CX-8が2023年12月で生産終了へ マツダのミニバンを補てんする貴重な3列SUV
2018年、2019年と2年連続で国内3列シートSUV販売台数第1位を獲得しているCX-8のモデルチェンジ情報を紹介します。
マツダCX-8は商品改良を行い、2019年11月28日から新型モデルを発売、エクステリアの変更はなく、インテリアの質感アップに加え、静粛性の向上、電動スライドガラスサンルーフなどの装備を追加するなど、従来の上を行くプレミアムな一台へと進化。
2023年に入りCX-8廃止の噂が広がり、同年8月にはCX-8の2023年12月に生産終了することをマツダ公式が発表しました。後継車種はラージ商品群第二弾のCX-80を投入します。
マツダの貴重な3列シートSUVCX-8のモデルチェンジなどの情報を紹介します。
CX-8が2023年12月下旬で生産終了 後継車種は3列ラージ商品群のCX-80
CX-8はモデルチェンジせず2023年12月下旬で生産終了。
マツダは唯一のミニバンであったプレマシーを2018年に廃止していることから、2017年に発売したCX-8がミニバンに替わる唯一の3列シート搭載多人数モデルでした。
CX-8の代替モデルとして、CX-60に次ぐラージ商品群第2弾のCX-80を2024年10月10日に日本市場へ投入することを発表。
CX-80はCX-60と同じFRベースのプラットフォームを採用、パワートレインも直列6気筒のパワフルなエンジンを搭載、ボディサイズは全長4,990mmで、CX-8以上の大きさを持ちます。
CX-8が2022年11月2日にマイナーチェンジ 特別仕様車グランドジャーニー(GRAND JOURNEY)など追加
CX-8は2022年11月2日に一部改良を実施。2023年にマツダのラージ商品群第二弾のCX-80(2024年秋頃登場か)と入れ替わり生産終了する可能性があるため、今回の改良で最終系になるかもしれません。
追加した特別仕様車は大自然をイメージしたグランドジャーニー(Grand Journey)と、ブラックガーニッシュで統一したスポーツアピアランス(Sports Appearance)の2モデル。
特別仕様車グランドジャーニー(Field Journey)の装備
- シルバー塗装フロント&リアバンパーセンターガーニッシュ
- ガンメタリック塗装フロントグリル
- グロスブラックのドアミラー
- ブラックメタリック塗装の切削加工19インチアルミホイール
- ルーフレール
- ブライトのサイドガーニッシュ
- グレージュの合成皮革とファブリックシート&ドアトリム
- ハニカムグレージュとサテンクロームメッキのインパネ加飾
- Mi-DRIVEにオフロードモード設定
- ハンズフリー機能付パワーリフトゲート
- 10.25インチセンターディスプレイ
- 7インチマルチスピードメーター
- LED間接照明
- 助手席6Wayパワーシート
- シートヒーター(左右席)
- サードシート充電用USB端子×2
- 地上デジタルTVチューナー
- ワイヤレス充電
特別仕様車スポーツアピアランス(Sports Appearance)の装備
- ブラック塗装フロントグリル
- ブラック塗装シグネチャーウィング
- ブラック塗装バンパー下部
- ブラック塗装クラッディング
- ブラック塗装ボディロアガーニッシュ
- ブラック塗装ドアミラー
- ブラックメタリック塗装19インチアルミホイール
- 大径マフラーカッター
- レッドorブラックのスムースレザーシート(ライトグレーのステッチ)
- ハニカムシルバーとサテンクロームメッキのインパネ加飾
CX-8のマイナーチェンジ内容は、フロントグリルにブロックメッシュを採用したこと、バンパーとコーナーを水平に広げたことでよりワイドにプロポーションを表現したこと。
ボディカラーには匠塗第三弾として追加されたロジウムホワイトプレミアムメタリックを設定しました。
ドライブセレクションには新たにオフロード(OFF-ROAD)を追加、サスペンションやシート機能を強化することで、マツダの掲げる人馬一体のドライビングが進化。
アップルカープレイとアンドロイドオートがワイヤレス対応したことでユーティリティーも充実しました。
2022年CX-8マイナーチェンジの変更点
- フロントグリルをブロックメッシュパターンへ
- リヤコンビランプとリヤバンパーを拡大
- ボディカラーにロジウムホワイトプレミアムメタリック追加
- ドライブセレクションにOFF-ROADモード設定
- SKYACTIV-G 2.5Tの深化
- スプリング・ダンパー特性の見直し
- シートクッションやバネを改良
- アダプティブLEDヘッドライト(ALH)のグレアフリーハイビームLEDを12分割から20分割へ
- クルージング&トラフィックサポート(CTS)追加
- USB Type-C端子の採用
- Apple CarPlayとAndroid Autoにワイヤレス機能追加
2022年にマイナーチェンジした新型CX-8の販売価格は2,994,200円から5,058,900円。
