デリカミニが発売開始 両側スライドドア搭載のタフな軽自動車
デリカミニは、三菱の軽自動車ハイト系ワゴンで、2022年の発表から個性的でギア感の強いエクステリアが話題になった新型モデルで、2023年5月25日から発売開始。
ランドローバーのディフェンダーを彷彿とさせる半円形のヘッドライトや、タイヤハウスを大きく見せるブラックフェンダーの採用など、今までの軽自動車とは違う独特の存在感が特徴です。
デリカミニのライバルは、同じくギア感を強調したスズキのスペーシアギアやハスラー、ダイハツのタントファンクロスやタフトが該当。
ボディカラーには流行色のアースカラーを設定、新型デリカミニのエクステリア・インテリア・スペックなどを解説します。
デリカミニ シャモニーパッケージを追加 コンセプトカーのスノーサイバイバーをイメージ
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デリカミニ シャモニーパッケージ -
デリカミニ シャモニーコンプリートパッケージ
デリカミニがアウトドアにピッタリのディーラーオプションパッケージ、CHAMONIX(シャモニー)パッケージを2024年2月8日から販売。
コンセプトカーとして発表したSNOW SURVIVOR(スノー サバイバー)をイメージしていおり、雪山などアクティブシーンで映えるホワイトパール/ブラックマイカの2トーンカラーなどが特徴です。
デリカミニのシャモニーには、シャモニーパッケージとシャモニーコンプリートパッケージの2種類が用意されていて、シャモニーパッケージが179,190円、ベースキャリアなどをプラスしたシャモニーコンプリートパッケージが142,010円です。
デリカミニにコールマンとコラボしたラッピングオプションを期間限定追加
デリカミニとアウトドアブランドのコールマンがコラボした「デリカミニ×Colemanコラボラッピング」のオプション追加を2023年9月7日発表。
この特別オプションは2023年9月9日から2024年3月31日までの期間限定で販売。
デリカミニ×Colemanコラボラッピングは2023年の東京オートサロンで参考発表した特別モデルを再現したもので、コールマン2023年の新色グレージュをボディカラーに採用し象徴的なランタンマークをボディサイドに配置するなど、自然と調和するエクステリアが話題を呼びました。
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ジャパンモビリティショー2023に出展したデリカミニ コールマンコラボモデル -
デリカミニ コールマンコラボモデル -
デリカミニ コールマンコラボモデル -
デリカミニ コールマンコラボモデル -
デリカミニ コールマンコラボモデル
Colemanコラボラッピングのオプションは全てのデリカミニに適用できますが、推奨ボディカラーはナチュラルアイボリーメタリック/ブラックマイカ、ホワイトパール/ブラックマイカ、ブラックマイカの3色、推奨ディーラーオプションはエクステリアパッケージAとエンブレムセットA。
オプション価格は新車購入時には761,200円、納車済みのデリカミニは822,800円です。
デリカミニの受注が約16,000台突破 Premiumが全体の約9割で4WD駆動モデルが大人気
デリカミニが2023年5月25日正式発売、同時に受注状況も掲載しました。
アウトドアなどで活躍するタフギアをイメージするデリカミニらしく、2WDと4WDの両方をラインナップする中で、全体の約6割(58%)のユーザーが4WD駆動を選択しています。
グレードは、装備が充実する上級志向のPremium(プレミアム)の人気が圧倒的で、全体の約9割がT Premium、G Premiumを選んでいます。
Gグレード(自然吸気エンジン+モーター)とTグレード(ターボエンジン+モーター)の比率はデリカミニの性格上、悪路走破性が高いTグレードに人気が集中しており、全体の70%になっています。
ボディカラーも特徴がでていて、他車種ではホワイト系とブラック系で人気を2分するのですが、デリカミニは新色アッシュグリーンメタリックとブラックマイカの2トーンカラーが全体の21%を占めます。
次いでアッシュグリーンメタリックのモノトーンカラーなので、全体の37%のユーザーがアッシュグリーン系を選んでいることになります。
デリカミニの受注総数は2023年4月の発表時は約9,000台という数字を公表、2023年5月25日に発売までに約16,000台ということで、発表時から約7,000台を上乗せしたことになり、三菱が販売する車として久々の大ヒットモデルになりました。
