新型フィットのマイナーチェンジは2017年6月30日でシャープな内外装に
ホンダが販売するコンパクトカー「フィット」が2017年6月30日にマイナーチェンジしました。フィットといえば、日本の道路事情に適した大きさ、小回りの利くコンパクトさ、経済的な低燃費を実現し2001年に発売するやいなや、大ヒットを記録したコンパクトカーで、現在もその人気ぶりは衰えません。
ライバル車は、トヨタの「ヴィッツ」や「アクア」、日産の「ノート」「マーチ」が該当します。フィットにはガソリンモデルだけではなく、ハイブリッドモデルもあるので選択の幅がより広がります。
ホンダのコンパクトカー代表である「フィット」のマイナーチェンジ情報、変更されるエクステリア、搭載されるエンジンや装備を紹介します。
フィットのフルモデルチェンジを前にモデューロスタイル(Modulo style)登場
2018年6月29日にホンダ公式ホームページから公開されたフィットは従来のモデューロXではなく、新しいコンプリートカーの「モデューロスタイル」と呼ばれる装いで登場しました。
「モデューロスタイル」は「モデューロX」に次ぐ新たなコンプリートカーブランドで、サスペンションなどの足回りまでチューンするモデューロXに対して、走行性能はそのままにエクステリアに専用パーツを装備するドレスアップに特化したのが「モデューロスタイル」です。
フィット・モデューロスタイルの装備
- 専用フロントグリル
- 専用フロントバンパー
- 専用LEDフォグライト
- 専用デザイン15インチアルミホイール
- ブラックルーフライニング
- 本革巻ステアリングホイール
- ステンレス製スポーツペダル
- ナビ装着用スペシャルパッケージ+ETC車載器
フィット・モデューロスタイルのボディカラー
- ミッドナイトブルービーム・メタリック(32,400円高)
- プレミアムクリスタルレッド・メタリック(54,000円高)
- プラチナホワイト・パール(32,400円高)
- シャイニンググレー・メタリック
- クリスタルブラック・パール
上品なルックスで登場したフィットモデューロスタイル
いままでのモデューロXは走りを重点に置いたアグレッシブなフォルムでしたが、新しいモデューロスタイルは上品なルックスも取り入れたスタイリングになっています。大きく開いたロアグリルに囲むよう配置されたメッキパーツ、LEDデイライトの周りにもメッキパーツが配置されています。
ホイールもフィットモデューロスタイル専用でデザインされている
シルバーとダークグレーのツートンカラーになったモデューロスタイルのホイールは、5本のメインスポークがシルバー塗装されていて、ダブルに分かれたサブスポークがダークグレーに塗装されています。ナット穴の部分がフラットではなく多少コンケイブしているように見えオシャレなデザインです。
フィット モデューロスタイルの価格帯はガソリンモデルが1,890,000円からで、ベース車になる「13G・L ホンダセンシング」が1,653,480円なので236,520円の価格上昇となります。
専用装備から見るととてもお得なコンプリートカーなので、少し違うかっこいいフィットが欲しい方におすすめです。
グレード | 駆動 | 販売価格 |
---|---|---|
ハイブリッド・モデューロスタイル ホンダセンシング |
FF | 2,257,200円~ |
4WD | 2,419,200円~ | |
13G・モデューロスタイル ホンダセンシング |
FF | 1,890,000円~ |
4WD | 2,084,400円~ |
フィットのモデルチェンジの歴史
フィットは「ロゴ」の後継モデルとして2001年に販売され、2017年現在でもモデルチェンジが繰り返され販売が継続しています。
初代フィットは2001年に発売され、数回のマイナーチェンジを繰り返し2007年まで販売されフルモデルチェンジされました。2代目フィットは2007年10月から販売開始して初代と同じくマイナーチェンジを施し、2013年に3代目へと移行しました。
