ボンゴブローニイバンは2026年3月の一部改良で予防安全を刷新 価格は299万7,500円から
マツダの商用バン「ボンゴブローニイバン」は、2019年5月にトヨタ「ハイエース」のOEM車として復活して以来、現行モデルとして販売が続いています。直近では2026年3月に一部改良が行われ、予防安全パッケージの刷新と8インチディスプレイオーディオの標準装備によって、商用バンとしての中身が大きく引き上げられました。
その一方で価格も上昇しています。発売当初は242万1,360円からだったのに対し、現在は299万7,500円から419万9,800円という価格帯です。ここでは、まず現在のボンゴブローニイバンがどうなっているのかを整理したうえで、復活当時の装備内容やモデルチェンジ遍歴を見ていきます。
ボンゴブローニイバンは現行として販売継続 次期ハイエースの動き次第でOEM内容も変わる見込み
ボンゴブローニイバンは2026年7月時点でも現行モデルとして販売が続いており、DXとGLの2グレード、2.0Lガソリンと2.8Lディーゼル、2WDと4WDという構成も維持されています。生産終了や車名廃止といったアナウンスは出ていません。
ただし、この車はハイエースのOEMである以上、将来はOEM元の動きに左右されます。ベースとなる200系ハイエースは2004年登場で、すでに20年を超える超長寿モデルです。トヨタは2023年10月のジャパンモビリティショーで、車体を大型化し電動化した「グローバルハイエース BEVコンセプト」を世界初公開しており、次世代ハイエースの方向性そのものは示されています。
もっとも、日本の4ナンバー枠に収まる現行200系は、寸法・積載量・車両価格のバランスで国内商用市場に深く根を張っており、置き換えは簡単ではありません。次期型が登場しても、当面は現行200系が併売される形になる可能性が高いとみられます。ボンゴブローニイバンについても、しばらくは現行ベースのまま年次改良を重ねていく展開が有力です。逆に言えば、ハイエースが世代交代したタイミングで、ボンゴブローニイバンの中身も一気に変わることになります。
2026年3月の一部改良で予防安全を刷新 8インチディスプレイオーディオと7インチ液晶メーターを採用
2026年3月の一部改良は、これまでの年次改良と比べて内容が大きく踏み込んだものになりました。OEM元であるハイエースが2026年1月13日に「9型」と呼ばれる大幅改良を発表し、同年2月2日に発売したことを受けた措置です。
予防安全システムは最新世代へ置き換えられ、衝突回避機能が強化されました。新たに昼間の自動二輪車を検知できるようになり、事故の多い交差点でのアシスト範囲が広がっています。速度標識などを読み取る「ロードサインアシスト」も機能が向上し、赤信号の見落としを防ぐための注意喚起が加わりました。さらに、これまで商用バンでは省かれがちだったレーダークルーズコントロールが全車標準装備となっています。
快適装備では、8インチディスプレイオーディオと新設計の7インチTFT液晶メーターを採用。2020年の改良で追加された4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイからは、表示面積も情報量も大きく進化しました。外観面では、メーカーオプションのLEDヘッドランプがBi-Beamの新デザインに変わり、ボディカラーの設定も見直されています。
| グレード | 使用燃料 | 駆動方式 | 販売価格 |
|---|---|---|---|
| DX | ガソリン | 2WD | 2,997,500円 |
| ディーゼル | 3,597,000円 | ||
| 4WD | 3,989,700円 | ||
| GL | ガソリン | 2WD | 3,228,500円 |
| ディーゼル | 3,829,100円 | ||
| 4WD | 4,199,800円 |
価格は2025年4月時点の264万7,700円〜382万4,700円から、300万円台を挟んで一気に引き上げられました。安全装備と快適装備の追加分を考えれば理屈は通りますが、エントリーのDX・2WDガソリンでも300万円に届く水準です。商用バンとしての損得勘定は、以前より慎重に見る必要が出てきました。
