ピクシスメガとウェイクの違いをデザイン・ボディサイズ・値段などで比較【生産終了モデル解説】
ピクシスメガとウェイクは、販売元はそれぞれ異なりますが、どちらも同じ軽スーパーハイトワゴンです。両車は2022年8月11日に生産を終了しており、現在は中古車市場での購入のみとなります。それでも室内高1,455mmという軽自動車最大級の室内空間や積載性の高さから、中古車市場では一定の人気を維持しています。
「ピクシスメガとウェイクの違いって何?」「中古で買うならどちらがいい?」という疑問を持つ方に向けて、エクステリア・インテリア・販売価格・走行性能・リセールバリューなどを比較してまとめます。
トヨタ・ピクシスメガはダイハツ・ウェイクのOEM車種として2015年から販売されていた
ピクシスメガは、子会社であるダイハツからOEM供給を受けてトヨタが2015年から販売していたモデルです。OEM元となるウェイクは「ドデカク使おう。」というキャッチフレーズを掲げて2014年に登場し、軽自動車の常識を超える室内空間で注目を集めました。
トヨタの軽乗用車ピクシスシリーズには、ピクシスメガのほかにもダイハツ各モデルをOEM供給したラインナップが存在します。なお、ピクシスメガの生産終了後、トヨタの軽乗用車ラインナップからスーパーハイト系以上の全高を持つモデルがなくなっています。
| 車種 | OEM元 | 状況 | 特徴・補足 |
|---|---|---|---|
| ピクシスメガ | ダイハツ・ウェイク | 2022年8月生産終了 | 軽最大級の室内高1,455mm。「ドデカク使おう。」がキャッチフレーズ |
| ピクシススペース | ダイハツ・コンテ | 販売終了 | 2017年1月に終売 |
| ピクシスエポック | ダイハツ・ミライース | 販売中 | 燃費重視の軽ハッチバック |
| ピクシスジョイ | ダイハツ・キャスト | 販売中 | デザイン性重視の軽乗用車 |
| ピクシストラック | ダイハツ・ハイゼットトラック | 販売中 | 軽商用トラック |
| ピクシスバン | ダイハツ・ハイゼットカーゴ | 販売中 | 軽商用バン。ピクシスメガ生産終了後の実質的な代替上位グレード |
トヨタ・ピクシスメガとダイハツ・ウェイクのグレード構成と価格帯
ピクシスメガとウェイクのグレード構成は、Gターボ “SA 3″・Gターボ “SA 3” レジャーエディション”SA 3″・L “SA 3″・L “SA 3” レジャーエディション”SA 3″・D・D “SA 3″の全6グレードが展開されていました。
| グレード名 | 販売価格 |
|---|---|
| Gターボ “SA 3” | 1,674,000円~ |
| Gターボ “SA 3″ レジャーエディション”SA 3” | 1,717,200円~ |
| L “SA 3” | 1,555,200円~ |
| L “SA 3″ レジャーエディション”SA 3” | 1,598,400円~ |
| D | 1,350,000円~ |
| D “SA 3” | 1,414,800円~ |
OEM車種の場合、グレード構成や価格が供給元と異なるケースも珍しくありませんが、ピクシスメガとウェイクはグレード名から価格帯まですべて同じ設定でした。中古車を探す際も、グレード名で同一条件の車両を比較できます。
トヨタ・ピクシスメガとダイハツ・ウェイクのエクステリアの違いはエンブレムのみ
2モデルの外観上における違いは実質的にありません。唯一の外観上の違いはフロントおよびリアのエンブレムのみで、ボディシルエット・ボディカラー・ホイールデザインはすべて同一です。なお、フロントエンブレムの処理には微細な差異があり、ウェイクには専用のフロントエンブレムが与えられている一方、ピクシスメガはフロントエンブレム部分が黒基調の枠にトヨタのエンブレムが組み込まれた仕様です。
ボディカラーはモノトーン9色・2トーン5色の全14色が設定されていました。パールホワイト3・プラムブラウンクリスタルマイカ・2トーンカラーはメーカーオプション扱いです。
各グレードに装備されるホイールのデザインや素材もピクシスメガとウェイクで共通です。グレード別のホイール仕様は以下のとおりです。
| グレード | ホイール仕様 |
|---|---|
| Gターボ “SA 3” レジャーエディション | 15インチアルミホイール |
| Gターボ “SA 3” | 14インチアルミホイール(専用デザイン) |
| L “SA 3″・L “SA 3” レジャーエディション | 14インチアルミホイール |
| D・D “SA 3” | 14インチスチールホイール |
インテリアデザインも共通でステアリング中央のエンブレムのみが異なる
内装もステアリングホイール中央のエンブレムを除き、基本的な装備・設計・素材・レイアウトはすべて同じです。ステアリング中央にはそれぞれのメーカーエンブレムが配置されています。
