給油でおよそ2回分多い計算になります。

駐車場代120,000円の内訳

駐車場代は、家や賃貸に駐車スペースがない時に月極駐車場を借りた時にかかる費用です。青空駐車では違反になる可能性がありますし、車庫証明もとれないので駐車スペースがない時は必ず月極駐車場を借りるようにしてください。

地域や設備によって相場は変わりますが、主要都市の相場は以下の通りです。

  • 全国平均の相場:10,000円
  • 東京(23区)の相場:30,000円
  • 大阪市の相場:25,000円
  • 横浜市の相場:17,000円
  • 名古屋市の相場:11,000円
  • 福岡市の相場:11,000円
  • 札幌市の相場:10,000円

全国平均の相場である10,000円の駐車場を借りたパターンで計算すると、年間で12万円の駐車場代になります。車庫証明の際に必要な駐車場は、自宅から直線距離で2kmまでの場所と決められているので、自宅近くの駐車場の料金を元に計算するとより正確な自分に合った駐車場代が算出できます。

車検代37,365円の内訳

車検は、乗用車登録で2年に1回のペースで受けなければならず、車検切れのまま公道を走行していると違反になりますので、必ず車検の期限が切れないように検査を受けなければなりません。

車検代はディーラーに依頼した場合「法定費用」「整備代」「サービス料」の3つが料金に含まれています。法定費用には重量税・自賠責保険・印紙代が含まれていて、整備代にはブレーキパッド交換やオイル交換の費用がかかります。印紙代は、税金を納める時にかかる印紙の料金です。

オデッセイの車検代

法定費用:59,730円
整備代:5,000円
代行料:10,000円
総額:74,730円

新旧どちらも法定費用が変わらず、ホンダディーラーに車検を頼んだ場合は最低でも75,000円ほどの費用がかかります。車検は2年に1回のペースでやってくるので、1年間の積立額は37,365円です。

●重量税

重量税とは、車検を通す時に払う必要がある国税で、車両重量によって税額が決められています。5代目オデッセイの車両重量は1,760kg、4代目オデッセイの車両重量は1,660kgなので、ともに1,501kg~2,000kgの32,800円がかかります。

自動車重量税 車検の有効期間(3年)
エコカー外 エコカー
車両重量/税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税
~500kg以下 12,300円 7,500円 5,600円 3,700円
~1,000kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
~1,500kg以下 36,900円 22,500円 16,800円 11,200円
~2,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円
~2,500kg以下 61,500円 37,500円 28,100円 18,700円
~3,000kg以下 73,800円 45,000円 33,700円 22,500円
自動車重量税 車検の有効期間(2年)
エコカー外 エコカー
車両重量/税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税
~500kg以下 8,200円 5,000円 3,700円 2,500円
~1,000kg以下 16,400円 10,000円 7,500円 5,000円
~1,500kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
~2,000kg以下 32,800円 20,000円 15,000円 10,000円
~2,500kg以下 41,000円 25,000円 18,700円 12,500円
~3,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円

※車を登録してから、13年、18年が経過すると、重量税が加算されます。
※エコカー減免制度が適用される車であれば、税額が免除、及び一定割合減免されます。

●自賠責保険料(離島・沖縄を除く)

自賠責保険とは、公道を走る時に必要な自動車保険で、この保険が切れていたら違反になります。一般的には車検の期間に合わせて24ヶ月で加入するので25,830円かかります。

2017年4月1日以降、2020年3月31日以前の自賠責保険料
車種普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
36,780円 35,950円 26,680円 25,830円 16,380円 15,520円 5,870円
2023年4月1日以降の自賠責保険料
車種普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
24,190円 23,690円 18,160円 17,650円 12,010円 11,500円 5,740円

※新車を購入した場合は、自賠責保険は37ヶ月加入となります。

任意保険料180,000~210,000円の内訳

任意保険料は、自賠責保険では補いきれない損害をカバーしてくれる自動車保険で、一般的には加入する人が多い保険です。任意保険の金額は、年齢や補償する内容によって大きく変わりますので、あくまで目安の金額として考えておくと無難です。

