コペンのタイヤ～純正サイズの低燃費/スポーツ/コンフォートタイヤのおすすめ

コペンのタイヤ選びのポイントは低燃費・スポーツ・コンフォートの性能別

ダイハツの軽オープンスポーツカーであるコペンは、その高い走行性能と個性に合ったタイヤ選びが重要になります。コペン（LA400K型）に標準装備されている主要なタイヤサイズは「165/50R16」です。このサイズに適合するタイヤの中から、お客様の用途や好みに応じた低燃費タイヤ、スポーツタイヤ、コンフォートタイヤといった性能別に、おすすめのモデルをご紹介します。

コペンのグレード構成は、大きく分けて3モデルが存在します。レトロな雰囲気を持つ流線型の「ローブ」と、丸型ヘッドランプが特徴の「セロ」は、外板の着せ替え（DRESS-FORMATION）が可能なモデルです。また、樹脂製外板パネルを特徴とするタフでスポーティな外観の「エクスプレイ」があります。どのモデルも「走る楽しさ」を追求した車ですが、それぞれのデザインコンセプトに合わせたタイヤを選ぶことで、より快適で満足度の高いコペンドライブを実現できるでしょう。

さらに、これらのモデルに加えて、トヨタのモータースポーツ部門であるTOYOTA GAZOO Racingと連携して開発したスポーツモデル「コペン GR SPORT」が2019年10月15日に発売されました。コペン GR SPORTは、専用デザインのバンパーやチューニングを施したサスペンションを採用し、より本格的なスポーツ走行を追求しています。標準モデル同様に「165/50R16」のタイヤサイズを採用していますが、走行性能を重視するドライバーにとっては、特にグリップ力やハンドリング性能に優れたハイグリップタイヤやスポーツラジアルといった高性能タイヤの選択肢も増えます。この記事では、これらの選択肢も考慮に入れながら、各性能カテゴリのおすすめタイヤを詳しく解説します。

コペンにおすすめの純正サイズ165/50R16の低燃費タイヤ

はじめに紹介するのは、コペンにおすすめの低燃費タイヤです。一般的に、転がり抵抗が低ければ低いほど燃費が良くなるのですが、JATMA（日本自動車タイヤ協会）のグレーディングシステムで低燃費タイヤとは、転がり抵抗とウェットグリップ性能が一定値を満たすタイヤのことをいいます。

ヨコハマ（YOKOHAMA）の「アドバン フレバ V701」はウェットグリップ性能に優れた高い低燃費性能とハイパフォーマンスなスポーティな走りを両立

YOKOHAMA ADVAN FLEVA V701 165/50R16 75V

ヨコハマタイヤが展開するADVAN（アドバン）シリーズのADVAN FLEVA V701（アドバン フレバ ブイナナマルイチ）は、スポーツカーやスポーティなドライビングを好むドライバーをメインターゲットにしたタイヤです。このタイヤは「楽しいハンドリング」をコンセプトに開発されており、日常域からワインディングまで、ドライバーの意図に素早く、かつ正確に伝える優れた応答性を実現します。

ADVAN FLEVA V701は、単にスポーティな走行性能を追求するだけでなく、現代のタイヤに求められる低燃費性能とウェットグリップ性能もしっかりと両立させている点が大きな特徴です。特に、雨天時の高い排水性とグリップ力は、安全な運転に大きく貢献します。また、トレッドパターンや構造の最適化により、高速走行時の操縦安定性や、長距離移動における静粛性にも配慮し、走行性能と快適性能のバランス化を図っています。その結果、日常の街乗りから週末のレジャーまで、幅広いシーンでコペンの高いポテンシャルを引き出し、運転の楽しさを高めることができるタイヤとして非常に評価が高いモデルです。

ヨコハマ（YOKOHAMA）の「ブルーアース A」は低燃費性能に走行性能や安全性能を加えたトータルバランスを考慮してドライビングプレジャーを追求

YOKOHAMA BluEarth-A 165/50R16 75V

ヨコハマタイヤが展開するBluEarth（ブルーアース）シリーズのBluEarth-A AE50（ブルーアース エース エーイーゴーマル）は、「低燃費タイヤでありながら、雨の日の安心感を追求する」というコンセプトを掲げるモデルです。このタイヤは、従来の低燃費性能に加えて、特にウェットグリップ性能の向上に注力しています。急な雨に見舞われた際や濡れた路面でのブレーキ時に、ドライバーへ高い安心感と安定した走行性能を提供します。

