シエンタの内装

シエンタの内装は開放的な広々空間と随所にある収納と多彩なシートアレンジで使い勝手が抜群

3代目になったシエンタは「シカクマル」のコンセプトでアグレッシブなのにやさしいイメージ。内装は家族みんなが乗っても広々とした大空間で、室内高もあるので前席と後席の行き来が車内でできるほど。沢山の収納スペースや多彩なシートアレンジ、快適装備など、居心地のいいシエンタの内装を紹介。

3代目シエンタの内装はファミリーで広々使える大空間

2022年に3代目になったシエンタはドアポケットやサイドレジスター、メーターやシフトのフォルムを「シカクマル」で統一しています。シエンタのグレードは最上位モデルの「HYBRID Z」、スタンダードモデルの「HYBRID G」、エントリーモデルの「HYBRID X」があり、それぞれガソリン車の設定もあります。グレードごとに異なる内装を見ていきましょう。

シエンタのコックピット周辺

シンプルで無駄のないコックピット周辺

シエンタのコックピット周辺はシンプルだけど無駄がなく、大画面のモニターで視認性が良くなりました。運転席から手が届きやすい場所にスイッチ類を集約し、操作性が向上しています。

ディスプレイ表示が先進的なスピードメーター

「Z」に標準装備される「オプティトロンメーター+7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ」は、ハイブリッドインジケーター、ガソリン車はタコメーターを高精細の7インチTFTカラー液晶画面に表示します。

シンプルなアナログスピードメーター

「G」「X」に標準装備される「」アナログメーター+4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ」は2眼メーターの中央に4.2インチTFTカラー液晶画面を配置したレイアウト。視認性にすぐれたアナログメーターです。

運転がしやすいシフトレバーとステアリング

「ステアリングスイッチ」はステアリングから手を放さずに、マルチインフォメーションディスプレイの表示切替やオーディオの操作、レーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシスト、ハンズフリー音声認識などの操作を行えます。

  • 1.情報操作系(4方向・戻る)
  • 2.運転支援系(全車速追従機能付レーダークルーズコントロール、レーダークルーズコントロールモード切替、レーントレーシングアシスト)
  • 3.オーディオ系(音量、音声認識、ハンズフリー、モード選択、選曲。選局)

「エレクトロシフトマチック」は電動でシフトポジションを制御するエレクトロシフトアチックを採用し、先進缶とスマートな操作を実現します。「HYBRID Z」に標準装備されます。

「ストレート式シフトレバー」は直線型のシンプルで使いやすい操作性。「G」「X」のハイブリッドに標準装備されます。

「10速スポーツシーケンシャルモード付ストレート式シフトレバー」は知るトレバーを「M」ポジションにすることで、MT感覚のシフトチェンジができます。ガソリン車に標準装備されています。

選択できるドライブモード

「ドライブモードセレクトスイッチ(ノーマル/パワー/エコドライブ)・EVドライブモードスイッチ」は、エコモードとパワーモード、EVドライブモードの選択がスイッチを押すだけで切り替えることができます。

「エコモード」は全車に標準装備。アクセル操作での駆動力を穏やかにし、冷・暖房のパワーを抑えるなど、燃費の向上に貢献します。

「パワーモード」はアクセル操作へのレスポンスをシャープにし、坂道や曲がりくねった道で俊敏な走行を楽しめます。パワーモードは全車に標準装備されます。

「EVドライブモード」はハイブリッド全車に標準装備されます。静かにモーターのみで走行し、エンジン音が気になる早朝や深夜、排出ガスを抑えたい時に使いたいモードです。

アンサーバック機能付のキー

「HYBRID Z」「Z」「HYBRID G」「G」「HYBRID X」のキーは「スマートエントリー(運転席・助手席・バックドア・アンサーバック機能付)&スタートシステム(スマートキー2個)」で、キーを携帯している状態で開錠と施錠ができ、ハザードランプでアンサーバックします。エンジンスタートも「POWER」ボタンをプッシュするだけで、キーを出す必要がありません。

