トールの内装の特徴は?シート・コックピット・荷室など
2016年からダイハツが製造・販売を手掛けるワゴン型コンパクトカーのトール(THOR)。トヨタには「ルーミー」、スバルには「ジャスティ」としてOEM供給し、3兄弟そろってスズキ「ソリオ」の対抗車として売り上げを伸ばしています。
小型自動車ながらも広い室内空間を実現し、大きなラゲッジルームを有しているトールはシートアレンジも多彩です。そんな収納力に長けたダイハツのトールの内装について紹介します。コックピット・シートデザイン・グレード間の装備差などに注目していきます。
ダイハツ トールのコックピットとシートデザインは上質感とスポーツテイストを取り入れたブラックカラー
上からダイハツトールのGターボ “SA 3”・特別仕様車 G “リミテッドSA 3”・G “SA 3”・X “SA 3”・Xのコックピットとシートの画像となります。内装色は黒、標準仕様のシート生地はファブリックを使用しています。インパネアッパートレイはオレンジが採用されています。
上からカスタムGターボ “SA 3”・特別仕様車 カスタムG “リミテッドSA 3”・カスタムG “SA 3”のコックピットとシートの画像です。内装カラーは標準仕様と同じブラックですが、カスタムモデルのシートには撥水性のある別デザインのファブリック、インパネアッパートレイにはテックブルーが採用されています。特別仕様車を除く標準仕様のトールと比べると、トールのカスタムグレードはシルバー加飾によって洗練された華やかなデザインとなっています。
メーターデザインはベースグレードとカスタムグレードとでそれぞれ異なるものが設定されています。基本はタコメーター付きの自発光式2眼メーターですが、最廉価グレードのXとX “SA 3”にはタコメーターがついておらず、単眼メーターが装備されます。
4.2型のTFT(薄膜トランジスタ)カラーマルチインフォメーションディスプレイは、X“SA 3”と X以外のトール全車に標準装備されている機能です。コックピットのセンターに配置されていて、いくつかのモードを指定することで多彩な情報を表示します。
カラーマルチインフォメーションディスプレイと同様、オートエアコンもトールのX“SA 3”と X以外の全てのグレードに標準装備されています。プッシュ式で操作も簡単で、快適な室温を保ちます。
乗員全員がゆったりとくつろげるトール!ラゲッジにも荷物が積みやすい
トールのサイズは全長3,725mm、全幅1,670mm、全高1,735mmで非常に広い作りです。フロントシートは独立式でウォークスルー機構を採用しているので、後部座席へのアクセスもスムーズに行えます。
ダイハツトールのバックドアの大きさは開口幅1,077mm、開口高1,080mm、地上から荷室までのフロア高は527mmと低床です。サイズが大きくて重い荷物も積みやすいのが特徴となっています。
多機能デッキボードは全車に標準装備されています。載せる荷物の形状に合わせて跳ね上げたり、反転させて付属の防汚シートを利用することができます。
荷室には人目につかずに収納したい細々とした工具類を入れるのに便利なラゲッジアンダーボックスが全車に装備されます。スペアタイヤを選択すると小型サイズになります。
トール車内には便利な収納ポケットが至るところに配置
インパネアッパートレイやグローブボックスなど、助手席側のポケットも充実しているトール。助手席の下には靴などが収納できるシートアンダーボックスが設置されています。
回転式カップホルダーとドリンクホルダー付きドアポケットは運転席・助手席の両方に装備されます。フロントシートの背もたれに設置するシートバックテーブルは、メーカーオプションで全車両に装着できます。
シートアレンジ多彩なダイハツトールは車中泊も楽しめる!
トールのリヤシートには前後240mmに動かせるスライド機構やダイブイン機構を搭載しています。そのため、荷室を自在に広げて大きな荷物の積載もスムーズに行えます。
フルフラットモードにすれば大人2人が足を伸ばしてくつろげるスペースが作れます。段差をなくす専用のマットレスも販売されているので、車中泊目的であればこうしたアイテムを購入するのもおすすめです。
トールはXグレード以外の全車にスマートアシスト3を搭載
スマートアシスト3は、車両や歩行者を検知する緊急ブレーキ機能や車線逸脱警報、先行者発進お知らせ機能など、事故を回避する様々な先進システムを有するダイハツの安全支援パッケージです。2018年11月のマイナーチェンジにより、トールにもXグレードを除く全てのモデルにスマートアシスト3が標準装備され、政府が認めるセーフティ・サポートカーS(ワイド)に区分されています。
トールをかっこよく便利にドレスアップ!おすすめのカスタムパーツ・便利な装備は?
トール車内の雰囲気をガラリと変えられるインパネセットは、ファインウッド調・ピアノブラック調・カーボン調の3つがラインナップしています。ファインウッドとカーボンはX“SA 3”とX を除く全車に、ピアノブラックはG ターボ“SA 3”とG“SA 3”にのみ対応します。
全車に適用可能な本革調のシートカバーはトールの高級感をアップしてくれます。カラーはブラックとベージュの2カラーから選べます。
本革シートとはまた違った質感で、大人のおしゃれが楽しめる本革調生地とスエード調生地のブラックコンビシートも用意されています。こちらも全車に装着できます。
着脱が簡単なシートカバーならお手入れも非常に楽で、常に車内を清潔に保つことができます。ベージュと黒の2色がラインナップしています。
小さな子供のいる家庭では、子供の足がフロントシートの背もたれに当たって汚れてしまいがちですが、純正オプションのキックガードを装着すればその心配もありません。子供も喜ぶ可愛いチョコレート柄で、おそろいのシートエプロンも展開しています(撥水加工あり・洗濯不可)。
LEDのフロアイルミネーションはブルーとホワイトが用意されています。乗降時の安全性アップに貢献するとともに、トール車内をムーディな明かりで彩ります。
頭上空間のデッドスペースを活用したいという方には、アシストグリップに装着するルーフネットがおすすめです。ネットで荷物を包むので、落下の危険もなく走行中も安心してドライブを楽しむことができます。
カーペットマットはグレーとグレー×レッドの2タイプがあります。グレー×レッドは赤で縁取られスポーティなデザインとなっているのがポイントです。防臭・抗菌・高アレルゲンなど高性能を備え、ニオイが気になる車内の空気をクリーンに保ちます。
ダイハツトールの内装はコンパクトなのにユーティリティが高い!シックな内装色もポイント
コンパクトサイズながらも多彩なシートアレンジでたくさんの荷物を積めるトールは、レジャーや旅行でも頼れる相棒として活躍してくれます。コックピットやシートはブラックでまとめられ、シックで大人っぽい印象です。内装色がシンプルなぶん、純正オプションアイテムや社外品のカスタムパーツで遊べるのも魅力のひとつでしょう。さらに、Xグレードを除く全車がスマートアシスト3を標準装備しているという点もポイントが高いです。
初代モデルということで未だ歴史の浅い車種ですが、コンパクトなボディに様々な魅力を詰め込んだトールが、モデルチェンジを重ねて今後どのように進化していくのか楽しみです。