CX-8とライバル車の比較

CX-8と3列シートSUV6車種を比較 サイズと燃費と維持費

3列シートSUVを比較するうえで基準となるCX-8のスペックを整理し、競合6車種との違いを数値で解説。ミニバンとの使い分け、3列目の実用性を見極めるチェックポイント、税金や燃料代を含めた年間コストの目安も紹介します。

マツダ CX-8と3列シートSUVを徹底比較 ボディサイズ・燃費・価格帯の違いを解説

マツダのCX-8は、2017年12月に販売を開始し、「3列シートSUV」というカテゴリーを国内市場に定着させた先駆的モデルです。魂動デザインを採用したフロントフェイスはスッキリした印象の中に深みがあり、6人または7人乗車できる広い室内空間とSUVらしい走破性を高い次元で両立しました。マツダはそれまでラインナップしていた3列シートミニバンのビアンテとプレマシーの生産を終え、その受け皿としてCX-8を投入しています。

CX-8は2023年12月に生産を終了し、後継にあたる「マツダ CX-80」が国内市場向けの3列シートSUVとして販売されています。流通在庫と中古車が主な入手経路になった現在も、同クラスのSUVを比較検討するうえでの基準として参照される機会は多く残っています。

マツダ CX-8のボディサイズ・燃費・グレード・価格などスペックまとめ

CX-8はマツダの日本国内向けCXシリーズのフラッグシップモデルとして2017年12月に登場したクロスオーバーSUVです。ボディサイズは全長4,900mm・全幅1,840mm・全高1,730mmのラージサイズですが、全幅はCX-5と同じ1,840mmに抑えられており、日本の道路事情に配慮した設計になっています。

この全幅1,840mmという数値は、使い勝手の面で大きな意味を持ちます。全長4,900mmは一般的な機械式駐車場の制限(4,700mm前後)を超えますが、立体駐車場の多くが設ける全幅1,850mm以下という条件はクリアします。全長5m級のフルサイズSUVと比べると、商業施設の平面駐車場で両隣に車がいる状況でも、ドアを開けて乗り降りする余裕が残ります。全高1,730mmは機械式駐車場の高さ制限(1,550mm前後)を超えるため、自宅や職場の駐車場形式は事前に確認しておく必要があります。

CX-8のボディサイズ
全長 4,900mm
全幅 1,840mm
全高 1,730mm
ホイールベース 2,930mm
最低地上高 200mm
室内長 2,690mm
室内幅 1,840mm
室内高 1,250mm
乗員定員 6・7人

搭載エンジンは2.2Lクリーンディーゼルターボが主力で、最高出力140kW・最大トルク450Nmを発揮します。JC08モード燃費は17.6km/Lで、タンク容量72Lから計算すると満タンで約1,200km以上の航続が可能です。後期モデルでは2.5Lガソリンエンジン(25S系)も追加され、ディーゼルに抵抗がある方にも選択肢が広がりました。

最大トルク450Nmという数値は、排気量3.5Lクラスのガソリンエンジンに匹敵する水準です。しかもそれを2,000rpmという低い回転数で発生するため、7人乗車で高速道路の合流や登坂にさしかかっても、アクセルを深く踏み込まずに速度を保てます。同乗者が多いほど体感差が出る部分で、ディーゼルを選ぶ最大の理由になっています。一方で2.2Lディーゼルは短距離走行が続くとDPF(排出ガス中のすすを捕集する装置)の再生が完了しにくく、すすが溜まりやすくなります。片道数kmの通勤が中心なら、後から追加された2.5Lガソリンのほうが扱いやすい選択です。

なお、CX-8のカタログ燃費はJC08モードで表示されています。現在の新車はより実走行に近いWLTCモードでの表示に統一されており、同じ車でもWLTCの数値はJC08より1割前後低く出ます。現行車と燃費を比べるときは、測定モードを揃えて見比べないと差を読み違えます。

CX-8の主力エンジン(XDディーゼル)スペック
型式 SH-VPTS型
種類 直列4気筒ターボ(ディーゼル)
排気量 2,188cc
最高出力 140kW/4,500rpm
最大トルク 450Nm/2,000rpm
使用燃料 軽油
燃費(JC08モード) 17.6km/L
タンク容量 72リットル
航続可能距離(目安) 約1,267km

グレードはXD(標準)・XD PROACTIVE(上級)・XD L Package(最上級)の3種類で、全グレードに2WDと4WDが設定され、トランスミッションはすべて6速ATです。

XDとXD PROACTIVEには6人乗り・7人乗りの両方が用意されていますが、XD L Packageは6人乗りモデルのみの設定です。7人乗りで検討している方はグレード選択時に注意が必要です。

6人乗りと7人乗りの違いは、2列目がキャプテンシート(独立席)かベンチシートかという点です。6人乗りは2列目中央が通路になり、3列目へ前席をたたまずに移動できます。SUVの3列目は乗り込み動線が狭くなりがちで、子どもの乗せ降ろしや様子を見る場面ではこのウォークスルーが効いてきます。定員数だけで選ぶと、使い勝手の差を見落とします。

