エスクァイアはフルモデルチェンジせず2021年12月で生産終了
トヨタのミニバン3兄弟の中で、最も高級感のあるモデルがエスクァイアでした。2018年の時点では販売開始から4年が経ち、2代目へのフルモデルチェンジは2022年1月頃と予想されていましたが、実際には2代目が登場することはなく、2021年12月上旬に生産を終了しています。
エスクァイアが2021年12月に生産終了 後継はノアとヴォクシーに引き継がれた
ノア、ヴォクシーは2022年1月13日にフルモデルチェンジしましたが、3兄弟の中で高級路線にあったエスクァイアは、その前の2021年12月上旬で生産終了となることが、2021年9月にエスクァイアのWebページ上で告知されました。新車の注文は同年9月に締め切られています。
エスクァイアはアルファードに似た押し出しの強い縦基調のメッキグリルが特徴で、ラグジュアリーなインテリアも魅力のミニバンでした。
その分ノアやヴォクシーより価格は高く、トヨタが全店で全車種を扱うようになったことも影響し、2021年は月販1,000台強で推移していました。販売台数は2020年の約2万6千台から2021年は約1万2千台へと落ち込んでいます。
トヨタは2020年5月から全車種併売を開始し、どのトヨタ店でも全車種が買えるようになりました。似た兄弟車を複数そろえる意味が薄れたことも、エスクァイア整理の背景です。兄弟車のヴォクシーとノアが残るため、実質的な後継はこの2車種となりました。
エスクァイアは5ナンバーサイズが特徴 2代目のサイズ予想は登場せず終了
エスクァイアはノアやヴォクシーと同じボディで、全長4,695mm・全幅1,695mm・全高1,825mmの5ナンバーサイズでした。ノアのSiやヴォクシーのZSのようなエアログレードは設定されず、むやみに飾らない紳士的な佇まいが持ち味でした。
かつては、2代目でも5ナンバーのまま、エアログレードは設定しないと予想していました。しかし2代目エスクァイアそのものが登場せず、この予想が実車で確かめられることはありませんでした。参考までに、後継のノア/ヴォクシー(90系)では、ノアが5ナンバーと3ナンバー、ヴォクシーが3ナンバー(エアロ)という棲み分けになっています。
| 全長 | 4,695mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,695mm |
| 全高 | 1,825mm |
| ホイールベース | 2,850mm |
| 最低地上高 | 160mm |
5ナンバーといっても、全長4.7m・全幅1.7m・全高2.0mのいずれか1つでも超えると3ナンバーになります。エスクァイアは全長4,695mm・全幅1,695mmと、あとわずかで枠を外れるギリギリのサイズに仕立てられていました。
ミニバンらしく室内は広く、大人でも横になれるほどのスペースがありました。家族での移動はもちろん、車中泊や自転車を積んでの遠征などにも対応でき、上質なインテリアと相まって、ミドルサイズミニバンの高級モデルと呼べる存在でした。
TNGAプラットフォームや2.0Lダイナミックフォースハイブリッドは後継ノア/ヴォクシーで実現
かつては、新しいエスクァイアにプリウスから展開が進んでいたTNGAプラットフォームが採用されるだろうと考えていました。当時すでにプリウスやクラウン、カムリ、C-HR、カローラスポーツ、レクサスLC・LSなど、新型車に続々と展開されていたためです。
結果として、エスクァイアの2代目は実現しませんでしたが、この進化は2022年1月にフルモデルチェンジした後継のノア/ヴォクシーで現実のものとなりました。新型ノア/ヴォクシーはTNGAを採用し、世界トップクラスの熱効率をうたう2.0Lダイナミックフォースエンジンを組み合わせたハイブリッド(THS II)を搭載しています。
ダイレクトシフトCVTと燃費向上も後継で実現 30km/L超の予想は届かず
トランスミッションについても、当時は新しい「ダイレクトシフトCVT」が採用されるだろうと予想していました。これはレスポンスに優れ、同じエンジンでもストレスの少ない走りが期待できるものです。
初代エスクァイアのハイブリッドの燃費は23.8km/L(JC08モード)で、当時は次期型で30.0km/L前後まで伸びると見込んでいました。実際には2代目エスクァイアは登場せず、後継のノア/ヴォクシー(ハイブリッド)でもWLTCモードで最高23km/L超という水準で、当時予想した30km/Lには届いていません。測定基準の違い(JC08からWLTCへ)もあり、予想はやや強気だったと言えます。
最新のトヨタセーフティセンスも後継ノア/ヴォクシーへ エスクァイアは初代のまま終了
初代エスクァイアが搭載していた安全装備は、旧名称でいう「トヨタセーフティセンスC」で、自動ブレーキは対車両のみに作動するものでした。トヨタセーフティセンスは改良のたびに上位版へ切り替わっていたため、当時は2代目エスクァイアに、より進んだ世代が載ると考えていました。
