セレナのグレードを比較!スポーティからHVまで盛りだくさん
2016年8月にフルモデルチェンジして発売したミニバンのセレナは、自動運転技術の「プロパイロット」を初めて搭載した車種として話題を呼びました。グレードによっては、プロパイロットがメーカーオプションに設定されていないグレードもあるので注意が必要です。
そこで、セレナのグレードを標準グレード、特別仕様車などそれぞれの特徴や装備、駆動方式、燃費、価格帯などをまとめました。家族が増えた、大きくて荷物が積める車が欲しいなど、日産のセレナを検討している時はぜひチェックしてください。
セレナの標準グレード・スペックまとめ
セレナの標準グレードに共通して見られる装備は、トランスミッションはエレクトロニックCVT、乗員定員は8人という点です。駆動方式の2WD・4WDはグレードによって装備が異なります。
S
セレナの標準グレードのSは駆動方式が2WDのみ、ボディカラーはツートンカラーを含む11色、パワートレインは2.0Lのエンジンのみ、燃費は15.0km/L、価格は243万円です。残念ながら自動運転技術のプロパイロットは設定されていません。
セレナSのボディカラーまとめ
- ブリリアントホワイトパール/ダイヤモンドブラックルーフ
- ダイヤモンドブラック/ブリリアントシルバールーフ
- カシミヤグレージュ/インペリアルアンバールーフ
- アズライトブルー
- マルーンレッド
- カシミヤグレージュ
- インペリアルアンバー
- ダイヤモンドブラック
- ブリリアントシルバー
- ブリリアントホワイトパール
- シャイニングブルー
セレナの標準グレードであるSは、駆動方式はFFのみでヘッドライトはハロゲンランプ、15インチスチールホイール、両側スライドドアオートクロージャー、助手席側のみワンタッチオートスライドドアが標準装備されています。
セレナSの主な標準装備
- ハロゲンヘッドランプ
- インテリジェントキー
- オートエアコン
- リヤクーラー
- ワンタッチオートスライドドア(助手席側)
- 15インチスチールホイール
LEDヘッドライトはメーカーオプション、ハロゲンフォグランプはディーラーオプションで設定されています。雪のあまり降らない地域で2WDでも十分、とりあえずセレナに乗ってみたいがなるべく安く済ませたいと思う人におすすめのグレードです。
X
セレナのXグレードは、2WDのほかに4WDがラインナップし、パワートレインもモーターを装備したS-HYBRIDを搭載しています。ボディカラーはSグレードと同様に11パターン、燃費は17.2km/L、価格は2WDが248万、4WDは273万円です。残念ながら自動運転技術のプロパイロットはXグレードでも搭載されません。
セレナ Xグレードの主な標準装備
- ハロゲンヘッドランプ
- リモートコントロールシステム
- オートエアコン+リヤクーラー
- オートデュアルエアコン(4WDのみ)
- スライドドアオートクロージャー(両側)
Xグレードでは新たに4WDが設定されてエンジンもS-HYBRIDになりますが、Sグレードでは搭載されていたインテリジェントキーや、ワンタッチオートスライドドアが削除され、キーレスエントリーやオートクロージャーになります。
X Vセレククション
セレナX Vセレクションは、Xグレードに快適装備などの特別装備を装着したグレードです。駆動方式は2WDと4WD、ボディカラーは11パターン、燃費は16.6km/L、価格は2WDが267万、4WDは291万円からです。自動運転技術のプロパイロットもメーカーオプションで設定できます。
セレナX Vセクレクションの特別装備
- スーパーUVカット断熱グリーンガラス(フロントドア)
- ステアリングスイッチ(クルコン、オーディオ)
- プッシュエンジンスターター
- インテリジェントキー
- ワンタッチオートスライドドア(両側)
- 15インチフルホイールカバー
- 日産オリジナルナビ取付パッケージ
- USB電源ソケット(セカンド、サード側)