CX-8の価格帯(発売当時の参考価格)
2WD 4WD
XD 3,196,800円 3,429,000円
XD PROACTIVE 3,537,000円 3,769,200円
XD L Package 3,958,200円 4,190,400円

CX-8とエクストレイルの比較:CX-8のほうがボディが大きく燃費が良いが価格は高め

  • 2022年にフルモデルチェンジした4代目エクストレイル(T33型)
  • エクストレイル リヤビュー

日産のエクストレイルは2022年に4代目(T33型)へフルモデルチェンジし、e-POWER専用モデルとして刷新されました。現行モデルにも3列シート車は設定されていますが、選べるのは4WDのe-4ORCEを積むX e-4ORCEとロッククリーク e-4ORCEに限られ、2WDの3列シート仕様はありません。3列シート車のボディサイズは全長4,690mm×全幅1,840mm×全高1,720mmで、2025年8月の大幅改良で装備が見直されています。以下の比較は、CX-8と同時期に販売されていた3代目のデータを用いています。

3代目エクストレイルのボディサイズは全長4,705mm・全幅1,830mm・全高1,745mm。全長と全幅はCX-8のほうが大きいですが、全高はエクストレイルのほうが高い設定でした。室内長はCX-8が135mm長く、この差がそのまま3列目のひざ前スペースと、3列目使用時に残る荷室の奥行きに効いてきます。乗員のゆとりという点ではCX-8が優位です。

CX-8と3代目エクストレイル(モード・プレミア)のボディサイズ比較
CX-8 エクストレイル モード・プレミア
全長 4,900mm 4,705mm
全幅 1,840mm 1,830mm
全高 1,730mm 1,745mm
ホイールベース 2,930mm 2,705mm
最低地上高 200mm 210mm
室内長 2,690mm 2,555mm
室内幅 1,540mm 1,535mm
室内高 1,250mm 1,270mm
乗員定員 6・7人 5・7人

エンジンは3代目エクストレイルの3列シート仕様(ガソリン)がMR20DD型2.0Lエンジンで最高出力108kW・最大トルク207Nm。CX-8のディーゼルエンジンが出力・トルク・燃費のいずれも上回りますが、排気量の差から自動車税はエクストレイルのほうが安くなります。

トルクの差は243Nmと倍以上あります。数値だけ見るとCX-8の圧勝に見えますが、エクストレイルは車両重量が軽く、乗車人数が少ない場面では不足を感じにくい設定です。差が出るのは7人乗車で荷物を積んだ長距離移動や登坂で、年に数回しか満席にしない使い方なら、この差は購入判断の決め手になりません。

タンク容量にも12Lの違いがあり、燃費差と合わせると満タン走行距離は約280km開きます。給油の回数が月に1回変わるかどうかという差で、長距離移動が多いほど実感しやすくなります。

CX-8と3代目エクストレイル(モード・プレミア)の搭載エンジン比較
CX-8 エクストレイル モード・プレミア
型式 SH-VPTS型 MR20DD
種類 直列4気筒ターボ(ディーゼル) 直列4気筒(ガソリン)
排気量 2,188cc 1,997cc
最高出力 140kW/4,500rpm 108kW/6,000rpm
最大トルク 450Nm/2,000rpm 207Nm/4,400rpm
使用燃料 軽油 レギュラー
燃費(JC08モード) 17.6km/L(4WD:17.0km/L) 16.4km/L(4WD:15.6km/L)
タンク容量 72リットル 60リットル
航続可能距離(目安) 約1,267km(4WD:約1,224km) 約984km(4WD:約936km)

価格帯は3列シートモデルで比較すると、エクストレイルのほうが乗り出し価格を抑えられていました。初期費用を優先するならエクストレイル、室内の余裕と動力性能を優先するならCX-8という分かれ方です。

CX-8と3代目エクストレイル(3列シート)の価格帯比較(参考価格)
2WD 4WD
(CX-8)
XD 3,196,800円 3,429,000円
XD PROACTIVE 3,537,000円 3,769,200円
XD L Package 3,958,200円 4,190,400円
(3代目エクストレイル)
20X 2,621,160円 2,827,440円
20X エクストリーマーX – 3,055,320円
モード・プレミア 3,187,080円 3,393,360円

CX-8とアウトランダーの比較:CX-8のほうがエンジン性能・燃費が優れるが価格は高い

三菱のアウトランダーは2021年に3代目へフルモデルチェンジし、日本国内向けはPHEV専用モデルとなりガソリン車の設定がなくなりました。7人乗り仕様が復活し、現行モデルはアウトランダーPHEVとして販売されています。以下の比較は、CX-8と同時期に販売されていた2代目アウトランダーのデータによるものです。

2代目アウトランダーのボディサイズは全長4,695mm・全幅1,810mm・全高1,710mmで、CX-8よりひとまわり小さいミドルサイズSUVです。全幅1,810mmは1,840mmのCX-8より30mm狭く、狭い生活道路でのすれ違いや、昔ながらの立体駐車場を使う場面では効いてきます。

