ランドクルーザープラド2017年9月12日にモデルチェンジ(マイナーチェンジ)
低迷しつつある日本の新車販売台数において、SUV市場は好調です。トヨタは、コンパクトタイプのSUVでは満足できない、本格志向のSUVユーザーのニーズに応えようと、現行モデルの150系ランドクルーザープラドのマイナーチェンジを2017年9月12日に行いました。
また、2018年6月には水冷式インタークーラー付ターボチャージャーへの改良変更も行っています。
トヨタが販売していた同系列の本格的SUV「FJクルーザー」の生産終了が確定されたことを機に、しばらく行われていなかったプラドのモデルチェンジに注目が集まりました。
4代目ランドクルーザープラド最後の特別仕様車追加 2022年8月1日に一部改良を実施
ランドクルーザープラドマッドブラックエディション
ランクルプラドに新たな特別仕様車を追加する一部改良を、2022年8月1日に実施。
一部改良の内容は、4代目プラドで最後になる可能性の高い特別仕様車マットブラックエディション(Matt Black Edition)の追加と法規対応。
エクステリアやインテリアに変更はなく、2023年のモデルチェンジの可能性が高いため今回のマットブラックエディションが最後の特別仕様車になる可能性もあるでしょう。
ランドクルーザープラド特別仕様車マットブラックエディションの装備
- マットブラック加飾 ラジエーターグリル
- マットブラック加飾 グリルインナーバー
- マットブラック加飾 ヘッドランプガーニッシュ
- マットブラック加飾 フォグランプベゼル
- マットブラック加飾 18インチアルミホイール
- マットブラック加飾 バックドアガーニッシュ
特別仕様車マットブラックエディションの販売価格はガソリンモデルの5人乗りが4,300,000円、7人乗りが4,458,000円。ディーゼルモデルの5人乗りが4,960,000円、7人乗りが5,118,000円です。
プラドが一部改良でアルミホイールの意匠変更 70周年記念特別仕様車も追加
ブラックを基調のエクスリアと上品なサドルタンのインテリアが特徴のプラド特別仕様車70thアニバーサリーリミテッド
ランドクルーザープラドが、インテリジェントクリアランスソナーの標準化や19インチアルミホイールの意匠を変更する一部改良を2021年6月1日に実施。
エクステリアやインテリアに変更はなく、全9色あったボディカラーは全5色に縮小しています。
2021年ランドクルーザープラド一部改良後のボディカラー
- ブラック
- ホワイトパールクリスタルシャイン
- アティチュードブラックマイカ
- レッドマイカメタリック
- アバンギャルドブロンズメタリック
今回の一部改良に併せて、ランドクルーザープラドの生誕70周年を記念する特別仕様車70th ANNIVERSARY LIMITED(70thアニバーサリーリミテッド)も発売。
サイドターンランプやラジエーターグリル、18インチのアルミホイールなどをブラック塗装にしているのが特徴です。
ランドクルーザープラド 70thアニバーサリーリミテッドの特別装備
- ブラック塗装ラジエーターグリル
- ブラック塗装ヘッドランプガーニッシュ
- ブラック塗装サイドターンランプ
- ブラック塗装18インチアルミホイール
- ピアノブラック塗装専用ルーフレール
- 漆黒メッキバックドアガーニッシュ
- 専用色サドルタン本革シート表皮
- 専用色サドルタン本革フロントアームレスト
- 専用色サドルタン本革センタークラスターサイドニーパッド
- 専用色サドルタン本革ドアトリムオーナメント
- シルバー塗装オーナメントパネル
- 70th ANNIVERSARYロゴ入専用サイドエンブレム
- 70th ANNIVERSARYロゴ入専用フロアマット(オプション)
2021年一部改良後のランクルプラドの販売価格は3,666,000円から5,543,000円、プラド特別仕様車70thアニバーサリーリミテッドの販売価格は4,290,000円から5,118,000円。なお従来設定していた特別仕様車のブラックエディションは販売終了しています。
グレード | 使用燃料 | 乗車定員 | 販売価格 |
