三菱ランサー エボリューション復活

新型ランエボはSUVで復活 歴史やコンセプトカーのエクステリアを紹介

新型ランエボ(ランサー エボリューション)がSUVで復活。次期ランエボとされるe-エボリューション コンセプトはSUVタイプの100%電気で走るEVです。トリプルモーターでランエボのハイパワーを継承し2023年に登場予定の次期ランエボのエクステリア、三菱の名車ランサー エボリューションの歴史を紹介。

新型ランエボはSUVで復活 歴史やコンセプトカーのエクステリアを紹介

三菱の名車ランエボがSUVになって復活!次世代エボリューションはEVへ

1992年に初登場した初代ランエボ(ランサーエボリューション)は三菱がそれまで販売していた「ランサー」というコンパクトセダンに2,000ccのハイパワーターボエンジンを搭載した4WDモデルでした。

市販車両をベースとした車で争われる、世界ラリー選手権(WRC)で数々の輝かしい記録を打ち立て、名実ともに最速の市販車として君臨しました。

自動車ファンから絶大な人気を集めたランエボですが、排ガス規制などの時代の流れにより販売不振となり2015年4月10日に1,000台限定で販売されたランサーエボリューション10 ファイナルエディションの完売を持ち、2016年4月18日に惜しまれつつ販売終了となりました。

そして次期ランエボが2017年10月25日から開催される東京モーターショー2017で初公開されました。エボリューションを受け継ぐ「e-エボリューション」のエクステリアや最新技術をランエボの歴史などを振り返りながら紹介します。

次期ランエボはセダンタイプではなくSUVで登場

ランサーエボリューション10 ファイナルエディション

※ランサーエボリューション10 ファイナルエディション

ランエボを待ち望む方を驚かせたのは、次期ランエボはセダンタイプではなくクロスオーバーSUVで登場するということです。
三菱は、日産・ルノーの連合の中で明確にEVへシフトチェンジすることを公言しています。そのため次期ランエボのe-エボリューション コンセプトも100%電気で走るSUVタイプのEVとなっています。

アウトランダー、パジェロ、デリカなど三菱はSUVに強みがあります。世界的なEVシフトもあり、三菱の次世代を担う存在となるよう、新たなブランドメッセージ「Drive your Ambition」にあるとおり探求心や挑戦心をくすぐる車として誕生します。

e-エボリューション コンセプトのサイドビュー

次期ランエボのリヤビュー

ランエボで培った4WDの足回りはSUVになっても継承しています。悪路をものともしないダイナミックな走りと、三菱の新たなデザインアイコン「ダイナミックシールド」が融合し新世代のエボリューションを感じさせます。

パワートレインはトリプルモーターのハイパワー仕様

砂上を走るe-エボリューション コンセプト

ランエボと言えばハイパワーエンジンが魅力ですが、次期ランエボのe-エボリューション コンセプトもそのパワーを引き継いでいます。
e-エボリューションコンセプトのパワートレインはフロントに1基、リヤに2基の新開発「デュアルモーター」を採用したトリプルモーターの4WD駆動で、現在市販されているEVではトップレベルの最高出力と最大トルクを発揮します。

デュアルモーターを採用しているEVではテスラモーターズのモデルSとモデルXがあり、モデルS 75Dの最高出力が518PS、モデルX 75Dが525PSとなっています。
トリプルモーターを搭載するe-エボリューション コンセプトはこれ以上の出力を出すことも可能かもしれませんが、現実的にはここまでのハイパワーは必要ないでしょう。

最後のランエボとなったファイナルエディションは最高出力313PSだったため、わずかに超える程度で余裕のある走りを追求するかもしれません。
しかしEVで313PSを越える車は国内外を見ても希少なため、市販車はどのような仕様となるのか期待が高まります。

e-エボリューションへバトンを渡すランエボの歴史

日本を代表するスポーツセダンと言えば真っ先に名前が上がるほど、知名度と人気のある車が三菱のランエボです。

世界のランエボへ押し上げたのが世界ラリー選手権(WRC)

