スズキスペーシアギア(初代)の内装をコックピット・シート・安全性能から解説
2018年12月に発売されたスズキ・スペーシアギア(SpaciaGEAR)は、同社が販売する「スペーシア」の派生モデルとして登場した軽スーパーハイトワゴンです。「SUVな軽ハイトワゴン」というコンセプトのもと、外装・内装ともにスポーティでアクティブなデザインを採用し、新しい軽トールワゴンの魅力を提案してきました。グレード展開はハイブリッドXZターボとハイブリッドXZの2モデルです。
なお、初代スペーシアギアは2023年11月に生産終了しており、2024年9月に2代目へフルモデルチェンジされています。初代モデルは現在、中古車市場のみでの入手となります。本記事では初代スペーシアギアのコックピット・シート・ラゲッジルーム・収納・安全性能を詳しく解説します。
SUZUKIスペーシアギアのコックピットはオレンジをアクセントにしたスポーティなデザイン
こちらはハイブリッドXZターボのコックピット画像です。HYBRID XZターボとHYBRID XZは、メッキシフトノブボタン付き本革巻シフトノブやパドルシフト、クルーズコントロールシステムの有無など装備に差はありますが、黒×オレンジという基本的なデザインは両グレード共通です。
インパネ周りはスッキリ整理されたレイアウトでスイッチ類の配置も使いやすく、インパネカラーパネルにはガンメタリックカラーを採用しています。インパネアッパーボックスはツールボックスのような頑丈な作りで、全グレードに本革ステアリングホイールを標準装備しています。
メーターは両グレードとも1眼デザインを採用しており、パキッとしたオレンジカラーのリングがスペーシアギアらしいアクティブな個性を放っています。
ヘッドアップディスプレイは、フロントガラスにシフト位置や走行速度などの走行情報を投影する装備で、HYBRID XZターボ・HYBRID XZともにメーカーオプションとして設定されていました。視線移動を最小限に抑えて運転に集中できるのが利点です。
HYBRID XZターボには、スムーズなシフト操作を可能にするパドルシフトと、設定速度範囲およそ45〜100km/hで定速走行できるクルーズコントロールシステムが搭載されています。高速道路などでのドライバー負担を軽減し、スペーシアギアの爽快な走りをより快適に楽しめます。
エアコン風向口のリングにもオレンジカラーが採用され、コックピット全体の統一感を演出しています。エアフィルター付きのフルオートエアコンは快適な室温とクリーンな空気を維持し、エコクールの搭載によりアイドリングストップ中も涼しい空気を送り届けます。風量調整機能でドライバーや同乗者の顔への直風も調節可能です。
スペーシアギアのシートは撥水加工素材でアウトドアシーンでも活躍
シートデザインはHYBRID XZターボとHYBRID XZで共通しています。ブラックのファブリック生地にオレンジのステッチが施されたスペーシアギア専用デザインです。
シートには撥水加工を施した生地を採用しており、アウトドアから帰宅した際に多少濡れた状態で乗り込んでもシートが傷みにくいのが大きな利点です。シート構造にもこだわりが注がれており、さまざまな体格の乗員が快適に座れる設計となっています。
スズキ・スペーシアギアのラゲッジルームはアウトドアに最適な大容量・防汚仕様
バックドアが大きく開口し地上高も低く設定されているため、サイズの大きな荷物や長尺物もスムーズに積み込めます。荷室は防汚仕様で、アウトドアで汚れたり濡れたりしても拭き取るだけでお手入れが完了します。泥付きの道具類も気にせず積み込めるのはアクティブユーザーにとって大きな魅力です。
リヤシートは左右独立式で、ラゲッジルーム側からも操作可能です。多彩なシートアレンジにより、自転車やサーフボードなどの大型アウトドア用品も余裕で積載できます。
座席をすべて倒してフルフラットモードにすれば横になれる空間が生まれるため、車中泊用途にも対応できます。純正アクセサリーとしてバックドアネット・リラックスクッション・カータープ・メッシュ付きプライバシーシェードなどのアウトドア向けアイテムも設定されていました。カータープとバックドアネットのセットになったアウトドアパッケージもラインナップされていました。
スペーシアギアの収納スペースは運転席・助手席・リヤシートまで充実した設計
スペーシアギアの車内には便利な収納ポイントが随所に設置されています。助手席側には大きく開くアッパーボックス・ティッシュボックス・格納できるドリンクホルダーが装備されており、日常的な小物の整理がしやすい設計です。
リヤシートにも飲食スペース・メッシュポケット・スマートフォンの充電に便利なソケット付き収納が搭載されており、後席の同乗者も収納に困らない充実ぶりです。
スペーシアギアはスズキセーフティサポートを標準装備しサポカーS<ワイド>に認定
スペーシアギアはスズキ独自の予防安全技術「スズキセーフティサポート」を標準装備しています(ヘッドアップディスプレイ・標識認識機能・全方位モニター用カメラはメーカーオプション)。JNCAP予防安全性能アセスメントでも「ASV++」の評価を獲得しており、高い予防安全技術が第三者機関にも認められています。搭載される主な先進安全機能は以下のとおりです。
- デュアルセンサーブレーキサポート(前方衝突被害軽減ブレーキ)
- 後退時ブレーキサポート
- 誤発進抑制機能(前方・後方)
- 車線逸脱警報機能
- ふらつき警報機能
- 先行車発進お知らせ機能
- ハイビームアシスト
これらの機能によりドライバーや同乗者の安全を守るとともに、政府が推進するサポカーS<ワイド>の認定も受けています。
スペーシアギアの内装は軽SUVの新しい魅力を感じさせるスポーティなデザイン
スズキの軽SUVラインナップにはジムニーやハスラーなどの人気モデルが存在しますが、スペーシアの派生モデルとして登場した初代スペーシアギアは、それらとはまた違うアクティブな軽ハイトワゴンとして幅広い層から支持を集めました。オレンジ×ブラックのスポーティなコックピット、撥水加工シート、防汚仕様の荷室、スズキセーフティサポートの標準装備と、デザイン性と実用性の両立が高く評価されたモデルです。
初代スペーシアギアは2023年11月に生産終了し、軽スーパーハイトワゴンのSUVスタイルというジャンルを確立したパイオニアとしてその役割を終えました。2024年9月には2代目へとフルモデルチェンジされており、後席マルチユースフラップ(オットマン)や電動パーキングブレーキなどさらに進化した装備を搭載しています。初代モデルは現在中古車市場での入手となりますが、コストパフォーマンスの高い一台として今も根強い人気があります。