CX-8と2代目アウトランダーのボディサイズ比較
CX-8 アウトランダー(2代目)
全長 4,900mm 4,695mm
全幅 1,840mm 1,810mm
全高 1,730mm 1,710mm
ホイールベース 2,930mm 2,670mm
最低地上高 200mm 190mm
室内長 2,690mm 2,580mm
室内幅 1,540mm 1,495mm
室内高 1,250mm 1,265mm
乗員定員 6・7人 7人

2代目アウトランダーは2WDに2.0Lエンジン(4J11 MIVEC)、4WDに2.4Lエンジン(4J12 MIVEC)を搭載。CX-8のディーゼルエンジンは出力・トルク・燃費のすべてで上回っています。

ホイールベースの差260mmが示すとおり、アウトランダーの3列目はCX-8より明確に狭く、大人が長時間座る用途には向きません。短時間の送迎や子どもの乗車に用途を限れば十分に成立しますが、大人7人での長距離移動を想定しているなら、この差は妥協しにくい部分です。一方で最小回転半径や取り回しではアウトランダーが有利で、日常の足としての扱いやすさを優先するなら選ぶ理由になります。

CX-8と2代目アウトランダーの搭載エンジン比較
CX-8 アウトランダー(2WD) アウトランダー(4WD)
型式 SH-VPTS型 4J11 MIVEC 4J12 MIVEC
種類 直列4気筒ターボ(ディーゼル) 直列4気筒(ガソリン) 直列4気筒(ガソリン)
排気量 2,188cc 1,998cc 2,359cc
最高出力 140kW/4,500rpm 110kW/6,000rpm 124kW/6,000rpm
最大トルク 450Nm/2,000rpm 190Nm/4,200rpm 220Nm/4,200rpm
使用燃料 軽油 レギュラー レギュラー
燃費(JC08モード) 17.6km/L(4WD:17.0km/L) 16.0km/L 14.6km/L
タンク容量 72リットル 63リットル 60リットル
航続可能距離(目安) 約1,267km(4WD:約1,224km) 約1,008km 約876km
CX-8と2代目アウトランダーの価格帯比較(参考価格)
2WD 4WD
(CX-8)
XD 3,196,800円 3,429,000円
XD PROACTIVE 3,537,000円 3,769,200円
XD L Package 3,958,200円 4,190,400円
(2代目アウトランダー)
G 2,538,000円 2,831,760円
Safety Package 2,668,680円 2,962,440円
Navi Package 2,990,520円 3,284,280円

CX-8とデリカD:5の比較:デリカは全高が高く室内容積が広いが燃費ではCX-8が優位

三菱のデリカD:5は2007年1月から販売しているミニバンスタイルのクロスオーバー車で、高い悪路走破性を持つSUV寄りの車種です。2019年2月の大規模な商品改良でディーゼル仕様が刷新され、ガソリン仕様は2019年12月に生産を終えてディーゼルに一本化されました。その後も改良を重ねながら販売が続いており、2026年1月には前後バンパーのデザイン変更やホイールアーチモールの追加、8インチカラー液晶メーターの採用などを盛り込んだ改良モデルが発売されています。発売から19年を超える長寿命モデルです。

ボディサイズは全長4,730mm・全幅1,795mm・全高1,870mmで、CX-8より全長・全幅は小さいものの全高はデリカD:5のほうが大幅に高く、箱型のボディ形状による広い室内容積が特徴です。室内長・室内高ともにデリカD:5が上回っており、乗員の頭上の余裕や荷室の使い勝手ではデリカD:5が有利です。

室内高の差は60mmあり、3列目に座ったときの頭上の圧迫感に直結します。さらに決定的なのがスライドドアの有無です。CX-8はヒンジドアのため、狭い駐車場では隣の車を気にしながら開閉幅を調整する必要があります。デリカD:5はスライドドアなので、子どもが自分で開け閉めしても隣接車にぶつける心配が少なく、チャイルドシートへの乗せ降ろしも楽になります。子育て期の使い勝手を基準にすると、この一点でデリカD:5が選ばれるケースが目立ちます。

CX-8とデリカD:5のボディサイズ比較
CX-8 デリカD:5
全長 4,900mm 4,730mm
全幅 1,840mm 1,795mm
全高 1,730mm 1,870mm
ホイールベース 2,930mm 2,850mm
最低地上高 200mm 210mm
室内長 2,690mm 2,915mm
室内幅 1,540mm 1,505mm
室内高 1,250mm 1,310mm
乗員定員 6・7人 7・8人
ドア形状 ヒンジドア スライドドア

デリカD:5の4WDモデルには2.2Lクリーンディーゼルと2.4Lガソリンエンジンが、2WDモデルには2.0Lガソリンエンジンが搭載されていました。燃費性能はCX-8のディーゼルが大幅に優れており、長距離移動のランニングコストではCX-8が有利です。

