ホンダのプラグインハイブリッド「クラリティPHEV」におすすめのスタッドレスタイヤ
クラリティシリーズに追加設定されたプラグインハイブリッドモデル「クラリティPHEV」に装着可能なスタッドレスタイヤを紹介します。クラリティPHEVは2018年7月20日に発売され、2021年9月をもって生産・販売を終了したモデルで、後継車種はラインナップされていません。現在は中古車市場での購入が中心となるため、本記事では現在も入手可能な銘柄を含めて取り上げています。
17.0kWhのリチウムイオン電池を搭載し、満充電からのEV走行距離はWLTCモードで101km、ハイブリッド燃料消費率はWLTCモードで24.2km/Lを実現しているクラリティPHEVは、車両重量が約1,860kgとセダンとしては重量級です。冬タイヤを選ぶ際には、ロードインデックスや速度記号が純正適合相当(94以上)であるかを必ず確認したいところです。
クラリティPHEVのスタッドレス選びで押さえたい基本ポイント
クラリティPHEVのタイヤサイズは「235/45R18」の1サイズのみです。型式ZC5のクラリティPHEVは、雪の日や急ハンドルを切った際に横滑りを抑える予防安全機能であるVSA(車両挙動安定化制御システム)を搭載しており、スタッドレスのグリップ力と協調することで雪道の安定性が高まります。
選ぶ際の判断軸は3つあります。1つめは氷上ブレーキ性能で、車重が重い分だけ制動距離が伸びやすい同車では特に重視したい性能です。2つめは耐荷重性能で、ロードインデックス94(最大荷重670kg)以上のタイヤを選ぶことが安全面で必須になります。3つめは静粛性で、EV走行時にエンジン音がない分、ロードノイズが目立ちやすい同車にはトレッド剛性と静粛性を両立した銘柄が向きます。
購入前に見落とされがちなのは、クラリティPHEVが床下にバッテリーを配置している関係で、車体下面のクリアランスが一般的なセダンより低めである点です。豪雪地域で深雪を走る場面では車体下に雪が溜まりやすいため、スタッドレスの装着とあわせて、ジャッキアップポイントを把握しておくと安心です。実際のオーナーから一般的に聞かれるのは、純正18インチをそのまま冬も使うパターンと、ホイールを別途用意する2セット運用のどちらかという声で、長期保有を前提とするなら2セット運用のほうが組み換え工賃の面で経済的です。
タイヤサイズ235/45R18のクラリティPHEVに装着可能なスタッドレス
ここでは、235/45R18にラインナップされている主要メーカーのスタッドレスタイヤを取り上げます。ブリヂストン・ヨコハマ・ダンロップ・グッドイヤー・ミシュラン・コンチネンタルなど、国内外のタイヤメーカーが扱う商品の特徴を紹介していきます。なお記載の銘柄には現行モデルの後継世代(ブリザックVRX3/WZ-1、アイスガード7/8、ウインターマックス03、X-ICE SNOW、ICE NAVI 8、Viking Contact 7など)も発売されているため、新品で購入する場合は最新世代との価格差や性能差も比較して選ぶと良いでしょう。
低燃費技術を備える「アイスガード6」はEV走行とエコドライブの相性が良い
YOKOHAMA ice GUARD6 235/45R18 94Q
| 車種 | クラリティPHEV |
|---|---|
| メーカー | ヨコハマタイヤ |
| ブランド | アイスガード6 |
| タイヤサイズ | 235/45R18 |
| ホイールサイズ | 18インチ |
| タイヤ外径 | 669mm |
| ロードインデックス | 94 |
| 速度記号 | Q |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
ヨコハマのice GUARD 6(アイスガードシックス)は、夏タイヤBluEarthの低燃費技術を取り入れ、転がり抵抗を低減したスタッドレスタイヤです。密着・エッジ効果に優れたプレミアム吸水ゴムを採用し、排水性アップと剛性強化に貢献するクワトロピラミッドディンプルサイプ、トライアングルスポットやパワーコンタクトリブなどの非対称パターンを採り入れることで氷上性能を高めています。トレッド面を間近で見ると、IN側とOUT側でブロックの密度が明確に異なり、装着方向の指定があるタイヤであることがわかります。EV走行時間が長いクラリティPHEVと、転がり抵抗を抑えた本タイヤの組み合わせは、冬場の電費・燃費を稼ぎたいオーナーに刺さる選択です。後継としてアイスガード7(iG70)、さらに2025年9月発売のアイスガード8(iG80/iG80A)が登場しており、新品で購入する場合は氷上ブレーキ性能をさらに高めた最新世代も検討したい銘柄です。
「ウインターマックス02」は4シーズン氷上性能が持続するロングライフ志向
DUNLOP WINTER MAXX 02 235/45R18 94Q
| 車種 | クラリティPHEV |
|---|---|
| メーカー | ダンロップ |
| ブランド | ウィンターマックス02 |
| タイヤサイズ | 235/45R18 |