CX-8特別仕様車グランドジャーニーの販売価格は25S Grand Journeyが3,999,600円、XD Grand Journeyが4,382,400円。
CX-8特別仕様車スポーツアピアランスの販売価格は25S Sports Appearanceが4,032,600円から4,269,100円。XD Sports Appearanceが4,415,400円から4,651,900円
総決算として装備内容も豪華になったCX-8の発売日は2022年12月下旬を予定しています。
CX-8にエンジンラインナップを追加する一部改良を2022年1月14日に実施
CX-8の最上級グレード、エクシクルーシブモード(Exclusive Mode)にSKYACTIV-Gの2.5Lガソリンモデルを追加。
特別仕様車のブラックトーンエディション(Black Tone Edition)にSKYACTIV-G 2.5Tの2.5Lガソリンターボモデルを追加しました。
エクシクルーシブモードのSKYACTIV-G 2WDが4,215,200円、4WDが4,451,700円。ブラックトーンエディションのSKYACTIV-G 2.5T 2WDが4,098,600円、4WDが4,335,100円。
CX-8の追加グレードは2022年1月下旬に発売します。
CX-8が2022年で生産終了して後継車種のCX-80を2023年に導入する噂
マツダの3列7人乗りSUVのCX-8が2022年に廃止になる可能性があるとのこと。
これは2021年11月に行われた、2022年の決算説明会の中期経営計画の資料に、CX-8が記載されていなかったことから噂になりました。
資料には2022年のSUV計画が記載され、日本市場のスモールSUV群にはMX-30、CX-3、CX-30、ミッドサイズSUV群にはCX-5、CX-60、CX-80をラインナップ。
CX-8の後継モデルは、3列7人乗りシートを設定するCX-80になり、CX-80にはPHEV(プラグインハイブリッド)や3.3Lの直列6気筒ディーゼルターボエンジンを組み合わせたフラッグシップモデルになるようです。
後継モデルのCX-80は3列シートを搭載するマツダのフラッグシップモデルになる予定で、2022年に発売するCX-60よりも高額になると予想。
3列シートを搭載するも、コストパフォーマンスに長けたCX-8の方向性を変更して、ラグジュアリーにシフトしたモデルです。
2023年に欧州市場で発売することを公式発表したCX-80の日本発売は、2024年になるという噂です。
CX-8のフルモデルチェンジ時期は2023年が有力 FRプラットフォーム採用で上級シフトか
CX-8は2019年に発売して7人乗り3列シートSUVとしてヒットしたモデルです。 フルモデルチェンジ時期は2023年で、同じ時期にはCX-5のフルモデルチェンジも控えているとのこと。
モデルチェンジするCX-5が上級シフトすることで、CX-8も上級シフトすることが予想され、プラットフォームもCX-5と同様のFRプラットフォーム、直列6気筒エンジンを採用する可能性があるようです。
プラグインハイブリッド(PHEV)やハイブリッドも設定されるという情報もあるようです。
CX-8が一部改良を2020年12月17日に実施してフロントグリル形状を変更 シートには赤褐色のオーバーンを追加
CX-8が2020年12月17日に一部改良を行いました。 この改良によりエンジン出力が向上してセンターディスプレイが大型化、マツダコネクトも強化されました。またエクステリアではフロントグリルと19インチアルミホイールのデザインを刷新、フロントバンパーの下にガーニッシュを追加してテールパイプをワイド化することで存在感が増しました。
2020年に一部改良したCX-8の変更点
- SKYACTIV-D 2.2の最高出力を140kW(190ps)/4,500rpmから147kW(200ps)/4,000rpmに向上
- 6速ATのSKYACTIV-DRIVEを最適化
- コネクティッド機能の強化
- Lパッケージ、Exclusive modeに10.25インチディスプレイ標準装備(他グレードは8.8インチ標準で10.25インチはオプション)
- Lパッケージ、Exclusive mode、100周年特別記念車のフロントグリル変更
- Lパッケージ、Exclusive mode、100周年特別記念車のボディカラーにプラチナクォーツメタリック追加
- Exclusive Modeのフロントバンパー下部にガーニッシュ追加
- Exclusive Modeの19インチアルミホイール変更
- Exclusive Modeのテールパイプをワイド化
- Exclusive Modeのシートカラーに赤褐色のオーバーン追加
- Lパッケージのシートカラーにブラックとレッド追加
- Exclusive Modeのシート形状変更(サイドキルティング)
- ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート設定
