レガシィB4のモデルチェンジ

レガシィB4が2020年6月に生産終了 日本は6代目で終了・後継なし 7代目は北米専売

レガシィB4はもう買えない?日本では6代目を最後に2020年に販売終了となり、次期型の国内導入は見送られました。スバルがセダン市場の縮小を理由に7代目B4の日本導入を断念した経緯や、初代B4から続く歴代の改良・特別仕様車の歴史をまとめました。

レガシィB4が2020年6月に生産終了 日本では6代目で幕を閉じ後継はなし

スバルのフラッグシップセダン「レガシィB4」は、2020年6月22日をもって日本国内向けの受注を終了し、同年7月に販売を終えました。1989年の初代レガシィ登場から数えて31年の歴史に区切りがつき、セダンの「B4」としては6代目(BN型)が最後のモデルとなりました。

北米では2019年秋に7代目レガシィ(セダン)が登場していましたが、日本には導入されませんでした。スバルは、国内のセダン市場が以前より厳しくなり、7代目レガシィB4を日本へ導入する判断ができなかったと説明しています。これにより、レガシィのセダンは日本市場から姿を消し、後継の予定も示されていません。日本で新車として買えるレガシィはステーションワゴン/クロスオーバーの「レガシィアウトバック」の系譜のみで、セダンのB4が国内で復活する動きは確認できません。

以下では、最後まで日本で販売された6代目を中心に、レガシィB4がたどってきたモデルチェンジの歩みを整理します。

日本で販売されたのは6代目(BN型)まで 7代目以降は北米専売に

日本で販売するスバルのレガシィは、かつてセダンの「レガシィB4」とクロスオーバーの「レガシィアウトバック」を展開していました。しかし世界的なSUV人気の高まりで国内のセダン需要は縮小が続き、B4は販売面で苦戦していました。

7代目レガシィ(セダン)は北米で先行して発売され、当初は「日本仕様のB4は遅れて登場する」との見方もありました。最終的にスバルは日本への導入を見送り、6代目をもって国内のレガシィB4の歴史を終えることになりました。これにより、当時のスバルの国内セダンは「インプレッサG4」と「WRX S4」のみとなりました。

北米で発売された7代目レガシィセダン。日本のレガシィB4に相当するが、国内へは導入されなかった

参考までに、北米で発売された7代目レガシィセダンは、新開発のFA24型2.4L水平対向4気筒ガソリンターボエンジンや、11.6インチの大型ディスプレイを備えるインフォテインメントシステム、スバルグローバルプラットフォーム(SGP)などを採用していました。ボディサイズは日本の6代目B4より一回り大きく、次のとおりです。

北米7代目レガシィセダンと日本の6代目レガシィB4のボディサイズ比較
  7代目レガシィセダン(北米) レガシィB4(6代目・日本)
全長 4,840mm 4,800mm
全幅 1,840mm 1,840mm
全高 1,500mm 1,500mm
ホイールベース 2,750mm 2,750mm

後世に受け継がれていくものを意味するレガシィB4のモデルチェンジ遍歴

レガシィはスバルが販売する高級スペシャリティセダンで、3代目からB4のブランド名が与えられました。日本での販売は6代目までで、7代目からは海外のみで展開されています。

レガシィB4 BE型(3代目)/1998年~2003年

1998年12月、3代目レガシィがBE型として登場し、この代からB4の称号が与えられます。グレードはスポーツグレードの「RSK」「RS」の設定です。
1999年11月、レガシィB4発売1周年記念の特別仕様車「RS typeB」を発売。走行性能と安全性、快適性が向上しているモデルです。12月には「RSK」に対して富士重工業とポルシェデザインが共同開発した特別仕様車「BLITZEN」を発売。
2000年5月、年次改良でターボモデルにアルミ製ボンネットを採用。

2001年1月、「B4 BLITZEN 2001 model」がスバルテクニカインターナショナルから発売。5月にはビッグマイナーチェンジを実施。フロントマスクの刷新のほか、シート生地の変更やサンルーフも設定されました。また、「RS25」を新たに追加設定。

2002年1月、EZ30型3.0L水平対向6気筒エンジンを搭載した「GT30」「RS30」を追加設定。2月には「BLITZEN 2002 model」を発売。5月の一部改良ではフォグランプベゼルのデザインを変更し、SOHCエンジン搭載の「S」が追加されました。8月、「BLITZEN6」「B-SPORT」を発売。11月には400台限定のSTIによるコンプリートカー「S401 STi Version」を発売。全車持ち込み登録となります。同月、「RSK S edition」を設定。

2003年1月、「BLITZEN 2003 model」を発売。5月、生産を終了します。

レガシィB4 BL型(4代目)/2003年~2009年

2003年6月、BL型のB4を販売開始。9月に3.0Lモデルの「3.0R」を設定しました。
2004年5月、年次改良で「2.0 CNG」を、10月には「3.0R Spec B」を追加設定。

