バレーノのモデルチェンジ

バレーノはモデルチェンジせず生産終了 一代限りで日本市場を撤退することに

バレーノがモデルチェンジせず生産終了になりました。海外から日本へ、逆輸入する珍しい販売方法を取っていたコンパクトカーのバレーノについて、噂された次期モデルの予想装備やスペックなども解説します。

バレーノが2020年7月に生産終了 モデルチェンジは行われず一代限りで日本市場を撤退

2016年3月より発売されているハッチバックのバレーノは、2020年ころにマイナーチェンジモデルが日本で販売するとの噂がありました。しかし2020年7月に日本市場を撤退することを決定、生産終了しています。

インド市場を中心に販売し、日本市場へ逆輸入する形で販売開始した、スズキの希少なコンパクトカー「バレーノ」の生産終了前に噂された次期モデルの情報などを紹介します。

バレーノベースのコンパクトSUVをインド市場で発売か 日本市場導入の可能性も

スズキがバレーノをベースにした新型コンパクトSUVをインド市場に投入するという噂。
パワートレインは1.0L、1.2L、1.5Lの3種類を設定するとのことです。

新型バレーノSUVは日本市場で例えると、ダイハツのロッキー、トヨタのライズがライバルになります。
インド市場で発売予定ですが、売れ筋のボディサイズのため、2024年以降に日本市場で発売する可能性も考えられます。

新型バレーノをインド市場で発売 日本市場導入に期待

新型バレーノはインド市場を始め、アフリカ、中南米、中東でも発売

2代目になる新型バレーノをインド市場で発売したことをスズキが発表。 全長3,990mm、全幅1,745mm、全高1,500mmの使いやすいサイズ感で、インド市場で人気の車です。インド以外でもアフリカ地域、中南米、中東地域でも販売予定になっています。

新型バレーノは、日本市場の発売は明言されていませんが、日本でもスズキ公式がニュースリリースを発表したことから、将来的に新型バレーノを日本市場へ導入する可能性があるかもしれません。

バレーノがマイナーチェンジせずに2020年7月に生産終了

スズキのコンパクトハッチバック、バレーノが2020年7月に生産終了しました。主に海外のインド市場で販売するバレーノは、マイナーチェンジを受け販売されていますが、日本市場では販売台数が思うように伸びず、マイナーチェンジモデルを待たずに日本市場を撤退することになりました。

スズキが生産終了する車種はバレーノの他SX4 Sクロスも同時期に終了するようで、販売台数の少ない車種を整理して、ラインナップをコンパクトにするようです。
今後はジムニーやハスラーなど売れ筋モデルに注力することができるため、長期化している納期が解消する可能性もあると考えます。

バレーノが生産終了する前に噂されていたモデルチェンジの情報など

バレーノが日本市場を撤退する前には、モデルチェンジした海外のバレーノが日本市場でも販売されるのではないかという噂がありました。日本で販売するバレーノとの違いや、次期モデルの噂などをまとめました。

バレーノのマイナーチェンジモデルはフェイスリフトを行いライト類はLEDに置き換わる

新型バレーノはグリルデザインが変わり、ラジエーターグリル内ではなく独立したデザインとなった

マイナーチェンジ後のバレーノは、グリルが立体的なデザインとなりフォグランプはラジエーターグリルから独立しガーニッシュも装備されています。ディスチャージドランプだったヘッドライトは、LEDヘッドライトとなり明るく前方を照らしてくれます。

プロジェクタータイプのLEDヘッドライトとなり下弦には導光タイプのポジションランプがある

マイナーチェンジ後のヘッドライトは、プロジェクタータイプとなったLEDヘッドライトで、下部には目頭から目尻まで繋がる導光タイプのポジションランプが設置されています。上部にあるメッキガーニッシュはグリルガーニッシュと繋がったデザインでおしゃれです。

ラジエーターグリルから独立したデザインとなったフォグランプ。周りは黒いガーニッシュで囲まれている

1型のバレーノでは、ラジエーターグリル内に装着されていたフォグランプは独立した形となり黒いガーニッシュで囲まれています。灯火の種類はハロゲンになると考えていて、簡単にバルブの付け替えができるためカスタマイズ性も高いです。

インテリアはブラック基調にリフレッシュされシックな雰囲気になった

オートエアコン周辺やエアコンルーバー周りのシルバー加飾がガンメタカラーになり、よりブラック基調のデザインになりました。ファブリックシートはシート座面と背中があたる部分はブルーになったツートンカラーに新調されています。

写真ではマニュアルシフトがフロアに設置されていますが、日本仕様ではCVTのみのラインナップになるでしょう。

安全装備のレーダーブレーキサポート2がデュアルセンサーブレーキサポートへとアップデート

エンブレムは立体的になっていてミリ波レーダーではなく、デュアルセンサーブレーキサポートになると考える

前期型の安全装備には前方のエンブレムからミリ波レーダーが出るレーダーブレーキサポート2でしたが、後期型の日本仕様ではデュアルセンサーブレーキサポートにアップデートすると予想します。

