レジェンドのスタッドレスに適合する純正サイズとグレード
ここで紹介するのは、レジェンドKC2型に標準装備される「245/40R19」にマッチングするスタッドレスタイヤです。5代目にあたるKC2型は2015年2月に登場し、2018年2月のマイナーチェンジを経て最終型に至ったモデルです。
ホンダのフラッグシップセダンであるレジェンドの純正サイズ「245/40R19」に適合するスタッドレスタイヤは、以下のようなグレードに標準装備されます。
レジェンドの「245/40R19」タイヤを標準装備するグレード
- Hybrid EX
サイズを確認する場所は2つあります。運転席側ドアの開口部に貼られたタイヤ空気圧ラベルと、現在履いているタイヤ側面の刻印です。中古で手に入れた個体では前オーナーが社外ホイールに組み替えている例もあり、19インチのまま銘柄だけが違うケースから、20インチへインチアップされているケースまで幅があります。冬用をそろえる前に、実車に付いているサイズを確かめておいてください。なお2019年10月より前に登録された個体は型式表記がDAA-KC2になります。
245/40R19のスタッドレスで最初に確認したいのはロードインデックス
レジェンドの純正装着タイヤは245/40R19 98Yで、98はXL(エクストラロード)規格にあたります。ところが245/40R19というサイズには、標準規格の94を表示した商品も流通しています。同じサイズ表記でも支えられる荷重が違うため、ここを見ずに価格だけで選ぶと純正より低い荷重指数のタイヤを履くことになります。
レジェンドは3.5L V6にモーターを組み合わせたハイブリッドで、車両重量は2トンに迫ります。この重さを4本で支えるうえに、荷重指数が下がれば必要な空気圧も変わってきます。94表記の商品を選ぶ場合は、車両の指定荷重を満たすかどうかと空気圧の設定を装着前に確認してください。装着を依頼する際に、純正が98Yである旨を伝えておくと読み替えを含めて対応してもらえます。
速度記号もあわせて見ておきたい部分です。冬タイヤではQ(160km/h)が一般的ですが、TやHの設定がある銘柄もあります。車重のある大型セダンで高速道路を走る機会が多いなら、速度記号に余裕のある銘柄のほうが接地感が安定します。扁平率40%という低扁平サイズはサイドウォールのたわみが少なく、雪の凹凸を吸収しにくい特性があるため、この部分の余裕が乗り味に効いてきます。
SH-AWD車のスタッドレスは4本同一銘柄が前提になる
レジェンドはスポーツハイブリッドSH-AWDを搭載し、前後の駆動力を電子的に配分します。このシステムは前後輪の回転差を常時管理しているため、タイヤの外径差や摩耗差が大きくなると駆動系に無理がかかります。4本を同一銘柄・同一時期でそろえ、摩耗の進み方をそろえておくことが基本です。
前輪だけを先に交換する、あるいは在庫の都合で前後の銘柄を変えるといった組み方は、コストを抑えられるように見えて避けたい選択になります。シーズンごとにローテーションを行い、残り溝の差が開かないよう管理しておくと4本を無理なく使い切れます。冬用ホイールを別途用意する場合は、空気圧センサーの有無も確認しておいてください。純正ホイールにはセンサーが組み込まれており、社外ホイールへ組み替えるとメーター内に警告が出るケースがあります。
5代目レジェンドにおすすめのスタッドレスタイヤ7選
レジェンドの最終型におすすめのスタッドレスを紹介します。245/40R19という大径かつ低扁平のサイズは設定のある銘柄が限られ、価格も乗用車用スタッドレスのなかでは高い部類に入ります。冬道を安心して走れる性能にすぐれた商品を、価格帯の違いがわかる形でピックアップしました。
すぐれたアイス性能と効き持ちのロングライフをバランスよく両立している グッドイヤー アイスナビ8
GOODYEAR ICE NAVI 8 245/40R19 98Q
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | グッドイヤー |
| ブランド | ICE NAVI 8 |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| ホイールサイズ | 19インチ |
| タイヤ外径 | 679mm |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | Q |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
| 値段 | 39,750円~(2026年調べ) |
グッドイヤー ICE NAVI 8(アイスナビ エイト)はシリーズで初めて左右非対称パターンを採用し、アイスブレーキやコーナリング性能にすぐれたスタッドレスタイヤです。従来品と比べてコーナリング性能は5%改善し、効き目も長持ちします。ウェットグリップ性能も高く、溶けかけの雪道やシャーベット状の路面でも安心して走行できます。