セレナXと比べると、インテリジェントキーやワンタッチオートスライドドアが装備されている点が嬉しいポイントです。足でスライドドアを開けられる機能は搭載できませんが、セレナX Vセレクションからメーカーオプションで設定できるプロパイロットがあるので、セレナの機能を十分に堪能できるグレードです。
G
標準グレードの最上級モデル「G」は、LEDヘッドランプやハロゲンヘッドランプ、15インチアルミホイールを標準装備しているなど快適装備が充実しています。ボディカラーは11パターン、駆動方式は2WDと4WD、燃費は16.6km/L、価格帯は2WDが284万、4WDは313万円からです。
SからGのボディサイズは、標準グレードなので全幅はコンパクトカーのノートと同様に5ナンバーサイズで、全長さえ気を付ければ取り回しのしやすいサイズ感です。
全長 | 4,690mm |
---|---|
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,865mm |
ホイールベース | 2,860mm |
最低地上高 | 160mm |
Vセレクションに搭載されていた特別装備なども標準装備となり、メーカーオプションや設定されていなかったLEDヘッドランプが搭載されています。エアコンにはプラズマクラスターが搭載されていて、15インチアルミホイールも装備しています。
セレナGの主な標準装備
- LEDヘッドランプ
- プッシュエンジンスターター
- インテリジェントキー
- ワンタッチオートスライドドア(両側)
- 15インチアルミホイール
X Vセレクションと比べると、ホイールがアルミホイールになり、ヘッドライトがLEDになっています。標準グレードの全ての4WDでは、空調がオートデュアルエアコンになり、サードシートの足元にヒーターダクト、PTC素子ヒーター、高濃度不凍液、ヒーター付きドアミラーの寒冷地仕様が標準装備になります。
ハイウェイスター
セレナのエアログレードであるハイウェイスターは、全長4,770mm、全幅1,740mm、全高1,865mmのボディサイズで全幅が1,700mmを超えているので3ナンバーになります。ボディカラーはマルーンレッド/ダイヤモンドブラックルーフが加わり全12パターン、駆動方式は2WDと4WD、燃費は17.2km/L、値段は2WDが267万、4WDは296万円です。
セレナ ハイウェイスターの主な標準装備
- 専用エアロパーツ
- ハロゲンヘッドランプ
- ハロゲンフォグランプ
- インテリジェントキー
- スライドドアオートクロージャー(両側)
- ジャカード織物/トリコットシート
セレナ ハイウェイスターグレードでは、専用のエアロパーツが装備されてボディサイズが大きくなっています。ハイウェイスターのベースグレードにのみプロパイロットのメーカーオプションが設定されていない点に注意が必要です。スライドドアを足元のセンサーで開けることができるハンズフリーオートスライドドアはメーカーオプションで設定されています。
ハイウェイスター Vセレクション
セレナ ハイウェイスター Vセレクションは、ハイウェイスターに特別装備を揃えたモデルで、プロパイロットもメーカーオプションで設定することができます。ボディカラーは12パターン、駆動方式は2WDと4WD、燃費は16.6km/L、価格帯は2WDが293万、4WDは319万円です。
セレナ ハイウェイスター Vセレクションの特別装備
- LEDヘッドランプ
- 16インチアルミホイール(2WDのみ)
- 15インチアルミホイール(4WDのみ)
- スーパーUVカット断熱グリーンガラス(フロントドア)
- ステアリングスイッチ(クルコン、オーディオ)
- ハンズフリーオートスライドドア(両側)
- 日産オリジナルナビ取付パッケージ
- USB電源ソケット(セカンド・サード)
標準グレードのX Vセレクションと同様にステアリングスイッチやインテリジェントキーが標準装備されていますが、ハイウェイスターではLEDヘッドランプも標準装備されています。ハイウェイスター Vセレクションからは足元のセンサーでスライドドアを開閉することができるハンズフリーオートスライドドアが標準搭載されます。