燃費17.6km/Lと13.0km/Lの差を具体的に換算すると、月1,000km走行する場合、軽油を1リットル156円として計算して、CX-8が月およそ8,900円、デリカD:5のディーゼルが月およそ1万2,000円です。年間では3万7,000円ほどの開きになります。箱型ボディによる空気抵抗の大きさが高速巡航で効いてくるため、高速道路の利用が多いほど差は広がります。

CX-8とデリカD:5(4WD)の搭載エンジン比較
CX-8 デリカD:5(ディーゼル) デリカD:5(ガソリン)
型式 SH-VPTS型 4N14 4B12 MIVEC
種類 直列4気筒ターボ(ディーゼル) 直列4気筒ターボ(ディーゼル) 直列4気筒(ガソリン)
排気量 2,188cc 2,267cc 2,359cc
最高出力 140kW/4,500rpm 109kW/3,500rpm 125kW/6,000rpm
最大トルク 450Nm/2,000rpm 360Nm/1,500〜2,750rpm 226Nm/4,100rpm
使用燃料 軽油 軽油 レギュラー
燃費(JC08モード) 17.6km/L(4WD:17.0km/L) 13.0km/L 10.6km/L
タンク容量 72リットル 64リットル 66リットル
航続可能距離(目安) 約1,267km(4WD:約1,224km) 約832km 約700km

※デリカD:5のガソリン仕様は2019年12月で生産終了。現在はディーゼル仕様のみの設定

CX-8とデリカD:5(2WD・ガソリン)の搭載エンジン比較
CX-8 デリカD:5(2WD)
型式 SH-VPTS型 4J11 MIVEC
種類 直列4気筒ターボ(ディーゼル) 直列4気筒(ガソリン)
排気量 2,188cc 1,998cc
最高出力 140kW/4,500rpm 110kW/6,000rpm
最大トルク 450Nm/2,000rpm 191Nm/4,200rpm
使用燃料 軽油 レギュラー
燃費(JC08モード) 17.6km/L(4WD:17.0km/L) 13.0km/L
タンク容量 72リットル 66リットル
航続可能距離(目安) 約1,267km(4WD:約1,224km) 約858km

デリカD:5の価格帯は、標準ガソリン車が設定されていた時期はCX-8より低い水準から始まっていましたが、上位グレードや特別仕様車ではCX-8を超える設定もありました。ディーゼルに一本化された現行モデルでは、価格帯の下限が上がっています。

CX-8とデリカD:5の価格帯比較(参考価格)
2WD 4WD
(CX-8)
XD 3,196,800円 3,429,000円
XD PROACTIVE 3,537,000円 3,769,200円
XD L Package 3,958,200円 4,190,400円
(デリカD:5)
M 2,408,400円 2,855,520円
G-Power Package 2,761,560円 3,177,360円
G-Premium – 3,731,400円
D-Power Package – 3,534,840円
D-Premium – 4,055,400円
CHAMONIX – 3,834,000円
ROADEST G-Power Package 3,020,760円 3,404,160円
ROADEST D-Power Package – 3,740,040円
ROADEST ROYAL TOURING – 4,298,400円

CX-8とランドクルーザープラドの比較:プラドは走破性がCX-8を大きく上回るが燃費は劣る

トヨタのランドクルーザープラドは、1990年からランドクルーザーシリーズのライトデューティ系として販売されてきた本格SUVです。4代目(150系)が2009年の登場から長く販売され、その実質的な後継として2024年4月に「ランドクルーザー250」が発売されました。250系ではプラドの車名が継承されず、ランドクルーザーシリーズの中でも原点回帰を掲げたデザインに切り替わっています。以下の比較データは4代目プラドのものです。

4代目プラドのボディサイズは全長4,825mm・全幅1,885mm・全高1,850mm。全長はCX-8より短いですが、全幅と全高はプラドのほうが大きく、7人乗りと5人乗りの両方が設定されています。

全幅1,885mmは、立体駐車場で一般的な1,850mmという制限を超えます。CX-8が1,840mmで収まるのに対し、プラドは機械式駐車場の選択肢が一段と限られます。都市部で平面駐車場を確保できるかどうかが、この2台を比べるときの現実的な前提条件になります。

CX-8とランドクルーザープラド(4代目)のボディサイズ比較
CX-8 プラド
全長 4,900mm 4,825mm
全幅 1,840mm 1,885mm
全高 1,730mm 1,850mm(1,835mm)
ホイールベース 2,930mm 2,790mm
最低地上高 200mm 220mm
室内長 2,690mm 2,520mm
室内幅 1,540mm 1,565mm
室内高 1,250mm 1,240mm
乗員定員 6・7人 5・7人

※プラドの()内はTZ-Gグレードの数値

エンジンはクリーンディーゼル(1GD-FTV)とガソリン(2TR-FE)の2種類。ディーゼル同士でもCX-8のほうが燃費で上回っています。プラドにはラダーフレーム構造が採用されており、モノコックボディのCX-8と比較して耐久性と本格的な悪路走破性能が大幅に高く、長距離の悪路走行や牽引用途では大きく有利です。

