イグニスのモデルチェンジ

イグニスの後継はフロンクスか スズキの5ナンバーSUVは2024年4月販売終了 平均中古価格86万円

イグニスの後継はあるのか、新車でまだ買えるのか。日本・欧州に続き2026年にインドでも生産が終わった経緯と、実質的な後継とみられる新型SUVの動き、平均86万円前後という中古相場や狙い目の年式・グレードを整理しました。

スズキ・イグニスのモデルチェンジ情報 生産終了までの歩みと現在の中古相場

スズキが販売していたコンパクトなクロスオーバーSUV、イグニスの歩みを紹介します。
JC08モード燃費28.8km/L(ハイブリッドMG 2WD)を達成し、エコに走りを楽しむことのできたイグニスは、2020年2月4日の一部仕様変更でSUVテイストを強めた新グレード「HYBRID MF」を追加。2021年9月には中間グレードの「HYBRID MV」も加わりましたが、日本では2024年2月末に生産を終え、2024年4月26日をもって販売を終了しました。さらに2026年にはインドでも生産と受注が終わり、イグニスの車名は世界のどの市場からも姿を消しています。
イグニスがたどった改良の履歴と基本スペック、そして新車で買えなくなった現在の中古市場の状況までを確認していきます。

イグニスがインドでも生産終了 2026年に9年の販売へ幕 車名はグローバルで消滅

日本と欧州から姿を消したあとも、イグニスはインドのマルチ・スズキが上級販売チャネル「NEXA」で扱い続けていました。しかし2026年に入って生産が停止され、ディーラーでの受注も終了。同年4月時点で在庫はほぼ払底しており、2016年のデビューから約9年で販売に幕を下ろしたとみられます。これでイグニスを新車で買える市場はなくなり、車名は事実上グローバルで消滅しました。

インドでの終了理由は、日本とはやや事情が異なります。イグニスは9年の販売期間中に本格的な改良を一度しか受けておらず、インド市場で重視されるCNG仕様は最後まで設定されませんでした。マルチ・スズキが2025年にかけてラインナップ全体で6エアバッグを標準化していくなかでも、イグニスは2エアバッグのままだったと伝わります。タタ・パンチやヒュンダイ・エクスターといったSUVスタイルの安価なモデルが台頭し、社内でもスイフトやセレリオと客層が重なったことで、2025年10月から2026年3月の販売は前年同期比13%超の減少。月販2,000台を割り込む月も出ていました。

復活の可能性については、イグニスの車名が再び使われる見込みは薄いとみるのが現実的です。マルチ・スズキは新型のサブコンパクトSUV「Y43」(開発コードネーム)を準備しており、これがイグニスの実質的な後継として、タタ・パンチやヒュンダイ・エクスターに対抗する役割を担うとみられます。ただしY43の車名・発売時期はいずれも未発表で、日本導入の有無も明らかになっていません。

イグニスの中古相場は平均86万円前後 34万円台から190万円台まで流通

新車で買えなくなった現在、イグニスを手に入れる方法は中古車のみです。中古車情報サイトでの掲載状況を見ると、平均本体価格は86万〜91万円前後、価格帯は34.8万円から195.9万円までと幅があります。専門誌の調べでも中古相場はおよそ45万〜190万円とされ、流通量は270台前後を確保しているため、時間をかければ好みの仕様を探せる水準です。

新車時の価格が138.2万〜200.4万円だったことを踏まえると、上限に近い個体は最終期の低走行車、下限に近い個体は初期型の過走行車と考えると分かりやすいでしょう。選び方の目安としては、安全装備が全車標準化された2020年2月以降の2型か、バンパーデザインが統一された2021年9月以降のモデルが扱いやすい選択肢になります。SUVテイストの外観を求めるなら専用バンパーとルーフレールを備える「HYBRID MF」、装備と価格のバランスを重視するなら「HYBRID MV」が候補です。
なお、全長3,700mm・全幅1,660mmという5ナンバーに収まるサイズと、WLTCモードで19〜19.8km/L(JC08モードで23.2〜28.8km/L)という燃費は、いまのコンパクトSUVと比べても十分に通用する数字です。