2024年と2025年にも商品改良を実施 2024年初頭には認証不正でディーゼル車が一時出荷停止に
空白の数年間、ボンゴブローニイバンは毎年のように手が入れられてきました。2024年4月の商品改良では価格帯が262万7,900円〜381万400円に、2025年4月の商品改良ではさらに264万7,700円〜382万4,700円へと改定されています。いずれも装備の大幅な入れ替えを伴うものではなく、原材料費や物流費の上昇を反映した性格の強い改定でした。
一方、2024年の初めには納期に直結する出来事がありました。2024年1月29日、豊田自動織機が開発したディーゼルエンジンの認証手続きに不正があったことが公表され、対象となった1GDエンジンの搭載車としてボンゴブローニイバンが名指しで挙げられたのです。同エンジンを積む車両は出荷が停止され、ハイエースやランドクルーザー300などとともに供給が止まりました。
その後、国土交通省が対象エンジンの基準適合を確認し、2024年2月27日に出荷停止の指示を解除。トヨタは2024年3月4日から生産と出荷を再開し、ボンゴブローニイバンの供給も正常化しました。約1か月強の停止でしたが、代替の効きにくい商用車だけに、当時の現場では納車遅れの影響が出ています。OEM車はベース車のトラブルをそのまま被るという構造的な弱点が、はっきりと表れた一件でした。
マツダの商用車「ボンゴブローニイバン」がハイエースのOEM車として約9年振りに復活
マツダは2019年4月23日のプレスリリースで、新型「ボンゴブローニイバン」を同年5月13日に全国の販売店を通じて発売するとアナウンスしました。約9年振りに復活したボンゴブローニイバンは、マツダが独自開発していた従来モデルとは異なり、トヨタ「ハイエース」のOEM車として生まれ変わりました。
2010年に生産を一旦終了したマツダの商用車「ボンゴブローニイバン」は、先代モデルに乗車しているユーザー達の乗り換え需要も期待して、新型モデルを登場させました。
ここでは、そんな「ボンゴブローニイバン」が搭載する先進の予防安全技術や、発売当時のグレード別車両価格等について紹介していきます。
ボンゴブローニイバンが踏み間違い防止装置を標準装備する一部改良を実施
マツダのボンゴブローニイバンは2020年6月25日に一部改良を実施しました。改良内容は、安全装備のインテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)と、4.2インチのTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを標準装備したことです。
インテリジェントクリアランスソナーは踏み間違いしたときの衝突被害を軽減するための安全装備で、障害物を検知した場合に自動でブレーキが作動してくれるものです。
マルチインフォメーションディスプレイは車両の航続可能距離や平均燃費など必要な情報を見やすく表示してくれるモニターです。
その翌年、2021年8月24日には全車でWLTCモード燃費を取得するとともに、要望の多かった2WDのディーゼルエンジンモデルが追加されました。それまでディーゼルは4WDのみの設定だったため、燃料費を抑えつつ車両価格も抑えたいユーザーにとっては待望の追加といえます。さらに2022年5月の一部商品改良では、パーキングサポートブレーキが全車標準装備となり、ディーゼル車の燃料消費率も改善されました。
| グレード | 使用燃料 | 駆動方式 | 販売価格 |
|---|---|---|---|
| DX | ガソリン | 2WD | 2,548,700円~ |
| ディーゼル | 3,148,200円~ | ||
| 4WD | 3,544,200円~ | ||
| GL | ガソリン | 2WD | 2,779,700円~ |
| ディーゼル | 3,381,400円~ | ||
| 4WD | 3,754,300円~ |
ボンゴバンとボンゴトラックはマツダ自社開発を終了 ダイハツ製OEMへ切り替わって車名は継続
