オデッセイがビッグマイナーで内外装をブラッシュアップ 安全装備も最新版にアップデート
ホンダの最上級ミニバンであるオデッセイのマイナーチェンジ情報を紹介します!2013年に5代目オデッセイへとフルモデルチェンジし、一部改良や特別仕様車の追加、ハイブリッドモデルの追加などを1年毎に実施してきたオデッセイは、2020年11月5日にビッグマイナーチェンジしました。
新型オデッセイのエクステリアやインテリア、新しい機能や販売価格などを解説します。
オデッセイの次期型は生産せず2021年度中に廃止決定
ホンダのフラッグシップミニバンであるオデッセイが、2021年度中に生産終了することを決定。これは日本国内販売を終了するということで、北米を中心とした海外では継続して販売します。
国内ではトヨタのアルファードが1強状態ですが、ホンダでは2022年にフルモデルチェンジする新型ステップワゴンに、スパーダプレミアムラインというグレードを設定して、オデッセイの後継車種とします。
2020年11月5日にオデッセイがビッグマイナーチェンジ 日本国内初のジェステャーコントロールを採用
プレミアムミニバンのオデッセイが2020年11月5日にビッグマイナーチェンジ。特にフロントマスクは、高さを変更してアグレッシブな顔立ちになっています。
フロントとリアのターンランプには流れるシーケンシャルウインカーを採用するため、先代オデッセイと比較して、より洗練されたイメージになります。
インテリアも改良されグレード整理を実施。安全装備のホンダセンシングも最新型にアップデートしました。パワートレインのハイブリッドシステムは2モーター式のe:HEVに名称を変更します。
新装備として手をかざすだけで開閉操作が行える「ジェスチャーコントロール パワースライドドア」を採用し、10インチの大型ナビゲーションをディーラーオプションに設定することでユーティリティの向上を図ります。
新車販売台数ではライバルのトヨタアルファード・ヴェルファイア、日産エルグランドにも負けている状況で、2020年11月5日のビッグマイナーチェンジを最後に日本国内の販売から撤退するという噂もあるようです。売れ行き次第では日本販売も継続する可能性があるので、オデッセイの動向に注目しましょう。
全長 | 4,855mm |
---|---|
全高 | 1,820mm |
全幅 | 1,695mm |
ホイールベース | 2,900mm |
室内長 | 2,920mm |
室内高 | 1,560mm |
室内幅 | 1,300mm |
最低地上高 | 145mm |
最小回転半径 | 5.4m |
車両重量 | 1,840kg~ |
総排気量 | 1.993L |
エンジン最高出力 | 107kW(145ps)6,200rpm |
エンジン最大トルク | 175Nm(17.8kgm)4,000rpm |
モーター最高出力 | 185kW(184ps)5,000rpm-6,000rpm |
モーター最大トルク | 315Nm(32.1kgm)0rpm-2,000rpm |
WLTCモード燃費 | 20.0km/L~20.2km/L |
乗車定員 | 7名/8名 |
新型オデッセイのボディカラーは新色のオブシダンブルーパールを含む5色展開
新型オデッセイは新色のオブシダンブルーパールを新たに設定、既存のプレミアムディープロッソパールとモダンスティールメタリックを廃止して全部で5色展開になります。
2020年新型オデッセイのボディカラー
- プラチナホワイトパール(44,000円高)
- スーパープラチナメタリック(44,000円高)
- プレミアムスパークルブラックパール(44,000円高)
- プレミアムヴィーナスブラックパール(44,000円高)
- オブシダンブルーパール
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プラチナホワイトパール(44,000円高) -
スーパープラチナメタリック(44,000円高) -
プレミアムスパークルブラックパール(44,000円高) -
プレミアムヴィーナスブラックパール(44,000円高) -
オブシダンブルーパール
オデッセイのグレードはアブソルートのみで販売価格3,495,000円から
オデッセイが2020年11月のマイナーチェンジに合わせてグレード整理を行います。今までのベースグレードを廃止して、アブソルートと上位グレードのアブソルートEXのみ設定して、それぞれにキャプテンシートの7人乗りとベンチシートの8人乗り、ガソリンモデルとハイブリッドのe:HEVモデルを用意します。
販売価格はガソリンモデルが3,495,000円から3,929,400円、ハイブリッドのe:HEVモデルが4,198,000円から4,767,000円になっています。
新型オデッセイの発表は2020年11月5日、発売は2020年11月6日です。
グレード | エンジン | 乗車人数 | 駆動方式 | 販売価格 |
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ABUSOLUTE | ガソリン | 8人 | 2WD(FF) | 3,495,000円~ |
8人 | 4WD | 3,715,000円~ | ||
