エスティマのハイブリッドモデルとガソリンモデルの年間維持費と内訳
トヨタの上級ミニバンのエスティマは、1990年に初代が販売されて以降「天才タマゴ」の愛称でファミリー層に愛されてきた7〜8人乗りのミニバンです。2019年10月に約30年の販売に幕を閉じましたが、中古車市場では今も高い人気を誇っています。
この記事では、3代目の「2.4ハイブリッドモデル(AERAS E-Four)」と「3.5リットルガソリン4WDモデル(エスティマG 3.5 4WD)」の年間維持費をそれぞれ試算し、比較します。エスティマの中古車購入を検討している方や、維持費の目安を知りたい方はぜひ参考にしてください。
今回の試算は「持ち家・駐車スペースあり・30歳夫婦のケース」を想定しています。月極駐車場を利用している場合は、別途駐車場代を加算して計算してみてください。
トヨタ・エスティマの概要とスペック
2016年のマイナーチェンジでV6エンジンは廃止され、グレードも「アエラス」に一本化。ハイブリッドモデルは2.4リットルエンジンが継続設定されました。3.5リットルガソリンモデルはマイナーチェンジ前のモデルであり、現在は中古車のみで入手可能です。エスティマ自体の新車販売はすでに終了しているため、購入は中古車が前提となります。
| 全長 | 4,820mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,810mm |
| 全高 | 1,760mm |
| ホイールベース | 2,950mm |
| 最小回転半径 | 5.7m |
| 燃費(カタログ値) | 18.0km/L |
| 燃料 | レギュラーガソリン |
| 乗車定員 | 7〜8人 |
| 車両重量 | 1,970kg |
| エンジン | 2AZ-FXE |
| 総排気量 | 2,362cc |
| 全長 | 4,795mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,800mm |
| 全高 | 1,760mm |
| ホイールベース | 2,950mm |
| 最小回転半径 | 5.7m |
| 燃費(カタログ値) | 9.1km/L |
| 燃料 | ハイオクガソリン |
| 乗車定員 | 7〜8人 |
| 車両重量 | 1,900kg |
| エンジン | 2GR-FE |
| 総排気量 | 3,456cc |
エスティマ・ハイブリッドの維持費は約36万円、3.5Gの維持費は約51万円
各費用を積み上げると、ハイブリッドの年間維持費は約359,363円、3.5Gは約510,181円となりました。差額は約150,818円で、燃費と自動車税の違いが主な要因です。
駐車場代0円(持ち家・駐車スペースあり想定)のケースです。月極駐車場を別途借りる場合は、地域の相場分を加算してください(東京23区なら年間+360,000円、名古屋なら+132,000円が目安)。
| 費用項目 | ハイブリッド | 3.5G(ガソリン) |
|---|---|---|
| 自動車税 | 45,000円 | 58,000円 |
| 燃料代(年間) | 109,028円 | 239,726円 |
| 駐車場代 | 0円 | 0円 |
| 車検代(年積立) | 33,275円 | 33,275円 |
| 任意保険料 | 106,060円 | 113,180円 |
| 諸経費(タイヤ・オイル等) | 66,000円 | 66,000円 |
| 合計(年間) | 約359,363円 | 約510,181円 |
※燃料代はレギュラー157円/L、ハイオク175円/Lで試算(資源エネルギー庁の直近全国平均を参考)。自動車税は2019年10月以前の初回登録に適用される旧税率を採用。任意保険は30歳・ゴールド免許・配偶者補償あり・車両保険ありの見積もり例。
エスティマの自動車税:ハイブリッドは45,000円、3.5Gは58,000円
自動車税は毎年4月1日時点の所有者に課される税金で、5月末が納付期限です。ハイブリッドは排気量2,362cc(2.0L超〜2.5L以下)で45,000円、3.5Gは3,456cc(3.0L超〜3.5L以下)で58,000円となります(2019年10月以前の初回登録の場合の旧税率)。差額は13,000円です。
| 排気量 | 税額 | 13年超の税額 |
|---|---|---|
| 1.0L以下 | 29,500円 | 33,900円 |
| 1.0L超~1.5L以下 | 34,500円 | 39,600円 |
| 1.5L超~2.0L以下 | 39,500円 | 45,400円 |
| 2.0L超~2.5L以下 | 45,000円 | 51,700円 |
| 2.5L超~3.0L以下 | 51,000円 | 58,600円 |
| 3.0L超~3.5L以下 | 58,000円 | 66,700円 |
| 3.5L超~4.0L以下 | 66,500円 | 76,400円 |
