エコタイヤのメリットとデメリット

エコタイヤとは?メリットとデメリット選ぶ基準

エコタイヤとは転がり性能とウェットグリップ性能を重視した燃費性能が高いタイヤを指します。グレーティングシステムで基準をクリアしたタイヤのみエコタイヤ(低燃費タイヤ)して販売されています。エコタイヤに履き替えるメリットとデメリット、エコタイヤを購入する時の選ぶ基準を紹介します。

エコタイヤとは?メリットとデメリット選ぶ基準

エコタイヤとは?履き替えるメリットデメリット

新車販売台数でもハイブリッドカーが占める昨今、ユーザーの低燃費思考が益々強まっています。自動車メーカー各社も低燃費な車の開発に注力しているのが現状です。
「燃費性能が車の価値を決める」という考え方が主流になりつつ今、燃費向上効果のあるエコタイヤに注目が集まっています。
エコタイヤの基準、静粛性や乗り心地、本当に燃費性能は向上するのか、メリットとデメリットを確認しましょう。

エコタイヤとは?

エコタイヤを履く高級車

エコタイヤとは燃費性能に優れたタイヤの総称を指し低燃費タイヤとも呼ばれています。燃費に関係する転がり抵抗性能と、安全性に関係するウェットグリップ性能を一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)が2010年に策定したグレーティングシステム(注1)の基準を満たしたタイヤのみエコタイヤと定義され販売されています。

転がり抵抗係数 等級 ウェットグリップ性能 等級
6.5以下 AAA 155以上 a
6.6~7.7 AA 140~154 b
7.8~9.0 A 125~139 c
9.1~10.5 B 110~124 d
10.6~12.0 C    

上記の表に該当する、転がり抵抗係数「AAA~Aグレード」ウェットグリップ性能「a、b、c、dいずれかのグレード」両方の基準に該当するものがエコタイヤ(低燃費タイヤ)と定義されます。
それではタイヤを買う際に注目するグレードの見方を紹介します。

エコタイヤの基準をクリアした表示

転がり抵抗のグレードがAAでウェットグリップ性能がcグレードになっているため、エコタイヤと定義されたマークが示されています。

エコタイヤの基準に満たない表示

ウェットグリップ性能がbグレードでエコタイヤの基準を満たしていますが、転がり抵抗のグレードがBなのでこちらの基準は満たしていません。そのためこの表記のあるタイヤはエコタイヤと定義されません。

エコタイヤの選び方

エコタイヤが並べられた倉庫

エコタイヤにしたいけどどれを選べば良いのかわからない、そんな時に参考になるのがJATMAのグレーティングシステムです。
このグレーティングシステムでは転がり抵抗性能とウェットグリップ性能を数値化してグレード付けを行っています。グレードが高いからと言って優れているとも限らないことに注意しましょう。

転がり抵抗性能の見方

車はタイヤを転がして走ります。走る際に地面から抵抗を受ける力を数値化したものが「転がり抵抗性能」です。

AAAグレードの転がり抵抗性能を持つタイヤは地面から受ける抵抗が少ないため、最小限の力で車を走らせることができます。
高い燃費向上が見込める一方、雨の日など路面状況が悪い場合は、抵抗が少ないため制動距離(ブレーキが効いてから止まるまでの時間)が伸びてしまいます

Aグレードの転がり抵抗性能を持つタイヤはAAAグレードのタイヤよりも転がり抵抗性能が高いため、車を走らせるためにはAAAグレードのタイヤより力が必要になります。そのため燃費性能の向上は低くなりますが、制動距離は短くなるため危険を最小限に留められます。

AAAグレードからAグレードまでがエコタイヤの定義となっているので、車の使い方や運転方法などを確認して最適なエコタイヤを見つけてください。

ウェットグリップ性能の見方

雨の日など、濡れた舗装路面をタイヤがグリップする力を数値化したものが「ウェットグリップ性能」です。

数値が高いa>b>c>dの順でウェットグリップ性能が高くなりますが、数値が高くなるほど転がり抵抗性能の数値も高くなります。そのため燃費性能を重視するか、安全性を重視するかでエコタイヤの選択基準が変わります。

エコタイヤのメリット

エコタイヤを履いて燃費が向上したSUV

燃費性能向上のため転がり抵抗性能とウェットグリップ性能が重視されていますが、静粛性や耐久性、車の乗り心地も一般のタイヤと同様となっています。
もちろんタイヤにも種類があるので、高価なエコタイヤを選択すると一般的なタイヤよりも乗り心地の良いものを選択できます。
その点を考えるとエコタイヤには「大きなデメリットはない」のがメリットだと言えます。

耐久性に関してもエコタイヤの方が優れているという意見もあるので、これからのタイヤの主流になるかもしれません。

エコタイヤのデメリット

エコタイヤを展示しているブース

エコタイヤのデメリットをあえて挙げるとすると「販売価格」です。一般的なタイヤと比較するとエコタイヤは高価格な傾向があります。しかしエコタイヤにも様々なグレードがあるので、走行距離や耐久性などタイヤに求めるものを考えることで一般的なタイヤとエコタイヤの価格差を埋めることもできるでしょう。

タイヤは路面と唯一接地している部分なので非常に重要な役割を果たします。価格差以上に安全性を買うと考えるとエコタイヤを選択するのも良いのではないでしょうか。

本当に燃費が向上するのか

高速を走るエコタイヤを履いた車

タイヤを交換しただけで本当に燃費が向上するのか疑問に思う方もいるかもしれません。
エコタイヤはタイヤの転がり性能が高く燃費を向上させるのは間違いありません。

エコタイヤの燃費への寄与率は(注2)

  • 一定速度走行 20~25%
  • モード燃費試験 10~20%
  • 一般市街地走行 7~10%

となっています。寄与率10%で転がり抵抗を20%低減した場合のトヨタ新型プリウスを例にします。
プリウスのカタログ燃費は40.8km/Lで、この場合は約2%の燃費向上が見られます。
エコタイヤを履くとプリウスの燃費は約41.6km/Lまで向上することになります。僅かにも見えますが走行距離が延びるほど、エコタイヤの燃費性能が実感できるでしょう。

タイヤもエコを意識する時代に

低燃費思考が高まる中、一般的なタイヤもエコタイヤに変わりつつあります。エコタイヤが量産されると価格差も一気に埋まるのではないでしょうか。
低燃費の車は当たり前となってきているので、これからは地球環境に優しく燃費性能も高いエコタイヤが車業界の主役になる日も近いかもしれません。
エコタイヤは車の使い方により選び方も変わってきます。購入の際は転がり性能とウェットグリップ性能を確認して最適なタイヤを選択しましょう。