7人 | 2WD(FF) | 3,583,000円~ | ||
e:HEV | 8人 | 2WD(FF) | 4,198,000円~ | |
7人 | 2WD(FF) | 4,286,000円~ | ||
ABUSOLUTE EX | ガソリン | 8人 | 4WD | 3,929,400円~ |
7人 | 2WD(FF) | 3,815,000円~ | ||
e:HEV | 7人 | 2WD(FF) | 4,580,000円~ |
2020年以前に行われたオデッセイのマイナーチェンジ情報
オデッセイは2020年11月にビッグマイナーチェンジを行いますが、2020年よりも前に行われたマイナーチェンジの情報もまとめています。海外の情報や特別仕様車の情報など、今までのオデッセイの変遷を振り返ります。
北米ホンダがマイナーチェンジ版オデッセイを発表
2020年3月9日、北米ホンダはマイナーチェンジした2021年版新型オデッセイを発表しました。新型オデッセイはニューヨーク国際オートショーに実車が公開され、2020年後半に発売です。
今回の改良で、新型オデッセイはクロームストリップと進化したLEDヘッドライトを備えるブラックアウトグリルを採用。上級グレードには新デザインの19インチアルミホイール、自動防眩サイドミラーを装備します。
インテリアは2列シートを改良、イルミネーション付きUSBポートや3色のフロアマットなどを搭載。EX-Lグレード以上をセレクトした場合、助手席用のパワーランバーサポートやコントラストステッチ、2列シート用バックポケットも装備されます。「エリート」「ツーリング」の2グレードではドア周りやダッシュボードにピアノブラックを採用し、質感の高いデザインとなっています。
また、新型オデッセイでは「後部座席リマインダーシステム」を搭載。荷物や子供の車内放置を防ぎます。安全運転支援システム「Honda SENSING」は最新式で、NHTSA(米国運輸省道路交通安全局)の安全評価では最高評価を獲得する見込みです。
ホンダ・オデッセイに「25周年特別記念パッケージ(Odyssey 25th Anniversary Special Package)」が登場!
ホンダ・オデッセイの発売25周年を記念し、特別仕様車「25周年特別記念パッケージ(Odyssey 25th Anniversary Special Package)」がアメリカ市場で発売されました。2019年8月13日より発売されます。
今回の25周年記念モデルでは上質なクロームパーツや19インチアルミホイールを装備し、パワートレインに10速AT、アイドリングストップ機能つき3.5L V型6気筒i-VTECエンジンを搭載。最高出力は280hpを発揮します。また、ボディカラーの新色としてホワイトダイヤモンドパールを追加しています。
2020年モデルのオデッセイはおよそ323万円から。25周年記念パッケージは約16万円です。
新型オデッセイのマイナーチェンジ変更点
2017年11月16日に行われた新型オデッセイのマイナーチェンジでの変更点は以下になります。
- 新型ヘッドライトの採用
- フロントマスクのフェイスリフト
- リアコンビランプのデザイン変更
- ホンダセンシングのアップグレード
オデッセイのマイナーチェンジでは、新型シビックやステップワゴンに採用されているジュエルアイLEDを搭載し、ヘッドライトデザインが細くなります。また、フロントマスクやリアコンビランプのデザインを変更し、より高級感の増したデザインになっています。
また、ホンダ車で初めてホンダセンシングを採用したオデッセイは、機能が古かったり最新モデルには搭載していても、オデッセイには装備されていない機能もあります。そこで、2017年11月16日のマイナーチェンジでは、機能のアップグレードを実施します。
新型オデッセイのホンダセンシング(Honda SENSING)の機能
- オートハイビーム機能の追加
- ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)のアップデート
フラッグシップセダンの「レジェンド」と、ミドルクラスセダンの「グレイス」には、搭載されているオートハイビーム機能と、「レジェンド」と「アコード」に搭載されている渋滞追従機能つきのクルーズ・コントロールを新型オデッセイに搭載します。
マイチェン前のオデッセイのクルーズ・コントロール機能は30km/hになると解除され、ドライバーが操作しなくてはならなくなるので、渋滞時に前の車へ追従してくれる機能があれば、高速道路を使ったロングドライブでも疲れる心配はありません。
グレード | 駆動方式 | 乗車定員 | 販売価格 |
---|---|---|---|
G エアロ ホンダセンシング | FF | 7名 | 3,123,186円~ |
FF | 8名 | 3,035,186円~ | |
4WD | 8名 | 3,238,889円~ | |
アブソルート ホンダセンシング | FF | 7名 | 3,388,000円~ |
FF | 8名 | 3,300,000円~ | |
4WD | 8名 | 3,503,704円~ | |
アブソルートEX ホンダセンシング | FF | 7名 | 3,660,555円~ |