シートはスポーティなブラックのフルファブリック素材で、両車ともに撥水加工が施されています。濡れた荷物をそのまま積めるためアウトドア用途に適しており、手入れも容易です。シートのパターンはGターボグレードがハニカム柄、LグレードとDグレードはチェック柄となっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ステアリングエンブレム | 各メーカーのエンブレムが中央に配置(唯一の内装上の差異) |
| 基本装備・設計 | エンブレム以外はすべて共通 |
| シート素材 | スポーティなブラックのフルファブリック・撥水加工済み |
| シートパターン | Gターボ:ハニカムパターン/L・D:チェックパターン |
ボディサイズ・燃費・エンジンなどのスペックもグレードと同様すべて共通
ピクシスメガとウェイクはボディサイズ・燃費性能・エンジン・安全装備がすべて同一です。全高1,835mmという軽自動車規格では突出した車高を実現しており、室内高も1,455mmと当時の軽乗用車トップの広さを誇りました。
車体サイズは全長3,395mm・全幅1,475mm・全高1,835mm・ホイールベース2,455mm。軽自動車の規格ギリギリのボディサイズを最大限に活かした設計で、車中泊を視野に入れて選ぶユーザーも多いモデルです。
シートはフルフラット状態にしたり、助手席をテーブル代わりにするなど多彩なアレンジが可能。自転車などの大型荷物も積み込める荷室の広さと、室内各所に設けられた豊富な収納スペースも魅力です。
燃費性能は2WDのターボ車が23.8km/L、ターボなしのL・Dが25.4km/L、4WDのターボ車が23.2km/L、4WDのターボなしLが24.6km/Lです。大きなボディに対して、エンジンの最適化と軽量化の追求により優れた低燃費を実現していました。
| 全長(室内長) | 3,395mm(2,215mm) |
|---|---|
| 全幅(室内幅) | 1,475mm(1,345mm) |
| 全高(室内高) | 1,835mm(1,455mm) |
| ホイールベース | 2,455mm |
| 車両重量 | 990〜1,060kg |
| 最低地上高 | 140mm |
| 乗車定員 | 4人 |
| 燃費性能(WLTCモード) | 23.2〜25.4km/L |
| エンジン | 水冷直列3気筒12バルブDOHC |
| 安全装備 | スマートアシスト3(Dグレード以外に標準装備) |
中古車でのリセールバリューはウェイクのほうがやや有利な傾向
ピクシスメガとウェイクには同じ販売価格が設定されていたため、リセールバリューにも大きな差は生じにくいのが基本です。ただし、ウェイクのほうが知名度・流通台数ともに多く、中古車市場での選択肢も豊富です。
参考として、全軽自協が集計した2018年度(1〜12月)の乗用車販売台数では、ウェイクが28,637台(13位)であったのに対し、ピクシスメガはその他ピクシスシリーズを含めての累計で25,627台(14位)という結果でした。この差は中古車の流通量にも影響しており、ウェイクのほうが物件数が多く選びやすい傾向にあります。
一方、ピクシスメガは流通量が少ないため、状態の良い個体を見つけた際の希少価値は高くなる場合もあります。中古車購入の際はどちらのエンブレムを好むかとあわせて、その時点での在庫数や状態で判断するのが現実的です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 販売価格 | 両車とも同じ価格設定だった |
| 中古流通台数 | ウェイクのほうが多く、選択肢が豊富 |
| リセールバリュー | 大きな差はないが、知名度の高いウェイクのほうが若干高値がつく傾向 |
| 2018年度販売台数 | ウェイク:28,637台(13位)、ピクシスメガ(シリーズ含む):25,627台(14位) |
ピクシスメガとウェイクの違いはエンブレムのみでスペックは完全に同一
ピクシスメガとウェイクの違いを比較してきましたが、基本的なデザイン・設計・ボディカラー・スペック・価格はすべて同じです。フロントおよびステアリングのエンブレムのみがそれぞれのメーカーのデザインになっているため、どちらのメーカーエンブレムが好きかという基準で選んでも実用上の差はありません。
中古車を検討する場合は、流通台数が多く選択肢の広いウェイクのほうが目的の状態・グレード・価格帯の個体を見つけやすい傾向にあります。一方、ピクシスメガはトヨタディーラー系の認定中古車として整備状態が良い個体が出回ることもあります。
なお、ピクシスメガはトヨタのエンブレムを持ちますが、製造元はOEM供給元のダイハツです。購入前にこの点をしっかり把握したうえで検討してください。どちらを選んでも「軽最大級の室内空間」というウェイク・ピクシスメガ最大の魅力は変わりません。