構造の違いは、舗装路での乗り味にもそのまま出ます。モノコックのCX-8は路面からの入力が滑らかにいなされ、乗用車に近い感覚で走れます。ラダーフレームのプラドは段差を越えたときにボディが揺り返す動きが残り、未舗装路での頑丈さと引き換えになります。林道やキャンプ場の悪路に年に何度入るかが、構造の違いを選ぶ価値があるかどうかの判断軸です。

CX-8とランドクルーザープラドの搭載エンジン比較
CX-8 プラド(ディーゼル) プラド(ガソリン)
型式 SH-VPTS型 1GD-FTV 2TR-FE
種類 直列4気筒ターボ(ディーゼル) 直列4気筒ターボ(ディーゼル) 直列4気筒(ガソリン)
排気量 2,188cc 2,754cc 2,693cc
最高出力 140kW/4,500rpm 130kW/3,400rpm 120kW/5,200rpm
最大トルク 450Nm/2,000rpm 450Nm/1,600〜2,400rpm 246Nm/3,900rpm
使用燃料 軽油 軽油 レギュラー
燃費(JC08モード) 17.6km/L(4WD:17.0km/L) 11.8km/L 9.0km/L
タンク容量 72リットル 87リットル 87リットル
航続可能距離(目安) 約1,267km(4WD:約1,224km) 約1,026km 約783km

価格帯は全グレード4WDのみで、最上級のTZ-GはCX-8の最上級グレードを大きく上回ります。後継のランドクルーザー250では価格帯がさらに上がり、ディーゼルの7人乗り仕様とガソリンの7人乗り仕様、5人乗り仕様が設定されています。

CX-8とランドクルーザープラド(4代目)の価格帯比較(参考価格)
2WD 4WD
(CX-8)
XD 3,196,800円 3,429,000円
XD PROACTIVE 3,537,000円 3,769,200円
XD L Package 3,958,200円 4,190,400円
(ランドクルーザープラド・7人乗り)
TX・ガソリン – 3,692,520円
TX・ディーゼル – 4,307,040円
TX Lパッケージ・ガソリン – 4,202,280円
TX Lパッケージ・ディーゼル – 4,822,200円
TZ-G – 5,363,280円

CX-8とパジェロの比較:ボディサイズが近くディーゼル仕様を持つパジェロは最も近いライバル

三菱のパジェロは1982年に初代が発売した歴史ある本格SUVで、4代目モデルが2006年から販売されていました。国内向けのパジェロは2019年8月に販売を終了し、中古車市場での流通が入手経路になっています。

パジェロのボディサイズは全長4,900mm・全幅1,875mm・全高1,870mmで、全長はCX-8と同じながら全幅と全高はパジェロのほうが大きく、最低地上高225mmという本格オフロード性能を持ちます。

最低地上高の差25mmは、積雪路での実用面に直結します。わだちの間に積もった雪を車体の下で押し潰さずに通過できるかどうかの境目がこのあたりにあり、降雪地で未除雪路に入る機会があるならパジェロの余裕は意味を持ちます。逆に舗装路中心の使い方では、重心が高くなるぶんカーブでの傾きが大きくなり、乗員が揺られやすくなります。

CX-8とパジェロのボディサイズ比較
CX-8 パジェロ
全長 4,900mm 4,900mm
全幅 1,840mm 1,875mm
全高 1,730mm 1,870mm
ホイールベース 2,930mm 2,780mm
最低地上高 200mm 225mm
室内長 2,690mm 2,535mm
室内幅 1,540mm 1,525mm
室内高 1,250mm 1,235mm
乗員定員 6・7人 7人

パジェロには3.2Lクリーンディーゼルターボと3.0L V型6気筒ガソリンの2種類のエンジンが搭載されていました。ディーゼルエンジン同士では最高出力はほぼ同等ですが、燃費はCX-8が大幅に優れています。一方でパジェロのラダーフレーム構造による悪路走破性はCX-8のモノコック構造を大きく上回ります。

中古で検討する場合、ラダーフレーム車は下回りのサビの進行が車両状態を左右します。融雪剤を散布する地域で使われていた個体ほどフレームやマフラーの腐食が出やすくなるため、防錆処理の履歴とリフトアップ時の下回り確認が、年式や走行距離より優先すべきチェック項目になります。

CX-8とパジェロの搭載エンジン比較
CX-8 パジェロ(ディーゼル) パジェロ(ガソリン)
型式 SH-VPTS型 4M41 6G72
種類 直列4気筒ターボ(ディーゼル) 直列4気筒ターボ(ディーゼル) V型6気筒(ガソリン)
排気量 2,188cc 3,200cc 2,972cc
最高出力 140kW/4,500rpm 140kW/3,500rpm 131kW/5,250rpm
最大トルク 450Nm/2,000rpm 441Nm/2,000rpm 261Nm/4,000rpm
使用燃料 軽油 軽油 レギュラー
燃費(JC08モード) 17.6km/L(4WD:17.0km/L) 10.4km/L 8.0km/L
タンク容量 72リットル 88リットル 88リットル
航続可能距離(目安) 約1,267km(4WD:約1,224km) 約915km 約704km
CX-8とパジェロの価格帯比較(参考価格)
2WD 4WD
(CX-8)
XD 3,196,800円 3,429,000円
XD PROACTIVE 3,537,000円 3,769,200円
XD L Package 3,958,200円 4,190,400円
(パジェロ)
GR・ガソリン – 3,277,800円
EXCEED・ガソリン – 3,839,400円
GR・ディーゼル – 3,751,920円
EXCEED・ディーゼル – 4,282,200円
SUPER EXCEED・ディーゼル – 4,951,800円

