モノコック構造のメリット・デメリット
モノコック構造のメリット
- 車体を軽くできる
- 事故時の衝撃吸収力が高い
- 室内空間を広くしやすい
- 乗り心地が優れている
モノコック構造のデメリット
- 衝突でボディが変形すると走行できなくなることがある
- 少しの変形が全体に悪影響を与えることもある
モノコック構造を採用すれば、車のフレームとボディを別々に作る必要はありません。別々に作ってしまうと、運転中に車体が振動しやすくなります。そのため、モノコック構造で作られている車は振動しにくく優れた乗り心地を体感出来ます。
モノコック構造では、ボディがフレームの役目も兼ねているので、衝突の度合いが激しければ走行ができなくなってしまうことがデメリットです。
モノコック構造とよく比較されるラダーフレーム構造について
ラダーフレームは梯子(はしご)状の構造が特徴
モノコック構造とよく比較されるのが、ラダーフレーム構造です。ラダーフレーム構造は、古くから行われていた車の製造法であるフレーム構造の一種です。
車のパワートレインであるエンジンやトランスミッション、他の主要な部品をフレーム(骨組み)に搭載させ、その上から車のボディを被せるのがフレーム構造の仕組みです。
ラダーフレーム構造では、はしご上のフレームを採用することで車体の強度をさらに高めことに成功しています。車体は重くなってしまうというデメリットはありますが、バスなどの車体の強度が求められる大型車・ランドクルーザーなどの本格志向のSUVで採用されている方式です。
ビルトインラダーフレームはモノコックとラダーフレームを組み合わせた構造
ビルトインラダーフレームは、モノコック構造とラダーフレーム構造を組み合わせる事で、お互いのメリットを共存させる車作りの方法です。
ビルトインラダーフレームを採用することで、車体の重量化を最低限に抑えながらも車体の強度を最大限に高める事が可能となります。
モノコック構造は日本のモノづくりを支えています
モノコック構造は、車以外でも航空機や鉄道の車両、住宅などにも広く用いられています。モノづくり大国と言われている日本では、欠かすことの出来ない技術です。
モノコック構造とラダーフレーム構造を組み合わせる技術力には興味をそそられてしまいます。自動車業界以外においても、モノコック構造の技術力は上がっています。これからも進化を遂げるモノコック構造が、どんな風にモノづくりに活かされていくのかが楽しみです!
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