荷重指数が純正と同じ98で、読み替えの手間なく履き替えられる点は実務上の利点です。冬でも乾いた舗装路を走る距離が長い都市部の使い方では、静粛性と転がり抵抗の低減が日常の快適性に直結します。フラッグシップセダンの乗り味を大きく損ないたくないという判断に合う1本です。純粋な氷上性能の頂点を求める用途では、上位銘柄との差が出る場面もあります。
路面と隙間なく密着して高いグリップ力を発揮してブレーキングをしっかり効かせる コンチネンタル ノースコンタクト 6
Continental NorthContact 6 245/40R19 98T
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | コンチネンタル |
| ブランド | NorthContact 6 |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| ホイールサイズ | 19インチ |
| タイヤ外径 | 679mm |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | T |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
| 値段 | 50,290円~(2026年調べ) |
コンチネンタル NorthContact 6(ノースコンタクト シックス)はハイテク低温ソフトコンパウンドとゲッコー・グラブ・パターンが凸凹した路面に隙間なく密着し、強力なグリップ力を発揮するスタッドレスタイヤです。路面をしっかりつかむので、ブレーキングやトラクション、コーナリング走行に安心感があります。
速度記号がTで、荷重指数も純正と同じ98という組み合わせは、車重のある大型セダンで高速巡航する使い方と噛み合います。欧州ブランドらしく乾いた舗装路でのハンドリングの手応えがはっきりしており、冬タイヤ特有のふらつきが少ない点も持ち味です。価格は今回紹介するなかで高い部類に入るため、走行環境が凍結路中心かどうかで投資の是非が分かれます。
アイス性能とスノー性能にすぐれて効き目が長持ちする ヨコハマ アイスガード7
YOKOHAMA iceGUARD 7 245/40R19 98Q
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | ヨコハマ |
| ブランド | iceGUARD7 |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| ホイールサイズ | 19インチ |
| タイヤ外径 | 679mm |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | Q |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
| 値段 | 38,100円~(2026年調べ) |
ヨコハマ iceGUARD 7(アイスガード セブン)は剛性が高く、強力なグリップ力で雪と氷をしっかりとつかむスタッドレスタイヤです。ウルトラ吸水ゴムが効き持ちをよくし、ロングライフも実現します。トレッド面を間近で見ると、サイプが表層から深部まで太さを保った形状で刻まれており、摩耗が進んでもエッジが痩せにくい構造が読み取れます。
ヨコハマのスタッドレスは2025年9月に第8世代のiceGUARD 8(iG80)へ切り替わり、氷上制動性能は7に対して14%向上しています。ただし大径かつ低扁平のサイズは世代交代直後に設定が出そろわないことがあるため、購入前に245/40R19の設定があるかを確認してください。iceGUARD7は世代がひとつ前になったぶん価格がこなれており、荷重指数98という条件を満たしつつ費用を抑えたい場合の現実的な選択になります。
飛躍的に向上した氷上性能とすぐれた効き目が長持ちするロングライフの ブリヂストン ブリザック VRX3
BRIDGESTONE BLIZZAK VRX3 245/40R19 94Q
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | ブリヂストン |
| ブランド | BLIZZAK VRX3 |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| ホイールサイズ | 19インチ |
| タイヤ外径 | 679mm |
| ロードインデックス | 94 |
| 速度記号 | Q |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
| 値段 | 36,700円~(2026年調べ) |
ブリヂストン BLIZZAK VRX3(ブリザック ブイアールエックス スリー)は氷上ブレーキ性能を従来のVRX2から20%高めたスタッドレスタイヤです。フレキシブル発泡ゴムが路面の水膜を吸い上げ、アイスブレーキとコーナリングで強力なグリップ力を発揮します。摩耗ライフも向上しています。