CX-8とランドクルーザーの比較:ランクルはCX-8よりひとまわり大きく価格帯も上位

トヨタのフラッグシップSUVであるランドクルーザーは、1950年代から続く長い歴史を持ちます。以下で参照しているのは200系(2007〜2021年販売)のデータです。200系は2021年に300系(現行モデル)へとフルモデルチェンジしており、現在は300系が販売されています。

200系のボディサイズは全長4,950mm・全幅1,980mm・全高1,880mmで、CX-8よりひとまわり大きく、8人乗り仕様のみの設定です。室内幅もCX-8より100mm広く、横方向のゆとりでランドクルーザーが優ります。3列目に3人並んで座る場面では、この100mmが肩の当たり方に表れます。

CX-8とランドクルーザー200系のボディサイズ比較
CX-8 ランドクルーザー200系
全長 4,900mm 4,950mm
全幅 1,840mm 1,980mm
全高 1,730mm 1,880mm
ホイールベース 2,930mm 2,850mm
最低地上高 200mm 225mm
室内長 2,690mm 2,690mm
室内幅 1,540mm 1,640mm
室内高 1,250mm 1,200mm
乗員定員 6・7人 8人

200系に搭載されていたV型8気筒4.6Lガソリンエンジン(1UR-FE)は最高出力234kW・最大トルク460Nmと圧倒的なパワーを持ちますが、燃費は6.7km/Lと大きく劣ります。しかもハイオク指定です。月1,000km走行する場合、ハイオクを1リットル178円として計算すると燃料代は月およそ2万6,500円となり、CX-8の約3倍に達します。

全幅1,980mmは国内の立体駐車場をほぼ使えないサイズで、都市部の商業施設でも駐車枠に対する余裕がほとんどありません。ランニングコストや日常の取り回しを重視するならCX-8が優位で、本格的な悪路や牽引用途を重視するならランドクルーザーに軍配が上がります。

CX-8とランドクルーザー200系の搭載エンジン比較
CX-8 ランドクルーザー200系
型式 SH-VPTS型 1UR-FE
種類 直列4気筒ターボ(ディーゼル) V型8気筒(ガソリン)
排気量 2,188cc 4,608cc
最高出力 140kW/4,500rpm 234kW/5,600rpm
最大トルク 450Nm/2,000rpm 460Nm/3,400rpm
使用燃料 軽油 ハイオク
燃費(JC08モード) 17.6km/L(4WD:17.0km/L) 6.7km/L
タンク容量 72リットル 93リットル
航続可能距離(目安) 約1,267km(4WD:約1,224km) 約623km

200系の価格帯は、最も手ごろなGXグレード(5人乗り)の時点でCX-8の最上級グレードを上回ります。

CX-8とランドクルーザー200系の価格帯比較(参考価格)
2WD 4WD
(CX-8)
XD 3,196,800円 3,429,000円
XD PROACTIVE 3,537,000円 3,769,200円
XD L Package 3,958,200円 4,190,400円
(ランドクルーザー200系)
GX(5人乗りのみ) – 4,728,240円
AX – 5,140,800円
AX Gセレクション – 5,860,080円
ZX – 6,836,400円

3列シートSUVとミニバンはどちらを選ぶべきか

3列シートSUVを検討する人の多くが、同時にミニバンも候補に入れています。両者は似た用途を担いながら、優先している設計思想が異なります。

ミニバンは箱型ボディとスライドドアにより、室内空間と乗降性を最大化する方向に振られています。床が低く天井が高いため3列目まで大人が無理なく座れ、2列目から3列目への移動も容易です。一方でこの形状は空気抵抗が大きく、高速巡航時の燃費と直進安定性では不利になります。

3列シートSUVは、最低地上高と駆動方式を確保しつつ、乗用車に近い走行感覚と外観を優先した構成です。雪道や未舗装路に入る機会があり、2列目までの快適性を重視するなら合理的な選択になります。ただし屋根のラインが後方で下がるデザインが多く、3列目の頭上と乗り込み動線はミニバンに及びません。

観点 3列シートSUV ミニバン
3列目の居住性 短距離向けの車種が多い 大人の長時間乗車にも対応しやすい
乗降性 ヒンジドアで開閉幅に配慮が必要 スライドドアで狭い駐車場でも開けやすい
走行性能 重心が低くカーブでの安定感がある 重心が高く横揺れを感じやすい
悪路・雪道 最低地上高と4WDの設定で有利 車種により差が大きい
高速燃費 空気抵抗が小さく有利 箱型形状で不利になりやすい