また、募集していた犬のような公式キャラクターの名前も「デリ丸。」に決定、今後ぬいぐるみなどのキャラクターグッズも販売されるとのことです。
デリカミニはライバル以上のギア感で遊び心いっぱいのエクステリアに
デリカミニのエクステリアは、なんといっても個性的な半円形のヘッドライトが特徴です。
イギリスのプレミアムブランドであるランドローバーが、2020年から日本で販売したディフェンダーというモデルとよく似たヘッドライトを採用することで、質実剛健なイメージになっています。
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ジャパンモビリティショー2023に展示したデリカミニ -
デリカミニ -
デリカミニ -
デリカミニ -
デリカミニ -
デリカミニの運転席 -
デリカミニの後席
ブラックフェンダーもデリカミニを象徴する外観で、最も競合するライバルのスペーシアギアやタントファンクロスにはない、タイヤを大きく見せる工夫も大きなポイントに。
樹脂フェンダーはRAV4やフォレスターなどSUVを印象付けるパーツとして使用されていますが、スーパーハイト系の軽自動車では初めて採用されるスタイルです。
フロントバンパーとリヤゲートバンパーにはDELICAのエンブレムがあり、デリカに乗っている満足感もあります。
デリカミニは背の高いハイト系の軽自動車に分類されているため、両側スライドドアを搭載する開放的な車内になっています。
車内で着替えることも可能なほどで、子どもを伴ってアウトドアを楽しむ方にも最適なモデルです。
全長 | 3,395mm |
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全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,800mm |
室内長 | 2,200mm |
室内幅 | 1,335mm |
室内高 | 1,390mm |
ホイールベース | 2,495mm |
最低地上高 | 155mm |
車両重量 | 1,000kg |
最小回転半径 | 4.8m |
総排気量 | 0.659L |
エンジン最高出力 | 47kW(64ps)/5,600rpm |
エンジン最大トルク | 100Nm(10.2kgm)/2,400-4,000rpm |
モーター最高出力 | 2.0kW(2.7ps)/1,200rpm |
モーター最大トルク | 40Nm(4.1kgm)/100rpm |
WLTCモード燃費 | 19.2km/L |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
タンク容量 | 27L |
駆動方式 | 2WD/4WD |
乗車定員 | 4名 |
タイヤサイズ | 165/55R15 |
デリカミニには、グロスブラックとホワイトを組み合わせたアクティブトーンスタイルと、シルバーとブラックを組み合わせたワイルドアドベンチャースタイルという2種類の専用エアロパーツも設定され、デリカミニをよりアクティブなスタイルにコーディネートすることも可能になっています。
デリカミニのボディカラーは全12色で ベージュ系のアースカラーも設定
デリカミニのボディカラーは、モノトーンカラー6色、2トーンカラー6色の全12色を設定。
アースカラーのナチュラルアイボリーメタリックやアッシュグリーンメタリック、元気のでるビタミンカラーのサンシャインオレンジメタリックなど個性的なラインナップです。
人気の定番カラーであるホワイトパールやブラックマイカも設定していますが、デリカミニらしい自然なボディカラーはデリカミニととても相性が良い印象です。
コンパクトにまとめられたダイナミックシールド、アクセサリーでカラーチェンジできるので、様々なカラーパターンを楽しめるでしょう。
デリカミニのボディカラー一覧
- アッシュグリーンメタリック(オプション)
- ナチュラルアイボリーメタリック(オプション)
- ミストブルーパール(オプション)
- ブラックマイカ
- チタニウムグレーメタリック
- ホワイトパール(オプション)
- アッシュグリーンメタリック/ブラックマイカ(オプション)
- ナチュラルアイボリーメタリック/ブラックマイカ(オプション)
- ライトニングブルーマイカ/ブラックマイカ(オプション)
- サンシャインオレンジメタリック/ブラックマイカ(オプション)
