車の窓の曇り止め対策集

車の窓の曇り止め対策集~エアコン操作やシリカゲルを使う方法と防止グッズ5選

車の窓の曇り止めテクニックを紹介。エアコンやデフロスターの温風を操作して水滴を乾燥させるガラスをキレイにして汚れを取る、シリカルゲルに水分を吸収してもらうなど6つの方法を紹介。窓ガラスが曇ってしまう原因を、グラフを利用してわかりやすく取り上げ。

車の窓の曇り止め対策集~エアコン操作やシリカゲルを使う方法と防止グッズ5選

車の窓ガラスが曇ってしまう原因と曇り止めに有効な方法と便利グッズ

運転中にフロントガラスが曇ってしまったら、視界がぼやけて運転の継続が難しい状況となり、事故が起きてしまうリスクが高まります。

車の窓ガラスが特に曇りやすい梅雨時や冬の季節に再確認しておきたい、デフロスターを操作するなどの有効な方法や、簡単に使えて便利な曇り予防アイテム情報をお届け。

車の曇り止めに有効な6つの方法

エアコンパネルボタン

湿気が多い時期には、車の窓ガラスが急に曇ってしまって、運転をしづらくなってしまうシーンが多々あります。停車中ならまだしも、運転中に窓ガラスが曇り始めると、気が焦ってしまうものです。

このセクションでは、エアコンを操作する等の窓ガラスの曇り止めに有効な6つの方法を紹介します。

1.窓を開けて外気温に近づける

窓を開けて車内の曇りを取るドライバーサイドガラスを少し開けて、外の気温と車の中の気温差を縮めると窓は曇りにくくなる

外の気温と車内の気温との差が大きい時には、窓ガラスが曇りやすくなります。ガラスが曇ってきたら、車の窓を開けることで運転中の視界が広がっていきます。

窓を開けると、外の環境を車内に取り入れることができ、外の気温と車の中の気温差が縮まって、窓ガラスが曇りにくくなります。

窓ガラスが曇りやすい天候は雨、季節は冬という窓を積極的には開けたくはない気象状況かもしれませんが、小雨程度ならば、ドアバイザーが装着されていれば雨の侵入を防げますし、冬であっても窓を開けて、外の新鮮な空気を取り入れることで気分もリフレッシュできます。

2.エアコンを操作する

エアコンを操作するエアコンをつけると室内の空気が循環して、温度のムラがなくなるので窓は曇りにくくなる

エアコン(AC)を作動させると、車内を過ごしやすい温度に調節できるだけでなく、空気を循環させることができます。車の窓が曇ってしまう過程には、車内の空気が循環できずに温度にムラが生じ、窓ガラス付近は冷たくて、他の場所は温かいという状態も影響を与えます。

エアコンをかけると、温風で水滴を乾燥できるだけではなく、空気を循環させることで、温度のムラを解消できる事も曇り止めには有効です。

エアコンのボタン

また、最近のエアコンは進化しているので、除湿機能の有効活用、外気を取り入れるモード設定を行うことで、さらに短時間で車内の曇りを解消出来ます。

3.デフロスターを操作する

曇りを取るデフロスタースイッチデフロスターをONにして温かい風の流れを調整すれば、窓ガラスの曇りは除去できる

フロントガラスが曇ってしまったら、空調パネル付近にある扇形の中に3本の波打つ矢印が目立つスイッチをONにして、デフロスターを作動させましょう。

デフロスターボタン

デフロスターは、エンジンの排熱を利用して温風を発生させ、温風の流れを調整することで目的の場所のガラスの曇りを除去します。

4.リアガラスの曇りは熱線デフォッガーを使う

リアデフォッガーボタン

リアガラスが曇っていると、縦列駐車やバック駐車がしにくくなります。リアガラスの曇り止めには、熱線デフォッガーが有効です。

リアガラスに薄くプリントしてある電熱線のデフォッガーを作動させるには、車種によって異なりますが、空調パネル付近にある長方形の枠の中に3本の波打った矢印が目立つスイッチをONにします。車種によっては「REAR」とわかりやすく表記している車もあります。