また、BluEarth-A AE50は、快適性や経済性にも優れた配慮をしています。トレッドパターン設計において、ブロックピッチのバリエーションを最適化することで、タイヤの接地面にかかる負荷を均一化し、偏摩耗（偏った摩耗）を抑制する構造を採用しています。この設計により、タイヤの寿命を通じて高い性能を保ちます。さらに、パターンノイズの発生を抑える技術により、新品時はもちろん、使用し摩耗した後も、高い静粛性を維持します。これにより、コペンのようなオープンカーでも、風切り音やロードノイズの少ない快適なドライブを長く楽しむことができる、バランスの取れたエコタイヤです。

コペンにおすすめの純正サイズ165/50R16のスポーツタイヤ

続いて紹介するのが、コペンにおすすめのスポーツタイヤです。スポーツタイヤとは走行性能に優れたタイヤのことで、グリップ力が高い一方で、「うるさい」「燃費が悪い」という特徴があります。

ブリヂストン（BRIDGESTONE）の「ポテンザ アドレナリン RE004」の優れた操縦安定性とレスポンスによりスタイリッシュなスポーティな走りを実感

BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004 165/50R16 75V

ブリヂストンのスポーツタイヤブランドであるPOTENZA（ポテンザ）シリーズの中でも、POTENZA Adrenalin RE004（ポテンザ アドレナリン アールイーゼロゼロフォー）は、「ストリートスポーツタイヤ」として高い人気を誇ります。このタイヤは、ポテンザシリーズに代々受け継がれる高い運動性能をベースに開発され、特にドライ路面でのレスポンスとグリップ力を追求しています。日常のストリートユースからワインディングロードまで、スポーティな走りを存分に楽しみたいコペンのドライバーに最適なモデルです。

RE004は、トレッドパターンの進化により、タイヤ全体の剛性感が大幅に向上しています。この剛性アップによって、よりダイレクトで正確なステアリング操作が可能となり、ドライバーが思い描いたラインをトレースできるような操縦安定性とリニアなハンドリングを実現しました。また、応答性が高まったことで、路面からのインフォメーションを正確に感じ取ることができ、運転の楽しさをさらに高めます。もちろん、スポーツ性能だけでなく、ウェット性能にも配慮しており、高い次元でグリップ性能と安全性能を両立させています。

ダンロップ（DUNLOP）の「ディレッツァ DZ102」はドライ・ウェット性能に優れた強力なグリップ力のスポーツタイヤでありながら高い快適性能も発揮

DUNLOP DIREZZA DZ102 165/50R16 75V

住友ゴム工業が展開するDUNLOP（ダンロップ）のDIREZZA（ディレッツァ）シリーズの中でも、DIREZZA DZ102（ディレッツァ ディーゼットイチマルニ）は、スポーツタイヤとしての高い基本性能と、日常的な使いやすさを両立させたオールラウンドな特性が特徴です。このモデルは、コペンのような軽スポーツカーだけでなく、セダンやコンパクトカーのオーナーまで、幅広いドライバーがスポーティな走りを気軽に楽しむことを可能にします。特に、ワインディングロードでのグリップ力と応答性は、コペンの機敏な走りをさらに引き立てます。

DIREZZA DZ102は、高い運動性能に加えて、快適性への配慮も優れています。トレッドパターンの最適化により、従来のスポーツタイヤにありがちなパターンノイズや、走行時に発生するロードノイズを低減し、高い静粛性を実現しています。これにより、オープン走行時でも耳障りなノイズが少なく、快適なドライブを楽しむことができます。さらに、長期間にわたって性能を維持するために、タイヤコンパウンドと構造を工夫することで耐摩耗性能にも優れており、経済的な側面も兼ね備えた、バランスの取れた高性能スポーツラジアルです。

コペンにおすすめの純正サイズ165/50R16のコンフォートタイヤ

最後に紹介するのが、コペンにおすすめのコンフォートタイヤです。コンフォートタイヤとは、静粛性や乗り心地などの快適性能が高いタイヤのことで、中には低燃費タイヤの基準を満たしているタイヤもあります。