---|---|---|---|
TX | ガソリン | 5名 | 3,666,000円~ |
7名 | 3,824,000円~ | ||
ディーゼル | 5名 | 4,330,000円~ | |
7名 | 4,488,000円~ | ||
TX Lパッケージ | ガソリン | 5名 | 4,169,000円~ |
7名 | 4,327,000円~ | ||
ディーゼル | 5名 | 4,839,000円~ | |
7名 | 4,997,000円~ | ||
TZ-G | ディーゼル | 7名 | 5,543,000円~ |
TX Lパッケージ 70thアニバーサリーリミテッド |
ガソリン | 5名 | 4,290,000円~ |
7名 | 4,448,000円~ | ||
ディーゼル | 5名 | 4,960,000円~ | |
7名 | 5,118,000円~ |
ランクルプラドが2020年8月3日に一部改良を実施 特別仕様車Black Edition(ブラックエディション)も設定
2020年の一部改良で追加した特別仕様車ブラックエディション
ランドクルーザープラドが一部改良を行い、最新のトヨタセーフティセンスを採用。その他にも燃費基準をJC08モードからWLTCモードに、オートヘッドライト機能の変更、エアコン機能の変更、ディーゼルエンジンの出力を従来の177psから204psに改良しました。
プラドの2020年の一部改良ではエクステリアやインテリアなどの変更は無いですが、TX Lパッケージをベースにした特別仕様車ブラックエディションを新たに設定しています。
ランドクルーザープラド2020年8月3日の一部改良の内容
- 夜間の歩行者・昼間の自転車に対応したプリクラッシュセーフティにアップグレード
- ロードサインアシスト追加
- レーンディパーチャーアラート追加
- 先行者発進アラート追加
- 後方衝突被害軽減サポート追加
- オートヘッドライト機能変更
- エアコン機能変更
- 燃費基準をJC08モードからWLTCモードに変更
- リヤクロストラフィックアラートをオプション設定(TZ-G、TX Lパッケージのみ)
- パドルシフト標準装備(TZ-Gのみ)
- ディーゼルエンジン改良(204psへ出力向上)
- 9インチディスプレイオーディオをオプション設定
プラドの一部改良とともに、特別仕様車TX Lパッケージ Black Edition(ブラックエディション)を設定。Lパッケージをベースに、インテリアのオーナメントパネルをシルバー塗装に、センタークラスターパネルをブラック塗装に変更しています。
エクステリアはグリルなどを漆黒メッキに、ルーフレールなどをブラック塗装で仕上げ、18インチの専用ホイールもブラックに仕上げたモデルです。
2020年ランドクルーザープラド特別仕様車ブラックエディションの装備
- シルバー塗装オーナメントパネル
- ブラック塗装センタークラスターパネル
- 漆黒メッキ加飾グリル
- 漆黒メッキ加飾ヘッドライプ
- 漆黒メッキ加飾バックドアガーニッシュ
- ブラック塗装アウターミラー
- ブラック塗装ルーフレール
- ブラック塗装フォグランプベゼル
- 18インチアルミホイール
グレード | 使用燃料 | 乗車定員 | 販売価格 |
---|---|---|---|
TX | ガソリン | 5名 | 3,621,000円~ |
7名 | 3,779,000円~ | ||
ディーゼル | 5名 | 4,285,000円~ | |
7名 | 4,443,000円~ | ||
TX Lパッケージ | ガソリン | 5名 | 4,140,000円~ |
7名 | 4,298,000円~ | ||
ディーゼル | 5名 | 4,810,000円~ | |
7名 | 4,968,000円~ | ||
TZ-G | ディーゼル | 7名 | 5,530,000円~ |
TX Lパッケージ ブラックエディション |
ガソリン | 5名 | 4,261,000円~ |
7名 | 4,419,000円~ | ||
ディーゼル | 5名 | 4,931,000円~ | |
7名 | 5,089,000円~ |
ランドクルーザープラドは偉大な車である!