熱線デフォッガーは、熱を発生させてリアガラスの曇りを解消します。熱を発生させるのに、多量の電気を使用するため、曇りが取れたらすぐにスイッチをOFFにしましょう。

5.車内の窓ガラスを磨く

フロントガラスの内側を磨くドライバーマイクロファイバークロスで窓ガラスの内側を定期的に磨けば曇りにくくなる

車内の窓ガラスをキレイに磨いていく事は、曇り止め対策として効果的です。車の外側の窓は、汚れが目立つので、内側よりも頻繁に磨くという方は多いと思います。しかし、内側の窓を実際に拭いてみると確認できますが、想像以上に汚れています。

煙草を吸っている方であればヤニが付着しやすく、非喫煙者の方であれば手垢などが汚れの中心です。それらの汚れは、車内にはびこる水の粒子と結びつきやすいので汚れがたまっていれば窓ガラスが曇りやすくなります。

車内の窓ガラスをキレイにする時には、カー用品店で販売されている曇り止めスプレーやマイクロファイバークロスなどのグッズを使うとより効果的です。

6.シリカゲル配合の猫砂を利用する

近年の猫ブームもありペットとして飼われている方も多いはずです。実は、ネコが用を足した時お世話になる「猫砂」には、曇り止めの効果があります。特に、乾燥剤の一種であるシリカゲルが配合されている猫砂は、車内の水分を吸い取る力が強く、曇り止めには抜群です。

猫砂を靴下の中に入れ、それを車内に置いて窓の曇りをとる裏ワザを紹介した動画は、世界各地で人気を集めています。

窓ガラスが曇ってしまう原因は車内で発生する結露

窓ガラスが曇るという現象は、別な言い方をすれば結露が発生している状態です。何となく聞き覚えがある単語かもしれない結露は、「境界面の温度差」と「水蒸気の量」の関係で発生します。

下記のグラフは温度変化に対する、飽和水蒸気量の変化を表しています。飽和水蒸気量(g/㎥)とは、1㎥あたりで最大何グラムの水蒸気を含むことが可能なのかを示す数値で、温度が上昇するにつれてより多くの水蒸気(水が気体となっている状態)を含むことが可能です。

ちなみに、湿度が高い状態とは、単位体積あたりで実際に含まれている水蒸気の量が、飽和水蒸気量に近い状態の事をいいます。

(注1 国立国会図書館 温湿度管理のグラフより抜粋)

温度と水分量による飽和水蒸気量の変化

外の気温を10℃とすれば、外気と直接触れている車の窓ガラスは、10℃に近づきます。そして、その時に車内の温度が30℃であれば、窓ガラスの表面と室内の温度差は20℃の差があります。この20℃の温度差が「結露=曇り」の原因です。

温度30℃では、1㎥あたり最大30グラムの水蒸気を含むことができるのに対し、10℃では最大9グラムの水蒸気しか含む事ができません。

窓ガラス付近の冷たい温度と車内の温かい空気の層が接している境界面で、水蒸気として存在できなくなった温かい側の水分子が液体へと状態変化をすると結露が発生します。車内で結露が発生すると、窓ガラスを曇らせます。

車の窓ガラスの曇り止め対策に使えるおすすめ便利グッズ5選

使い方は簡単で事前に利用すれば、車の窓ガラスの曇りを未然に防止できるシート・ジェル・スプレー状タイプのおすすめ商品の特徴などを紹介します。

IR・UV加工をしている窓ガラスにも対応するクリーニング効果も備わるジェル状の曇り止め便利アイテム

SOFT99 窓フクピカジェル くもり止め

窓の曇り止めに人気のSOFT99  窓フクピカジェル くもり止め「窓フクピカジェル くもり止め」は窓ガラスに照射しても液ダレしにくいジェル状タイプなので効果が持続する

メーカー ソフト99
内容量 80ml
価格(値段) 733円~(2024年調べ)

2019年3月に発売をスタートした「窓フクピカジェル くもり止め」は、窓ガラスが曇りやすくなる外気温が寒くなる冬の時期や、湿気が多くなり始める前にフロントガラスなどに噴射しておけば、高い曇り止め予防効果を発揮する人気商品。