グッドイヤー（GOOD YEAR）の「エフィシェントグリップ コンフォート」はロードノイズや通過騒音を抑制する静粛性の高いエレガントな乗り心地を実現

GOOD YEAR EfficientGrip Comfort 165/50R16 75V

グッドイヤーが展開するEfficientGrip Comfort（エフィシェントグリップ コンフォート）は、その名の通り快適性（コンフォート性能）を追求した高性能タイヤです。特に、コペンで日常的な移動や長距離ドライブを頻繁に行うドライバーに向けて、静粛性と上質な乗り心地の向上に注力しています。このタイヤは、街中での低速走行時や高速道路での巡航時でも、車内での会話や音楽を快適に楽しめるよう、不要なパターンノイズやロードノイズの低減に最大限配慮しています。

また、EfficientGrip Comfortは、走行中の路面からの衝撃を効果的に吸収し、振動を抑えることで、フラットでしなやかな乗り心地を実現しています。この快適性能に加え、低燃費性能も両立させている点が大きな魅力です。サイドウォール（タイヤ側面）の構造を見直し、軽量化を図ることで、タイヤが回転する際に発生するエネルギーのロスであるヒステリシスロスを低減させました。この技術的な工夫により、タイヤが路面を転がる際の抵抗を大幅に減らし、国内タイヤラベリング制度において優れた転がり抵抗性能「AA」を獲得しています。コペンの優れた基本性能を活かしつつ、燃費性能と快適性を高めたいドライバーにおすすめできる、バランスの取れたタイヤです。

ダンロップ（DUNLOP）の「ル・マン ファイブ」は走行中の振動や騒音を抑えた優れた静粛性と良質な乗り心地で快適性能の高い走りが実感

DUNLOP LE MANS V 165/50R16 75V

住友ゴム工業が展開するDUNLOP（ダンロップ）のLE MANS V（ル・マン ファイブ）は、車内空間の快適性を追求した、プレミアムなコンフォートタイヤです。このタイヤの最大の特徴は、ノイズを低減し、上質な静粛性を実現するために開発された二大技術です。一つは、路面からの細かな衝撃を効果的に吸収し、滑らかな乗り心地を提供する「SHINOBIテクノロジー」です。もう一つは、タイヤ内部の空洞で発生する空洞共鳴音（こもった音）を劇的に抑制する特殊吸音スポンジ「サイレントコア」です。この二つの先進技術の相乗効果により、オープンカーであるコペンでも、クローズド時・オープン時ともに極めて高い静粛性を発揮します。

LE MANS Vは、ただ静かなだけでなく、その快適な性能を長く持続させるための工夫も凝らしています。振動を効果的に抑制する設計は、タイヤの偏った摩耗（偏摩耗）を防ぎ、耐偏摩耗性能を高めます。これにより、タイヤの寿命を延ばし、ライフ性能に優れるため、経済的なメリットも享受できます。また、路面との密着度を高める技術により、ウェット性能や操縦安定性も確保しており、長距離ドライブや家族での利用にも適した、コペンの快適性を最大限に引き出すことができるプレミアムタイヤです。

新型コペンの夏タイヤに使える純正タイヤサイズと純正ホイールサイズ表

コペンにクーペが登場！抽選で200台を限定発売

ダイハツの軽オープンスポーツカーであるコペンは、従来のローブ、セロ、エクスプレイの3つのモデル展開に加えて、ファン待望の特別仕様車としてクーペモデルが登場しました。このクーペデザインは、2016年に開催された東京オートサロンでプロトタイプが展示され、非常に高い反響を呼びました。その熱い要望に応える形で、2019年4月に正式発売となり、限定200台が抽選販売という形で世に送り出されました。

この新型コペンクーペは、ベースモデルである「コペン セロ」のレトロで丸目が特徴的なデザインを継承しつつ、固定式のルーフ（ハードトップ）を持つエレガントスポーツクーペとして進化しています。ボディカラーは、ブリティッシュグリーンマイカとパールホワイトIIIの2色のみを設定しており、それぞれ内装色も専用の組み合わせとしています。標準装備として、MOMO製の革巻きステアリングホイールやBBS製の鍛造アルミホイールなどを採用し、上質な内外装を実現しています。また、快適性を高める装備として、優れた防曇効果を持つ曇りにくいフロントガラスも装備し、雨の日や寒冷時でもクリアな視界を確保します。走りの楽しさと美しいスタイリングを両立させた、非常に希少価値の高い限定モデルです。