3代目スズキ・ソリオバンディットの内装はソリオとどこが違う?インテリアの特徴をチェック
ソリオの派生モデルとして2012年に登場したスズキのソリオ・バンディット(SOLIO・BANDIT)は、2015年に初のフルモデルチェンジを迎え、2018年時点で2代目モデルを製造・販売、三菱自動車へデリカD2カスタムとしてOEM供給されました。2016年にはソリオバンディットの特別仕様車「Fリミテッド」を販売し、2018年7月にはソリオとともにマイナーチェンジが行われました。
通常モデルのSUZUKIソリオとの違いは、ハイブリッドSVとハイブリッドMVのハイブリッドカーのみがラインナップしている点や、ヘッドライトやグリルなど丸みのあったエクステリアがよりシャープになりグレードアップしていること等が挙げられます。今回はソリオバンディットの内装がソリオと比べてどう変化しているのか、コックピットやシートインテリアを中心にまとめていきます。
ソリオバンディットに採用されている独創的なパッケージング技術に注目
それぞれエクステリアの一部に違いはあるものの、ソリオバンディットのボディサイズは通常モデルのソリオと変わりません。車両の骨組みには「ハーテクト(HERTECT)」と呼ばれるスズキ独自の次世代テクノロジーを採用しています。室内長はソリオと同じくコンパクトハイトワゴンナンバー1を誇る2,515mmと頭上空間が広く確保されており、閉塞感のないくつろぎ空間を演出しています。
コンパクトカーのレベルを超える広さを持つソリオバンディットは、そのときに載せる荷物や乗車人数に応じて自由にシートアレンジが可能です。リアシートは5:5可倒式となっており、大きな荷物を載せるのはもちろん、フルフラットにもできるので車中泊でも活躍してくれます。リアシートを倒す際、荷室側からもレバー操作ひとつで簡単にできるのでとても便利です。
ソリオバンディットのシート内装にはスポーティな黒のファブリックが標準装備
ソリオのシートがシンプルな無地のファブリック生地であるのに対し、ソリオバンディットのシート生地は立体感のある柄入りのファブリックを採用し差別化されています。ハイブリッドSV・ハイブリッドMVともにブラックカラーで同じデザインです。ボディカラーに深みのあるダークカラーやブラックの2トーンルーフデザインがラインナップするソリオバンディットによく似合います。
バンディット本来のスポーツテイストの強いスタイリッシュなシートのままでももちろんかっこいいのですが、物足りない方はシートカバーを付けて自分らしくカスタムするのもアリでしょう。レジャーやアウトドアでの使用を考えるなら、純正アクセサリーとして販売されている防水性のシートカバーを取り付けるのもおすすめです。
シートとシートの間にセンターウォークスルー構造を採用することで、運転席や助手席から後部座席へのアクセスも良好となっています。大人でも足を組んでゆったりとくつろげる空間が広がります。フロントだけでなく、左右リアシートにもそれぞれ独立したリクライニング機構とスライド機構を採用しています。
ソリオバンディットのコックピットは見晴らしがよくインパネの操作性もばっちり
ソリオのメーターは通常モデルのソリオと同じく視認性の高いデザインで、燃費状態によって色が青・緑・白に変化するステータスインフォメーションランプを搭載しています。スイッチの配置もごちゃごちゃしておらず、シンプルで操作しやすいのがポイントです。
ステアリングホイールはドライバーの手によくフィットする握り心地の良い本革巻です。メーカーオプションによりステアリングハンズフリースイッチの装備が可能となっています。
インパネ周りのデザインはグレードごとに特に大きな違いはありませんが、インパネアッパーガーニッシュはハイブリッドSVがブルーメタリック、ハイブリッドMVがシルバーメタリックとそれぞれ異なるカラーが設定されています。また、ピラーを細くすることで前方視界の死角を減らし、運転しやすさをアップしています。
マルチインフォメーションディスプレイは、ソリオバンディットのハイブリッドSV・ハイブリッドMVの両方に標準装備されています。トリップメーターや後続可能距離、時計など様々な走行情報を表示します。
よりスポーツテイストを全面に押し出したいという方は、純正アクセサリーのルームミラーカウルやアルミペダルセット、本革ステアリングカバーの取り付けもおすすめです。バンディットのインテリアをレーシーにイメージチェンジできます。
ソリオバンディットの荷室には自転車もゴルフバッグもらくらく積める!
ソリオバンディットのラゲッジルームはテールゲートが大きく、また地上高も665mmと低く設定されているため、力のない方でも大きな荷物を持ち上げることなくスムーズに載せることができます。写真のように9.5インチのゴルフバッグや26型・20型自転車の積載も可能です。
ソリオのハイブリッドMVグレードにはサブトランクが備わっています。写真はハイブリッドMVの2WD車ですが、4WD車の場合はトランクの容量が違います。
ソリオバンディットの車内には気の利く収納ポイントが数多く設置してある
便利な収納スペースが至るところに確保してあるのもソリオバンディットの魅力です。運転席にはインパネボックス、助手席にはインパネトレーを設置しています。インパネボックスには小銭入れなどを入れたり、インパネトレーには駐車券やティッシュボックスを置くのも良いでしょう。
運転席と助手席それぞれにドリンクホルダーがついています。どちらもペットボトルだけでなく、500mlの紙パック飲料を保管することも可能です。
取り外しがきくインパネアンダーボックスは、運転席と助手席の間に設置してあります。小物入れとしても、ゴミ箱としても使えます。
助手席シートの下にはアンダーボックスを装備しています。替えの靴をすっきり保管するのに便利な収納スペースです。
フロント・リアともにドアにもドリンクホルダーが備わっています。フロントドアポケットには書類や書籍などを入れられるゆとりがあります。
ドライバーをあらゆる危険から守るソリオバンディットの安全装備いろいろ
スズキ・ソリオバンディットは衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能など、基本安全・予防安全・衝突安全を考えたさまざまな安全システムを搭載しています。また、イモビライザーやセキュリティアラームシステムといったクルマの盗難防止のためのシステムも充実しています。
ハイブリッドSVとハイブリッドMVのグレード間における安全装備の違いは、車両接近通報装置の有無のみです。ハイブリッドSVには車両接近通報装置が標準装備されていますが、ハイブリッドMVには装着されていません。全方位モニター用カメラは両グレードともにメーカーオプションで装着することができます。
SUZUKIソリオバンディットの内装は用途の自由度が高い便利な設計
ソリオの派生モデルとして登場した、シャープでスタイリッシュな外観のスズキ・ソリオバンディット。その内装はソリオとはまた違ったスポーティなシートデザインで、コックピットも実用性にも優れた設計です。
ソリオと同様のボディサイズなので座席にも荷室にもゆとりがあり、普段使いからレジャーまで、ドライバーのライフスタイルに合わせて様々な使い方が楽しめます。女性でも乗りこなしやすいコンパクトカーサイズで、さらにリアにはスライドドアを採用し乗降性にも優れた低床フロアのため、子育て中の家庭にも重宝されること間違いなしの車です。バンディットはハイブリッドSVとハイブリッドMVの2グレード展開ですが、どちらを選んでもドライバーを満足させてくれるでしょう。
1
2