イグニスは2024年4月26日に日本販売を終了 代替モデルとしてフロンクスが導入された

  • フロンクスのエクステリア
  • フロンクス
  • フロンクス

イグニスはモデルチェンジを受けることなく生産を終えました。日本での生産終了は2024年2月末で、以降は流通在庫のみの販売となり、2024年4月26日に販売も終了しています。国内向けだけでなく欧州向けの生産も同年に打ち切られており、スズキの2024年8月の世界生産実績では、国内生産の減少要因としてイグニスの生産終了が挙げられました。

終了の直接のきっかけになったのは法規対応です。2024年5月に施行が予定されていた「後退時車両直後確認装置」の継続生産車への装備義務化に対し、イグニスは対応が見送られました。施行はその後、能登半島地震などを踏まえた基準適用の延期により2024年11月へずれ込みましたが、イグニスについては販売期間の延長は行われず、そのままカタログから姿を消しています。2023年12月に生産を終えたエスクードに続く、スズキの小型車ラインナップ整理の一環でもありました。

その代替車種としてスズキが投入したのが、子会社のマルチ・スズキがインドで生産するコンパクトSUV「フロンクス」です。2024年10月16日に日本発売され、価格はFF車が254万1000円、4WD車が273万9000円。
フロンクスのサイズは全長3,995mm、全幅1,765mm、全高1,550mm、ホイールベース2,520mmで、トヨタのライズ、ダイハツのロッキーなどとサイズ感が近く、エスクード・イグニスの穴を埋めるには十分なモデルです。ただし全長3,700mm・全幅1,660mmだったイグニスに対しては一回り大きく、5ナンバー枠に収まる取り回しの良さを求めていたユーザーにとっては、そのまま置き換えられる存在とは言い切れません。イグニスに近いサイズ感を残すスズキ車としては、同じプラットフォームを用いるクロスビーが受け皿になっています。

イグニスに新グレードを追加するマイナーチェンジを2021年9月7日に実施

新グレードのハイブリッドMVはLEDヘッドランプなどを標準装備するバランスの良いモデル

イグニスに新たな中間グレードのハイブリッドMVを追加するマイナーチェンジを実施。従来の「HYBRID MX」「HYBRID MZ」に替わるグレードで、これでイグニスのグレードはエントリーグレードのハイブリッドMG、中間グレードのハイブリッドMV、上位グレードのハイブリッドMFの3つになりました。

2021年イグニスのマイナーチェンジ内容

  • ハイブリッドMVグレード追加(ハイブリッドMX・MZは廃止)
  • 全てのグレードをハイブリッドMFと同じバンパーデザインに統一
  • ハイブリッドMGにプッシュスタートシステム追加、フルオートエアコン追加
  • ハイブリッドMFにラゲッジシェルフ追加
  • ボディカラーを整理(モノトーン7色、ブラック2トーンルーフ3色)

この時点でのイグニスの販売価格はハイブリッドMG 2WDが1,611,500円で4WDが1,747,900円、ハイブリッドMV 2WDが1,758,900円で4WDが1,895,300円、ハイブリッドMF 2WDが1,867,800円で4WDが2,004,200円です。その後2022年12月の一部改良で価格が見直され、最終期は約150万円台〜204万円台の設定となりました。

イグニス HYBRID MZ(4WD)のスペック ※2020年2月改良モデル。HYBRID MZは2021年9月の改良で廃止
全長 3,700mm
全幅 1,660mm
全高 1,595mm
室内長 2,020mm
室内幅 1,365mm
室内高 1,250mm
ホイールベース 2,435mm
最低地上高 180mm
最小回転半径 4.7m
車両重量 920kg
乗車定員 5名
最高出力 67kW(91PS)/6,000
最大トルク 118Nm(12.0kgm)/4,400
モーター(ISG)最高出力/最大トルク 2.3kW(3.1PS)/1,000rpm / 50Nm(5.1kgm)/100rpm
エンジン 水冷4サイクル直列4気筒(K12C型 デュアルジェット)
総排気量 1.242L
使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
駆動方式 フルタイム4WD
トランスミッション CVT
JC08モード燃費 25.4km/L