紫外線などをカットするために特殊加工を施している窓にも対応する本製品には、曇りの原因となるガラス内側に付着する煙草のヤニなどの汚れをクリーニングする効果までも備わっています。

ウェットティッシュのように簡単に利用できて窓ガラスに対する優れた曇り止め予防効果を発揮するフクピカシリーズの人気商品

SOFT99 窓フクピカ くもり止め強化タイプ

窓の曇り止めに人気のSOFT99  窓フクピカ くもり止め強化タイプ「窓フクピカ くもり止め」には手のひらサイズで使いやすいシートが10枚入っている

メーカー ソフト99
内容量 10枚入り
価格(値段) 323円~(2024年調べ)

SOFT99(ソフト99)は、虫汚れや鳥のフン・水垢や雨ジミを効果的に除去する成分を配合させたフクピカシリーズを多数展開しています。同社が開発・販売する「窓フクピカ くもり止め強化タイプ」は、ウェットティッシュ感覚で便利に使えてベトつかないシートを1枚ずつ取り出して、車の窓を磨いていけば、窓ガラスの曇り予防が行えて手アカなどの汚れも同時に除去できます。

内窓の曇り止め以外にも外窓の油膜除去にもマルチに使えて運転時のクリアな視覚を保つサポートをしてくれる商品

イチネン ケミカルズ クリンビュー EX

窓の曇り止めに人気のイチネン ケミカルズ クリンビュー EX「クリンビュー EX」は利用後の白残の原因となるコンパウンドやアルコールなどを配合していないので安心して使える

メーカー イチネン ケミカルズ
内容量 170ml
価格(値段) 524円~(2024年調べ)

「クリンビュー EX」はLPG(液化石油ガス)などを配合させて寒い時期にもパワフルな噴射力を維持させます。本製品には内窓の曇りを未然に防ぐ予防効果だけではなくて、汚れやすい外窓に対する油膜除去効果も備わっており、ドライバーが運転しやすいクリアな視界を確保するためのサポートを1年中行う事を可能としています。

ガラスを曇りにくくするコーティング被膜が長持ちするスプレータイプの商品

WILLSON ガラスのくもり止め

窓の曇り止めに人気のWILLSON  ガラスのくもり止め「ガラスのくもり止め」を利用すれば短時間で窓ガラスの曇り止め対策が行える

メーカー ウィルソン
内容量 180ml
価格(値段) 474円~(2024年調べ)

ウィルソンの「ガラスのくもり止め」は、事前にスプレーを噴射しておけばエアコンを作動させない状況下であっても、窓ガラスは曇らないと評判です。乱反射防止剤が混入されているので、適量を噴射させれば、窓ガラスはテカらずに運転のしやすい視界が維持されます。

曇り止め効果が備わる界面活性剤をブレンドするコスパの高い商品

Prestige くもり止めクロス

窓の曇り止めに人気のPrestige  くもり止めクロス「くもり止めクロス」の商品シートは大判サイズなのでミニバンなどが採用するワイドな窓の曇りも効果的に取り除ける

メーカー プレステージ
内容量 10枚入り
価格(値段) 298円~(2024年調べ)

「くもり止めクロス」は、曇り止めに有効な界面活性剤をシートに沁み込ませて、窓ガラス内側の曇りを効果的に取り除きます。大判サイズで使いやすいと評判の本製品は拭きあとが残りにくいとユーザー評価されていて、ドライブ前に窓ガラスを拭いておけば、曇りを未然に防ぐ事も出来ます。

曇り止めの方法を知っていれば、運転中にあせることはありません!

結露が発生しやすい天候は、空気中に水蒸気を含みやすい雨の日です。発生しやすい季節は真夏や真冬といった車内の温度と、外の気温との温度差がうまれやすい時期や梅雨時です。そういった、季節に差し掛かったら、車の曇り止め対策の必要性が高まります。

運転中に何の前触れもなく、急に窓ガラスが曇ってしまう事もあります。視界が遮られると焦ってしまうものですが、今回紹介した曇り止めの方法を知っていれば、安心です。急に曇り出しても直ぐに視界を晴れ渡らせることが出来ます!