| ホイールサイズ | 18インチ |
| タイヤ外径 | 678mm |
| ロードインデックス | 94 |
| 速度記号 | Q |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
ダンロップのWINTER MAXX 02(ウインターマックス ゼロツー)は、混ぜ物を少なくした高密度ゴムを採用してライフ性能を向上させたスタッドレスタイヤです。新軟化剤として液状ファルネセンゴムを用いることで、ゴムのしなやかさと氷への密着力をキープし、氷上性能の持続性を高めています。サイドウォールに目を向けると、トレッド面のリブが太く整然と並ぶ構成で、年間1万km以上走るユーザーでもタイヤの寿命を伸ばしやすい設計に見えます。長期使用で見えてくるのは、4シーズン目に入っても氷上グリップが大きく落ちにくいという特性で、走行距離が長く買い替えサイクルを伸ばしたいオーナーに向く銘柄です。後継のWINTER MAXX 03は氷上ブレーキ性能と効き持ち性能をさらに高めているため、新品なら最新世代との価格差も比較ポイントになります。
「ブリザックVRX2」は雪国装着率No.1ブランドの総合バランス型
BRIDGESTONE BLIZZAK VRX2 235/45R18 94Q
| 車種 | クラリティPHEV |
|---|---|
| メーカー | ブリヂストン |
| ブランド | ブリザックVRX2 |
| タイヤサイズ | 235/45R18 |
| ホイールサイズ | 18インチ |
| タイヤ外径 | 677mm |
| ロードインデックス | 94 |
| 速度記号 | Q |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
ブリヂストンのBLIZZAK VRX2(ブリザック ヴイアールエックスツー)は、北海道・北東北主要5都市で20年以上連続装着率No.1の実績を持つブリザックブランドの一世代前のフラッグシップです。親水性コーティングなどによって除水効果を高め、ポリマーと摩擦力向上剤の結合で接地性を上げたアクティブ発泡ゴム2を採用し、マルチアングルグルーブやマイクロテクスチャー、Wシェイプブロックなど非対称パターンによってグリップ力を最大化します。実際にトレッドを目の前にすると、ブロックエッジの細かさとサイプ密度の濃さが印象的で、ブリザックの伝統的な造形が引き継がれていることが伝わります。多くのユーザーが指摘するのは、4シーズン目以降もゴムの硬化が緩やかで効き持ちが良い点で、北海道や東北など氷点下が日常の地域に向く銘柄です。なお現行ラインナップには氷上ブレーキ性能をVRX2比で20%向上させたVRX3(2021年発売)と、ENLITEN技術を初搭載したBLIZZAK WZ-1(2025年9月発売)が加わっています。
ミシュラン「エックスアイス3プラス」はアイスブレーキ性能と高速安定性を両立
MICHELIN X-Ice 3 plus 235/45R18 98H
| 車種 | クラリティPHEV |
|---|---|
| メーカー | ミシュラン |
| ブランド | エックスアイス3プラス |
| タイヤサイズ | 235/45R18 |
| ホイールサイズ | 18インチ |
| タイヤ外径 | ‐ |
| ロードインデックス | 98 |
| 速度記号 | H |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
ミシュランのX-ICE 3+(エックスアイス3プラス)は、Mチップとトリプル・エフェクト・ブロックを組み合わせ、強力なアイスブレーキ性能の長期維持を目指したスタッドレスタイヤです。排水力に優れたマイクロポンプ、接触面をワイド化するクロスZサイプ、独自カッティング工法のZigZagマイクロエッジの3技術が、雪道でのグリップ力を引き出します。表面再生ゴムは、摩耗が進んでも表面に新しい穴を再生させる仕組みで、アイスブレーキ性能を保ちます。注目したいのはロードインデックス98(最大荷重750kg)・速度記号H(最高210km/h対応)という高めのスペックで、車重1,860kgのクラリティPHEVを高速道路で走らせる場面でも余裕のある設定です。安全性・快適性・省燃費性能・耐久性を妥協しない「ミシュラン・トータル・パフォーマンス」の思想で開発されており、冬の長距離移動が多いオーナーに刺さる銘柄です。後継のX-ICE SNOWも発売されているため、新品なら最新世代との比較も視野に入ります。
「アイスナビ7」はアイスバーンでの制動と旋回をバランスさせたプレミアム
GOODYEAR ICE NAVI 7 235/45R18 94Q
| 車種 | クラリティPHEV |
|---|---|
| メーカー | グッドイヤー |
| ブランド | アイスナビ7 |
| タイヤサイズ | 235/45R18 |
| ホイールサイズ | 18インチ |
| タイヤ外径 | 674mm |
| ロードインデックス | 94 |
| 速度記号 | Q |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