- Qi規格対応ワイヤレスチャージャー設定
また2020年12月3日にCX-8のプロアクティブをベースにした特別仕様車ブラックトーンエディション(Black Tone Edition)が追加されています。ブラックをテーマにした特別仕様車で、10.25インチのワイドディスプレイを標準化するなどコストパフォーマンスに優れるモデルです。
CX-8特別仕様車ブラックトーンエディションの装備
- グロスブラックのドアミラー
- グロスブラックのフロントグリル
- 225/55/R19ブラックメタリック塗装のアルミホイール
- シート素材はグランリュクス+合成皮革
- レッドステッチのシート加飾
- ハニカムブラックとサテンクロームメッキのインパネ、ドアトリムデコレーションパネル
- レッドステッチ加飾合成皮革のニーレストパッド、ドアアームレスト、フロントセンターコンソールアームレスト
- レッドステッチ加飾のステアリング、シフトブーツ
- サテンクロームメッキのホーンパッドリング付きステアリング
- フレームレス自動防眩ルームミラー
- セカンドシートのワンタッチウォークイン機構(7人乗り)
- 地上デジタルTVチューナー
- 10.25インチセンターディスプレイ
- Qiワイヤレス充電
- サードシートに充電用USB端子×2
一部改良後の新型CX-8の販売価格は2,994,200円から5,109,500円で、特別仕様車のブラックトーンエディションの販売価格は3,616,800円から4,236,100円になっています。
CX-8に安全性能を向上した特別仕様車スマートエディションを追加
CX-8にレーンキープアシストやパワーリフトゲート、360°ビューモニターを標準装備した特別仕様車スマートエディションが追加されました。ベースになるモデルはガソリンモデルの25SとクリーンディーゼルモデルのXDアクティブです。
CX-8スマートエディションの特別装備
- アクティブドライビングディスプレイ
- アダプティブLEDヘッドライト(ALH)
- レーンキープアシストシステム(LAS)
- セーフティクルーズパッケージ
- 交通標識認識システム(TSR)
- 360°ビューモニター
- シグネチャーLEDランプ
- パワーリフトゲート
- IRカットガラス
グレード | 駆動方式 | 販売価格 |
---|---|---|
25Sスマートエディション | 2WD(FF) | 3,098,700円 |
4WD | 3,335,200円 | |
XDスマートエディション | 2WD(FF) | 3,520,000円 |
4WD | 3,756,500円 |
新型CX-8は3列シート車としての機能をさらに強化!
L Packageにはナッパレザー素材のキャプテンシート(ウォークスルー)、セカンドシートにボタン一つでウォークインできる「ワンタッチウォークインスイッチ」を追加。XD PROACTIVE S Packageにはシックなブラックカラーのレザーシートを新設定しています。
25S PROACTIVEとXD PROACTIVEとXD PROACTIVE S Packageの3グレードには、セカンドシートの左右席に冬場も快適なシートヒーターを用意。25S以外のキャプテンシート(ウォークスルー)には、USB端子やカップホルダーを設置し、利便性を高めています。また、一部のグレードのサードシードにも充電用のUSB端子を用意します。
新開発「オフロード・トラクション・アシスト」を採用しパワートレインのラインナップを充実
マツダ新型CX-8は4WDモデル全車に「オフロード・トラクション・アシスト」を採用し、悪路走行性を大幅にアップ。ぬかるんだ泥道や雪道のようなスタックしやすい悪路においても、力強く駆け抜けることができます。
また、今回の改良型から、全エンジンモデルで2WDと4WDを選ぶことができるようになりました。
新型CX-8は快適性や静粛性をとことん追求
新型CX-8ではチルトアップ機構付き電動スライドガラスサンルーフを一部グレードに設定。塗布型制振材を採用したルーフは雨音を低減し、静粛性アップに貢献します。
センターディスプレイはインチサイズを7インチから8インチへと変更し、視認性を高めています。サブトランクボックスの再設計により、ボーズサウンドシステム非装着車では84L、ボーズサウンドシステム装着車は56Lの容量拡大を実現しました。
新型CX-8の特別仕様車「Exclusive Mode」は多彩な専用装備が充実
新型CX-8にはガソリン・ディーゼルともに特別仕様車「Exclusive Mode」を用意します。
ガソリン車は25T L Packageを、ディーゼル車はXD L Packageをベースとしており、電動スライド/リクライニング機構やベンチレーション機能付きの2列目シート、電動ウォークイン機能やアームレスト付きコンソールが装備されています。
新グレード「XD PROACTIVE S Package」も仲間入り!