4WD | 8名 | 3,776,259円~ | |
ハイブリッド ホンダセンシング | FF | 7名 | 3,907,445円~ |
FF | 8名 | 3,819,445円~ | |
ハイブリッド アブソルート ホンダセンシング | FF | 7名 | 4,009,296円~ |
FF | 8名 | 3,921,296円~ | |
ハイブリッド アブソルートEX ホンダセンシング | FF | 7名 | 4,314,852円~ |
新型オデッセイのエクステリア
デトロイトショーで発表された北米仕様の新型オデッセイは、フロントのメッキパーツが5代目より少なくなり、新型シビックと同じくフェンダー部分にサイドマーカーが設置されています。また、ヘッドライトデザインが小ぶりになり、スライドドアを搭載している車種の宿命でもあるリア側のドアレールが見当たりません。
スライドドアのレールはリアクォーターウィンドウの下に隠れていて、流線形のデザインを損なうことがありません。
リアビューは、中央のホンダエンブレムから横に広がるメッキパーツが印象的で、テールランプデザインの一部になっている点がポイントです。クリアになっている箇所がバックランプ、両端の上下のランプがウィンカーとストップランプ、リアコンビネーションランプ全体がテールランプになっています。
ヘッドライトデザインはシャープなデザインで、LEDヘッドライトとフォグランプ、導光タイプのクリアランスランプが搭載されています。
新色を2色追加し全7色の新型オデッセイのボディカラー
新型オデッセイのボディカラーはマイナーチェンジに合わせ登場した2種類の新色を追加し全7色で展開します。
存在感のある鮮やかなコバルトブルー・パールと上品で深みのあるプラチナ・ホワイトパールはホンダの最上級ミニバンのオデッセイに相応しいプレミアムカラーとなっています。
-
コバルトブルー・パール(新色) -
プラチナホワイト・パール(43,200円・新色) -
スーパープラチナ・メタリック(43,200円高) -
クリスタルブラック・パール -
プレミアムヴィーナスブラック・パール(43,200円高) -
プレミアムスパイスパープル・パール(43,200円高) -
プレミアムディープロッソ・パール(43,200円高)
新型オデッセイのインテリア
北米仕様の新型オデッセイの内装は3列シートの7人乗り仕様で、2列目の座席が中央へ寄せることができるマジックスライド機構を備えています。
運転席周りは、日本仕様のオデッセイとかなり違い、センターコンソールにはハザードランプやECONスイッチなど、走行に必要なスイッチや快適装備のスイッチが集約されています。センターコンソールから左右に広がる翼のようなインパネには、青色LEDが装備されていて幻想的な雰囲気です。
新型オデッセイのエンジン
北米仕様の新型オデッセイには、3.5リットルV6エンジンが搭載されていて、トランスミッションは9AT、Touring・Eliteグレードには10ATが搭載されています。
エンジン種類 | V型6気筒 |
---|---|
排気量 | 3,471cc |
最大出力 | 280HP/6,000rpm |
最大トルク | 262lb-ft/4,700rpm |
3.5リットルV型6気筒VTECのパワフルなエンジンを搭載しているので、ロングドライブでも余裕のある快適な走りを実現してくれます。ベースから標準グレードには9速AT、ツーリングとエリートの上級グレードには10速ATが搭載されているので、燃費向上にも貢献しています。
北米仕様 | 日本仕様 | |
---|---|---|
全長 | 5,160mm | 4,840mm |
全幅 | 1,995mm | 1,820mm |
全高 | 1,735mm | 1,685mm |
ホイールベース | 3,000mm | 2,900mm |
日本仕様のオデッセイよりも北米仕様のほうが一回り大きいボディサイズで作られています。日本でもモデルチェンジする度に少しずつボディサイズが大きくなっていましたが、今回のマイナーチェンジではボディサイズの変更は全長のみとなりました。
新型オデッセイの装備
北米仕様の新型オデッセイには、後部座席に座っている人へスピーカーなどを通じて話しかけられる「キャビントーク」や、カメラを通じてディスプレイに様子を映し出せる機能が備わっています。
また、安全装備のホンダセンシングも備わっていますので、安心して日常の街乗りだけではなくロングドライブも楽しむことができます。
新型オデッセイは家族に寄り添う車へ
日本で2017年11月16日に行われるマイナーチェンジでは、ヘッドライトデザインの変更や、ホンダセンシングのアップデートなど、外見だけではなく安全装備も充実するビッグマイナーチェンジとなります。
また北米仕様のオデッセイでは、後部座席の様子をカメラで見ることが出来たり、スピーカーで話しかけることが出来るキャビントーク・キャビンウォッチを備え、より家族に寄り添う車へと進化しています。
発売から6年後の2019年頃になると予想される新型オデッセイへのフルモデルチェンジでは、北米仕様のまま日本へやってくるのか、上級ミニバン・オデッセイの今後に期待しましょう。