ボンゴブローニイバンが復活した翌年、マツダの商用車体制は大きく変わりました。自社開発・自社生産のボンゴバンは2020年5月13日に宇品第一工場での生産を終え、ボンゴトラックも生産委託先のプレス工業で同年8月末に組立を終了。1966年の初代以来、累計210万台以上を生産したマツダ自社製ボンゴは54年の歴史に幕を下ろしました。背景には2020年の小型貨物車の新燃費基準など規制強化があり、開発リソースを投じ続ける判断に至らなかったことが理由とされています。
ただし、ここで注意したいのは車名が消えたわけではないという点です。マツダは2020年7月17日に新型「ボンゴバン」「ボンゴトラック」を発表し、同年9月11日から販売を開始しました。ベースはダイハツがインドネシアで生産する「グランマックス」で、トヨタが「タウンエース」として販売しているモデルの姉妹車にあたります。つまりボンゴバンもボンゴトラックも、OEMに切り替わったうえで現在も継続しているのです。
新型ボンゴバンは新開発の1.5Lガソリンエンジンを搭載し、衝突回避支援システム「スマートアシスト」を全車標準装備してサポカーS・ワイドに該当。発売時の価格はSTDの2WD・5MTで182万2,700円からでした。ボンゴブローニイバンとは、扱う荷物の量と車格で棲み分けるかたちになっています。
新型「ボンゴブローニイバン」は乗降しやすく・荷物を積み降ろしやすい4ナンバーの小型商用車
ボンゴブローニイバンは、両側スライドドアを採用してリアシートへの乗降をサポートし、床面地上高を620mmに設定して荷物の積み降ろしをスムーズにしています。4ナンバー枠に収まる車両寸法でありながら、最長3,000mmの荷室長と最大1,250kg(3名乗車時、4WD車は1,000kg)の積載量を確保している点が、この車の核心です。
スライドドアは両側ともに最大1,180mmスライドさせることができます。全開時ストッパー機構は、サイド側から荷物を積載する際にも役立ちます。
全グレードが標準装備する「折りたたみリアシート」は、固定器具を用いずにシートを前方部に折り畳むアレンジを行うことで、必要時に応じて即座に荷室を拡大できます。
| グレード | DX | GL |
|---|---|---|
| 全長 | 4,695mm | |
| 全幅 | 1,695mm | |
| 全高 | 1,980mm | |
| 荷室長(最長) | 3,000mm | |
| 荷室開口高 | 1,270mm | |
| 荷室開口幅 | 1,310mm | |
| 床面地上高 | 620mm | |
| ホイールベース | 2,570mm | |
| 最低地上高 | 195mm(4WD:185mm) | |
| 車両重量 | 1,690kg(4WD:2,010kg) | 1,700kg(4WD:2,020kg) |
| 最大積載量(3名乗車時) | 1,250kg(4WD:1,000kg) | |
| タイヤサイズ | 195/80R15 | |
新型「ボンゴブローニイバン」はイモビライザーやフルリクライニング機能を導入して快適性と防犯性能を強化
ボンゴブローニイバンは、運転席と助手席にリクライニング機構を設定し、イルミネーテッドエントリーシステムやリアクーラーを装備して快適性を高めています。フロントシートは走行時に体の揺れを抑えるホールド性能を強化しており、長距離移動での疲労を軽減します。
OEM元であるトヨタの「ハイエース」は、盗難被害にあいやすい車両として知られています。そのため、ボンゴブローニイバンもハイエースと同様にイモビライザーやオートアラームシステム等を導入して防犯性を強化しています。とはいえ純正装備だけで万全とは言い切れず、実際の使用にあたっては後付けのセキュリティやハンドルロックを併用する運用が現実的です。
先進の予防安全技術を標準装備する新型「ボンゴブローニイバン」は全車がサポカーに該当
2019年5月13日に約9年振りに復活したマツダの商用車「ボンゴブローニイバン」は、衝突回避支援パッケージを標準装備するなどの姿勢が評価され、全車が経産省・国交省が普及を呼び掛けるサポカーに該当しました。
同車が採用する「プリクラッシュセーフティシステム」は、ミリ波レーダーと単眼カメラによって歩行者や車両を検知して、衝突の危険性が高いと判断すれば、システム側がブレーキ操作をアシストします。