| 4.0L超~4.5L以下 | 76,500円 | 87,900円 |
| 4.5L超~6.0L以下 | 88,000円 | 101,200円 |
| 6.0L超 | 111,000円 | 127,600円 |
| 排気量 | 税額 |
|---|---|
| 1.0L以下 | 25,000円 |
| 1.0L超~1.5L以下 | 30,500円 |
| 1.5L超~2.0L以下 | 36,000円 |
| 2.0L超~2.5L以下 | 43,500円 |
| 2.5L超~3.0L以下 | 50,000円 |
| 3.0L超~3.5L以下 | 57,000円 |
| 3.5L超~4.0L以下 | 65,500円 |
| 4.0L超~4.5L以下 | 75,500円 |
| 4.5L超~6.0L以下 | 87,000円 |
| 6.0L超 | 110,000円 |
※エスティマは2019年に生産終了しており、現在は中古車のみの流通です。登録時期が2019年10月以前の車両がほとんどのため、旧税率が適用されます。登録から13年・18年が経過すると増税となる点にも注意してください。
燃料代:ハイブリッドは109,028円、3.5Gは239,726円で差額130,698円
年間の燃料代は「年間走行距離」「実燃費」「燃料価格」で算出できます。通勤・買い物・レジャーに使用した場合の年間走行距離の目安は以下の通りです。
年間走行距離の目安
通勤・通学(往復30km×120日=3,600km)
週1回のお買い物(往復30km×52週=1,560km)
月1回のレジャー(往復400km×12回=4,800km)
合計:9,960km ≒ 約10,000km
実燃費はカタログ燃費の約8割が目安です。ハイブリッドは18.0×0.8=14.4km/L、3.5Gは9.1×0.8=7.3km/Lで計算します。
エスティマ・ハイブリッドの年間燃料代
10,000km ÷ 14.4km/L = 約694リットル
694リットル × 157円 = 約109,000円
エスティマ3.5Gの年間燃料代
10,000km ÷ 7.3km/L = 約1,370リットル
1,370リットル × 175円 = 約239,750円
燃料代だけでも年間約130,700円の差があります。ハイオク仕様の3.5Gは燃費の悪さに加えて燃料単価も高く、ランニングコストで大きく不利です。走行距離が多い方ほど、ハイブリッドの維持費メリットが拡大します。
※燃料価格は資源エネルギー庁の直近データを参考にした目安です。実際の価格は時期・地域によって変動します。
自宅に駐車スペースがある場合は駐車場代0円
今回の試算は持ち家に駐車スペースがあるため0円としています。月極駐車場を借りる場合は地域の相場分が上乗せとなります。
- 東京(23区)の相場:30,000円(年間360,000円)
- 大阪市の相場:25,000円(年間300,000円)
- 横浜市の相場:17,000円(年間204,000円)
- 名古屋市の相場:11,000円(年間132,000円)
- 福岡市の相場:11,000円(年間132,000円)
- 札幌市の相場:10,000円(年間120,000円)
エスティマのような大型ミニバンはボディサイズが大きいため、平置き・機械式問わず駐車場選びに注意が必要です。機械式駐車場は全高制限(1,760mm)に対応しているか必ず確認しましょう。
車検代33,275円の内訳(年間積立額)
車検は2年ごとに受ける義務があり(新車は初回3年後)、「法定費用」「整備代」「サービス(代行)料」で構成されます。今回はトヨタディーラーでオイル交換も実施したケースで試算しています。
エスティマの車検費用(試算)
重量税:32,800円(車両重量1,900〜1,970kg・エコカー外・2年車検)
自賠責保険料:17,650円(24ヶ月・2023年4月以降の現行料金)
印紙代:1,100円
整備代(オイル交換等):5,000円
ディーラー代行料:10,000円
合計:66,550円
2年に1回のため、年間積立額:33,275円
※エスティマは生産終了から年数が経過しているため、各種消耗品の交換が必要になる場合があります。車検費用は整備内容によって変わるため、余裕をもって見積もりを取ることをおすすめします。
●重量税
重量税は車両重量によって決まります。ハイブリッドの車両重量は1,970kg、3.5Gは1,900kgで、どちらも1,501〜2,000kg以下の区分に該当し、2年車検の重量税は32,800円です。
| 車両重量 | エコカー外(減税なし) | エコカー(本則税率) | エコカー(25%減税) | エコカー(50%減税) |
|---|---|---|---|---|
| 500kg以下 | 12,300円 | 7,500円 | 5,600円 | 3,700円 |
| 1,000kg以下 | 24,600円 | 15,000円 | 11,200円 | 7,500円 |