- レッドメタリック/ブラックマイカ(オプション)
- ホワイトパール/ブラックマイカ(オプション)
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デリカミニ アッシュグリーンメタリック(オプション) -
デリカミニ ナチュラルアイボリーメタリック(オプション) -
デリカミニ ミストブルーパール(オプション) -
デリカミニ ブラックマイカ -
デリカミニ チタニウムグレーメタリック -
デリカミニ ホワイトパール(オプション) -
デリカミニ アッシュグリーンメタリック/ブラックマイカ(オプション) -
デリカミニ ナチュラルアイボリーメタリック/ブラックマイカ(オプション) -
デリカミニ ライトニングブルーマイカ/ブラックマイカ(オプション) -
デリカミニ サンシャインオレンジメタリック/ブラックマイカ(オプション) -
デリカミニ レッドメタリック/ブラックマイカ(オプション) -
デリカミニ ホワイトパール/ブラックマイカ(オプション)
デリカミニはライバルと比較すると車両価格は高めだが標準装備が豪華
デリカミニのライバル、スペーシアギアの価格帯は1,725,900円から1,987,700円、タントファンクロスが1,721,500円から1,930,500円ですが、デリカミニは1,804,000円から2,238,500円と車両価格が少し高めに設定されています。
グレード | 駆動方式 | 値段 |
---|---|---|
G | 2WD(FF) | 1,804,000円~ |
4WD | 2,015,200円~ | |
G プレミアム | 2WD(FF) | 1,985,500円~ |
4WD | 2,149,400円~ | |
T | 2WD(FF) | 1,881,000円~ |
4WD | 2,092,200円~ | |
T プレミアム | 2WD(FF) | 2,074,600円~ |
4WD | 2,238,500円~ |
その理由はライバル車がオプション設定している装備が多い中、デリカミニは初めから各種装備を標準化しているからで、実質的な車両価格は各モデルともほとんど差ありません。
例えば、デリカミニの上級グレードプレミアムでは、半ドアを自動で閉めてくれるイージークローザー付き両側電動スライドドアやステアリングヒーター&シートヒーター、マルチアラウンドモニター付きのデジタルルームミラーなどが標準装備しています。唯一アダプティブLEDヘッドライトのみメーカーオプションなので、とても分かりやすくなっています。
デリカミニ G・Tの主な標準装備
- イージークローザー付運転席側スライドドア
- ブラック本革巻ステアリング
- パドルシフト
- オーディオレス
- ナビ取付パッケージ 6スピーカー
- TVアンテナ、GPSアンテナ
- 7型ナビ用パネル
- 合成皮革&ファブリック 撥水シート生地
- 自動防眩機能付リヤビューモニター付ルームミラー
- 15インチアルミホイール(4WD)
- 14インチスチールホイール(2WD)
デリカミニ プレミアムの主な標準装備
- ハンズフリーイージークローザー付運転席側電動スライドドア
- ブラック本革巻ステアリング+ステアリングヒーター
- 樹脂ラゲッジボード&PVCシートバック
- オーディオレス
- ナビ取付パッケージ 6スピーカー
- TVアンテナ、GPSアンテナ
- 7型ナビ用パネル
- 合成皮革+PVCシートバック撥水シート生地
- コンビニエントフック付助手席シートバックテーブル
- 高速道路同一車線運転支援機能マイパイロット
- マルチアラウンドモニター付デジタルルームミラー
- 電動パーキングブレーキ
- ブレーキオートホールド
- プラズマクラスター付リヤサーキュレーター
- リヤロールサンシェード
- 15インチアルミホイール
デリカミニプレミアムの安全装備は、全車速対応のレーダークルーズコントロールと、車線維持支援機能(LKA)付きの高速道路同一車線運転支援機能のマイパイロットも標準装備する全部入りグレードに。
オプション装備に迷う方にとって充実した標準装備はとても嬉しい、購入しやすいモデルです。
デリカミニのパワートレインは自然吸気エンジンと過給機付きターボエンジンの2種類
デリカミニのパワートレインは排気量660Lの最高出力52ps、最大トルク6.1kgmの自然吸気エンジンと、最高出力64ps、最大トルク10.2kgmのインタークーラー付きターボエンジンの2種類を用意。