プラドは、キングオブSUVとして名高いランドクルーザーをコンパクトにした車です。
「兄は偉大だ」のキャッチコピーには、インパクトがありました。
プラドは三菱パジェロが日本でブームとなり、ランドクルーザーの売上が減少傾向にある中、派生モデルとして誕生した経緯があります。日本の道路事情に合わせたサイズチェンジは、市場のニーズにマッチしました。
2015年6月に行われたマイナーチェンジでは、世界のトレンドに乗って、ディーゼル車を市場に投入したことは大きな話題を集めました。
1990年に発売された初代・70系プラドは、同時期のランドクルーザーと比較すると、エンジンは直列6気筒のランクルに対し、プラドは直列4気筒でした。また、ランドクルーザーよりもコンパクトな車体となったプラドは、小回りが利くようになり、街中でも目立つ車となりました。以降、モデルチェンジが行わる度に、オフロード走行を満喫するとともに、街中ではスタイリッシュに運転を楽しみたいというユーザーの支持を集めています。
最大の変更点は、トヨタセーフティセンスPの搭載で安全性の向上
今回のモデルチェンジでの最大の変更点は、すでにランドクルーザーでは搭載されている衝突回避支援パッケージ技術、Toyota Safety Sense P(トヨタセーフティセンスP)を全グレードで標準装備したことです。
現行モデル搭載されている衝突回避技術である、ミリ波レーダーによって前走車と接触する恐れがある場合に「警報」「ブレーキアシスト」をするプリクラッシュセーフティシステムに、新型モデルでは、以下の機能が加わります。
- レーンディパーチャーアラート
- オートマチックハイビーム
- レーダークルーズハイビーム
新たに導入される衝突回避機能によって、安全性能がさらに高まります!
プラド新型モデルのエクステリア~フロントマスクがカッコイイ!
エクステリア最大の魅力と言えば、やはりフロントマスクのカッコ良さです。トヨタのロゴマークが抜群に映えるフロントグリル、ヘッドライトの光沢感が織りなす雰囲気には圧倒されてしまいます。
今回のモデルチェンジでは、フロントマスクの魅力をより高めるために、LEDポジションランプをヘッドライトへ収納、それにともなってラジエーターグリルがデザイン・チェンジされました。
リヤのコンビネーションランプとガーニッシュはボディに合わせた新設計で、ランドクルーザープラドらしい重厚な印象を与えてくれます。
切削光輝の19インチホイールも新設定され力強い足回りへと進化しました。
新色にはブラッキッシュアゲハガラスフレークとアバンギャルドブロンズメタリックが用意され全9色のボディカラーとなっています。
- スーパーホワイト2
- ホワイトパールクリスタルシャイン(32,400円高)
- シルバーメタリック
- グレーメタリック
- ブラック
- アティチュードブラックマイカ
- ブラッキッシュアゲハガラスフレーク(新色・32,400円高)
- レッドマイカメタリック
- アバンギャルドブロンズメタリック(新色)
プラド新型モデルのインテリア~心落ち着く安心空間
SUVらしいパワフルな走行と、力強さがみなぎるエクステリアに対し、インテリアにはドライバーや同乗者をくつろがせるための要素が詰まっています。本革素材のシートは、クッション性に優れオフロード走行時での衝撃をしっかりと吸収します。特に、ヘッドレスト部分は、首をしっかりと包みこんでくれ長時間のドライブでも疲れを感じません。
日差しの強い昼間であっても、文字盤が見やすいオプティトロンメーターは視覚効果を高くなっています。ナビゲーションは薄型になり、より先進的な内装へと変わりました。
メーターやセンタークラスターにも金属調加飾が施されより上質な室内空間となっています。握りやすさを考慮されたステアリングホイールも加飾され、インパネとの統一感が図られています。
プラドユーザーには、休日アウトドアを楽しむ方々が多くいます。2列目、3列目シートを倒せば広がるラゲージスペースには、アウトドアのシーンで役立つ荷物の収納を便利にするサイドフックなどが加わります。
新型プラド・モデルチェンジ後の販売価格
2017年9月12日のモデルチェンジの大きな話題と言えば進化した安全性能、トヨタセーフティセンスPが標準装備されたことです。
また、TXグレードに7人乗りを、TX Lパッケージに5人乗り設定を新たに追加しています。
マイナーチェンジした新型ランドクルーザープラドの販売価格を紹介します。
新型ランドクルーザープラドの販売価格
エンジン | 定員 | ミッション | 販売価格(税込) |
---|---|---|---|
2.8Lディーゼル | 7人 | 6Super ECT | 4,386,800円 |
2.8Lディーゼル | 5人 | 6Super ECT | 4,229,500円 |
