スペイドの内装は従来モデルからどう進化した?デザインや装備
トヨタ・スペイド(SPADE)は2012年から販売されていた4ドアのトールワゴン車で、同社で販売されていたポルテ(2代目から)と姉妹車の関係にあたります。低床フロアと電動スライドドアを採用し、乗降性に優れているのが特徴で、車内には開放的な空間が広がっています。
乗りやすさを重視することで幅広いユーザーから支持を得ているスぺイドの内装を、コックピットやシートインテリア、ラゲッジルームなどを中心に、特別仕様車「F“Noble collection”」のデザインにも触れながらまとめていきます。
スペイドのアウトドア仕様「“GLAMPER”(グランパー)」が登場!
2019年10月4日、トヨタ・スぺイドに特別仕様車「グランパー」がラインナップされました。「グランパー」というのは「グランピング(キャンピング+グラマラスの造語)を楽しむ人」という意味で、行楽シーズンにぴったりなアウトドアスタイルが特徴です。
スペイド・グランパーの内装は、黒のエクステリアパーツに合わせてブラックの内装カラーを採用。シートにはツイード調ファブリック×合成皮革のコンビシートを設定しています。落ち着きのあるコハクカラーがスぺイドの車内空間を心地よいものにしてくれます。
トヨタ・スペイドが一部改良!安全性能を向上し特別仕様車Fノーブルコレクションを新設定
トヨタ・スペイドが2019年7月3日のマイナーチェンジを受けて、安全性能の大幅な向上を図りました。
Toyota Safety Sense(トヨタ・セーフティ・センス)の機能に昼間の歩行者検知を可能とする「プリクラッシュセーフティ」を採用し、駐車操作におけるペダルの踏み間違いによる衝突ダメージを軽減する「インテリジェントクリアランスソナー」をオプション設定としています。さらに、メーター横に設置されるマルチインフォメーションディスプレイの航続可能距離や燃費情報の表示を見やすくするなどの改良も行われました。
今回の一部改良で新たに設定されたスぺイドの特別仕様車F“Noble collection”の内装は、黒で統一した都会的な雰囲気あふれるデザインです。シート表皮についてはブラックが標準装備となっていますが、コハクの設定もあります。
トヨタスペイドのコックピットは色遣いがポイント!上級グレードでは質感高いインテリア
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Gグレード -
Fグレード -
Yグレード -
Xグレード -
特別仕様車のコックピット
スぺイドのコックピット画像を見比べてみると、基本的な設計は同じですがエアコン周りのインパネ系の違いに目が止まります。最上級グレードであるスぺイドのGにはフルオートエアコンにシルバー塗装の専用加飾センタークラスターパネルが標準装備されています。F・Y・Xの3グレードはマニュアルエアコンがそれぞれ標準装備となりますが、メーカーセレクトパッケージを注文することでGグレードと同じものを装備できます。
特別仕様車「F“Noble collection”」のコックピットはメッキ加飾が施されているのが特徴です。限定車ならではの高級感あふれるブラックインテリアで、大人の魅力が感じられます。
スペイドのステアリングホイールとシフトレバーはモデルによって使用される素材が違います。上級グレードのGと特別仕様車「F“Noble collection”」には本革巻が採用されており、その他グレードはウレタン製となります。
スペイドの内装デザインとの相性の良いデジタル式センターメーターは、自分の見やすい照度に調整できます。メーカーオプションの選択によりシルバー加飾付きのセンターメーターに変更も可能です。
冬場の運転にあると嬉しい快適温熱シート(シートヒーター)はGグレードのみに装備されます。運転席は標準装備となり、助手席にはメーカーオプションで装着可能です。
素早く身だしなみを確認できるバニティ付きのサンバイザーは全車に標準装備されています。X以外には照明もついているので、暗い夜間も使えるのが便利です。
スペイドの内装色とシートデザインはグレードによって組み合わせいろいろ!