欧州仕様のスズキ・イグニスが発表 1.2L「K12D DUALJET」エンジンとマイルドハイブリッドを搭載

スズキの欧州部門がスズキ新型イグニスの欧州仕様車を発表しました。欧州仕様の新型イグニスには1.2Lの「K12D DUALJET」エンジンを採用。1気筒あたり2本のインジェクターを備えるデュアルジェット方式のガソリンエンジンで、組み合わされるマイルドハイブリッドシステムのリチウムイオンバッテリーは容量を拡大しています。

日本仕様と同様、SUVテイストを強めたエクステリアデザインで、リアデザインやアルミホイールも刷新。ボディカラーには「タフカーキパールメタリック」「キャラバンアイボリーパールメタリック」「ラッシュイエローメタリック」など3種類の新色が新たにラインナップしています。

新型イグニスのインテリアはメータークラスターのデザインを変更。アクセントカラーにミディアムグレーメタリックやラズリミディアムブルーパールが設定されています。なお、この欧州仕様も2024年に生産を終え、欧州のスズキラインナップからは姿を消しました。

スズキ・イグニスが一部仕様変更 新グレード「HYBRID MF」を追加

スズキは2020年2月4日、イグニスの一部仕様変更を発表しました。今回の改良では内外装のデザインを刷新し、新グレード「HYBRID MF」を追加、さらに快適装備・安全装備が充実しています。

イグニス HYBRID MZのエクステリア

新型イグニス(HYBRID MG、HYBRID MX、HYBRID MZ)はフロントグリルを5スロットグリルモチーフに、リヤバンパーをボディカラー同色として新デザインとし、ワイルドなエクステリアに。インテリアについてもメーター盤面やシート表皮を刷新しており、ドアグリップやセンターコンソールに「ブルー」と「ガンメタリック」のアクセントカラーを設定しました。

イグニス HYBRID MFのエクステリア

「HYBRID MF」はSUVテイストを前面に押し出した新グレード。専用のフロントバンパーおよびリヤバンパー、フェンダーアーチモール、サイドアンダーモール、ルーフレールを装備しています。インテリアはレザー調のシート、アクセントカラーは「カーキ」「ガンメタリック」を採用し、精悍なスタイルを演出。ボディカラーは新色として「タフカーキパールメタリック」を追加した全16種類(モノトーン11色、ツートン7色)を用意します。
また、荷室は防汚タイプのラゲッジフロアで実用性を高めました。

新型イグニスは全車に先進安全装備「スズキ・セーフティ・サポート」を標準装備。スズキ国内初となるガイドミーライト機能つきオートライトシステムや助手席シートヒーターも全車標準装備です。助手席シートサイドポケットをHYBRID MG以外の全車に搭載します。なお、この改良から燃費と排出ガスの計測がWLTCモードへ移行し、JC08モードのみの表記ではなくなりました。

イグニス特別仕様車「HYBRID MGリミテッド」が発売!

イグニス特別仕様車「HYBRID MGリミテッド」が2019年7月11日から発売

2019年7月11日、イグニスの特別仕様車「HYBRID MGリミテッド」が発売されました。

特別仕様車「HYBRID MGリミテッド」は、「HYBRID MG」グレードをベースに、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を装備し、より安全性能を充実させました。フルオートエアコンとキーレスプッシュスタートシステムも特別装備されています。
さらにメーカーオプションの「全方位モニター用カメラパッケージ」を設定すれば、運転席の真上から俯瞰的に車の位置を把握できるため、駐車をアシストしてくれます。

エクステリアは、メッキフロントグリルガーニッシュやメッキフロントフォグランプベゼルの特別装備。インテリアもガンメタリック塗装パーツに変更し、より上質な質感となっています。