ブリザックシリーズは2025年9月から後継のWZ-1へ移行しており、こちらはVRX3比で氷上ブレーキ距離が11%短縮、氷上旋回タイムが4%改善しています。VRX3は流通在庫がある間は価格面の妙味が残る位置づけです。この表記の荷重指数は94で純正の98より低いため、装着前に車両の指定荷重を満たすかと空気圧設定を確認してください。同じ銘柄でも98表記の設定がある場合は、そちらを優先するほうが判断としては単純になります。
氷上ブレーキと氷上コーナリング性能が大きく向上した氷上性能特化型の ダンロップ ウインターマックス 03
DUNLOP WINTER MAXX 03 245/40R19 94Q
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | ダンロップ |
| ブランド | WINTER MAXX 03 |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| ホイールサイズ | 19インチ |
| タイヤ外径 | 679mm |
| ロードインデックス | 94 |
| 速度記号 | Q |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
| 値段 | 51,594円~(2026年調べ) |
ダンロップ WINTER MAXX 03(ウインターマックス ゼロスリー)は、ナノ凹凸ゴムが素早く水膜を取り除いて路面とタイヤを密着させ、滑る前に止まるスタッドレスタイヤです。従来のWINTER MAXX 02に対して新品時の氷上ブレーキ性能を22%、氷上コーナリング性能を11%高めています。
摩耗が進んでも新しい凹凸が現れ続けるため、効き目が落ちにくい点が持ち味です。走行距離が伸びる使い方ほど恩恵が大きく、シーズンをまたいでも氷上の効きが保たれます。氷上に軸足を置いた設計のため、深雪の登坂やシャーベット路での排雪性を最優先したい環境では雪上寄りの銘柄と見比べてください。こちらも94表記のため、荷重指数の確認は装着前に済ませておきましょう。
剛性が高く強力なグリップ力でアイスブレーキング性能が飛躍的に向上している ピレリ アイスゼロ アシンメトリコ
PIRELLI ICE ZERO ASIMMETRICO 245/40R19 98H
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | ピレリ |
| ブランド | ICE ZERO ASIMMETRICO |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| ホイールサイズ | 19インチ |
| タイヤ外径 | 679mm |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | H |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
| 値段 | 28,990円~(2026年調べ) |
ピレリ ICE ZERO ASIMMETRICO(アイスゼロ アシンメトリコ)はグリップ力が高く、アイス性能にすぐれたスタッドレスタイヤです。新リキッドポリマーを配合したトレッドコンパウンドがゴムの柔軟性を保ち、アイス性能とウェット性能が長く続きます。
速度記号がHで、今回紹介するなかでは最も高いスピードレンジに対応します。荷重指数も純正と同じ98で、価格は3万円を切る水準から見つかるため、性能と費用のバランスという点では有力な選択肢です。雨と雪が混在する冬の路面で扱いやすく、高速道路を使う長距離移動が多い使い方に向きます。氷点下が続く地域で毎日アイスバーンを走る用途では、国産のプレミアムモデルと比べて余裕が少なくなります。
氷上性能が飛躍的に向上し静粛性とライフ性能も兼ね備えた ナンカン AW-1
NANKANG AW-1 245/40R19 94Q
| 車種 | レジェンド |
|---|---|
| メーカー | ナンカン |
| ブランド | AW-1 |
| タイヤサイズ | 245/40R19 |
| ホイールサイズ | 19インチ |
| タイヤ外径 | 679mm |
| ロードインデックス | 94 |
| 速度記号 | Q |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
| 値段 | 31,570円~(2026年調べ) |
ナンカン AW-1(エーダブリュー ワン)は従来品と比較してアイス性能を高めたスタッドレスタイヤです。高いグリップ力で路面をとらえ、アイスブレーキでの制動力を確保します。