新型バレーノに搭載される安全装備

  • デュアルセンサーブレーキサポート
  • 誤発進抑制制御機能
  • 先行車発進お知らせ機能
  • 車線逸脱抑制機能
  • ブラインドスポットモニター
  • ふらつき警報機能
  • リヤクロストラフィックアラート
  • アダプティブクルーズコントロール

自動ブレーキの対象が車両だけではなく歩行者にも広がりますので、安心感があります。ほかにも誤発進抑制機能や車線逸脱警報、ブラインドスポットモニターなどが搭載されるため安心して乗ることができます。

バレーノのスペック
全長 3,995mm
全幅 1,745mm
全高 1,470mm
ホイールベース 2,520mm
最低地上高 120mm
車両重量 950kg 910kg
搭載エンジン K10C K12C
種類 直列3気筒ターボ 直列4気筒
排気量 996cc 1,242cc
最高出力 75kW/5,500rpm 67kW/6,000rpm
最大トルク 150Nm/1,700~4,500rpm 118Nm/4,400rpm
燃費 19.6km/L 24.6km/L

新型バレーノの発売日は2020年ころでインドからの逆輸入となるためオーダーしてから納車まで長い傾向がある

インドで生産されているバレーノは日本市場では逆輸入という形になるのでオーダーから納車まで時間がかかることがある

新型バレーノの日本仕様発売日は2020年ころとの噂があります。生産国のインドでは、マルチスズキから2019年2月に発売されました。日本仕様は2020年頃に予約開始すると予想し、初期オーダーは発売してすぐ納車になると思いますが、発売が発表されてからではインドから輸入する関係上、納車までにかかる日数が長いことがあります。

搭載エンジンは1.2Lガソリンと同じく1.2Lのディーゼルエンジンが装備されていますが、日本仕様では自然吸気の1.2Lガソリンと、ダウンサイジングされた1.0Lターボエンジンが搭載されるでしょう。駆動方式はFFの2WDのみで、4WDモデルの追加はないと考えます。

インドで爆発的な人気を誇るバレーノのモデルチェンジ遍歴

バレーノはスズキで販売していたハッチバックタイプの乗用車で、すでに日本での販売は2022年に終了していますが、マルチスズキが2代目バレーノをインドで展開しています。インドでは100万台以上を販売している主力モデルになっています。バレーノとはイタリア語で「閃光」を意味します。

バレーノ 初代 WB32S/42S型(2015年~2022年)

2015年10月、インドでの販売を開始します。インド仕様は1.2Lガソリンエンジンと1.3Lディーゼルエンジンを設定。
2016年3月、日本で公式発表と共に販売を開始。当初は1.2Lデュアルジェットエンジンを搭載した「XG」のみの販売。同年5月、1.0Lブースタージェットエンジン搭載の「XT」を追加。同年11月、「XS」を追加。同年12月、廉価グレードの「XG」を廃止。
2018年5月、「XT」の仕様変更でプレミアムガソリンからレギュラーガソリン仕様に変更。
2019年1月、インド仕様向けでマイナーチェンジを実施してフロントフェイスを刷新。
2020年3月、日本向け仕様を販売終了。

バレーノ 2代目(2022年~)

2022年2月、インドにてフルモデルチェンジで2代目へ。同年10月、CNG仕様の「バレーノS-CNG」を発表。

バレーノのモデルチェンジ遍歴
バレーノのモデル 販売年表
初代 WB32S/42S型 2015年~2022年
2代目 2022年~

バレーノはスズキのコンパクトカーの中でも影が薄い存在だが3ナンバーサイズの室内空間は快適に過ごせる隠れた名車である

バレーノはスイフトやクロスビー、ソリオに比べて、あまり名前の聞かない普通車ですが、全長は4メーター以下のコンパクトクラスながらも全幅は1.74mで3ナンバーサイズとなっています。一般的にコンパクトカーと呼ばれる5ナンバーサイズよりも横幅の室内空間があるため、運転席や助手席に余裕がありトランクも広めです。

日本仕様のマイナーチェンジが行われるのは2020年と予想していて、ヘッドライトとテールランプはLEDになりグリルデザインやフロントバンパーが変わるフェイスリフトを行うなど、近代的なフォルムへと進化します。安全装備もレーダーブレーキサポート2からデュアルセンサーブレーキサポートに変わり、自動ブレーキが歩行者にも対応となるため安心して走行することができます。

2018年5月にはエンジンスペックがダウンしましたが、ハイオク仕様からレギュラー仕様へと変更されていてガソリンのコストが下がっていて、維持しやすくなっています。10月のマイナーチェンジでフェイスリフトを行ってよりカッコよくなるバレーノの登場を楽しみにしたいと思います。