ガソリン車の「X」のキーは「ワイヤレルドアロックリモートコントロール(アンサーバック機能付)+ジャックナイフタイプワイヤレスキー(1本)」になります。

シンプルで無駄のない空調スイッチ

「オートエアコン&ダイヤル式ヒーターコントロールパネル(ピアノブラック)」は、「Z」「G」シリーズ・「HYBRID X」に搭載されます。設定した温度を保ってくれるので車内で快適に過ごすことができます。ヒーターコントロールはダイヤル式で、運転席からも操作しやすい配置になっています。

「マニュアルエアコン&ヒーターコントロールパネル」はガソリン車の「X」に搭載されています。全てダイヤル式ですが、見やすくて操作がしやすくなっています。

インストルメントパネルとドアアームレスト

「Z」のファブリック巻きインストルメントパネル(内装色のフロマージュは設定色)

「Z」のファブリック巻きドアアームレスト/フロントインサイドドアハンドル(シルバー塗装)

「G」と「X」のインストルメントパネル(ブラック)

「G」のファブリック巻きドアアームレスト/フロントサイドドアハンドル(ブラック)

「X」のドアアームレスト/フロントインサイドドアハンドル(ブラック)

落ち着いたブラックのインパネ周りは上部がフラットになっていて、すっきりとしているのにデザイン性があります。ドアアームレストもグレードによってファブリック巻きになっており、ドアハンドルもシルバー塗装とブラックに分けられます。内装色のフロマージュは設定色になり、標準色はブラックです。

10.5インチ大画面のディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus

大画面、10.5インチの「ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus」はメーカーオプションで「Z」と「G」に装備可能です。鮮明で大きく表示される地図と美しい映像で見やすい画面になっています。オプションサービスのセンター通信型コネクティッドナビにも対応しています。

標準機能は10.5インチHDディスプレイ、車載ナビ搭載、Apple CarPlay/Android Auto対応、Miracast対応、AM/FMチューナー(ワイドFM対応)、TVチューナー(フルセグ)、Bluetooth(ハンズフリー/オーディオ)、USB入力(動画・音楽再生/給電)となっています。メーカーオプションで、CD・DVDデッキが装備でき、有料オプションでコネクティッドナビ対応です。

8インチ高精細のディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)

8インチの高精細の「ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)」は、「Z」と「G」に標準装備され、「X」にメーカーオプションで設定可能です。通信型コネクティッドナビに対応しています。

標準機能は、8インチHDディスプレイ、Apple CarPlay/Android Auto対応、Miracast対応、AM/FMチューナー(ワイドFM対応)、Bluetooth(ハンズフリー/オーディオ)、USB入力(動画・音楽再生/給電)です。メーカーオプションでYNチューナー(フルセグ)、CD/DVDデッキの設置が可能。有料の有料オプションサービスでコネクティッドナビ対応になっています。

ディスプレイオーディオとスマートフォンの接続が可能

スマートフォンを通信可能なUSBケーブルと接続することで、ディスプレイに操作可能なスマホアプリが表示されます。Apple CarPlayはワイヤレスにも対応しています。音楽や地図表示だけではなく、電話やメッセージを大画面で操作&表示させることができます。

座り心地がよく家族がくつろげるシート

「Z」7人乗り(内装色のカーキはメーカーオプション)

シエンタのシートカラーの標準色はブラックです。「Z」のみブラックの他にフロマージュの設定。
「G」と「Z」にメーカーオプションでカーキの選択が可能です。

フック付きの運転席アームレスト

運転席に設けられたアームレストが長時間の運転でもリラックスしてステアリングを握ることができます。使用しない時は跳ね上げて格納することができます。

安全をモニターで社内から確認できる

ディスプレイオーディオ画面に様々な画面を表示させ、安全をサポートすることができます。

「音声操作対応」は、メインスイッチや画面上のスイッチを押さなくても、音声操作システムでパノラミックビューを表示させることができます。

「自動表示する地点の登録機能」では、日ごろ使う駐車スペースなどの地点登録を行っておくと、登録地点に近づくと自動的にパノラミックビュー&ワイドフロントビューや、パノラミックビュー&サイドクリアランスビューを表示させることができます。

パノラミックビューモニター

車周辺の運転席から死角になりやすい場所も、車両に設置されたカメラがディスプレイオーディオ画面に映像を表示して確認でき、安全性が高まります。全車にメーカーオプションになります。

パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)

「パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)」は「HYBRID Z」にメーカーオプションが可能な装備で、パノラミックビューモニターの機能に車を透過して後方上部から車両を見たような映像を表示するサイドクリアランスビューや、狭い道の接触を回避できるコーナリングビューを採用しました。

更に、パノラミックビューモニター作動中に車両周辺に移動物があるのを検知すると、表示とブザーで注意喚起を促します。

周囲を透かして見るシースルービュー

車内からの目線をボディやシートを透かしたように透過表示することで、目視できない箇所をモニターで確認することができます。見たい箇所で画面スイッチをタッチすると静止することもできます。画面スイッチでムービングビューに切り替えると、車両の周囲を一周表示に変えることができます。

その他モニターで確認できるモード

「サイドクリアランスビュー」は車両の後方から前側を見たような映像を表示。狭い道で車両や自転車とすれ違う際や路肩に幅寄せする際、車両側面の安全確認ができます。

「コーナリングビュー」はサイドクリアランスビューの表示中に、車両の旋回の動きに合わせて車両斜め後方からの視界を表示。狭い道で右折や左折をする際の安全確認、縁石への乗り上げや障害物との接触を避けます。

「床下透過機能(アンダーフロアビュー)」は、パノラミックビュー、サイドクリアランスビュー、コーナリングビューの表示中にONになっていることで、車両の直下やタイヤ周辺の状況が映像で確認でき、安全確認ができます。

万が一の時の備え ドライブレコーダー

「前方ドライブレコーダー」は「Z」と「G」に標準装備。「X」はメーカーオプションになります。内蔵メモリに車載カメラの映像を録画し、車両前方の映像を記録することができます。常時録画の他、エアバッグが作動した際の自動録画や音声認識による録画など、多数の録画トリガーが採用されています。ディスプレイオーディオで録画映像をすぐに再生確認することができ、スマートフォンへWi-Fi経由で画像を送ったり、USBメモリへの転送も可能です。映像がどこで撮られたのか、地図上に表示も可能で、地図上から再生したい映像を見つけることもできます。

「前後方ドライブレコーダー」は全車にメーカーオプションで設置が可能です。「前方ドライブレコーダー」の機能に後方の映像も記録できるドライブレコーダーです。駐車時している際に、一定以上の衝撃を検知すると自動的に録画を開始するので、車に乗っていないもしもの時の確認ができます。

ブラインドスポットモニター(BSM)

「ブラインドスポットモニター」は、ドアミラーの死角にいる車両の存在や、急速に死角に接近してくる車両の存在をドライバーに知らせる補助システムです。「Z」「G」シリーズに搭載されます。

  • A)「メータースイッチ」:ブラインドスポットモニターのON/OFFの切り替え
  • B)「ドアミラーインジケーター」:他車両をドアミラーの死角領域で検知した時や、後方から急速にその死角領域に接近する車両を検知。検知した側のドアミラーインジケーターを点灯。点灯側のウインカーを操作しているときは点滅でお知らせ
  • C)「運転支援情報表示灯」:ブラインドスポットモニターはOFFで点灯。マルチインドメーションディスプレイに”ブラインドスポットモニターOFF”と表示して知らせてくれます

バックガイドモニター

「バックガイドモニター」は「Z」「G」シリーズに搭載。パワースイッチがONの状態でシフトを「R」に入れることで車両後方の状態がモニターに映し出されます。画角は画面もド切り替えボタンで「バックビュー」と「ワイドビュー」に切り替えることができます。

標識の見逃し防止のロードサインアシスト

「ロードサインアシスト(RSA)」はマルチインフォメーションディスプレイに嘆願カメラが認識した「はみ出し通行禁止」「最高速度」「進入禁止」「一時停止」「回転禁止」「信号機」の道路標識を表示。システムが道路標識や信号に従っていないと判断した場合、表示の点滅や反転、警告音でドライバーに告知します。

「赤信号の告知機能」では、システムが赤信号を認識している状態で交差点に親友する可能性があると判断した場合、ディスプレイの点滅表示と警告音でドライバーに注意を促します。