ホンダのフィットがモデルチェンジしている周期は6~7年で、HIDヘッドライトやプッシュスタート、アクティブブレーキの追加など、その時代に合わせた最先端の装備をマイナーチェンジで装備しています。3代目フィットが2013年から販売されていて、過去のモデルチェンジ実績を考えると、フルモデルチェンジは2019年頃になると予想します。
フィットのフルモデルチェンジ周期
- 初代 2001年6月~2007年10月(6年4ヶ月)
- 2代目 2007年10月~2013年9月(5年11ヶ月)
- 3代目 2013年9月~
マイナーチェンジ後のフィットのエクステリア・インテリアは全体的にシャープなイメージに一新
マイナーチェンジした新型フィット
マイナーチェンジ前の3代目フィット
3代目のフィットが2017年6月30日にマイナーチェンジすると、ホンダ公式ホームページでアナウンスがありました。ボディサイズなどは公開されていませんが、ヘッドライト・グリル・バンパーのデザインがキリッとした印象になっています。
インテリアもブラウン系統スエード素材のコンビシートを採用し、質感がすごく高まっています。
また、シフトレバーも変更されて、ツヤのあるピアノブラック調の色を採用して、上質に仕上げています。
他にも、フィットには未搭載だったホンダセンシングを搭載し、より安全・安心に運転できるようになります。2017年6月30日にマイナーチェンジするフィットには、ボディカラーが追加されて全部で12色になります。
新型フィットのボディカラー マイチェンして新色も6色追加され華やかに
ルージュアメジスト・メタリック(新色)
スカイライドブルー・メタリック(新色)
プレミアムアガットブラウン・パール(新色)
プレミアムイエロー・パール2(新色)
ルナシルバー・メタリック(新色)
シャイニンググレー・メタリック(新色)
ミッドナイトブルービーム・メタリック
プレミアムホワイトパール2
ブリリアントスポーティブルー・メタリック
クリスタルブラック・パール
プレミアムクリスタルレッド・メタリック
サンセットオレンジ2
マイナーチェンジするフィットのラインナップは「ハイブリッド」「1.3Lガソリン」「1.5Lガソリン」「スポーティモデル」の、4つラインナップがあります。予想されていたダウンサイジングの「1.0Lターボエンジン」は追加されませんでしたが、4代目となる次期フィットに搭載されることを期待します。
マイナーチェンジする新型フィットの搭載エンジン
マイナーチェンジする新型フィットに搭載されるエンジンは、1,300ccの「L13Bエンジン」と、1,500ccの「L15Bエンジン」、またハイブリッドシステムを装備した「LEBエンジン」が搭載されます。
1.0リットルターボエンジンは、2019年頃にモデルチェンジする4代目フィットに搭載するでしょう。
L13Bエンジン | L15Bエンジン | LEBエンジン | |
---|---|---|---|
種類 | 直列4気筒 | 直列4気筒 | 直列4気筒 |
排気量 | 1,317cc | 1,496cc | 1,496cc |
最高出力 | 100ps/6,000rpm | 132ps/6,600rpm | 110ps/6,000rpm |
最大トルク | 119Nm/5,000rpm | 155Nm/4,600rpm | 134Nm/5,000rpm |
モーター出力 | – | – | 29.5ps/1,313~2,000rpm |
モータートルク | – | – | 160Nm/0~1,313rpm |
安全装備「ホンダ・センシング」が追加され家族で安心して乗れる新型フィットに生まれ変わる
3代目フィットへ新たに追加されるのは、安全装備の「ホンダ・センシング」です。旧型フィットには、30km/h以下で前の車に衝突しそうになると自動ブレーキをかけてくれる「シティブレーキアクティブシステム」が搭載されていますが、さらに「車線逸脱警報」や「先行車発進お知らせ」など、たくさんの安全装備を追加します。
また、快適装備の「フルオートエアコン」や「シートヒーター」などは既に実装されていて、ホンダ・センシングが搭載されると、家族を乗せた長距離ドライブもさらに安全・快適にこなせるFITになります。
新型フィットの発売は2017年6月30日・販売価格は1,428,840円から
2013年の発売から、1年ごとに一部改良や特別仕様車を販売しているフィットは2017年6月30日にマイナーチェンジしました。