ハイウェイスター G
ハイウェイスターの最上級グレードである「ハイウェイスター G」には、16インチアルミホイールや設定されていて、Gグレードだけに装備されているのはプラズマクラスター搭載のエアコンです。ボディカラーは12パターン、駆動方式は2WDのみ、燃費は16.6km/L、価格は301万円からです。
セレナ ハイウェイスター Gの標準装備
- LEDヘッドランプ
- ハロゲンフォグランプ
- インテリジェントキー
- プラズマクラスター搭載オートエアコン
- ハンズフリーオートスライドドア
- 16インチアルミホイール
ハイウェイスターの中でも最上級のハイウェイスター Gでは2WDしか選べませんので、雪が降る地域ではほとんど搭載装備が同じものの「ハイウェイスター Vセレクション」を選ぶといいでしょう。
セレナ AUTECH・NISMOグレードのスペックまとめ
セレナには標準グレードとエアログレードのハイウェイスターのほかにも、AUTECHが手がける「ライダー」や、走りのチューニングを施したNISMOグレードもあります。
ライダー
AUTECHが手がけるライダーは、押しの強いフロントマスクが特徴的な1台で、ベースグレードにはXを使用して特別装備をふんだんに盛り込んだグレードです。駆動方式は2WDと4WDがあり、価格帯は2WDが294万、4WDは318万円です。
セレナ ライダーの主な標準装備
- ハロゲンヘッドランプ
- インテリジェントオートライトシステム
- 専用本革巻きステアリング
- インテリジェントキー
- ピアノ調パワーウィンドウフィニッシャー
- クリスタルスエードシート(ブルーステッチ)
- 専用エアロパーツ
- ハンズフリーオートスライドドア(助手席)
- 光輝16インチアルミホイール(2WD)
- 15インチアルミホイール(4WD)
- ハイウェイスター専用サスペンション
ライダーにはハイウェイスターと違う専用のエアロパーツが装着されていて、全長は4,845mm、全幅1,740mm、全高1,865mmのボディサイズになっています。全幅や全高は変わりませんが、全長がハイウェイスターよりも伸びています。
全長 | 4,845mm |
---|---|
全幅 | 1,740mm |
全高 | 1,865mm |
ホイールベース | 2,860mm |
最低地上高 | 160mm(4WD:140mm) |
ライダー Vセレクション
ライダーに特別装備を施した「ライダー Vセレクション」もラインナップしています。ボディカラーはツートンカラー2色を含む全6パターン、駆動方式は2WDと4WDで、価格帯は2WDが333万、4WDは352万円からです。
セレナ ライダーのボディカラーまとめ
- ブリリアントホワイトパール/ダイヤモンドブラックルーフ
- ダイヤモンドブラック/ブリリアントシルバールーフ
- アズライトブルー
- マルーンレッド
- ダイヤモンドブラック
- ブリリアントホワイトパール
ライダー Vセレクションは、LEDヘッドランプやLEDフォグランプなど、標準グレードにはない特別な標準装備が設定されています。
セレナ ライダー Vセレクションの特別装備
- LEDヘッドランプ
- LEDフォグランプ(ホワイト)
- インテリジェントアラウンドビューモニター
- ステアリングスイッチ(クルコン、オーディオ)
- インテリジェントキー
- オートデュアルエアコン
- 日産オリジナルナビ取付パッケージ
- ライダー専用エアロパーツ
- ハンズフリーオートスライドドア(両側)
- 光輝16インチアルミホイール(2WD)
- 15インチアルミホイール(4WD)
- セーフティパックA
- セーフティパックB
- ハイウェイスター専用サスペンション
- 寒冷地仕様
ライダー Vセレクションでは、「踏み間違い防止アシスト」、「インテリジェントパーキングアシスト」、「進入禁止標識検知」、「ふらつき警報」、「フロント・バックソナー」のセーフティパックA・Bが標準装備になっています。さらにカーテンエアバッグや寒冷地仕様も追加されているので、安心感が違います。