シエンタの便利な装備が車内を快適にする

シエンタは浩襤褸とした空間で快適に過ごすことのできる装備が備わっています。開放感のある室内空間が家族でゆったりできる空間にもなります。

開放的なシエンタの室内

シエンタの室内高は1,300mm。高さがあるので開放感もあり、小さな子供が立ったまま着替えができる広さです。また、フロントシートウォークスルーを採用しているので、前席と後席の行き来が外に出なくても行えます。

後席用サンシェード/セラミックドット(スライドドアガラス)

サンシェードをスライドドアのトリム内に設定。後席への直射日光を遮り、子供の着替えの目隠しにも使えます。サンシェードでカバーできないスライドドアガラスの個所にはセラミックドット加工で遮光をサポートします。

室内随所にある収納スペース

シエンタの室内にはいたるところに収納スペースが設けられています。細かいものから大きいものまで、すっきりと収納することができます。

  • A:運転席・助手席カップホルダー&小物入れ
  • B:運転席アンバーボックス
  • C:シフトサイドポケット
  • D:回転式買い物フック
  • E:助手席オープントレイ(ゴムバンドは付属しません)
  • F:助手席グローブボックス
  • G:運転席側フロントドアポケット(1,000mlサイズl×1本)
  • G:助手席側フロントドアポケット(1,000mlサイズl×1本・500ml×2本)
  • H:運転席シートバックスマホポケット×2個(「Z」「G」に標準装備/「X」にメーカーオプション)
  • I:運転席アームレストフック(「Z」に標準装備)
  • J:スライドドアポケット(ボトルホルダー×1本 両側)
  • K:デッキサイドボトルホルダー&スマホホルダー(両側)

スマートフォンの充電が後席でもできる

シフトサイドポケット前方にType-CとType-Aの充電用USB端子が各1個、運転席のシートバックにType-Cが2か所設置されています。「Z」「G」に標準装備、「X」にはメーカーオプションになります。「X」ではシフトサイドポケット前方に、Type-C2個が標準装備となります。

自由度が高いシートアレンジ

大きな荷物も楽に積み込める

シエンタは荷室だけではなく、シートアレンジで大きな荷物も楽々積み込めます。シーンに合わせて荷室を拡大でき、買い物やアウトドアに活躍します。

自由度が高い3列シートの多彩なシートアレンジ

7人乗り3列シートのシートアレンジ例です。フラットラゲージモード時の最大室内長は1,525mm、サードシートアレンジモードでは990mmです。

「サードシートアレンジモード」はサードシートを格納して荷室を拡大します。セカンドシートを前にスライドすると、さらに荷室を拡大することが可能。

「ハーフラゲージモード」では、サードシートを格納し、セカンドシートの片側を折りたたみます。長さのある荷物を積み込むのに便利です。

「フラットラゲージモード」では、サードシートを格納し、セカンドシートを折り畳んで後席全てを荷室として使用。自転車などの大きな荷物を積み込むことができます。

広々2列シートのシートアレンジ

5人乗り2列シートのシートアレンジ例です。室内長はフラットラゲージモードで最長2,045mm、ノーマルモードでは840mmです。

「ノーマルモード」でも、後席の足元の広さを確保しつつ、ラゲージスペースも十分に広さがあります。

「フロントシートフラットモード」では、前席のヘッドレストを取り外すことで足を伸ばしてくつろげる休憩モードにすることができます。ロングドライブの休憩に便利です。

「ハーフラゲージモード」では、セカンドシートの片側を格納し、片側のセカンドシートに乗車でき、3名まで高さのある大きな荷物を横にして積み込むことができます。

「フラットラゲージモード」では、両側セカンドシートを格納し、最大に荷室を拡大することができます。マットを敷いて車中泊にも使えるモードです。

シエンタの内装は収納が沢山でファミリーで嬉しい

シエンタはトヨタのミニバン型乗用車。現在は3代目になり、「シカクマル」フォルムで室内も広く、ファミリー層に人気です。2列シートと3列シートの設定があり、広々とした室内では前席と後席を行き来できるほど。収納も数多く設置され、車内をすっきり整理整頓でき、使いたいものにすぐ手が届く収納ばかりです。充電用のUSB端子も前席と後席に設けられ、スマートフォンやタブレットの充電が同時にでき、至れり尽くせりの装備です。