2005年3月、「2.0R B-SPORT」「2.0i B-SPORT」を追加。5月の年次改良ではサスセッティングの調整やヘッドランプカラーの変更などが施されました。同時に、南関東限定販売の期間限定車「GLAENZEN」を発売。8月には600台限定の特別仕様車「tuned by STI」を発売。
2006年5月、マイナーチェンジを実施。11月に翌年3月末までの期間限定販売の「2.0i B-sport Limited」「2.0GT SI-Cruise Limited」「3.0R SI-Cruise Limited」を追加設定。

2007年5月、年次改良でスマートエントリースタートキーを「3.0R」「2.0GT」「2.0GT Spec.B」に標準装備。「2.0R」を「2.0R SpecB」にグレード名を変更し、「3.0R SpecB」を廃止。8月、600台限定の特別仕様車「tuned by STI」を発売。11月、水平対向4気筒2500cc SOHCエンジンを搭載した「2.5i Urban selection」を追加するとともに、特別仕様車「Urban selection」を設定。

2008年5月、年次改良を実施。「3.0R EyeSight」「2.0GT EyeSight」を追加設定し、「3.0R」「3.0R SI-Cruise」「2.0GT SI-Cruise」「2.0R Spec.B」を廃止。同時にスバル50周年記念の特別仕様車「2.0i Advantage Line」を発売。10月、特別仕様車「Smart Selection」「Premium Leather Limited」を発売。

レガシィB4 BM型(5代目)/2009年~2014年

2009年5月、フルモデルチェンジでBM型に。11月、2009-2010日本カー・オブ・ザ・イヤーの特別賞「Best Value」の受賞を記念した特別仕様車「2.5i L Package Limited」「2.5i S Package Limited」を発売。

2010年5月、一部改良で「2.5i」と「2.5GT」に「EyeSight(Ver.2)」を設定。「2.5GT L Package」と「2.5GT SI-Cruise」を廃止。同時に特別仕様車「2.5i S style」を発売。6月、600台限定の特別仕様車「2.5GT tS」を発売。11月には特別仕様車「2.5i EyeSight Sport Selection」「2.5GT EyeSight Sport Selection」を発売。

2011年6月、一部改良で走行性能や安全性能が強化されました。11月、特別仕様車「2.5i EyeSight B-SPORT」を発売。

2012年5月、マイナーチェンジでフロントフェイスを刷新。インテリアはダークメタリック調の加飾パネルに変更。新グレードの「2.0GT DIT」を追加設定し、「2.5i S Package」を廃止しました。9月、「2.0GT DIT EyeSight」を追加発売。11月、第42回東京モーターショーに参考出品したモデルを忠実に再現した特別仕様車「Premium Leather Selection」を発売と同時に、300台限定の限定車「2.5i EyeSight tS」を発売。

2013年5月、一部改良を実施し、「2.5i B-SPORT EyeSight G Package」を新設するとともに「2.5GT EyeSight」を廃止。10月、特別仕様車「2.0GT DIT spec.B EyeSight」を発売。
2014年6月で受注を終了。次期型ではターボエンジンモデルが「WRX S4」に統合されることが発表されました。

レガシィB4 BN型(6代目)/2014年~2020年

2014年10月にフルモデルチェンジでBN型になりました。グレード体系は標準仕様の「LEGACY B4」と、上級グレードの「LEGACY B4 Limited」を用意。
2015年9月、一部改良で「アドバンスドセイフティパッケージ」を標準装備。
2016年9月、一部改良。「アイサイト(ver.3)」に機能を追加して安全性能を強化。同時にMARIO LEVIとのコラボレーションによる特別仕様車「LEGACY B4 SporVita」を300台限定で発売。
2017年9月、大幅改良モデルを発表。安全性能・走行性能を向上させ、エクステリアのデザインを変更。インテリアも刷新されました。
2018年9月、改良モデルを発表。安全性能を改良し、快適装備も強化されました。
2019年9月、一部改良モデルを発表(11月発売)。グレード体系を見直し、標準仕様の「B4」を廃止する替わりに新廉価グレード「B-SPORT」を追加。「Limited」にはブラウンレザーインテリアが追加されました。
2020年6月22日、日本国内向けの受注を終了。7月に販売を終え、31年の歴史に幕を降ろしました。7代目以降は海外で展開されています。

レガシィB4のモデルチェンジ遍歴
レガシィB4のモデル 販売年表
BE型(3代目) 1998年~2003年
BL型(4代目) 2003年~2009年
BM型(5代目) 2009年~2014年
BN型(6代目) 2014年~2020年(日本はこの代で終了・後継なし)