今回の改良で、新型CX-8には「XD PROACTIVE S Package」が新たなグレードとして加わりました。XD PROACTIVEの上級グレードにあたるXD PROACTIVE S Packageには、黒の本革シートやベンチレーション・シートヒーター付きフロントシート、7型マルチスピードメーターや自動防眩ルームミラーが用意されます。
新型CX-8は2018年11月29日に年次改良のマイナーチェンジを受けガソリンエンジンを追加
2017年9月にラインナップに加えることを発表し、同年12月に発売を開始したプレミアムSUVのCX-8は、2019年12月に年次改良のマイナーチェンジを行ってガソリンエンジンを追加しました。発売当初は2.2Lディーゼルエンジンのみをラインナップしていましたが、ガソリンエンジンモデルを追加することで価格帯も抑えられます。
CX-8にはどのようなガソリンエンジンが追加されるのか、ほかにアップグレードされる装備があるのかチェックしてみましょう。
CX-8のマイナーチェンジでは「SKYACTIV-G 2.5」と「SKYACTIV-G 2.5T」のガソリンエンジン2つを追加
CX-8のマイナーチェンジで追加されるガソリンエンジンは、CX-5に追加された排気量2,500ccのSKYACTIV-G 2.5と呼ばれるエンジンと、2018年10月に発表されたマイナーチェンジで追加されたSKYACTIV-G 2.5Tのターボエンジンの2つのエンジンが追加されます。
グレード | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|
25S | 2WD | 2,948,000円~ |
4WD | 3,184,500円~ | |
25S PROACTIVE | 2WD | 3,406,700円~ |
4WD | 3,643,200円~ | |
25S L Package | 2WD | 3,968,800円~ |
4WD | 4,205,300円^ | |
25T L Package | 2WD | 4,352,700円~ |
4WD | 4,589,200円~ | |
25T Exclusive Mode | 2WD | 4,572,700円~ |
4WD | 4,809,200円~ | |
XD PROACTIVE | 2WD | 3,828,000円~ |
4WD | 4,064,500円~ | |
XD PROACTIVE S Package | 2WD | 3,999,600円~ |
4WD | 4,236,100円~ | |
XD L Package | 2WD | 4,434,100円~ |
4WD | 4,670,600円~ | |
XD Exclusive Mode | 2WD | 4,654,100円~ |
4WD | 4,890,600円~ |
エンジン種類 | SKYACTIV-G 2.5 (ガソリンエンジン) |
SKYACTIV-G 2.5T (ターボエンジン) |
SKYACTIV-D 2.2 (ディーゼルエンジン) |
---|---|---|---|
型式 | PY-VPS型 | PY-VPTS型 | SH-VPTS型 |
総排気量 | 2.488L | 2.488L | 2.188L |
最高出力 | 140kW(190ps)6,000rpm | 169kW(230ps)4,250rpm | 140kW(190ps)4,500rpm |
最大トルク | 252Nm(25,7kgm)4000rpm | 420Nm(42,8kgm)2000rpm | 450Nm(45,9kgm)2000rpm |
使用燃料 | レギュラーガソリン | 軽油(ディーゼル) |
また、全車に走行中の安定性が増す「Gベクタリングコントロールプラス」を標準装備し、高速道路や自動車専用道路などのスピードが増すごとに走行が不安定になっていく状況でも、意図しない急な動作を抑え車両を安定させてくれるため安心感が増します。
CX-8のマイナーチェンジでは安全装備のi-ACTIVSENSEやマツダコネクトのアップグレードが行われる
CX-8のマイナーチェンジでは、安全装備であるi-ACTIVSENSEのアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポートに、夜間の歩行者も認識する機能を追加しさらに安心してドライブすることができるようになります。新しくなったCX-8ではキャンプなどで深夜・早朝に出かける機会もあり「夜中なら誰も歩いていないだろう」という油断を夜間歩行者検知機能で事故につながる可能性を下げてくれます。
また、2018年5月に改良が行われたフラッグシップのアテンザに搭載された8インチのマツダコネクトがCX-8にも搭載されると考えられます。