判断の軸はシンプルで、3列目を週に何回使うかです。毎週のように7人で移動するならミニバン、年に数回の帰省や送迎で使う程度ならSUVの3列目で足ります。使用頻度を見積もらずに定員だけで選ぶと、普段使わない3列目のために荷室を犠牲にする結果になります。

3列目シートの使い勝手を見極めるチェックポイント

カタログの室内寸法だけでは3列目の実用性は判断できません。販売店で確認しておくと、納車後の評価が変わる項目があります。

3列目に座った状態での頭上とひざ前:実際に座ってみて、頭が天井に触れないか、ひざが2列目の背もたれに当たらないかを確かめます。CX-8は室内長2,690mmと同クラスで余裕がある部類ですが、2列目を一番後ろまで下げた状態では3列目のひざ前が大きく削られます。普段どのポジションで2列目を使うかを想定して確認する必要があります。

乗り込むときの動線:3列目へ入るとき、2列目をどう動かすのかを実際に操作してみます。ワンタッチで前方へスライド・チップアップする機構があるか、レバーの位置が子どもでも届くかで、使用頻度が変わります。6人乗りのキャプテンシート仕様なら2列目中央を通り抜けられ、この操作自体が不要になります。

3列目使用時の荷室容量:7人乗車時に残る荷室の奥行きは、SUVでは想像以上に狭くなります。ベビーカー1台とスーツケース1個が同時に入るかどうかが、実用上の分かれ目です。入らない場合はルーフボックスの追加を前提に考える必要があり、その場合は全高が200mm前後上がるため、駐車場の高さ制限を再確認する必要が出てきます。

3列目のエアコン吹き出し口とUSB電源:長距離移動で3列目に人を乗せるなら、天井や側面に吹き出し口があるかは快適性を大きく左右します。後席の温度が前席と揃わない構成だと、夏冬の長距離で不満が出やすくなります。

3列目のシートベルトとチャイルドシート対応:3列目にISOFIX対応の取り付け金具があるかは車種差が大きい部分です。子ども3人でチャイルドシートを使う計画があるなら、取り付け可能な座席位置を事前に確認しておくと選択肢の絞り込みが早くなります。

3列シートSUVの維持費はどれくらいかかるのか

3列シートSUVは車両重量と排気量が大きく、購入後の負担も2列シートSUVとは変わります。年間コストを構成する主な項目は税金・燃料代・タイヤ代です。

自動車税種別割は排気量で区分されます。2019年9月30日以前に初度登録された車は旧税率が適用され、2.0L超2.5L以下は年額45,000円、2.0L以下は年額39,500円です。2019年10月1日以降に新規登録された車では引き下げられ、同じ区分がそれぞれ年額43,500円、36,000円となります。CX-8は2,188ccのため2.0L超2.5L以下の区分で、2.0L以下のエクストレイルとは年5,500円前後の差が生じます。

燃料代については、軽油の全国平均価格が1リットル156円台、レギュラーガソリンが166円台という水準で推移しています。月1,000km走行した場合、CX-8のディーゼル(17.6km/L)が月およそ8,900円、エクストレイルのガソリン(16.4km/L)が月およそ1万100円です。月1,200円ほどの差で、年間では1万4,000円程度になります。ディーゼルの燃料代メリットは自動車税の差でかなり相殺されるため、年間走行距離が1万km前後なら総コストの差は小さく、2万kmを超えるあたりからディーゼルの優位がはっきりしてきます。

燃料まわりの税制は変化しています。ガソリンの暫定税率(1リットルあたり25.1円の特例税率)は2025年12月31日に廃止され、2026年1月1日から新しい税率が適用されました。地方税である軽油引取税の暫定税率も2026年4月1日に廃止されています。ガソリンと軽油の価格差は縮まる方向にあり、ディーゼルを燃料代だけで選ぶ理由は以前より弱まりました。

タイヤ代も無視できません。CX-8は19インチを標準装着するグレードがあり、インチが上がるほど交換費用は増えます。降雪地でスタッドレスタイヤを別に用意する場合、夏冬2セットの保有となり、保管場所の確保も必要になります。ディーゼルはエンジンオイルの劣化が早く、ガソリン車より交換サイクルが短くなる点も年間コストに加算されます。

費目 目安 判断のポイント
自動車税種別割 2.0L超2.5L以下で年額45,000円(2019年9月以前登録) 2019年10月以降登録なら43,500円
燃料代(軽油) 月1,000km・17.6km/L・156円想定で月約8,900円 年2万km超から軽油の価格差が効いてくる
燃料代(レギュラー) 月1,000km・16.4km/L・166円想定で月約10,100円 税額差を含めると年間差は縮まる
タイヤ代 19インチ装着グレードは交換費用が上がる 降雪地は夏冬2セットと保管場所が必要
オイル交換 ディーゼルはガソリン車より交換サイクルが短い 短距離走行中心だとさらに頻度が上がる