  • マイナーチェンジで追加されたキャラバンアイボリーパールメタリック
  • ファーベントレッド
  • スピーディーブルーメタリック
  • ピュアホワイトパール
  • スーパーブラックパール

ボディカラーは全5色で、マイナーチェンジで追加された「キャラバンアイボリーパールメタリック」も選択可能。価格は2WD仕様1,512,000円、4WD仕様1,649,160円です。

2019年7月1日のマイナーチェンジでは安全性能・エクステリアの充実化を図る

イグニスHYBRID MZ ラッシュイエローメタリック ブラック2トーンルーフ

スズキ・イグニスは2019年7月1日にマイナーチェンジを行いました。今回の一部仕様変更では、新たに「キャラバンアイボリーパールメタリック」と「ラッシュイエローメタリック」のボディカラーを追加。ブラック2トーンルーフを設定している「HYBRID MZ」にも2色追加されました。

イグニスのエントリーモデル「HYBRID MG」には、セーフティパッケージを同時に装備する場合にのみ全方位カメラパッケージをオプション設定できるようになりました。
また、イグニスの「HYBRID MX」と「HYBRID MZ」には、以下の8つの安全装備が標準搭載となります。

イグニス「HYBRID MX」「HYBRID MZ」の安全装備

  • デュアルカメラブレーキサポート
  • 誤発進抑制機能
  • 車線逸脱警報機能
  • ふらつき警報機能
  • 先行車発進お知らせ機能
  • エマージェンシーストップシグナル
  • SRSカーテンエアバッグ
  • フロントシートSRSサイドエアバッグ

イグニスのエクステリア・インテリアとモデルチェンジ遍歴

一部改良後のイグニスのエクステリアデザインに大きな変更はなし

2019年7月の一部改良後のイグニスのエクステリアに変更はなく、ボディカラーに「キャラバンアイボリーパールメタリック」と「ラッシュイエローメタリック」の2種類の新色が加わるのみです。
この時点でイグニスのHYBRID MXとHYBRID MGには以下のモノトーンカラーが9色設定されていました。

  • キャラバンアイボリーパールメタリック
  • ラッシュイエローメタリック
  • フレイムオレンジパールメタリック
  • ピュアホワイトパール
  • プレミアムシルバーメタリック
  • スーパーブラックパール
  • ネオンブルーメタリック
  • ファーベントレッド
  • スピーディーブルーメタリック

イグニスの最上級グレードにあたるHYBRID MZには、上記の9色に加え、以下のブラック2トーンルーフカラー6色が追加されます。
なお2021年9月の改良ではボディカラーが整理され、モノトーンは7色、ブラック2トーンルーフは3色となりました。最終期に選べた色数は、この時点より絞り込まれている点に注意が必要です。

  • キャラバンアイボリーパールメタリックブラック2トーンルーフ
  • ラッシュイエローメタリック ブラック2トーンルーフ
  • フレイムオレンジパールメタリック ブラック2トーンルーフ
  • ネオンブルーメタリック ブラック2トーンルーフ
  • ピュアホワイトパール ブラック2トーンルーフ
  • ファーベントレッド ブラック2トーンルーフ

イグニスのインテリアカラーは先進性とスポーティを掛け合わせたデザインで改良後も健在

イグニス HYBRID MZのコックピット

イグニス HYBRID MZのシートインテリア

快適性・居住性の高い室内空間が広がるイグニスのインテリア。インテリアカラーはボディカラーごとに別設定されており、HYBRID MZとHYBRID MXはオレンジまたはチタンのインテリアカラー、HYBRID MGにはブラックのインテリアカラーが用意されていました。2020年2月の改良ではMXとMZのアクセントカラーがブルーとガンメタリックに、追加された「HYBRID MF」にはカーキとガンメタリックが設定されています。
また、スピードメーターは1,200ccクラスのコンパクトカーとしては珍しく200km/hスケールを採用しており、走りを意識した仕立てになっていた点も、いま中古車で触れると面白いポイントです。