7インチからの1インチアップだけですが、8インチからは意外と大きく見えるので後部座席からでも見やすくなると予想していましたが、マツダコネクトは7インチのまま手持ちのスマートフォンと連携することができるApple CarplayやAndroid Autoが搭載されました。
ボディサイズの大きいCX-8には嬉しい360°ビューモニターがガソリン車のL Package、ディーゼル車のL Packageとプロアクティブに標準装備され、ほかのグレードにはメーカーオプションで設定されました。これで全車に360°ビューモニターを設定できるようになっています。
CX-8のマイナーチェンジで運転席と助手席にベンチレーションを搭載するなど快適性も増す
2017年12月に発売してXD Lパッケージへ7人乗り本革シートを追加設定したCX-8は、年次改良と呼べるマイナーチェンジも入っていませんが、ついに2018年12月にマイナーチェンジが施され最上級グレードのL Packageにシートベンチレーションが専用装備されます。
アテンザでの最上級グレードのL Packageに標準装備されているのと同様のもので、身体が冷えすぎないように背もたれと座面に2ヶ所設け、3段階で吸い出し風量を調整することができます。
ほかにも、2017年12月に発売したCX-8にはサンルーフの設定がなく、2018年12月の年次改良ではスライドガラスサンルーフや後部座席のムーンルーフが上級グレード以上にメーカーオプションになると考えていましたが、残念ながら装備されませんでした。
マツダの新型クロスオーバーSUV「CX-8」の特徴
2017年12月14日に新型SUVとして販売されたマツダのCX-8。CX-3、CX-5とラインナップされているマツダSUVの最上級モデルとなります。
マツダは日本国内でCX-3とCX-5、中国市場専売のCX-4とCX-7、北米市場や欧州市場で広く展開するCX-9と多くのCXシリーズを販売しています。
世界戦略として、今まで販売していたプレマシーやビアンテなどのミニバンをSUVにシフトすることを掲げているため、新型CX-8の登場により今後はCXシリーズが主力となることは間違いありません。
今回新型車として発表された新型CX-8はマツダのミニバンの替わりを担う3列シートを採用し、6~7人の多人数乗車を可能としています。
どのような特徴を持っている車なのか、マツダ新型CX-8のボディサイズ、グレード別の標準装備と価格帯等を合わせて紹介します。
新型CX-8の最大の特徴は3列シートを搭載した内装
新型CX-8の最大の特徴は3列シートを搭載していることです。
3列シートを導入する意図は現在販売中のCX-5よりも大きいサイズの車が欲しい方、家族が多いため5人乗りでは足りない方、同社が販売するプレマシーやビアンテなどのミニバンを求める方の需要を満たすために搭載されたと考えられます。
新型CX-5が5人乗りに対して、新型CX-8は6人乗りと7人乗りがあります。
6人乗りには左右独立式「キャプテンシート」が、7人乗りには左右に6:4で分割可動する「ベンチシート」が2列目シートの機能として搭載されています。
6人乗りモデルはより広く車内を使うことができ、7人乗りモデルは多人数で楽しくドライブができます。
※6人乗りモデルに搭載されるキャプテンシート(セカンドシートアームレスト付コンソールボックス付属、「XD L Package」グレード対象)
※6人乗りモデルに搭載されるキャプテンシート(角度調整機構付アームレスト付属、「XD」「XD PROACTIVE」グレード対象)
※7人乗りモデルに搭載されるベンチシート
新型CX-8デザインコンセプトは「TIMELESS EDGY」
2017年9月14日にマツダからリリースされた新型CX-8の発表の中には、新たな外観デザインとともにデザインコンセプトも発表されました。
CX-5で初めて採用されたマツダの共通デザインコンセプトである「魂動(こどう)-Soul of Motion」をさらに深く進化させた「TIMELESS EDGY(タイムレス エッジー)」を掲げ、国内で最上級のクロスオーバーSUVとして風格や質感にこだわりデザインされました。
CX-8のボディカラーはソウルレッドクリスタルメタリックを含む全7色
新型CX-8にはマツダのデザインテーマであるソウルレッドクリスタルメタリックや陰影が美しく映えるマシーングレープレミアムメタリックを含む全7色で展開します。その中で「ソウルレッドクリスタルメタリック」「マシーングレープレミアムメタリック」「スノーフレイクホワイトパールマイカ」の3色はオプションカラーになり32,400円~75,600円高くなります。
-