ライバルのスペーシアギア、タントファンクロス、タフトなどもターボモデルを設定するため、パワートレインはほぼ同じ性能になっています。
自然吸気エンジンモデルとターボエンジンモデルのどちらを選ぶか迷うとき、デリカミニはスーパーハイト系ということで、車両重量がスライドドア未搭載の軽自動車と比較すると車両重量が100kg程度重い傾向にあり、駆動方式は2WDから4WDにすると更に車両重量が増します。
そのためスーパーハイト系の軽自動車を購入するユーザーは、ターボエンジンを選ぶ割合が多いです。デリカミニもスーパーハイト系なので、余裕ある走行性能を持つターボモデル、駆動方式は4WDが人気になっています。
デリカミニのインテリアは撥水シート+eKスペースをベースの使い勝手の良さが魅力
デリカミニはeKスペースをベースにインパネパネルの収納やシートバックポケットなど、日常使いに十分な収納力があります。
プレミアムグレードのシートは撥水機能があるため、ウインタースポーツやサーフィンなどのアウトドアユースにもピッタリで、小さな子どもがいるご家庭やペットと一緒にお出かけする方にも嬉しい仕様です。
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デリカミニのインテリア -
デリカミニのインテリア -
デリカミニのインテリア -
デリカミニのインテリア -
デリカミニのインテリア -
デリカミニのインテリア -
デリカミニのインテリア -
デリカミニのインテリア
最大320mmのロングスライド機能により車中泊も可能なことから、アクティブな使い方にピッタリな機能が盛りだくさんです。
Aピラーにあるサイドウインドウのスペースも広いため、運転席から見る斜め下の死角もカバーしやすい設計で、マルチアラウンドモニターが標準のプレミアムでは運転が苦手な方のサポートもしっかりしてくれるでしょう。
発売前から話題をさらったデリカミニのモデルチェンジ遍歴
デリカミニは三菱のクロスオーバー軽スーパーワイとワゴン。ミニバンとSUVを融合した三菱・デリカの思想を軽自動車でかなえたものとして発表されました。名称はデリカD5やD2よりも小さいので「デリカD1」に検討されましたが、かつて軽自動車の「パジェロミニ」があったことから、親しみやすさを込めて「デリカミニ」と命名されました。
デリカミニ B34A/B35A/B37A/B38A型:2023年~
2023年5月、「かわいいフリして、タフなやつ。」をキャッチフレーズに。デリカミニが誕生しました。グレードは「G」「G Premium」、ターボ車の「T」「T Premium」のラインナップ。同年7日には東京オートサロン2023で参考出品としてお披露目されて話題を呼んだカスタムカー、「デリカミニ×Coleman」にアレンジが施された「デリカミニ×Colemanコラボラッピング」が特別オプションとして設定されました。
2023年10月5日には2023年度グッドデザイン賞を受賞。11月24日には2024年2月8日発売のディーラーオプション「CHAMONIX(シャモニー)パッケージ」の設定を発表しました。
2023年12月7日、三菱では初となる、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
デリカミニのモデル | 販売年表 |
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B34A/B35A/B37A/B38A型 | 2023年~ |
2023年5月25日発売デリカミニのエクステリア画像8枚
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デリカミニのフロントグリル -
デリカミニのLEDヘッドライト -
リヤテールゲートを開けたデリカミニ -
デリカミニのリヤガーニッシュ -
デリカミニのリヤバンパー -
デリカミニの純正ホイール -
デリカミニのオプション設定するマッドフラップ -
デリカミニのエクステリア
デリカミニはアウトドアユースにぴったりのスーパーハイト系軽自動車
デリカミニの正式発表は2023年4月6日、発売は2023年5月25日。
近年はスペーシアギアやタントファンクロスなど、アクティブな軽自動車の選択肢が増えているので、使い方や好みで最適な車を選べるようになったのはとても嬉しいです。
車内の空間を最大限活用できるスーパーハイト系ワゴンの軽自動車で、ギア感の強いエクステリア、走破性の高い4WD駆動と、お手入れしやすい撥水シートを標準装備するデリカミニはアウトドアユースの強い味方になるでしょう。