| 1,500kg以下 | 36,900円 | 22,500円 | 16,800円 | 11,200円 |
| 2,000kg以下 | 49,200円 | 30,000円 | 22,500円 | 15,000円 |
| 2,500kg以下 | 61,500円 | 37,500円 | 28,100円 | 18,700円 |
| 3,000kg以下 | 73,800円 | 45,000円 | 33,700円 | 22,500円 |
| 車両重量 | エコカー外(減税なし) | エコカー(本則税率) | エコカー(25%減税) | エコカー(50%減税) |
|---|---|---|---|---|
| 500kg以下 | 8,200円 | 5,000円 | 3,700円 | 2,500円 |
| 1,000kg以下 | 16,400円 | 10,000円 | 7,500円 | 5,000円 |
| 1,500kg以下 | 24,600円 | 15,000円 | 11,200円 | 7,500円 |
| 2,000kg以下 | 32,800円 | 20,000円 | 15,000円 | 10,000円 |
| 2,500kg以下 | 41,000円 | 25,000円 | 18,700円 | 12,500円 |
| 3,000kg以下 | 49,200円 | 30,000円 | 22,500円 | 15,000円 |
※登録から13年・18年が経過すると重量税が加算されます。エスティマは生産終了後年数が経過した車両も多いため、購入時は登録年を確認し、増税の有無を確認しましょう。
※エコカー減免対象車は税額が免除または一定割合減免されます。
●自賠責保険料(離島・沖縄を除く)
自賠責保険は公道走行に必須の強制保険です。2023年4月1日以降の改定により、普通自動車24ヶ月契約で17,650円となっています(旧料金の25,830円から引き下げ)。
| 保険期間 | 37ヵ月 | 36ヵ月 | 25ヵ月 | 24ヵ月 | 13ヵ月 | 12ヵ月 | 1ヵ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 普通自動車 | 24,190円 | 23,690円 | 18,160円 | 17,650円 | 12,010円 | 11,500円 | 5,740円 |
※新車購入時は37ヶ月(24,190円)での加入が一般的です。
任意保険料:ハイブリッド106,060円、3.5Gは113,180円
任意保険は年齢・等級・補償内容によって大きく異なります。今回は以下の条件で試算しています。
- ゴールド免許保有
- 対人・対物無制限の補償
- 補償する年齢は30歳以上
- 年間走行距離11,000km以下
- 加入者と同居の配偶者を補償
- 車両保険あり
エスティマ・ハイブリッドの任意保険料
車両保険あり:106,060円
車両保険なし:43,340円
エスティマ3.5Gの任意保険料
車両保険あり:113,180円
車両保険なし:44,660円
同じエスティマでも排気量の違いで数千円の差がありますが、維持費の中では大きな差ではありません。なお、中古車のエスティマは年式によって車両保険の設定が変わる場合があるため、加入時に保険会社に確認しましょう。
諸経費66,000円の内訳(タイヤ代・オイル交換代)
諸経費はオイル交換・タイヤ交換などの定期メンテナンス費用の合計です。オイル交換は半年に1回のペースで年間約20,000円以内を目安にしてください。
エスティマ・ハイブリッド/3.5Gのタイヤ費用(標準サイズ:215/60R17)
夏タイヤ(エコピアNH100RV・4本):60,000円
スタッドレスタイヤ(ブリヂストンVRX・4本):72,000円
夏冬合計:132,000円
3年に1回の交換で年間積立額:44,000円
ハイブリッドも3.5Gも同じタイヤサイズのため、タイヤ費用は同額です。タイヤ交換工賃(組み替え・シーズン交換)は別途5,000〜10,000円程度を見込んでおきましょう。オイル交換代(22,000円)とタイヤ積立額(44,000円)の合計が年間諸経費66,000円となります。
エスティマは燃費重視ならハイブリッド、余裕のパワーなら3.5G
維持費の試算では、ハイブリッドが3.5Gより年間約15万円安い結果となりました。特に燃料代の差が大きく、走行距離が増えるほどその差は広がります。一方で、ハイブリッドの最高出力が150PSに対し、3.5Gは280PSと約2倍のパワー差があり、7〜8人フル乗車でも余裕のある走りを求めるなら3.5Gに魅力があります。
中古車として購入する場合は、年式・走行距離に加えて車検残存期間や整備履歴の確認が重要です。特にハイブリッドモデルはバッテリーの劣化状況を確認し、保証の有無もチェックしておくことをおすすめします。ランニングコストを重視するならハイブリッド、大人数でのドライブを存分に楽しみたいなら3.5Gを選ぶと、後悔が少なくなるでしょう。