2.7L | 7人 | 6Super ECT | 3,760,900円 |
2.7L | 5人 | 6Super ECT | 3,603,600円 |
エンジン | 定員 | ミッション | 販売価格(税込) |
---|---|---|---|
2.8Lディーゼル | 7人 | 6Super ECT | 4,911,500円 |
2.8Lディーゼル | 5人 | 6Super ECT | 4,754,200円 |
2.7L | 7人 | 6Super ECT | 4,280,100円 |
2.7L | 5人 | 6Super ECT | 4,122,800円 |
エンジン | 定員 | ミッション | 販売価格(税込) |
---|---|---|---|
2.8Lディーゼル | 7人 | 6Super ECT | 5,462,600円 |
プラド新型モデルは全長が65mm延長
2017年9月12日のマイナーチェンジでは、フロントグリルとテールランプの変更により4,760mmから4,825mmへと65mm大きくなりました。全幅や全高、ホイールベースには変更はないので取り回しにはさほど影響は見られないでしょう。
全長 | 4,825mm |
---|---|
全幅 | 1,885mm |
全高 | 1,850mm |
ホイールベース | 2,790mm |
ライバル車は、三菱・アウトランダー
プラドのライバル車は三菱アウトランダーです。兄貴分のランドクルーザーは、三菱パジェロと長きにわたりライバル関係にありました。そんな、関係と照らし合わせてかプラドとよく比較される車が三菱のアウトランダーです。
アウトランダーはSUVとして、初めてPHEV(直接コンセントから充電できるハイブリッドカー)システムを導入したことで話題を集めました。マイナーチェンジではPHEVの追加はありませんでしたが、モデルチェンジの際には、プラドでもPHEVモデルが発売されるのかに注目が集まります。
新型プラドはパワートレインの変更はなし
2017年9月12日に行われるマイナーチェンジでは、パワートレインのグレードアップはなく前モデルと同じ2.7リッター直列4気筒DOHCと2.8リッター直列4気筒ディーゼルターボを搭載しています。
パワートレインの変更がないためJC08モード燃費も前モデルと変わりません
ガソリン | ディーゼル | |
---|---|---|
エンジン | 2.7リッター直列4気筒DOHC | 2.8リッター直列4気筒ディーゼルターボ |
最高出力 | 120kw(163PS)/5200rpm | 130kw(177PS)3400rpm |
最大トルク | 246Nm(25.1kgm)3900rpm | 450Nm(45.9kgm)1600-2400rpm |
駆動方式 | 4WD | 4WD |
燃費 | – | TZ-G 11.2km/L |
TX 9.0km/L | TX 11.8km/L | |
Lパッケージ 9.0km/L | Lパッケージ 11.8km/L | |
ミッション | 6速AT | 6速AT |
ランドクルーザープラドの燃費
現行型のランドクルーザーの燃費はガソリンモデルの場合、JC08モードで9.0km/Lとなっています。これは実燃費でいうと街乗りでリッター8km程度、高速道路などではリッター14~15km程度の燃費のようです。北海道の雪道などでは燃費は下がりリッター5~6km程度となります。
プラドのディーゼルモデルの燃費はJC08モードで11.2~11.8km/Lです。これは実燃費で言うと街乗りでリッター11km程度、高速道路などでは15~17km、雪道などでは6~7km程度の燃費となります。
2023年には5代目プラドが登場するかもしれません!
下記の表は、初代プラドから3代目モデル120系プラドのフルモデルチェンジが行われるまでの周期を示しています。3代目までは、6年くらいがその周期でした。2009年に発売された4代目は、6年を超えてもフルモデルチェンジが行われず、2023年がモデルチェンジのタイミングであると予測します。
フルモデルチェンジが行われるまでの周期 | |
---|---|
初代70系プラド | 約6年(1990年~1996年) |
2代目90系プラド | 約6年(1996年~2002年) |
3代目120系プラド | 約7年(2002年~2009年) |
4代目150系プラド | 2009年~ |
5代目プラド登場 | 2023年~ |
フルモデルチェンジが行われ、5代目プラドが誕生すれば、プリウスPHVのように、プラドにもPHVのラインナップがあり得るかもしれません。モデルチェンジでは、トヨタの新プラットフォームTNGAが導入され大幅にパワートレインが進化しているはずです。