2014年10月に1度目の一部改良で「あんしんパッケージ」の標準装備、IR・UVカットのフロントウィンドウなどの追加、2015年9月に2回目の一部改良を施してフロントグリルのデザイン変更、プラズマクラスター付きのフルオートエアコンの追加、2016年9月には特別仕様車の「ファインエディション」を発売してきました。
2017年のフィットは、フロントバンパーの変更やジュエルアイLEDヘッドライトを採用して、さらに安全・スタイリッシュに進化します。
3代目フィット改良実績
- 2013年9月に発売
- 2014年10月に一部改良
- 2015年9月に一部改良
- 2016年9月に特別仕様車の発売
新型フィットのガソリンモデル・ハイブリッドモデル・特別仕様車・モデューロの販売価格一覧
2017年6月29日に新型フィットの価格帯が発表されました。ハイブリッドエンジンを搭載したグレードは、169万円から、1,300ccのガソリンエンジンは148万円から、1,500ccのガソリンエンジンは、185万円からになっています。
フィットのグレード | 販売価格 |
---|---|
13G・F(2WD) | 1,428,840円~ |
13G・F(4WD) | 1,623,240円~ |
13G・L Honda SENSING(2WD) | 1,653,480円~ |
13G・L Honda SENSING(4WD) | 1,847,880円~ |
13G・S Honda SENSING(2WD) | 1,790,640円~ |
13G・S Honda SENSING(4WD) | 1,985,040円~ |
15XL・Honda SENSING(2WD) | 1,853,280円~ |
15XL・Honda SENSING(4WD) | 2,015,280円~ |
RS・Honda SENSING(2WD) | 2,050,920円~ |
13G・F 特別仕様車 コンフォートエディション(2WD) | 1,461,240円~ |
13G・F 特別仕様車 コンフォートエディション(4WD) | 1,655,640円~ |
13G・Modulo style Honda SENSING(2WD) | 1,890,000円~ |
13G・Modulo style Honda SENSING(4WD) | 2,084,400円~ |
HYBRID(2WD) | 1,699,920円~ |
HYBRID(4WD) | 1,894,320円~ |
HYBRID・F(2WD) | 1,815,480円~ |
HYBRID・F(4WD) | 2,009,880円~ |
HYBRID・L Honda SENSING(2WD) | 2,079,000円~ |
HYBRID・L Honda SENSING(4WD) | 2,241,000円~ |
HYBRID・S Honda SENSING(2WD) | 2,205,360円~ |
HYBRID・S Honda SENSING(4WD) | 2,367,360円~ |
HYBRID・F 特別仕様車 コンフォートエディション(2WD) | 1,847,880円~ |
HYBRID・F 特別仕様車 コンフォートエディション(4WD) | 2,042,280円~ |
HYBRID・Modulo style Honda SENSING(2WD) | 2,257,200円~ |
HYBRID・Modulo style Honda SENSING(4WD) | 2,419,200円~ |
2017年のマイナーチェンジで低燃費で安全なフィットに進化
ライバル車のトヨタ「ヴィッツ」には2017年1月にハイブリッドモデルが追加されて燃費が34.4km/Lに、日産の「ノート」は2016年11月にe-powerモデルが追加され、燃費は37.2km/Lへと進化しています。
マイナーチェンジされた新型フィットハイブリッドの2WDモデルでは、燃費が37.2km/Lとライバル車にも負けないくらいあり、2017年のマイナーチェンジで安全装備の「ホンダ・センシング」の搭載やジュエルアイLEDの装備で、安全でスタイリッシュになりました。