炎を意味するイグニスのモデルチェンジ遍歴

イグニスはスズキが販売していたコンパクトカーで、クロスオーバーSUV型のデザインのモデルです。初代スイフトの後継とも言える位置づけで、ハスラーなどの軽クロスオーバーと、エスクードのような小型クロスオーバーの中間ジャンルとして企画されました。スズキらしさを表すために、これまでのスズキ車のデザインをモチーフに取り入れられています。フロントピラーのブラックアウトはスイフト、ヘッドライト周囲に回り込む黒いグリルは初代セルボ、Cピラーの造形はフロンテクーペ、ボンネット側面の切り欠きは初代エスクードがモチーフです。
プラットフォームとパワートレインは4代目ソリオと共通で、K12C型デュアルジェットエンジンにISGとリチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドを全車に標準装備していました。

イグニス 初代 FF21S型/2016年~2024年

2015年10月、東京モーターショー2015に「イグニス」と「イグニストレイツコンセプト」を参考出品し、2016年1月に公式発表、翌月2月に販売が開始されました。グレードは廉価グレードの「HYBRID MG」、普及グレードの「HYBRID MX」、上級グレードの「HYBRID MZ」を用意します。9月に2016年度グッドデザイン賞の受賞を発表、11月16日には特別仕様車「Fリミテッド」を発売。12月には2016年度JNCAP予防安全性能アセスメントで最高ランクの「ASV++」を獲得しました。
2017年1月、欧州仕様車を販売開始。4月には中国仕様車を公開し、同月にはワールド・カー・アワーズの「2017ワールド・アーバン・カー部門TOP3」を受賞しています。9月1日に仕様変更、12月7日には特別仕様車「Sセレクション」を発売と同時に、「Fリミテッド」も仕様変更で安全性能が強化されました。
2018年7月、仕様変更。
2019年4月にボディカラーの設定が変更され、7月1日には仕様変更で安全性能がさらに強化されました。同月11日に特別仕様車「HYBRID MGリミテッド」を発売。
2020年2月4日、一部仕様変更(2型)で内外装を刷新し、環境性能を強化。「HYBRID MF」が新グレードとして追加されました。
2021年9月7日、グレード体系の見直しで、「HYBRID MX」と「HYBRID MZ」に替わって「HYBRID MV」が追加されました。
2022年12月、一部改良。前後バンパーの塗装色をシルキーシルバーからブライトシルバーへ変更し、「HYBRID MG」のスズキ セーフティ サポート非装着車を廃止。あわせて車両本体価格が改定されました。これがイグニス最後の商品改良となります。
2024年2月末、日本での生産を終了。以後は流通在庫のみの販売となり、同年4月26日に日本での販売を終了しました。欧州向けの生産も同年に終了しています。
2026年、インドでも生産と受注を終了。イグニスの車名は世界の全市場から姿を消しました。

イグニスのモデルチェンジ遍歴
イグニスのモデル 販売年表
初代 FF21S型(日本仕様) 2016年~2024年(2024年2月末生産終了/4月26日販売終了)

マイナーチェンジでデザインの幅を広げたイグニスは2024年に日本での役目を終えた

元々個性的なボディカラーが豊富に用意されていたイグニスは、度重なる一部改良で新色が追加設定され、選ぶ楽しみが広がっていきました。安全性能も改良のたびに底上げされ、快適かつ安全にドライブが楽しめるモデルへと育っています。
それでも法規対応のタイミングで延命が選ばれることはなく、日本では2024年4月26日に販売を終了。インドでも2026年に生産と受注が終わり、フルモデルチェンジを一度も受けないまま、9年の歴史に幕を下ろしました。全長3,700mmという扱いやすいサイズと5ナンバー枠、そしてどこか愛嬌のあるデザインは、いまのコンパクトSUVにはあまり見られない個性です。中古車は平均86万〜91万円前後で流通量も確保されているので、そのサイズ感に価値を感じる人にとっては、いまが探しどきといえるでしょう。