グッドイヤーのICE NAVI 7(アイスナビセブン)は、世界各地の降雪地域で求められる氷上・雪上性能を狙ったスタッドレスタイヤです。ブロック内のヨコ溝を従来5本から6本に増やし、ブロック内部の溝をジグザグにすることでアイスバーンでもしっかり止まれる設計(セブン・エフェクティブ・デザイン)を採用しています。さらに4本のストレートグルーブをバランスよく配置するアクア・スプラッシュ・グルーブが排水性を高め、ハイドロプレーニング現象(雨の日に水の膜の上を滑る現象)の発生を抑制します。トレッドを間近で見ると、ブロックを斜めに走る溝の角度が独特で、雪を噛み込む力を引き出すデザインに見えます。降雪量が安定しない太平洋側の都市部で、雨と雪と凍結路面が入れ替わる気候を走るオーナーに向く銘柄です。後継のICE NAVI 8は非対称パターンを採用し氷上性能とロングライフをさらに高めています。
「コンチ・バイキング・コンタクト6」はドイツ製らしい高速安定性と3分割パターン
CONTINENTAL Conti Viking Contact6 235/45R18
| 車種 | クラリティPHEV |
|---|---|
| メーカー | コンチネンタル |
| ブランド | コンチ・バイキング・コンタクト6 |
| タイヤサイズ | 235/45R18 |
| ホイールサイズ | 18インチ |
| タイヤ外径 | 669mm |
| ロードインデックス | 94 |
| 速度記号 | T |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
ドイツのコンチネンタルが手掛けるConti Viking Contact 6は、雪上路面の捕捉力・氷上路面への密着力・高速巡航性を同時に成立させるため、3分割トレッドパターンを採用したスタッドレスタイヤです。雪上性能を引き出すパターンをトレッドのインナー側に配置し、マルチエッジサイプでスノーグリップを高めることで、コーナリング中のタイヤの横滑りを抑えます。3Dサイプテクノロジーは凍結路面の水膜を除去して氷との密着力を高め、アクセル踏み始めから氷をつかむ感触を引き出します。速度記号Tは190km/h相当に対応し、欧州系らしい高速巡航での安定感が期待できる銘柄です。実際に触れてみるとサイドウォールがしっかりしている印象で、車重のあるクラリティPHEVを高速道路で安定させたいオーナーに向きます。後継のViking Contact 7も発売されており、新品で選ぶなら最新世代との比較が必要です。
クラリティPHEVの純正タイヤサイズと純正ホイールサイズ
| クラリティPHEVのグレード | ホイールサイズ | 型式 | タイヤサイズ |
|---|---|---|---|
| 1.5 | 18インチ X 8.0J(+50) | ZC5 | 235/45R18 |
クラリティPHEVのスタッドレス装着時に押さえたい運用ポイント
クラリティPHEVは2セット運用(夏タイヤと冬タイヤを別ホイールで持つ)が現実的です。理由は単純で、組み換え工賃を毎年支払うよりホイール代を初年度に投じたほうが3〜4シーズンで回収できるからです。冬用ホイールには純正と同じPCD114.3/5穴/ハブ径64mmの社外品を選ぶと適合します。インチダウンを検討する場合、純正18インチに対して17インチ(225/55R17など)への変更例がありますが、ブレーキディスクのクリアランスを確認してから選んでください。
適正空気圧については、運転席ドア開口部に貼られたラベルに従うのが基本です。スタッドレスタイヤでも夏と同じ空気圧で問題ありませんが、空気圧は気温が10℃下がると約10kPa低下するため、冬場は月1回のチェックを習慣化したいところです。
装着のタイミングは、地域差はありますが概ね気温7℃を下回る11月中旬から12月上旬が目安です。スタッドレスのコンパウンドは7℃前後を境に本来の柔らかさを発揮する設計なので、冬本番より前にやや早めの履き替えが安心につながります。シーズンオフには直射日光と高温多湿を避け、ガソリンや溶剤の近くを避けて保管することで、ゴムの劣化を抑えられます。
クラリティPHEVはFFのみのラインナップながら2基のモーターによるEV走行とスタッドレスの組み合わせで冬も力強く走れる
2018年7月20日に発売されたクラリティPHEVはFFのみのラインナップで、4WDモデルは設定されていません。一般論としてFFは4WDより雪道での発進性で不利になりますが、2基のモーターを搭載するクラリティPHEVは走り始めから最大トルクを発揮するため、雪道発進時のトルク立ち上がりは滑らかです。その特性を活かしつつ、氷上ブレーキ性能と耐荷重に余裕のあるスタッドレスタイヤを組み合わせれば、車重のあるセダンでも冬のドライブを安心して楽しめます。中古車として購入する場合、装着されているタイヤの製造年週(サイドウォールの4桁数字)と残り溝(プラットフォームの露出)を必ず確認し、必要に応じて納車時に新品スタッドレスへの履き替えを検討すると安全面で確実です。