このほか、先行車や対向車の有無によってハイビームとロービームを自動的に切り替える「オートマチックハイビーム」、ウインカー操作なしの車線逸脱を検知して警報する「レーンディパーチャーアラート」、勾配のある坂道で車両が後退しないように制御する「ヒルスタートアシストコントロール」等を装備しています。なお、これらの予防安全装備は2020年6月・2022年5月・2026年3月の改良を経て段階的に強化されており、現行モデルでは最新世代の予防安全システムへと置き換えられています。
ボンゴブローニイバンのエンジンスペックとグレード別の車両価格
ボンゴブローニイバンのディーゼル車に搭載される「2.8L 1GD‐FTV ディーゼルエンジン」は、窒素酸化物を還元する尿素SCRシステムや、堆積した粒子状物質を燃焼・除去するDPR(排出ガス浄化装置)等を導入して、高出力と環境性能を両立させます。なお、このエンジンは2024年に発覚した認証不正の対象機種でもありましたが、国土交通省の検証で基準適合が確認されており、使用上の制限はありません。
ガソリン車とディーゼル車がともに採用する変速機、電子制御式6速オートマチックトランスミッションは、マニュアル車感覚の操作も可能とするシーケンシャルシフトマチックを設置して、運転時の扱いやすさを引き上げます。
| 2.0L直列4気筒ガソリン | 2.8 L 直列4気筒ディーゼル | |
|---|---|---|
| 最高出力 | 100kW/5,600rpm | 111kW/3,600rpm |
| 最大トルク | 182Nm/4,000rpm | 300Nm/1,000~3,400rpm |
| 変速機 | 電子制御式6速AT(シーケンシャルシフトマチック付) | |
| 燃費(JC08モード/発売当時) | 10.4km/L | 12.0km/L |
| 燃費(WLTCモード/2WD) | ― | 11.3km/L |
| 燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | 軽油 |
ボンゴブローニイバンは、標準装備を充実させたスタンダードモデル「DX」と、リアクーラーやLEDヘッドランプ等を追加装備させて上質感を演出するハイスペックモデル「GL」の2グレードを展開しています。この2グレード構成は復活以来変わっておらず、ハイエースのように「スーパーGL」や特別仕様車まで用意されるわけではありません。選択肢が絞られているぶん迷いにくい反面、カスタム前提で選ぶならハイエース側のほうが自由度は高いといえます。
全グレードは、視認性に優れて多彩な情報をクリアに表示する「オプティトロンメーター」や、平均燃費・航続可能距離などを表示する「マルチインフォメーションディスプレイ」の視覚効果によってエコドライブをサポートします。
※2WD車は寒冷地仕様をメーカーオプションで設定可、4WD車は全車が寒冷地仕様
一度販売を終了するも8年後に復活したボンゴブローニイバンのモデルチェンジ遍歴
ボンゴブローニイはマツダが販売する最上級のワンボックスカーです。2代目まではマツダが自社開発していましたが、3代目では5代目(200系)ハイエースバンと2代目レジアスエースバンのOEM車となりました。なお、レジアスエースは2020年4月17日のハイエース一部改良とトヨタの全店併売化に伴って販売を終了しており、現在のOEM元はハイエースに一本化されています。
ボンゴブローニイバン 初代 SR/SD型 1983年~1999年
1983年6月、ボンゴをサイズアップしたモデルとして登場。3代目ボンゴのSS・SEプラットフォームをベースにして開発されました。
1985年、2.0Lガソリンエンジンを搭載するとともに、4WD車を追加。
1987年、マイナーチェンジで4WD車にディーゼル仕様を追加。
1990年、マイナーチェンジで全車にカラードバンパーを装備。
1992年、2WD車に3.0Lディーゼル車を追加するとともに、最上級グレードの「GLスーパー」を設定。
1994年~1997年にかけてワゴンとトラックの生産が終了。
1997年5月、マイナーチェンジで内外装を大きく変更。新開発の2.5L WL型エンジンをディーゼル車に搭載。前席が3人乗りだった4WD車は2人乗りになり、バンとGLスーパーはロングボディのみのラインナップになりました。
1999年、SK型へのフルモデルチェンジのため販売を終了しました。