  • グリーン免許保有
  • 加入者のみを補償
  • 補償年齢を問わない
  • 年間走行距離11,000km以下
  • 対人・対物無制限の補償
  • 車両保険なし

上記の条件で、新型旧型をそれぞれ見積もったところ、以下のようになりました。

新型オデッセイの年間保険料:183,100円
旧型オデッセイの年間保険料:214,920円

20歳でオデッセイを購入した場合の任意保険料は、年間18万~21万円になりました。月額の任意保険料はおよそ17,000円になります。

諸経費62,000~71,000円の内訳

諸経費とは、オイル交換や新品タイヤ交換にかかるメンテナンス費用のことを差します。半年に1回のオイル交換、3年に1度のタイヤ購入をしたパターンで諸経費を計算していきます。

オイル交換は1回につき1万円、1年に2回行うことになるので2万円の費用がかかります。サマータイヤとスタッドレスタイヤに交換する際に一緒に行うと忘れにくくなり、車も長持ちします。

タイヤ交換費用は、グレードに標準装備しているタイヤサイズで、ブリヂストンタイヤを購入した場合で計算すると、以下の表の通りになります。

新型オデッセイのタイヤ交換費用

タイヤサイズ:215/55R17
夏タイヤ:64,000円(エコピアNH100RV)
冬タイヤ:88,000円(ブリザックVRX)
合計:152,000円

旧型オデッセイのタイヤ交換費用

タイヤサイズ:215/60R16
夏タイヤ:54,000円(エコピアNH100RV)
冬タイヤ:70,000円(ブリザックVRX)
合計:124,000円

新型オデッセイは1年間で51,000円、旧型オデッセイは1年間で42,000円の積立をすれば、3年に1度のタイヤ交換に間に合います。オイル交換を含めて1年間の諸経費は、新型で71,000円、旧型で62,000円の費用がかかります。

4代目はロールーフの最終型、5代目からはハイルーフミニバンへ

ホンダが販売する上級ミニバンのオデッセイは、2013年にフルモデルチェンジしエリシオンの後継としてハイルーフミニバンへと進化しました。このモデルチェンジで初代以降続いていたロールーフミニバンは4代目で途切れることとなりました。ですが、どちらのスタイルもホンダらしく若々しいデザインで人気がある車です。

5代目のオデッセイは、2017年12月にもHonda SENSINGがアップデートされ、レジェンドやアコードに搭載されている渋滞追従機能も追加されると噂されていて、北米のオデッセイもモデルチェンジが発表されるなど、ホットな話題が尽きない1台です。

5代目オデッセイ諸元
全長 4,830mm
全幅 1,820mm
全高 1,685mm
ホイールベース 2,900mm
最小回転半径 5.4m
燃費 14.0km/L
燃料 レギュラーガソリン
乗車定員 8人
車両重量 1,760kg
エンジン K24W
総排気量 2,356cc
メーカー希望小売価格 3,286,400円
4代目オデッセイ諸元
全長 4,800mm
全幅 1,800mm
全高 1,545mm
ホイールベース 2,830mm
最小回転半径 5.4m
燃費 12.2km/L
燃料 レギュラーガソリン
乗車定員 7人
車両重量 1,660kg
エンジン K24A
総排気量 2,354cc
メーカー希望小売価格 終売(中古車のみ)

諸元を見てみるとボディサイズは、全高が高くなったくらいで全長・全幅はあまり変わらないのが分かります。他には、スライドドアの有無・乗員定員が7人と8人の違いなどがあります。

オデッセイはカッコよくキマり家族が増えても乗り続けられる車

新型・旧型ともにスポーティなデザインで、排気量も2.4Lあるので大人数を乗せてもパワー不足と感じることは少ない車です。

20歳などの若い頃から乗っていても嫌味なく乗れる車で、仲間を乗せてのドライブや家族が増えた時にも活躍するミニバンなのです。新型・旧型ともに年間維持費は60万円ほどで平均的な維持費といえます。

駐車場代や任意保険料、燃料代を払っても月間の維持費は4万円ほどで乗り続けられるので、独身時代に乗っておきたい1台です。