ソウルレッドクリスタルメタリック(75,600円高) -
マシーングレープレミアムメタリック(54,000円高) -
ジェットブラックマイカ -
チタニウムフラッシュマイカ -
ソニックシルバーメタリック -
ディープクリスタルブルーマイカ -
スノーフレイクホワイトパールマイカ(32,400円高)
新型CX-8は海外展開中のCX-9よりCX-5に近いイメージ
当初北米や欧州で展開している3列シートのクロスオーバーSUVであるCX-9が日本に逆輸入されるのではないかと憶測されていました。しかし発表されたのはCX-8というボディサイズの違う新型車でした。
CX-8は「日本で販売されているCX-5のボディサイズを拡大し3列シートにした車」と言ったほうがイメージしやすいと思います。
新型CX-8、CX-5、CX-9のボディサイズ、燃費性能等のスペックを確認しましょう。
新型CX-8(XD) | CX-5(XD) | CX-9 | |
---|---|---|---|
全長 | 4,900mm | 4,540mm | 5,065mm |
全幅 | 1,840mm | 1,840mm | 1,930mm |
全高 | 1,730mm | 1,705mm | 1,728mm |
室内長 | 2,690mm | 1,910mm | – |
室内幅 | 1,540mm | 1,530mm | – |
室内高 | 1,250mm | 1,280mm | – |
総排気量 | 2.188L | 2.188L | 2.488L |
車両重量 | 1,780kg | 1,560kg | 1,960kg |
ホイールベース | 2,930mm | 2,700mm | 2,870mm |
最低地上高 | 200mm | 210mm | 約224mm |
最小回転半径 | 5.8m | 5.5m | – |
エンジン | SKYACTIV-D 2.2 | SKYACTIV-G 2.5T | |
トランスミッション | SKYACTIV-DRIVE | ||
乗車定員 | 6名/7名 | 5名 | 7名 |
ボディカラー | 全7色 | 全8色 | 全7色 |
燃費 | 15.4km/L | 18.4km/L | 9.5~11.9km/L |
価格 | 3,607,200円~ | 2,775,600円~ | 約3,480,000円~ |
エンジンはCX-5と同じSKYACTIV-D 2.2を搭載
新型CX-8にはアテンザやアクセラやCX-5で好評を得ている低燃費とパワフルさを両立したクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」が搭載されています。従来のものに比べて改良され、最高出力は190PS、最大トルクは450Nmを発揮します。
型式 | SH-VPTS |
---|---|
種類 | 直列4気筒ターボ |
排気量 | 2,188cc |
最高出力 | 190PS/4,500rpm |
最大トルク | 450Nm/2,000rpm |
使用燃料 | 軽油 |
タンク容量 | 72~74L |
新型CX-8のJC08モードは燃費が17.6km/L
CX-5が18.4km/Lで海外販売されているCX-9が9.5~11.9km/Lとなっています。CX-8はCX-5と同じパワートレインであるSKYACTIV-D 2.2を搭載しているのに対して、CX-9はSKYACTIV-G 2.5Tという大型のエンジンを搭載しています。
CX-8はCX-5とCX-9の中間に位置するボディサイズでSKYACTIV-D 2.2を搭載していますが、JC08モード燃費17.6km/Lを実現しています。
ボディサイズによる重量アップを考えても優秀な数字と言えます。
さらに2018年10月から始まる新たな燃費の測定方法WLTCモードも発表されています。
燃料消費率 | 15.8km/L |
---|---|
市街地モード | 12.7km/L |
郊外モード | 15.7km/L |
高速道路モード | 18.0km/L |
CX-8に標準装備されているセーフティ装備は8種類
新型CX-8に搭載されている安全装備は、ブラインド・スポット・モニタリングや車線逸脱警報システムなどたくさんありますが、全グレードに標準装備されているセーフティ装備は全部で8種類あります。
新型CX-8全グレードに標準装備されているセーフティ装備
- ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
- トラクション・コントロール・システム
- ヒル・ローンチ・アシスト
- アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(前進)