スペイドの内装色はプラムとフロマージュの2種類がラインナップしていますが、Yグレードはプラムのみの設定です。その他G・F・Xの3グレードに至っては、プラムが標準仕様となっているため、フロマージュを選択する場合は注文時の指定が必要となります。
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Gグレード:ファブリック(トリコット/起毛タイプ)/ブラック -
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Fグレード:ファブリック(トリコット/撥水タイプ)/ブラック -
Yグレード:ファブリック(トリコット)/プラム -
Xグレード:ファブリック(ジャージ)/プラム -
特別仕様車:ツイード調ファブリック/合成皮革 ブラック(左)コハク(右)
シート生地もモデルごとに使われている素材が異なります。スぺイドのGはブラックのファブリック(トリコット/起毛タイプ)、Fはブラックまたはフロマージュのファブリック(トリコット/撥水タイプ)、Yはプラムのファブリック(トリコット)、Xはプラムのファブリック(ジャージ)、特別仕様車「F“Noble collection」にはブラックまたはコハクのツイード調ファブリック/合成皮革が設定されています。
TOYOTAスペイドのラゲッジルームは広々としてユーティリティの高い作り
ウォークスルー仕様となっており、フロントシートとリヤシートのアクセスもスムーズなスぺイド(ベンチシート採用のYグレードを除く)。フロントシートを大きくスライドすれば、子供の着替えも立った状態で楽々行えます。
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トライアングルモード -
テーブルモード -
フリースペースモード -
多彩なシートアレンジで用途の幅が広がるトヨタ スぺイド
6:4分割可倒式リヤシートを採用したスぺイドは様々なシートアレンジが可能となっていて、乗員が乗るスペースを確保しつつ、長尺物やサイズの大きな荷物の積載もスムーズに行えます。助手席を前方に倒せば、飲食に便利なドリンク置き場付きの専用テーブルが出現します。
スペイドのバックドアは開口幅1,040mmに開口高810mmと大きく開きます。サイズの大きな荷物も余裕で積載できます。
スペイドの荷室床下にも仕切り付きのアンダーラゲッジトレイを設置してあるので、工具などの細々としたものも整理整頓して載せられます。アンダーラゲッジトレイは2WD車と4WD車で形状が異なります。
スペイドはセーフティ・サポートカー該当モデルに認定
特別仕様車「F“Noble collection”」を含め、スぺイドは全車セーフティ・サポートカー該当車です。トヨタ・セーフティ・センスによるレーザーレーダー+単眼カメラ方式プリクラッシュセーフティ・レーンディパーチャーアラート・オートマチックハイビームなどの先進安全機能を標準装備しており、あらゆる危険からドライバーおよび乗員の身を守ります。その他にも、先行車発進告知機能やヒルスタートアシストコントロールなどの予防安全システムも備わっています。
スペイドのドレスアップにおすすめのカスタムパーツや便利アイテム
革巻シフトノブはカシス・ラベンダー・パールホワイト・ブラックの4タイプがラインナップしています。握り心地がよく、操作性も向上しそうです。
ドレスアップトリムにもシフトノブと同じカシス・ラベンダー・パールホワイト・ブラックの4種類が揃っています。ドレスアップパネルはカシスとラベンダーの2色から選べます。
どれも単品で購入可能ですが、革巻きシフトノブ・ドレスアップトリム・ドレスアップパネルの3つがセットになったお得なパッケージも販売されています。カラー展開はカシスとラベンダーのみ、統一感のある内装にカスタムしたいオーナーにはこのセットがおすすめです。
スペイドG以外の全グレードに対応する本革巻ステアリング。フロマージュの内装色にはプラム、プラムの内装色にはブラックと、インテリアカラーとの組み合わせにも配慮しています。
革調シートカバーはギャザータイプと通常タイプの2種類あります。通常タイプは内装色フロマージュにベージュ、プラムにブラックが設定されます(G・Xはブラックのみ)。ブラックのギャザータイプは高級ソファのような風合いがラグジュアリーで、スぺイドの内装をドレスアップしてくれます。
スペイドの内装にはプラムやフロマージュなどのおしゃれなカラーを採用
スぺイドの内装色にはプラムやフロマージュなどの洒落たカラーが取り入れられています。インパネガーニッシュやシフトノブカバーなどのカスタムパーツにもラベンダーやカシスなどのアクセントカラーが多く展開していて、ドレスアップの幅が広がります。スぺイドの標準仕様はもちろん、特別仕様車「F“Noble collection”」の上質な内装インテリアも魅力的です。標準仕様から特別仕様車の内装に近づけるなら、メーカーオプションでメッキ加飾を追加したり、メーターを専用意匠デザインに変更するのも良いでしょう。