ランサー エボリューション2のエクステリア

※ランサー エボリューション2

ランエボを一躍有名にしたのが世界ラリー選手権(WRC)での活躍です。WRCは市販の車をベースにしたレースで、1973年からヨーロッパを中心に開催されるF1選手権に次ぐ歴史を持つラリー競技(過酷な道を走る耐久競技)です
ランサーEX2000ターボやギャランVR4で参加していた三菱に変化をもたらしたのが1993年に投入された初代「ランサー エボリューション」です。

1994年には「ランサー エボリューション2」を投入、1995年に投入した「ランサーエボリューション3」では1位、2位を独占して念願のWRC完全勝利を果たします
1997年にはフルモデルチェンジを果たし「ランサー エボリューション4」へ進化、ドライバーのトミ・マキネンと共に年間4勝を上げています。

ランエボ5でWRC完全制覇

ランサー エボリューション5のエクステリア

※ランサー エボリューション5

ランエボの名前を世界に轟かせたのが1998年シーズン途中に投入された「ランサー エボリューション5」です。デビュー以降のWRC3連勝を上げ三菱に、マニュファクチャラーズチャンピオン(総合優勝)、ドライバーズチャンピオン、グループ優勝の栄冠を獲得しました。

その後のランエボはナンバリングを上げスバルのインプレッサやトヨタのカローラと死闘を繰り広げます。

しかし2001年には投入していた「ランサー エボリューション6」をシーズン途中から「ランサー セディア」ベースの車両に入れ替えたことにより「ランサー エボリューション」のWRCの歴史は終了します。
その後、三菱は経営再建を理由に2006年以降のWRCへの参加を休止しました。

ベースはランサー セディアに変更

ランサー エボリューション7のエクステリア

※ランサー エボリューション7

2001年にフルモデルチェンジした「ランサーエボリューション7」からランサーセディアがベースとなりランエボの外観を一新します。
今までギャランベースであったランエボとは雰囲気もボディサイズも違うため、ランエボファンから「ランエボの進化は止まった」と言われるほど賛否両論のあったモデルでもあります。

大幅な変更となりましたが車両価格が下がったことなどが要因となり販売台数は好調で、2002年にはランエボ発のAT(オートマチックトランスミッション)を搭載したGT-Aグレードが追加されています。

2003年には「ランサー エボリューション8」が登場、グリルの変更が不評を買い「ランエボ初の退化」とも言われています。
2005年には「ランサー エボリューション9」が販売され、次世代ランサーへ引き継がれます。

コンセプトカーが現実となった次世代のランエボ

ランサー エボリューション10のエクステリア

※ランサー エボリューション10

2007年「その進化は、一瞬で次代を抜き去る。」をキャッチコピーにした「ランサー エボリューション10」が登場、次期ランサーのコンセプトカーとして登場していたPrototype-Xの市販モデルとなっています。

2008年から2012年まで5度のマイナーチェンジを経て、2014年に販売終了となっています。
ランサー エボリューション10の人気の高さがうかがえるエピソードとして、イギリスにて40台限定販売されたモデル「FQ-440 MR」は最高出力440PSのモンスターマシンで、販売価格約845万円に設定されたにもかかわらず販売開始60分で完売しています。

2015年4月にはランサー エボリューション10 ファイナルエディションが1,000台限定で販売、2016年4月に販売終了しました。ファイナルエディションは中古市場でも販売価格以上のプレミアム価格となっています

ランエボの新しい歴史は2023年から始まる

東京モーターショー2017で登場したe-エボリューション コンセプトはWRCで活躍したランエボとは違うSUVでした。
セダンタイプのランエボの復活を期待したファンは驚いたかもしれませんが、足回りや動力性能などはランエボの名前に恥じない進化を遂げています。

2023年に市販化される予定のe-エボリューション コンセプトには進化した自動運転技術も採用されるので今後の動向に注目しましょう。