CX-8を中古で選ぶときに確認したいポイント

生産を終えたCX-8は、年式によって装備と仕様が大きく異なります。同じ車名でも中身が違うため、価格だけで比較すると条件を見誤ります。

パワートレインの選択:2017年12月の発売時は2.2Lディーゼルのみでしたが、その後2.5Lガソリンの自然吸気とターボが追加されました。通勤距離が短くDPFの再生が完了しにくい使い方なら、ガソリン仕様を探すほうが結果的に維持しやすくなります。

ディーゼル個体の使われ方:走行距離が多くても高速道路中心で使われていた個体のほうが、距離が少なくても近距離の繰り返しだった個体より、すすの堆積という点では条件が良くなります。点検記録簿から走行環境を推測し、DPFや吸気系の清掃履歴があるかを確認すると判断材料になります。

年式による安全装備の差:改良のたびに運転支援機能が追加されており、前期型と後期型では装備内容が揃いません。希望する機能が標準なのかオプションなのかを年式ごとに確かめる必要があります。

6人乗りと7人乗りの流通量:上位グレードは6人乗りのみの設定があったため、7人乗りを条件にすると選べる範囲が一気に狭くなります。グレードと定員の両方を固定すると探す期間が長くなるため、どちらを優先するかを先に決めておくと進めやすくなります。

19インチ装着車のタイヤ状態:上位グレードは19インチを履いており、納車時のタイヤ残量によっては早い段階で交換費用が発生します。残り溝と製造年週を確認し、総額に織り込んでおくと見積もりのずれが減ります。

CX-8の後継にあたるマツダ CX-80は何が変わったのか

CX-8の後継として、マツダは2024年10月10日にCX-80の販売を開始しました。国内ラージ商品群の第2弾にあたり、後輪駆動を基本とする新しいプラットフォームを採用しています。

ボディサイズは全長4,990mm・全幅1,890mm・全高1,705mmまたは1,710mm、ホイールベースは3,120mmです。CX-8と比べると全長が90mm、全幅が50mm拡大し、ホイールベースは190mm伸びました。この190mmが3列目の居住性に直結しており、マツダは身長170cm前後の大人が3列目に無理なく座れる設計としています。一方で全幅1,890mmは立体駐車場の1,850mm制限を超えるため、駐車環境の条件はCX-8より厳しくなりました。

パワートレインは3種類です。直列6気筒3.3Lディーゼルの「SKYACTIV-D 3.3」、これに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた「e-SKYACTIV D 3.3」、そして2.5Lガソリンと大容量バッテリーを組み合わせた「e-SKYACTIV PHEV」が設定され、いずれも8速ATと組み合わされます。CX-8の直列4気筒2.2Lから直列6気筒3.3Lへと主力エンジンが変わり、振動と音の質が大きく変化した点が、乗り比べたときに最も分かりやすい違いです。

CX-8とCX-80の主要諸元比較
CX-8 CX-80
全長 4,900mm 4,990mm
全幅 1,840mm 1,890mm
全高 1,730mm 1,705mm/1,710mm
ホイールベース 2,930mm 3,120mm
主力エンジン 直列4気筒2.2Lディーゼルターボ 直列6気筒3.3Lディーゼル、2.5L PHEV
トランスミッション 6速AT 8速AT
価格帯 3,196,800円〜4,190,400円(発売当時の参考価格) 3,943,500円〜7,122,500円

価格帯は上方へ広がり、CX-8の最上級グレードがCX-80の入門グレードに近い位置づけになりました。ラージサイズSUVの価格水準そのものが上がっているため、同じ予算で3列シートSUVを探すなら、新車のCX-80と状態の良いCX-8のどちらを選ぶかという比較になります。

CX-8は3列シートSUVの中でコストパフォーマンスが高い選択肢だった

CX-8と3列シートSUVを比較すると、価格・燃費・室内空間・デザインのバランスに優れた車であることがわかります。エクストレイルやアウトランダーより価格帯はひとつ上ですが、デリカD:5のディーゼルモデルとほぼ同水準。プラドやパジェロ、ランドクルーザーといった本格SUVより手ごろな価格で、6〜7人が快適に乗れる空間を実現していました。

燃費はJC08モードで17.6km/Lと比較車種の中で最も優れており、クリーンディーゼルエンジンならではの低回転からの力強いトルクも魅力です。マツダ車らしいスポーティな走りと上質な内外装、そして雪道も安心な最低地上高200mmを持つ点は、ファミリー層からアウトドア派まで幅広い支持を集めた理由といえます。

向き不向きを整理すると、舗装路中心で2列目までの快適性と燃費を重視し、3列目は必要なときだけ使うという使い方に最も合います。逆に、毎週7人で移動する、スライドドアが欲しい、本格的な悪路に頻繁に入るという条件が入るなら、デリカD:5やランドクルーザー250のほうが適します。

現在の新車市場ではCX-8の後継としてマツダ CX-80が3列シートSUVを担っています。3列目の居住性と動力性能を引き上げた一方で、ボディサイズと価格帯も上がりました。駐車環境と予算の制約が厳しい場合は、CX-8の流通在庫や中古車が現実的な選択肢として残ります。