- スマート・シティ・ブレーキ・サポート(後退)
- AT誤発進抑制制御(前進・後退)
- リアパーキングセンサー
- ブラインド・スポット・モニタリング
交通標識認識システムやドライバー・アテンション・アラートなどは上級グレードから、360°ビューモニターやフロントパーキングセンサーは、上級と最上級グレードにメーカーオプションなど、標準装備だけではなくオプション専用装備もあります。
新型CX-8のグレード別特徴・標準装備・価格帯
CX-8にはベースグレードの「XD」、中間グレードの「XDプロアクティブ」、最上位グレードの「XD Lパッケージ」の3つのグレードが用意されています。それぞれのグレードの装備の違い、内外装の違い、価格の違いなどを紹介します。
基本的な装備が揃うCX-8のベースグレード「XD」
CX-8のXDはベースグレードにあたり、駆動方式は2WDと4WD、トランスミッションは6速ATを搭載しています。
インテリアはクロスシートのブラックカラーを採用していて、6人乗りは2列目がキャプテンシート、7人乗りはベンチシートになっています。ホイールは17インチアルミを装備していて、メーカーオプションで19インチアルミを装備することができます。
XDの主な標準装備
- LEDヘッドランプ
- 17インチアルミホイール
- センターアームレスト
- 電動パーキングブレーキ
- フルオートエアコン
- ブラインド・スポット・モニタリング
- 車線逸脱警報システム
- ハイ・ビーム・コントロール・システム
- スマート・シティ・ブレーキ・サポート(前後)
- AT誤発進抑制制御(前後)
- リアパーキングセンサー
ベースグレードのXDにはスマート・シティ・ブレーキ・サポートやAT誤発進機能など、事故から守るための安全装備が標準装備されています。価格帯は2WDで3,607,200円~、メーカーオプションで全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロールなどを装着することができます。
2WD | 3,607,200円 |
---|
CX-8に360°モニターが設定できる「XD PROACTIVE」
CX-8のXD PROACTIVEは、XDに快適装備を追加した上級グレードです。駆動方式は2WDと4WD、トランスミッションは6ATです。またPROACTIVEグレードから360°モニターがオプション設定されます。
XD PROACTIVEの主な標準装備
- 交通標識認識システム
- アダプティブ・LED・ヘッドライト
- ドライバー・アテンション・アラート
- レーダークルーズコントロール
- スマート・ブレーキ・サポート
- 19インチアルミホイール
- ステアリングヒーター
- アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
XD PROACTIVEグレードに標準装備されている安全装備は「交通標識認識システム」や「ドライバー・アテンション・アラート」「レーダークルーズコントロール」等があります。また、ヘッドライトはアダプティブ・LED・ヘッドライトになり、ステアリングヒーターも装備されます。
シート素材はXDと同様にクロスを採用していて、カラーはブラックです。ステアリングやシフトノブには本革が使われていて、フロントにはシートヒーターがあり、運転席にはパワーシートが設定されています。価格帯は2WDで3,693,600円~、4WDは3,925,800円~になっています。
2WD | 3,693,600円 |
---|---|
4WD | 3,925,800円 |
ナッパレザーシートやルーフレールを標準装備するCX-8の最上級グレードXD Lパッケージ
CX-8の最上級グレードであるXD L Packageは、シート素材にナッパレザーを採用した豪華なグレードで、セカンドシートがキャプテンシートの6人乗りと、2018年6月14日に新たに追加された7人乗りが設定されています。駆動方式は2WDと4WD、トランスミッションは6AT、エクステリアにはルーフレールなど標準装備している装備がたくさんあります。
XD Lパッケージ(L Package)の主な標準装備
- LEDフォグランプ
- ルーフレール
- リアウインドーサンシェード
- セカンドシートヒーター
- ナッパレザーシート
- 19インチアルミホイール
XD L PackageはCX-8の最上級グレードとして、屋根にルーフレールが標準装備され、キャプテンシートになっているセカンドシートにもシートヒーターが装備されているので快適に過ごすことができます。寒い時だけではなく暑い時にはサンシェードが役立ちます。