当時、エスクァイアに載ると予想していたトヨタセーフティセンス
- トヨタセーフティセンスP(可能性小)
- 第2世代トヨタセーフティセンス(可能性大)
第2世代のトヨタセーフティセンスは、2017年12月のアルファード・ヴェルファイアの改良時に採用され、昼間の自転車や夜間の歩行者も検知できるようになったものです。ただしエスクァイア自体は、2019年の改良で昼間の歩行者に対応した自動ブレーキを備えるにとどまり、大きな世代交代を受けないまま生産を終えました。最新世代のトヨタセーフティセンスは、後継のノア/ヴォクシーに搭載されています。
ハイブリッドのE-Fourも後継ノア/ヴォクシーで設定 エスクァイアには最後まで非設定
当時は、初代でFF(2WD)しかなかったハイブリッドに、電気式4WDのE-Fourが加わるだろうとも予想していました。
TNGAを初採用したプリウスがハイブリッド4WDのE-Fourを備えていたため、ミニバン向けに仕立てたE-Fourの追加は自然な流れでした。実際、この構成は後継のノア/ヴォクシーのハイブリッドで実現し、ガソリンだけでなくハイブリッドでも2WDと4WDが選べるようになっています。ただしエスクァイア自体には、最後までハイブリッドのE-Fourは設定されませんでした。
2代目に予想していた価格帯は280万〜355万円 実車は登場せず
2022年に登場すると見込んでいた2代目エスクァイアは、新しいTNGAや最新のトヨタセーフティセンス、ハイブリッドの採用で数十万円の値上がりになると予想していました。初代の価格帯は2,675,160円から3,358,800円で、2代目では280万〜355万円ほどになると考えていました。以下はその予想値ですが、2代目自体が登場しなかったため、実現していません。
| Xi | 287万円 |
|---|---|
| Gi | 309万円 |
| Gi プレミアムパッケージ | 318万円 |
| ハイブリッドXi | 335万円 |
| ハイブリッドGi | 350万円 |
| ハイブリッドGi プレミアムパッケージ | 355万円 |
車種再編で統合説もあったが 実際はノア/ヴォクシー2車種が継続しエスクァイアのみ廃止
フルモデルチェンジを機に、エスクァイアやノアがヴォクシーへ統合されるのでは、との見方もありました。これは2019年から進んだトヨタの販売チャネル集約と車種再編を背景にしたものです。
しかし実際には、2022年1月のフルモデルチェンジでノア(標準+エアロ)とヴォクシー(エアロ)の2車種が継続し、ヴォクシーの車名も存続しました。1代限りで姿を消したのはエスクァイアだけでした。エスクァイアの上質な立ち位置は、標準顔を持つ新型ノアがおおむね引き継いだかたちです。販売チャネルが一本化された以上、似た兄弟車を並べる必要が薄れたことが、この整理の大きな理由でした。
男性への敬意を意味するエスクァイアのモデルチェンジ遍歴
エスクァイアはトヨタが販売していた5ナンバーのMクラス高級ミニバンで、ノアとヴォクシーをベースに「上質感」「上級感」「高級感」を狙って開発されたモデルでした。
エスクァイア ZRR8#G/ZWR80G型(2014年~2021年)
2014年10月、エスクァイアがデビュー。ガソリン車・ハイブリッド車それぞれに「Xi」「Gi」を設定しました。
2016年1月、一部改良で全車に「Toyota Safety Sense C」を標準装備。あわせて黒基調の特別仕様車「Gi”Black-Tailored”」を発売。
2017年7月、マイナーチェンジを実施し、最上級パッケージ「Gi”Premium Package”」を10月に発売。
2019年1月、一部改良で安全性能を高め、「Gi”Premium Package・Black-Tailored”」を発売。
2020年4月、グレード体系を縮小し、「Gi」と「HYBRID G」が中心となりました。
2021年9月、生産終了を告知し新車注文を締め切り、2021年12月上旬に生産を終了。1代限りでその歴史に幕を下ろし、後継はノア/ヴォクシーに引き継がれました。
| エスクァイアのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| ZRR8#G/ZWR80G型 | 2014年~2021年 |
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エスクァイア HYBRID Gi Premium Package -
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エスクァイア HYBRID Gi Premium Package