ライダー Vセレクション ブラックレザー
ライダー Vセレクションに本革のブラックレザーやデュアルオートエアコンを追加したグレードが「ライダー Vセレクション ブラックレザー」です。ボディカラーは6パターン、駆動方式は2WDと4WD、価格帯は2WDが353万円、4WDは372万円です。
ライダー Vセレクション ブラックレザーに追加された装備
- ブラック本革シート(ブルーステッチ)
- レザー調ドアトリム
- レザー調インストルメントパネル(ブルーステッチ)
- 前席クイックコンフォートヒーター
- オートデュアルエアコン(プラズマクラスター搭載)
Vセレクションで追加された装備のほかに、ブラック本革シートや前席のクイックコンフォートヒーターが追加されさらに快適性が増しています。
セレナNISMO
NISMOグレードは、ミニバンであるセレナの走行性能を高めたハイパフォーマンスグレードで、セレナ ハイウェイスターをベースにしています。駆動方式は2WDのみ、価格帯は341万円です。ボディカラーはツートンカラー4色を含む7パターンで、NISMO専用カラーの「ダークメタルグレー」があります。
セレナNISMOのボディカラーまとめ
- ブリリアントホワイトパール/ダイヤモンドブラックルーフ
- ブリリアントシルバー/ダイヤモンドブラックルーフ
- ダークメタルグレー/ダイヤモンドブラックルーフ
- ガーネットレッド/ダイヤモンドブラックルーフ
- ブリリアントホワイトパール
- ダイヤモンドブラック
- ダークメタルグレー
NISMO専用のエアロパーツを装着し、全長は4,805mm、全幅は1,740mm、全高は1,850mmになっています。ハイパフォーマンスグレードといえば、最低地上高が限りなく低いイメージがありますが、最低地上高は140mmと、ほかのグレードと変わりません。
セレナ NISMOの主な標準装備
- NISMO専用エアロパーツ
- LEDヘッドライト
- 車速感応式電動パワーステアリング
- 本革・アルカンターラ巻きステアリング
- NISMO専用ボディ補強
- 17インチアルミホイール
- チューンドマフラー
- プロパイロット
- 踏み間違い防止アシスト
- フロント・バックソナーなど
セレナのグレードの中で唯一、プロパイロットが標準装備されています。クロスバーやメンバーステー、ブラケットやブレースなどボディ剛性を高めるチューニングが施されていて、サスペンションやマフラーもスポーティな仕様になっています。
セレナAUTECH
日産のスポーティブランドといえばNISMOですが、別系統でAUTECHグレードを販売すると発表されました。AUTECHは、プレミアムスポーティブランドとして販売され、開発はNISMOと共同ですが、サスペンションの味付けや乗り心地などで差別化が図られています。
セレナe-power
2016年のビッグマイナーチェンジで、見事復活を遂げたノートには、レンジエクステンダーEVの「e-power」が搭載されました。販売台数が爆発的に増えるほど、期待されているe-powerエンジンが、ミニバンのセレナに搭載されます。
ハイウェイスターをベースに作られたセレナe-powerは、2018年3月1日に追加されました。
セレナのおすすめグレードは特別仕様車のVセレクション
セレナのグレードは、たくさんあって何を選べばいいのか分からなくなることがありますが、おすすめは各グレードのVセレクションです。
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セレナ -
セレナ
5ナンバーサイズのX Vセレクション、3ナンバーサイズではハイウェイスター Vセレクションと、個性的な見た目のライダー Vセレクションは2WDと4WDがありますし、雪の降る地域でも安心して乗ることができます。
価格帯はX Vセレクションが267万円からで、自動運転技術のプロパイロットがメーカーオプションで設定できるグレードです。セレナのすべての機能を堪能できるVセレクションは、2WDも4WDもおすすめのグレードです。