XD Lパッケージに設定されているシートは、素材にナッパレザーを使いカラーリングは、ディープレッドとピュアホワイトの2色が設定されています。もちろん安全装備のi-ACTIVE SENSEを搭載されていて、上級グレードのPROACTIVEと同様の機能が備わっています。
価格帯は2WDが4,228,200円~、4WDが4,460,400 円~で、全てのグレードが寒冷地仕様になっています。
2WD | 4,228,200円 |
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4WD | 4,460,400円 |
新型CX-8のライバルとなるのは日産の3列シートSUVのエクストレイル
新型CX-8の最大のライバルとなりうるのは日産から販売されるエクストレイルです。
エクストレイルもCX-8と同様に3列シートの設定があるミドルクラスのクロスオーバーSUVです。2017年6月8日にはマイナーチェンジを行いシャープなフロントマスクと、注目度の高い自動運転技術レベル2である「プロパイロット」がオプションで設定されました。
価格帯も近く新型CX-8と3列シートのSUV市場でしのぎを削る強力なライバル車となるでしょう。
全長 | 4,690mm |
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全幅 | 1,820mm |
全高 | 1,740mm |
室内長 | 2,555mm |
室内幅 | 1,535mm |
室内高 | 1,270mm |
総排気量 | 1.997L |
車両重量 | 1,590kg |
ホイールベース | 2,705mm |
最低地上高 | 200mm |
最小回転半径 | 5.6m |
エンジン | MR20DD |
トランスミッション | エクストロニックCVT |
乗車定員 | 7名 |
ボディカラー | 全12色 |
燃費 | 15.6km/L |
価格 | 2,827,440円~ |
マツダの国内向けクロスオーバーSUVの最上位モデル CX-8のモデルチェンジ遍歴
CX-8はマツダが販売していた大型のクロスオーバーSUVの最上位モデルとして開発されました。「魂動-Soul of Motion」のデザインテーマと「SKYACTIV TECHNOLOGY」を全面に採用しています。
CX-8 KG5P/KG2P型(2017年~2024年)
2017年12月、CX-8が誕生しました。「XD」「XD PROACTIVE」「XD L Package」のラインナップです。
2018年6月、最上級グレードの「XD L Package」に7人乗り本革シート仕様を設定。10月には商品改良で、ガソリンエンジン仕様を設定。
2019年10月、商品改良で快適装備の充実と、一部グレードのAWD仕様と2WD仕様を追加設定し、「XD」が廃止されました。
2020年4月、マツダ創立100周年記念の「100周年特別記念車」を、5月には特別仕様車「SMART EDITION」を発表しました。12月、商品改良で、「25T」と「XD」に設定されている「Exdusive Mode」に7人乗りの仕様を追加しました。同時に、特別仕様車「Black Tone Edition」を発売しました。
2022年1月、「Exclusive Mode」に「25S Exclusive Mode」を、特別仕様車「Black Tone Edition」「25T Black Tone Edition」を追加しました。11月にはマイナーチェンジを実施し内外装を一新しました。
2023年12月、生産を終了しました。
CX-8のモデル | 販売年表 |
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KG5P/KG2P型 | 2017年~2024年 |
CX-8はロングホイールベースを活かした快適な3列シートの新感覚SUV
CX-8は、3列シートと最大7人が乗ることができるロングホイールベースを活かした広々とした空間が特徴です。
マツダのプレマシーやビアンテに乗るユーザーの需要に応え、ミニバンとSUVを融合した新たなジャンルを構築しています。
その中でもおすすめなのは上級グレードのPROACTIVEです。7人乗りで、シート素材はクロスになっており、ファミリーユースにもピッタリです。また、安全装備も最上級グレードのL Packageと同様の内容になっています。
最上級グレードのL Packageはナッパレザーを使用した高級感のあるグレードで、上質な大人の空間を演出してくれます。6人乗りモデルはセカンドシートもキャプテンシートを採用していてゆったりと過ごせ、7人乗りモデルは広い空間を活かすことでみんなとワイワイ楽しくドライブできます。