ボンゴブローニイバン 2代目SK型 1999年~2010年
1999年6月、フルモデルチェンジで新開発のSKプラットフォームを採用して販売開始。
2004年12月、エンジンを2.0LコモンレールディーゼルターボRF-CDT型に変更。
2010年8月、ボンゴのマイナーチェンジに伴いブローニイモデルが廃止となり、販売終了。
3代目 H20#M型/2019年~
2019年4月23日、8年8か月ぶりにボンゴブローニイバンの復活が発表され、5月13日に販売を開始。トヨタの5代目ハイエースバン、2代目レジアスエースバンからOEM供給を受けるモデルです。2WDのガソリン車は2.0Lの1TR-FE型、ディーゼル車は2.8Lの1GD-FTV型を搭載。トランスミッションは全車が電子制御式6速ATで、4WD車は全車寒冷地仕様となっています。発売時の価格は242万1,360円〜359万4,240円でした。
2020年6月25日、一部改良。インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)と4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを標準装備しました。
2021年8月24日、一部商品改良。全車でWLTCモード燃費を取得し、2WDのディーゼルエンジンモデルを追加。価格は253万2,200円〜371万300円となりました。
2022年5月、一部商品改良。全車にパーキングサポートブレーキを標準装備し、ディーゼル車の燃料消費率が向上。価格は254万8,700円〜375万4,300円となりました。
2024年4月、商品改良。価格は262万7,900円〜381万400円に改定されました。なお同年1月29日から3月4日までは、豊田自動織機のディーゼルエンジン認証不正の影響でディーゼル車の出荷が一時停止されています。
2025年4月、商品改良。価格は264万7,700円〜382万4,700円に改定されました。
2026年3月、一部改良。最新世代の予防安全システムを採用して昼間の自動二輪車検知を追加、ロードサインアシストの機能向上と赤信号見落としの注意喚起機能を採用、レーダークルーズコントロールを全車標準装備しました。あわせて8インチディスプレイオーディオと7インチTFT液晶メーターを採用し、メーカーオプションのLEDヘッドランプをBi-Beamの新デザインに変更。価格は299万7,500円〜419万9,800円となっています。
| ボンゴブローニイバンのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代 SR/SD型 | 1983年~1999年 |
| 2代目 SK型 | 1999年~2010年 |
| 3代目 H20#M型 | 2019年~(現行) |
「ボンゴブローニイバン」の復活によってマツダ商用車のラインナップは強化
初代「ボンゴブローニイバン」は、ボンゴバンのロングボディ仕様として1983年に誕生しました。約9年振りに復活した3代目は標準ボディのみの販売となるため、先代モデルやOEM元であるハイエースとは異なり、選択できるボディタイプやグレードは制限されています。
それでも、安全装備が充実し環境性能にも優れる3代目「ボンゴブローニイバン」が加わったことで、マツダの商用車ラインナップは確実に厚みを増しました。自社開発のボンゴが2020年に生産を終えた後も、ボンゴバン・ボンゴトラックがダイハツ製OEMとして継続したため、マツダの商用車は軽のスクラムから小型のボンゴ、そして最上級のボンゴブローニイバンまで途切れることなく揃っています。自社で商用車を開発しないという選択が、結果としてラインナップの穴を防いだかたちです。
マツダとトヨタは2017年8月の業務資本提携以降、協業を広げてきました。ボンゴブローニイバンへのハイエース供給もその一環であり、2021年からは両社の合弁会社がアメリカ・アラバマ州で工場を稼働させ、マツダCX-50などを生産しています。ボンゴブローニイバンの今後も、この協業関係とハイエースの世代交代の行方に大きく左右されます。次にこの車が大きく変わるのは、ハイエースが世代を変えるときだと見ておくのが自然でしょう。