大径サイズのスタッドレスは1本あたりの単価が上がり、4本そろえると十数万円に達することも珍しくありません。そのなかで費用を抑えられる点がこの銘柄の役割です。降雪が年に数回という地域で、いざというときの備えとして持っておく使い方であれば選択肢に入ります。凍結路を日常的に走る環境や、2トン近い車重を氷上で確実に止めたいという前提では、国産プレミアムモデルとの差が出やすくなります。荷重指数も94表記のため、装着前の確認は欠かせません。
レジェンドのスタッドレス選びに必要な純正タイヤサイズとホイールサイズ
| レジェンドのグレード | 型式 | タイヤサイズ | ホイールサイズ |
|---|---|---|---|
| Hybrid EX | 6AA-KC2 | 245/40R19 | 19インチ×8J(+50) |
冬用にホイールをそろえる場合、押さえる数値はリム幅8J、インセット+50、5穴のPCD120、そしてハブ径64mmです。ナットはM14×P1.5で、国産車では採用例の少ない組み合わせになります。PCD120という数値も国産車では珍しく、選べる社外ホイールの幅が限られるため、純正ホイールをそのまま冬用に回すか、適合を明記した製品を選ぶのが確実です。
純正ホイールにはリム内部に中空のレゾネーターを組み込んだノイズリデューシング構造が採用されており、高速走行時の路面共鳴音を抑えています。社外ホイールに替えるとこの消音機能は失われるため、フラッグシップセダンらしい静粛性を冬場も保ちたいなら、純正と同等のサイズ感を選ぶ判断が生きてきます。
スタッドレスタイヤの寿命はどれくらいか 交換時期と保管の見極め方
スタッドレスタイヤには、残り溝が新品時の50%まで減ると現れるプラットフォームという突起があります。これが露出したタイヤは冬用タイヤとしての性能を満たさなくなるため、雪道での使用をやめる目安になります。夏タイヤと同じスリップサイン(残り溝1.6mm)まで使えるのは舗装路を走る一般タイヤとしての限界であり、冬道での判断基準とは別ものです。
もうひとつの目安がゴムの経年変化です。溝が残っていても、製造から年数が経つとコンパウンドが硬化して氷に密着する力が落ちていきます。サイドウォールに刻印された4桁の製造年週(例:3524なら2024年の第35週)を確認する習慣をつけておくと、購入時に古い在庫をつかむリスクも減らせます。買い替えの周期は4シーズン前後が一般的で、走行距離が少ない使い方でもゴムの劣化は進みます。トレッド面に細かなひび割れが出てきたら、残り溝にかかわらず交換を検討する時期です。
オフシーズンの保管では、直射日光と雨を避けた風通しのよい場所にカバーをかけて置きます。ホイール付きなら横積み、タイヤ単体なら縦置きにすると変形を抑えられます。19インチの245幅は1本あたりの重量があるため、自宅保管が難しい場合は預かりサービスの利用も現実的な選択です。装着後は100km前後を目安にナットの増し締めを行い、空気圧は車両ラベルの指定値に合わせて月に一度は点検してください。
スタッドレスを履いていても走れない チェーン規制とは何か
冬タイヤをそろえても、それだけでは通行できない区間があります。国土交通省と警察庁は、過去に大規模な立ち往生が発生した高速道路7区間と国道6区間の計13区間を対象に、大雪時のタイヤチェーン装着義務を指定しています。この規制が発令されると規制区間の手前で装着状況の確認が行われ、スタッドレスタイヤを履いていてもチェーンが未装着であれば通行できません。
国土交通省は、大雪時には4WD車のほうが重量がある分だけ下り坂で止まりにくくなることも示しています。SH-AWDによる走破性は雪の坂道での発進で頼りになりますが、曲がる性能と止まる性能を受け持つのはタイヤです。装備の優秀さと制動距離は別ものという前提で、走行計画と装備を組み立ててください。なお245/40R19という低扁平サイズはチェーンの適合品が限られるため、購入前にサイズ対応を確認しておくと当日に慌てずに済みます。
レジェンドはホンダでは初めてとなる搭載が多かったモデル
レジェンドは、ホンダでは初搭載となる装備が多かったモデルです。エアバッグの搭載やV型6気筒エンジンの採用など、ホンダだけでなく日本車として初めて搭載・装備されることの多かったモデルでもあります。
その集大成となったのが、2021年3月に発売された「Hybrid EX・Honda SENSING Elite」です。自動運行装置トラフィックジャムパイロットを備え、世界で初めて自動運転レベル3に対応した市販車として、100台限定のリース専用車という形で世に出ました。フラッグシップとして先進技術を担い続けた性格が、最後まで貫かれたモデルといえます。
初代から5代目まで続いたホンダのフラッグシップセダンのレジェンドですが、2022年1月をもって通算37年に渡る歴史を終えました。中古で乗り継ぐ前提になったぶん、足まわりを適切に保つ意味は大きくなっています。2トンに迫る車重と大径低扁平タイヤという組み合わせは、冬道でタイヤの性能差が出やすい条件です。純正サイズの荷重指数と銘柄の性格を照らし合わせて、走る路面に合った1本を選んでください。